石油市場の現状

石油市場の現状
2016年5月19日
調査部
野神 隆之
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原油価格(2003~16年)
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原油価格(2015~16年)
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原油価格と株式相場
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これまでの石油市場
①需給バランス
供給が需要を上回っている状態
需要面:
➣中国における経済減速で需要の伸び鈍化懸念
供給面:
➣米国(シェールオイル増産)、ロシア、 OPEC産油国で
高水準の供給
②地政学リスク
地政学リスクに関する市場の石油供給途絶懸念高まらず
③金融
米国で金利引き上げの動き(2015年12月16日金利引き上げ決定)
→金利引き上げ観測から緩和マネーが原油市場から退出
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石油市場の足元の状況
1.夏場のドライブシーズンに伴うガソリン
需要期開始に向けた製油所の稼働上昇
と季節的な需給引き締まり感
2.2016年後半以降の石油需給引き締まり
観測(←石油需要増加、OPEC・非OPEC
産油国原油生産量伸び悩みor緩やかな
伸び)
3.供給低下:カナダ(山火事)等
4.米ドル下落:金利引き上げ観測後退
1~4.原油価格上昇、WTIで40ドル台後半へ
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米国原油生産(2012~16年)
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