幼児教育の 機会拡充 待機児童の 解消 質の向上 子育て支援

市原市・市原市教育委員会
就学前の教育・保育を一体的に捉え、一貫してより質の高い教育・保育を提供する新たな取り組
みを進めるため、市立幼稚園及び市立保育所再編成計画(平成28年度~平成38年度)をとりま
とめました。
■期待される効果
幼児教育の
待機児童の
機会拡充
解消
教育・保育の
総合的な提供
質の向上
子育て支援の
充実
3歳未満児
教育・保育
地域における
保育枠の拡充
内容の充実
子育て支援の充実
■施設の再編成スケジュール
幼保一体化の推進
【平成30年度~】
教育・保育基盤
の確保・充実
【平成30年度】
代替施設の整備
【平成30年度~】
•市立保育所等を段階的に認定こども園へ移行し、
また、市立幼稚園機能を統合することにより幼児
期の学校教育・保育を総合的に提供します。
•少子化の進行が著しい加茂地区の市立保育所を小規模
保育事業所へ移行し、施設規模の適正化を図るとともに、
認定こども園への移行に伴い、新たに幼稚園機能を持た
せることにより、保護者・子どもたちにとって安心でき
る教育・保育基盤を確保、充実を図ります。
•保育所の老朽化対策として、民間活力を活用した
代替施設の整備等を進め、保健的環境と安全を確
保します。
■施設の再編成に伴う新たな取組・具体的なメリット・効果
新たな取り組み
具体的なメリット
効果
教育・保育の総合的な
市立認定こども園では保育の必要性の有無にかかわらず、3歳以上の
幼児教育の
提供
3 歳未満児保育の拡充
連携カリキュラムの
展開
すべての子どもに幼児期の学校教育を提供します。
保育士等の人材を確保・集約し、待機児童の多い3歳未満児の保育に
重点配置することにより、受入れ枠を拡大します。
機会拡充
待機児童の解消
年長と小1の連携カリキュラムを作成し、これを認定こども園・保育
所で展開することによって、小一プロブレムの解消を図ります。また、
私立の教育・保育施設にも普及・促進します。
市立認定こども園では、これまで幼稚園を利用していた子どもでも長
一時預かり事業の実施
時間施設を利用することが可能となり、保護者の就労状況等が変わって
も、通いなれた施設を利用することができます。
質の向上
特別支援教育の実施
市立認定こども園では、保育所と同様に特別な配慮が必要な子ども
も、園を利用することができます。
市立認定こども園では、原則として自園調理を行うことから、これま
アレルギー児への配慮
で幼稚園を利用していた子どもにも、きめ細かな給食を提供することが
できます。
認定こども園による
子育て支援
市立認定こども園では、園に通っていない子どものご家庭も子育て相
談や親子の交流の場などに参加できます。
子育て支援の
充実
【認定こども園とは】
幼稚園と保育所の機能や特長をあわせ持ち、地域の子育て支援も行う施設です。
<0~2才>
利
用
時
間
幼稚園
夕方までの保育の他、延長保育を実施。
利用できる保護者
共働き世帯、親族の介護などの事情で、家庭で保育
のできない保護者
認定こども園
<3~5才>
利
用
時
間
昼過ぎまでの教育時間に加え、保育を必要とする場
合は夕方までの保育、さらに延長保育も実施。
保育所
利用できる保護者
制限なし
Point
就労形態
子育て支援
•3~5才の子どもは、保護者の働いている状況に関わら
ず、教育・保育を一緒に受けます。保護者の就労状況等
が変わっても通いなれた園を継続して利用することがで
きます。
•子育て支援の場が用意されていて、園に通ってい
ない子どもの家庭も、子育て相談や親子の交流の
場などに参加できます。
認定こども園の生活~一日の流れ~
*時間はイメージであり、施設によって異なる場合があります。
認定こども園では、従来の幼稚園としての教育を主として利用する「短時間利用児」と従来の保育所として
の養護を主として利用する「長時間利用児」に区分して利用枠を設け、定員を定めます。
「幼児教育の時間」で
は、短時間利用児と長時間利用児が同じ学級で、幼児教育を意図的・計画的に進めます。
0~2歳
早朝保育
随時登園・自由遊び
7:00~
8:30~9:00
遊び
9:00~
おやつ
10:00
給食(11:00前後)
午睡
3~5歳
時間
11:30~12:30
~14:00
長時間利用児
短時間利用児
早朝保育
*必要に応じて早朝保育
随時登園・自由遊び
登園
☆午前の教育活動(全員又はグループ活動)
幼
児
教
育
の
時
間
季節や年令クラスの状況に応じた教育活動をする時間
給食
☆午後の教育活動(全員又はグループ活動)
季節や年令クラスの状況に応じた教育活動をする時間
発達段階に応じて午睡
おやつ・自由遊び
15:00~15:30
おやつ・自由遊び
随時降園
16:30~18:00
随時降園
延長保育降園終了
~20:00
延長保育降園終了
降園
*必要に応じて延長保育
【連携カリキュラムの必要性】
幼児期の子どもたちは、遊びを通して自分の思いを実現し、主体性や学ぶ意欲を育みます。一方児童期では、
学校でのねらいを持った教科学習や、決められた時間の中での集団生活に移行します。
この環境の変化は、子どもたちにとって大きなもので、期待感をふくらませ、新たな人間関係や生活環境に適
応しながら、安心して学校での生活や学習が進められるようにすることが求められています。
【連携カリキュラムの構成】
■アプローチ・カリキュラム
幼児期における遊びの中の学びが、小学校の学習や生活にスムーズにつながるように工夫された幼稚園・保育
所・認定こども園の年長児後半のカリキュラムです。
■スタート・カリキュラム
幼稚園や保育所、認定こども園から小学校へ入学した子どもたちが、小学校の生活や教科の学習にスムーズに
適応していくことを目指して編成するカリキュラムです。
幼稚園・保育所・認定こども園
小学校
(5歳児の9月頃~3月)
(4月入学~5月末頃)
アプローチ・カリキュラム
スタート・カリキュラム
【年長から小一にかけての三つの自立】
学びの
自立
現在、本市では、教育・保育施設から小
学校生活へ円滑に移行できるよう、保幼小
合同研修会を通して、年長と小 1 の連携カ
リキュラム(アプローチ・スタートカリキ
ュラム)の研究を進めています。
今後はこの研究成果を早期にとりまと
め、市立認定こども園・保育所で展開する
とともに、私立幼稚園・保育園・認定こど
小1プロブ
レムの解消
精神的
な自立
生活上
の自立
も園に普及・促進し、教育・保育施設にお
ける教育全体の充実を図ります。