国内最大級の水産物加工工場が完成

NEWS RELEASE
平成 27 年(2015 年)12 月 20 日
水産業から日本の本格的な経済再生を目指す
国内最大級の水産物加工工場が完成
国内有数の養殖会社など 12 社が世界市場へタッグ
株式会社食縁(和歌山県新宮市)は、平成 27
年(2015 年)12 月 20 日(日)、和歌山県新宮市
に国内最大級となる水産物加工工場を竣工しま
した。国内有数の養殖会社など 12 社と協同で、
国内事業のみならず 1 兆円規模で拡大を続ける
世界市場へ本格進出し、日本の水産業の活性化
による地方からの日本経済再生を図ります。
竣工した国内最大級の新本社工場
【本件のポイント】
国内最大級の水産物加工工場で世界市場へ本格進出
国内有数の養殖会社など 12 社がタッグを組み、日本水産業と日本経済の復権を目指す
● 「近大種苗のブリ」を世界進出の旗艦商品に
●
●
【本件の概要】
食縁新本社工場は、太平洋に面した新宮市の地理的メリ
ットを生かし、水産物輸出基地としての機能を十分に担う
ことのできる立地環境にあり、国内最大級の面積を誇りま
す。
新本社工場の建設費は約 17 億円で、近畿大学水産研究
所(和歌山県西牟婁郡白浜町)が生産した種苗を全国の養
世界展開を行うブリ
殖会社が育て、ブリやマダイのフィレを年間 3,000t生産
します。フィレは、食縁が協力企業と独自に開発した特殊フィルムで真空包装して冷凍す
ることで、解凍後も生鮮に劣らない品質を保つことができるため、魚食文化が爆発的に拡
大する海外での大きな需要を見込んでいます。
新工場は来年 1 月から本格稼働し、平成 28 年 3 月末までに海外輸出に必要な「FDAHACCP」、
「EUHACCP」認定を取得し、積極的に海外展開を推進します。
【新本社工場概要】
所 在 地
着
工
稼働開始
敷地面積
総床面積
生産品目
和歌山県新宮市佐野 2122 番 3
平成 27 年(2015 年)3 月
平成 28 年(2016 年)1 月
8,925.75 ㎡
2,997.96 ㎡(排水処理施設除く)
ブリやマダイなどのフィレ・ロイン(冷凍および冷蔵)
<本資料配布先>新宮中央記者会、新宮記者クラブ
報道機関からのお問合せ
株式会社食縁 担当:麻野
TEL/FAX:0742-43-6021
Mail:[email protected]
http://shokuen.co.jp/
NEWS RELEASE
平成 27 年(2015 年)12 月 20 日
【食縁が展開する事業について】
株式会社食縁は、海外に国産養殖魚を輸出する「ジ
ェネリック(包括的)マーケティング※1」を展開し、
産業を形成して持続可能な雇用を生むこと、事業を通
じて日本の養殖業・水産業を世界的な成長産業にする
ことを目指しています。
近畿大学が種苗生産と研究支援を行い、全国各地の
養殖漁業者がブリやマダイなどを養殖し、それを用い
て食縁が新たな加工技術を用いた商品(フィレ)を製
造販売します。
株主ら一同
ジェネリックマーケティングを展開する
日本有数の養殖会社の株主ら
※1 生産者が独自に営業活動を行うのではなく、共同によって大口生産者として営業活動を行う方法
【株式会社食縁会社概要】
会社名
株式会社食縁
代表者
代表取締役 有路昌彦
所在地
和歌山県新宮市三輪崎 3006
資本金
2 億 6980 万円
総事業費
約 25 億円
事業内容
近大種苗等を用いた国内養殖魚をフィレ加工し、機能性フィルムで包装・凍結して販売す
る。本格的な海外マーケティングを行い、日本の養殖業を成長産業にする。
株主
紀陽 6 次産業化ファンド、新宮港埠頭(株)(新宮市第 3 セクター)、(株)自然産業研究
所(近大発ベンチャー企業)、
(株)長崎ファーム、徳島魚市場(株)、積水化成品工業(株)
、
(株)ダイニチ、安高水産(有)、富士通(株)
、尾鷲物産(株)
、
(株)兵殖、中部飼料(株)、
(株)マリン大王 合計 13 社
出資比率
紀陽 6 次産業化ファンド 50%、新宮港埠頭(株)11.12%、(株)長崎ファーム 7.41%
その他 10 社 31.47%
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株式会社食縁 担当:麻野
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平成 27 年(2015 年)12 月 20 日
【急拡大する養殖水産物の世界市場を日本経済再生の元手に】
国内の水産市場は、国民の実所得の減少、少子高齢化などが原因で、2000 年代から量的
に縮小傾向にあります。
一方、海外市場は日本食ブームなどが要因で爆発的に魚食文化が浸透して大きな市場を
形成しています。主要魚種だけでも今後 40 年で 2000 万トンの需要増加が予測され、その
ほとんど全てを養殖業が支えることになります。
世界規模で拡大する水産物需要
日本の水産物需要量推移
60000000
10000
9000
50000000
8000
40000000
7000
6000
30000000
5000
D
4000
3000
20000000
10000000
2000
農林水産省「食料需給表」より作成
需要(実績)
2047
2042
2037
2032
2027
2022
2017
2012
2007
2002
1997
1992
1987
1982
2008
2006
2004
2002
2000
1998
1996
1994
1992
1990
1988
1986
1984
1982
1980
0
1977
0
1000
需要(予測)
FAOSTAT および IMF データにより試算
日本経済は自由化の進展と諸外国の経済成長の中で、都市部に経済を牽引する産業が乏
しくなり、地方に経済再生の鍵がゆだねられています。それが「地方創生」です。地方創
生は地方に国際的な成長産業を生むことが最終的な目的ですが、養殖業は関税率が低く、
本来の競争優位性も高いため、TPP 体制の中で日本経済再生の切り札となりえます。
しかし、日本の養殖業は以下 5 つの問題によって、進出が遅れています。
1) 欧米の衛生基準である「EUHACCP」、「FDAHACCP」の要求水準が高く、取得できる企
業がわずかである(養殖業者のための HACCP 取得工場が必要)
2) 冷凍でも生鮮とかわらない品質を可能にする品質保持技術がない(世界に輸出でき
る鮮度保持技術が必要)
3) 垂直連携が可能になる情報インフラが整っていない(ICT 技術を用いた水産業の工
業化が必要)
4) 海外の食味に合わせた餌の開発が進んでいない(海外市場向け商品開発力が必要)
5) 排除ではなく協働の集団戦略が取れる事業体制がない(垂直水平連携事業体が必要)
食縁はこれら 5 つの課題を解決するさきがけとなります。平成 28 年(2016 年)中に、
「EUHACCP」
「FDAHACCP」取得を皮切りに、1 月から最新の凍結技術と積水化成品工業の機能
性フィルムを用い、富士通の養殖クラウドシステムで生簀レベルからの情報管理を行います。
また、中部飼料による海外食味に合わせた専用餌を使用し、品質の国際化も図ります。
食縁は、海外市場を切り開くための垂直水平連携事業体として稼動します。日本の水産
業が世界で戦える産業へと成長するためのフロントランナーを目指し、地方創生を実現し
て日本経済を再生させます。
報道機関からのお問合せ
株式会社食縁 担当:麻野
TEL/FAX:0742-43-6021
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