平成28年度法務省委託事業・インターネットと人権に関する 映像教材の企画・制作に関する入札(仕様書) 1.件名 インターネットと人権に関する映像教材の企画・制作 2.目的 インターネットにおいて、他人への誹謗中傷、根拠のない無責任な噂、個人情報 の無断掲載、差別的書き込みなど、人権やプライバシーの侵害につながる行為が後 を絶たない状況にある。 また、近年特に問題となっている児童ポルノは、それ自体、子どもの人権を侵害 する重大な問題であるが、その画像がいったん流出すれば、画像のコピーが次々と 拡散するなどして回収が困難となり、将来にわたって被害者を苦しめ続けるという 点で、特に悪質な人権侵害である。 そこで、とりわけインターネットの安全な利用に関する意識が十分でなく、被害 者にも加害者にもなりかねない中学生、高校生を主な対象とした映像教材を企画・ 提供し、人権教室等で上映等を行うことで、安全なインターネット利用の推進及び 人権尊重思想の普及高揚を図る。 取り上げる問題の具体的な例としては、「インターネット(ソーシャルネットワー クやメッセージアプリ等の利用も含む)を利用したいじめ、いわゆる援助交際など の児童売(買)春」、「メールやスマートフォンのアプリ等を利用したポルノ画像 の共有・公開」、「交際相手等によるインターネットを介したリベンジポルノ」、 「無断で他人の名前や写真をインターネット上に公開」、「他人が作った映像や写 真などの著作物を無断でインターネット上に掲載」などが想定される。 3.利用事例 (1)法務省の人権擁護機関(法務省、法務局・地方法務局及び人権擁護委員の組 織体)及び法務省の人権擁護機関以外の機関等が実施する以下の各事業 ① 国、地方公共団体、教育関係機関、その他各種団体を対象とした人権研修 及び人権教室における上映 ② 人権擁護委員、PTA、地域内での人権関連の学習会、研修会等における 上映 ③ 各種イベントなどにおける上映 (2)個人視聴及び無料の上映会等における上映 (3)公共のライブラリーへの配備・貸出し (4)社会教育、啓発を目的としたテレビ等での放送 (5)インターネット上における本作品のストリーミング配信 ※ 現時点で明確なものは、YouTubeにおける法務省チャンネルでの配 信と人権ライブラリーホームページでの配信であるが、今後それ以外の配信 等も想定される。 ※ 参考:YouTube・法務省チャンネル https://www.youtube.com/user/MOJchannel ※ 参考:人権ライブラリーホームページ http://www.jinken-library.jp/ 4.訴求対象 中学生以上の一般国民 5.映像教材の構成 (1)内容に関する基本的な観点 ① 人権研修、講演会等の人権教育・啓発を目的とする活動において使用する 映像教材として適切な内容及び構成とすること。 ② 視聴者が、人権尊重思想やさまざまな人権課題について、理解や関心を深 めることが出来るものとすること。 ③ 映像の内容について、専門的知識を有する有識者による監修を受けること。 (2)構成要素 上映時間は30分以内(厳守)とし、以下の3要素で構成すること。表現方法 は自由とし、実写、アニメーション、イラスト他を問わない。 ① 現在、社会的な問題となっている、インターネットを悪用した人権侵害等 の問題の概要、インターネット上での人権侵害やトラブルを防止して安全に 利用するための方法等に関する概説〔15分程度〕 ② 視聴者の理解を促進するための再現ドラマ、イラスト、アニメーション等 を用いた解説〔15分程度〕 ③ 法務省の人権擁護機関による人権相談窓口の紹介〔1分未満〕 6.発注業務概要 (1)人権啓発映像教材の制作(企画、シナリオ、撮影及び関連業務一式) ※ 映像は以下の仕様で作成すること。 ・ハイビジョン撮影、カラー映像(演出によるモノクロ映像の使用は可) ・アスペクト比は16:9(レターボックスなしの実質比) (2)人権啓発映像教材を記録したDVD媒体(DVD-Video)の製造 ※ 次の4パターンの映像を収録し、メニュー画面で選択できるようにするこ と。字幕は、日本語字幕とし、DVD再生機の字幕機能を使用せず、映像に 含めてエンコードすること。 ①字幕なし・副音声なし ②字幕なし・副音声あり ③字幕あり・副音声なし ④字幕あり・副音声あり ※ メニュー画面やチャプター構成は、法務省及び当センターと受注者間で協 議の上決定する。 ※ 媒体はプレスにより製造し、トールケースに収納すること。 ※ 媒体にコピーガード(CSS)は設定不要。 ※ トールケースにはカラー印刷によるジャケットを封入すること。 ※ 次項の小冊子を封入のうえケースに収納し、シュリンク包装すること。 (3)「活用の手引」小冊子の制作及び印刷 ※ ケースに小冊子として封入するとともに、PDFデータをホームページ等 で公開し、利用者が自由に印刷できるように提供する。 ※ 小冊子は次の仕様とする。 ・内容 :本ビデオを人権研修等で使用し、講義等を実施する際の参考に なるもの 「ビデオの内容・構成」「本作品のねらい」「訴求対象者」 「基本的な観点」「登場人物紹介」「板書例」「ワークシート」 「相談窓口の御案内」「人権ライブラリーの御案内」など ・判形 :DVDトールケースに折らずに収納可能なサイズ ・ページ数:表紙含め24ページ程度 ・印刷仕様:4C、中綴じ、コート紙73kg ※ 印刷に当たっては、国等による環境物品の調達の推進等に関する法律(平 成12年5月31日法律第100号)第6条第1項の規定に基づき定められ た「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」による紙類の印刷用紙及び 役務の印刷の基準を満たすこと。 (4)チラシのPDFデータ制作(印刷不要) ※ ホームページ等でデータのみ配布する予定のため、印刷は不要。 (5)人権啓発ビデオのインターネット上におけるストリーミング配信用データ計 12種類(3パターン×2フォーマット×2解像度)の作成 ※ ストリーミング配信用データ12種類は次の仕様とする。 ・映像 :以下の3パターンでそれぞれ字幕ありの映像 「全編通し」、「概説編のみ」及び「再現ドラマ、アニメーション 等による解説編のみ」 ・映像フォーマット:以下の2種類 「MPEG-4 AVC(H.264)」及び「WMV」 ・解像度:以下の仕様による「SD」及び「HD」の2種類 〔SD〕 〔HD〕 640×360 1920×1080 ファイルサイズ 512MB未満 3GB未満 帯域 2Mbps程度 10Mbps程度 フレームレート 30fps アスペクト比 16:9(レターボックスなしの実質比) ※ ストリーミング配信用データは、原則として上記仕様を基に制作する。た だしビットレートや帯域、フレームレート等については、現状のインターネッ ト上での動画配信により適した基準等がある場合は、当センターと協議のう え、変更することも可能。 (6)講師用プレゼンテーション資料の作成 ※ 本映像教材を人権教室等で活用する際、講師となる人権擁護委員等が、受 講者に映像教材の内容を解説する際の補助となる資料を作成する。 ※ パワーポイント形式で作成すること。 ※ ホームページ等でデータを公開・配布する予定のため、利用者がダウンロー ドしやすいデータ量にすること。 (7)台本・字幕データ及び広報用スチール写真の作成 7.成果物・納品 (1)成果物 ① DVDカラーパッケージ 4,250セット ※ DVD媒体、「活用の手引」小冊子、カラー印刷ジャケット、トールケー スを一体化して納品すること。 ※ 法務省人権擁護局、当センター及び当センターの指定する都内又は近郊 の梱包・発送会社の3か所に納品すること。 ② ストリーミング配信用データ(DVD-R等媒体で納品) 2セット ※ 法務省人権擁護局及び当センターの2か所に納品すること。 ③ 映像原版 1セット ※ HDCAMマザーテープまたはハードディスク等の記録媒体により納品 すること。 ※ HDCAMマザーテープの場合、字幕あり、字幕なし各1本セットとし、 VTR用キューシートを添付すること。 ※ 制作会社にて適切な環境で保管すること(保管に要する一切の費用は制 作会社の負担とする)。 ④ 以下4点の版下データ(DVD-R等媒体で納品) 1セット ※ ④~⑧は当センターのみに納品すること。同一のDVD-R等媒体で 納品しても差し支えない。 ・トールケースジャケット ・「活用の手引」小冊子 ・チラシ ・DVD媒体のレーベル面 ⑤ 以下4点の「高精細」及び「閲覧用」2種類のPDFデータ(DVD-R 等媒体で納品) 1セット ※ 「高精細」データは版下として活用できる精度で、トンボ入りで作成す ること。「閲覧用」データはパソコン等で内容が確認できるもので、トン ボなしで作成すること。 ・トールケースジャケット ・「活用の手引」小冊子 ・チラシ ・DVD媒体のレーベル面 ⑥ 完成台本及び字幕テキストデータ(DVD-R等媒体で納品) 1セット ⑦ 広報用スチール写真(DVD-R等媒体で納品) 1セット(10枚) ※ 無料で印刷物に使用可能な、高解像度の画像データ10枚とする。 ⑧ 講師用プレゼンテーション資料(DVD-R等媒体で納品) 1セット (2)納品場所 ① 法務省人権擁護局人権啓発課 (〒100-8977 東京都千代田区霞が関1-1-1) ② 公益財団法人人権教育啓発推進センター (〒105-0012 東京都港区芝大門2-10-12) ③ 当センターの指定する場所 (都内又は近郊の梱包・発送会社を予定) 8.応募概要 (1)提出書類(①のみ6セット、②~⑦は1セット提出すること) ① 企画書(下記の要素を盛り込むこと) ※1社当たり2案まで提出可 a 企画意図、趣旨、体制図等 b 構成案及びシノプシス(20ページ以内) c 監修者として起用する専門家に関する資料 d 「活用の手引」小冊子完成イメージ(構成等が分かること) e 制作スケジュール f その他映像表現やイメージ等(任意) ② ③ ④ ⑤ ⑥ ※ 実績(今回の企画に類するような実績が分かる資料) 任意又は必要 補足資料等 に応じて提出 入札書(別紙の様式を使用し封かんすること) 委任状(書式自由、代表者が入札する場合は不要) 各府省一般競争(指名競争)参加資格審査結果通知書の写し ①は社名あり3セット、社名なし3セット、計6セット提出すること。 (2)提出期限 2016(平成28)年6月17日(金)15:00(厳守)まで ただし、(1)の「②入札書」に限り、開札の10分前まで提出可。 ※ 提出に当たっては、事前に連絡のうえ日時を調整すること。 ※ 提出の際の企画案のプレゼンテーションは不要。 (3)開札 2016(平成28)年6月24日(金)16:30~ ※ 公益財団法人人権教育啓発推進センター応接室にて実施予定 9.スケジュール(予定) 2016/05/18 2016/06/17 15:00 2016/06/24 16:20 2016/06/24 16:30 2016/06下旬 ~09中旬 2016/09中旬 ~10中旬 2016/10中旬 ~12下旬 2016/12下旬 ~2017/01中旬 2016/12中旬 ~2017/01中旬 2017/01中旬 ~2017/01下旬 2017/01下旬 入札情報開示 企画書等提出締切 入札書提出締切 開札、受注者決定 シナリオ検討、決定 撮影 編集作業 字幕・副音声作成 活用の手引き、チラシ原稿作成、手引き印刷 DVDプレス、パッケージ作成 完成・納品 10.監督及び検査 本件業務の適正な履行を確保するため、受注者への必要な監督及び作業完了の監 督・検査は、以下の職員が行う。なお、異動等により職員が交代した場合は、後任 の職員がこれを行う。 ① 検査職員:総務・経理グループ総括マネージャー代理 上杉憲章 ② 監督職員:事務局長事務取扱 南朗子 11.その他 (1)決定に際しては、別添総合評価基準書に基づき行う。 (2)応募に当たっての提出書類は返却しない。 (3)本入札の参加に要する経費は、各社負担とする。 (4)本件業務の実施に当たっては、当センターの確認作業を経て、承諾を得た上 で作業を進めること。なお、必要に応じて、法務省人権擁護局、当センター及 び受注者の三者で協議を行う場合がある。 (5)本件業務の実施に当たって、法務省人権擁護局の意向により企画内容の修正 を要する場合は、これに対応すること。なお、当センターが変更内容について 仕様の範囲内であると判断した場合は、追加料金は支払わない。 (6)本ビデオの監修者、出演者(ナビゲーター等)については、提案を受け付け るが、決定は当センターが行う。また、出演者については、中学生、高校生等 に広く認知されている人物の起用が望ましい。 (7)本件企画の監修者、出演者との各種連絡調整については、受注者が行い、出 演に要する謝金や旅費等の経費は全て入札金額に含めること。 (8)本件業務を実施するに当たって知り得た、関係者、法務省及び当センターに 関する情報については、本件企画以外の業務に使用しないこと。また、他の第 三者に対して一切漏洩しないこと。そのことについて、企画書中に明記するこ と。 (9)本件企画の完遂のために十分な実施体制を整えること。また、そのことにつ いて、企画書中に明記すること。 (10)本仕様書に基づき制作した映像及び各種素材に関する全ての著作権は、法務 省に帰属するものとし、権利上の問題が生じないよう適切な措置を講ずること。 DVD-Video等の複製・配布・上映・貸し出し、インターネット上に おける本作品のストリーミング配信(YouTubeその他)、永続的な使用 等も考慮し、各種適切な権利処理を行うこと。また、そのことについて、企画 書中に明記すること。 (11)受注者は法務省人権擁護局及び当センターに対し、一切の著作者人格権を行 使しないこととし、また、第三者をして行使させないものとすること。 (12)制作、特に原稿(筋書及びセリフ)案作成に関しては、人権に配慮した適切 な表現等が用いられるように留意すること。 (13)シナリオ及び出版物類(「活用の手引」、ケースジャケット等)の作成につ いては、校正等の作業が多く発生するため、適切・迅速に対応するとともに、 電子メールによるPDF等のデータの送受信に対応すること。 (14)入札書への必要事項の記載漏れや押印漏れ、提出書類の不備等は失格となる ため、提出前に十分確認すること。 (15)本仕様書に記載のない事項については、当センターと協議すること。 (16)開札は当センター内において入札者の面前で行う。 (17)契約後、本仕様に従わないと認められる場合には、契約を解除する。その場 合、解除までに要した経費その他の費用は、受注者の負担とする。 (18)参考のため、本入札への参加を希望する場合は、その旨を6月2日(木) までに、当センターまで口頭又はメール等にて一報のこと(ただし、一報が なかったことにより、入札参加資格を失うものではない)。 (19)これまでに制作した人権啓発ビデオは、YouTube「法務省チャンネル」 及び「人権チャンネル」で視聴可能である。 「法務省チャンネル」 https://www.youtube.com/user/MOJchannel 「人権チャンネル」 https://www.youtube.com/user/jinkenchannel 12.問合せ・提出先 公益財団法人人権教育啓発推進センター 事業第6グループ 小笠原 〒105-0012 東京都港区芝大門2-10-12 KDX芝大門ビル4F TEL 03-5777-1802 / FAX 03-5777-1803
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