記 者 発 表 資 料 平成28年5月17日 (担当)健康福祉局生活衛生課 (内線)700-3263 (直通)214-8205 食中毒事件概要 1 発生概要 (1)発生月日 (2)原因施設 ①屋号 ②所在地 ③営業者 (3)摂食者数 (4)発症者数 (5)原因食品 (6)原因物質 (7)主症状 (8)摂食時間 (9)発症時間 5月10日(火) 和菜 しば田(わさい しばた) 青葉区二日町10-28 伊澤ビル 1階 柴田 大介(しばた だいすけ) 5名 1名(男1名(50代1名)) うち通院者1名(男1名(50代1名)) 刺身(しめさば、あいなめ、かつお) アニサキス 腹痛、吐き気 5月10日(火)18時30分 5月10日(火)23時30分 2 発生の探知および調査の概要 (1) 5月16日(月)午前、上記飲食店の利用客から「5月10日夜に会食後、1名に強い腹痛がみられた ため医療機関を受診したところアニサキスが摘出された」旨の連絡を仙台市保健所生活衛生課が受理した。 (2)同日、青葉区保健福祉センターによる通報者の聞き取り調査および飲食店の調査の結果、次のことが判 明した。 ①5月10日(火)18時30分に家族4名で会食後、同日23時30分頃から1名に強い腹痛が見ら れた。5月12日(木)に医療機関を受診し、アニサキスが摘出されたこと ②発症者は5月7日(土)以降、この飲食店以外で生魚を喫食していないこと ③刺身(しめさば、あいなめ、かつお)は、この飲食店であら処理を含めて調理したもので、同日の提 供食数は5名分であったこと (3)市保健所では次のことから、当該飲食店が提供した食事を原因とする食中毒と断定した。 ①原因と考えられる食品は、当該店舗で提供した刺身のみであること ②発症者の潜伏時間および症状が、アニサキスによるものと一致したこと ③患者を診察した医師から、食中毒の届出があったこと 3 提供食品 刺身(しめさば、あいなめ、かつお) 、前菜(グリーンピースのおひたし、湯葉の刺身、もずくとタコ の酢の物) 、茶わん蒸し、焼き魚、揚げ物(白えびのかき揚げ、野菜の天ぷら) 、ローストビーフ、そば 4 行政処分等(仙台市保健所) 営業停止処分 5月17日(火) 1日間 (参考)食中毒発生状況【宮城県内( )内仙台市分再掲】*今回の発表は含まない 発生件数 患者数 死亡者 本年1月1日から5月17日まで 10(5) 86(44) 0(0) 昨年同期 9(4) 310(45) 0(0) 裏面につづく アニサキス(Anisakis 属)による食中毒について 1 アニサキスとは アニサキスは寄生虫の一種で、その幼虫は長さ 2~3 cm の白い糸くず状であり、 イカ、サバ、シラス等の内臓に寄生します。 寄生している魚介類が死ぬと、内臓 から筋肉部に移動することが知られています。 アニサキス幼虫 魚の内臓に付着したアニサキス 2 症状 アニサキス幼虫が付着している刺身などを食べたとき、胃袋に入った虫体が胃壁 に侵入する場合があり、食後 30 分~12 時間位で激しい腹痛、吐き気、嘔吐といっ た症状が現れます。 3 原因食品 サバ、アジ、イワシ、サンマ、イカ等 4 予防方法 ○魚介類を生食するときはアニサキス幼虫がいないかどうかよく確認し、虫体を 除去してください。 ○魚の内臓を生で食べないようにしてください。 ○-20℃で 24 時間以上冷凍すると感染性が失われます。 ※一般的な料理で使う程度の食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびでは、アニサキス 幼虫は死滅しません 5 参考 仙台市ホームページ「くらしの安全安心」 http://www.city.sendai.jp/kurashi/eisei/chudoku/0116html
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