週間投資レポート

審査済M
《審査番号M16- 1182
'平成28年5月20日(
週間投資レポート'20160523号(
》
週間投資レポート
厳しい環境下でも、増益を継続できる企業に注目…
内閣府が発表した1-3月期実質GDP1次速報値は前期比+0.4%、年率換算で+1.7%と市場予想を大
幅に上回った。この結果を受け、市場では消費増税先送り観測の後退という見方も浮上した。ただ、表面上
は強く見えるものの、閏年要因を除くと年率+0.5%程度と10-12月期のマイナス成長からの回復は鈍く、実
態経済は緩やかな回復の継続というより一進一退の足踏み状態と言えそうだ。
閏年要因を除いた個人消費は横這い、設備投資は前期比▲1.4%、住宅投資は▲0.8%と民間内需の弱さ
が目立っている。日銀が試算を始めた消費活動指数でも、1-3月期も▲0.1%と2四半期連続マイナスとなっ
ており、消費増税が先送りされても不思議ではない状況にある。さらに、企業を取り巻く事業環境にも逆風が
吹いており、政府は強力な経済対策を打たざるを得ない状況に直面している。
一方、4月の米国FOMC議事録では、インフレ率と雇用の改善が続けば、6月の利上げが適切になる公算
が大という認識が大勢を占めていたことが明らかになった。市場は、6月利上げを殆ど織り込んでいなかった
ため、予想以上にタカ派的と受け止められ、為替は1㌦110円台と円安に振れた。
為替市場では、投機筋の円買いポジションが大幅に積み上がっていただけに、その巻き戻しが当面続きそ
うな気配である。ただ、米国の利上げ見通しと日銀の追加緩和期待が重なり、ドル高が一気に進むようだと、
新興国通貨不安からリスクオフの株安・円高というシナリオも無視できなくなろう。
政府の政策対応と為替安定が株式市場を支える構図を期待しているが、6月には英国の国民投票、ギリ
シャの債務問題が待ち受ける。事業環境が厳しいなかでも、増益を継続できる企業に注目を…。
(石飛)
《経済・産業スケジュール》
国内主要経済指標等
23'月( 4月貿易統計
24'火(
25'水(
4月企業向けサービス価格指数
40年国債入札
26'木( G7首脳会合 伊勢志摩サミット(~27日)
27'金( 4月消費者物価指数
海外主要経済指標等
休場:カナダ
ユーロ圏財務相会合
独5月ZEW景況感指数
米4月新築住宅販売件数
4月北米半導体製造装置BBレシオ
米2年国債入札
独5月Ifo景況感指数
米3月FHFA住宅価格指数
米5年国債入札
英1-3月期GDP改定値
米4月耐久財受注
米4月中古住宅販売仮契約
米7年国債入札
休場:ブラジル
米1-3月期GDP改定値
エース経済研究所
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週間投資レポート'20160523号(
≪Imadas 100社ポジション≫
予約(カイ)・カイ・判断(カイ)ゾーンの銘柄数は67社と、引き続き買い優勢の状況ではあるも
のの、全体観は様子見ムードが漂う。今週末の伊勢志摩サミットに絡み、財政出動への思惑
の高まりなどがでてくれば、保ち合いの流れに転換の動きも?
( イマ ダ ス )
Imadas (株価天気図)による
平成28年5月19日
100社ポジション
《 ② 判 断 ' カ イ ( ゾーン》
《 ①調整ゾー ン 》
人
気
度
・
大
衆
心
理
の
推
移
Imadas
(データ日
週中間値 )
審査済A
'平成28年5月19日(
《 ④ 判 断 ' ウリ ( ゾーン》
《 ③過熱ゾー ン 》
5/19
《判断ソ ゙ー ン》
追撃カイや
追撃ウリ、
STC(fast)
もしくは見送り
など個別の
判断を要する
STC(slow)
●
●
●
●
●
※NYダウ・ナスダック・
為替(円/ドルレート)は
5/18現在のデータ
●
週ベース
週ベース
5月19日 終値ベース
N Yタ ゙ウ ・ ナ ス タ ゙ッ ク
指
標
指
標
日経平均
為 替 ( 円 / ドル レー ト)
A 〔 予約 ( カ イ ) 〕
A 〔 カ イ〕
(1 社)
8604 野村HD
B 〔 カ イ〕
《 2 0 ~ 8 0 % での G クロ ス銘 柄 》
(6 社)
《 2 0 ~8 0 %でF ast上向き 転換》
(3 社)
8058 三菱商
9104 商船三井
5713 住友鉱
1802
1812
6857
7733
5802
7974
大林組
鹿 島
アドバンテ
オリンパス
住友電
任天堂
《 かつ 1 3 週移動が上向き 》
《 かつ 1 3 週移動が上向き 》
【 採用】
TPX2倍 (1568)
三住 トラスト(8309)
20%
8802
4114
6135
3436
1605
4004
6702
6753
6902
6976
A 〔 予約 ( ウ リ ) 〕
(5 6 社)
7203 トヨタ
B 〔 予約 ( カ イ ) 〕
【 削除】
7/8 日立 建(6305)
ロー ム(6963)
〔 判断 ( カ イ ) 〕
(1 社)
菱地所
日触媒
牧野フ
SUMCO
国際帝石
昭電工
富士通
シャープ
デンソー
太陽誘電
6367
6503
6594
9984
7013
1803
1801
8267
4689
3405
8035
9735
ダイキン
三菱電
日電産
ソフトバンクG
IHI
清水建
大成建
イオン
ヤフー
クラ レ
東エレク
セコム
6758
2121
6302
4063
4755
5201
7832
4901
6971
6988
5333
6098
8309
7261
6752
1570
1925
1568
7011
7270
7012
8316
6506
8306
7201
3402
9020
7267
6501
8750
4523
4503
8411
7259
ソニー
ミクシィ
住友重
信越化
楽 天
旭硝子
バンナムHD
富士フイルム
京セラ
日東電
ガイシ
リクルートHD
三住トラスト
マツダ
パナソニック
日経レバ
大和ハウス
TPX2倍
三菱重
富士重
川 重
三井住友
安川電
三菱UFJ
日産自
東 レ
JR東日本
ホンダ
日 立
第一生命
エーザイ
アステラス薬
みずほ
アイシン精
A 〔 ウ リ〕
(0 社)
80%
B 〔 ウ リ〕
B 〔 予約 ( ウ リ ) 〕
《 8 0 ~ 2 0 % での D クロ ス銘 柄 》
(0 社)
《 8 0 ~2 0 %でF ast下向き 転換》
(1 社)
7269 スズキ
《 かつ 1 3 週移動が下向き 》
60%
〔 判断(ウ リ ) 〕
(0 社)
《 かつ 1 3 週移動が下向き 》
(3 3 社)
6502
4528
9433
8028
9437
6479
5401
5233
6301
8591
8801
5232
東 芝
小野薬
KDDI
Fマート
NTTドコモ
ミネベア
新日鉄住
太平洋セメ
コマツ
オリックス
三井不
住阪セメ
8830
6762
5411
8113
8031
3765
5108
4902
8002
8697
7751
6981
6954
9101
9983
6952
7752
7731
4502
6701
2802
住友不
TDK
JFEHD
ユニチャーム
三井物
ガンホー
ブリヂストン
コニカミノルタ
丸 紅
JPX
キヤノン
村田製
ファナック
郵 船
ファーストリテイ
カシオ
リコー
ニコン
武 田
NEC
味の素
STC高
60%
40%
20%
40%
STC低
【注意喚起】
なし
【ファイナンス】
なし
(注)B〔カ イ 〕発信銘柄の条件は修STC20~80%でGクロ スかつ13週移動平均が上向き
(注)B〔ウリ〕発信銘柄の条件は修STC80~20%でDクロ スかつ13週移動平均が下向き
◇
Imadas(株価天気図)による注目銘柄
任天堂'7974(、〔判断'カイ(〕富士通'6702(、三菱UFJ'8306(
〔カイ〕
エース経済研究所
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週間投資レポート'20160523号(
≪アナリストの注目銘柄≫
清 水 建 設 ( 東 1: 1803
17/3期
(予想)
前期比
)
(株価5月16日 996円 時価総額 7853億円(
売上高
経常利益
当期利益
EPS
PER
1兆5700億円
960億円
650億円
83円
12倍
▲6%
+1%
+10%
建設事業に 続く第2、第3の収益の柱育成が課題。
①16/3期は6%増収の1兆6649億円、70%経常増益の955億円、
当期利益78%増の593億円。工事採算の改善で、完成工事利益率が3.
2p改善したことが寄与。
②第2Q計画は5%減収の7400億円、13%経常増益の440億円。工事
の大型化で減収だが、堅調な工事採算や前期に支給した特別給与がなくなる
ことから、経常増益を見込む。通期受注高は1兆4000億円(+4%)を
計画。年間配当は16円。 (岸)
日 本 M&Aセンター ( 東 1: 2127
17/3期
(予想)
前期比
)
(株価5月16日 6560円 時価総額2623億円(
売上高
経常利益
当期利益
EPS
PER
168.8億円
80億円
54.3億円
134.7円
48.7倍
+14.2%
+12.4%
+12.2%
中堅・中小企業のM&A仲介に 特化、事業承継分野や業界再編支援に 注力。
①16/3期は21%増収の147.7億円、13%経常増益の71億円と過
去最高。コンサルタントの積極的な採用を継続、3月末188名(前期末比
+42名)。
②17/3期計画は最低目標。期初受注残は560件と豊富。コンサルタント
の増員を継続。若手・中堅コンサルタントの能力向上に専任教育部長を配置、
ベテランには生産性の向上を要求。会計士や税理士、弁護士などの実務スタ
ッフも充実。 (石飛)
ソーシャルワイヤー ( 東 M: 3929
17/3期
(予想)
前期比
)
(株価5月16日 1598円 時価総額41億円(
売上高
経常利益
当期利益
EPS
PER
24億円
2.4億円
1.7億円
66円
24倍
+23%
+19%
+19%
プレスリリース配信代行ビジネスを主軸に 、レンタルオフィスも運営。
①16/3期は23%増収の19.5億円、89%経常増益の2億円と、上場
時のガイダンスを売上高、利益ともに達成。10期連続増収で経常利益、当
期利益は最高益を計上。ニュースワイヤー事業が、プレスリリース配信代行
サービス「@Press」の配信増で好調。
②17/3期は連続2桁増収増益で、配当も3円増配の18円を計画。「@P
ress」が費用対効果の高いPR手法との認識が浸透し、業容拡大が当面
続くと見ている。 (和田)
エース経済研究所
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週間投資レポート'20160523号(
≪トピックスコーナー≫
~ 「株主還元」頼み強まる、自社株買いや高配当銘柄に注目 ~
<日経>◇強まる「株主還元」頼み
投資家の守勢鮮明に(スクランブル)
決算発表シーズンを終えた東京市場で、日経平均株価は続伸した。4年ぶりの経常減益となった割に
は底堅いが、相場の体温は低い。商いは盛り上がりを欠いたまま。積極的な買い手が現れないなか、関
心が集まるのは配当や自社株買いといった株主還元銘柄。株主還元頼みの市場の構図が一段と強まって
いる。
還元関連で買われる銘柄は枚挙にいとまがない。この日は三菱UFJフィナンシャル・グループが
1.3%高で引けた。前日の決算発表で今期の純利益見通しを1割減としたが、投資家は減益よりも同時
に発表した1000億円の自社株買いに反応した。先週末に自社株買いを発表した住友電気工業も続伸。2
日間の上昇率は16%に達した。
企業統治改革の流れで、膨らんだ資本を配当や自社株買いで減らす動きは一段と広がる。相場が下げ
る局面でも、「企業は豊富な資金を使って自社株買いする余地がある」(野村の西山賢吾氏)。減益で
も配当を増やす企業も目立つ。こうした安心感が還元銘柄人気を支えている。
◎上場企業の自社株買い総額の推移
◎上場企業の配当総額の推移
☆直近の主な自社株買い発表企業
発表日
16/
16/
16/
16/
16/
16/
16/
16/
16/
16/
16/
16/
16/
16/
16/
16/
16/
16/
16/
16/
5/13
5/13
5/13
5/13
5/13
5/13
5/13
5/13
5/13
5/13
5/13
5/13
5/13
5/13
5/13
5/13
5/13
5/13
5/13
5/13
総額
コード 銘柄名
(百万円)
1801 大成建
20,000
1968 太平電
1,000
1982 日比谷
800
2183 リニカル
71
2764 ひらまつ
1,000
4634 洋インキHD
1,036
5273 三谷セキ
400
5802 住友電
20,000
7476 アズワン
2,000
7550 ゼンショーHD
2,000
8078 阪和興
2,500
8113 ユニチャーム
14,000
8219 青山商
3,000
8306 三菱UFJ
100,000
8370 紀陽銀行
1,500
8382 中国銀
1,900
8388 阿波銀
1,100
8544 京葉銀
1,500
8750 第一生命
16,000
8795 T&DHD
14,000
☆高配当利回り銘柄
コード
銘柄名
市場
8616
8304
7751
7752
8628
8308
7201
8411
8316
8609
8053
8729
8001
8219
8136
7182
8601
8031
5012
5406
東海東京
あおぞら
キヤノン
リコー
松井証
りそなHD
日産自
みずほ
三井住友
岡 三
住友商
ソニーFH
伊藤忠
青山商
サンリオ
ゆうちょ
大和証G
三井物
東ゼネ石
神戸鋼
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
・・・弊社参考銘柄
配当利回り
'%(
5.32
4.89
4.85
4.69
4.66
4.65
4.57
4.56
4.50
4.48
4.43
4.35
3.97
3.93
3.93
3.92
3.86
3.85
3.85
3.84
エース経済研究所
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審査済 M
審査番号 M16- 1182
ACE Research Institute
金融商品取引法に基づく表示事項
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商号等:
加入協会:
丸八証券株式会社
金融商品取引業者
東海財務局長(金商)第 20 号
日本証券業協会
指定紛争解決機関:
特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター
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し、最低手数料 2,160 円(税込み)〕が必要となります。●株式は、株価の変動により、
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