綾部市にある「農業大学校」では、農業に必要な知識や技術を習得するための教育や研修を行っています。実践的な教育により京都府農業の担い手を養成する2年制の「農学科」と、社会人向けの短期の「研修科」それぞれにおいて、府内で農業を志す意欲の高い方々が、豊かな自然に囲まれた環境の中で、収益性の高い京野菜、宇治茶の生産技術や農業経営を学んでいます。京丹波町にある｢林業大学校｣は西日本初の林業専門の大学校として、理論と実践を組み合わせた教育・研修プログラムにより森林・林業に関わる幅広い人材の育成に取り組んでいます｡全国の自治体では初めてとなる、最新鋭の高性能林業機械の操作研修を取り入れた実践的な研修のほか、ドイツで海外研修を行うなど、２年間で林業に関する幅広い知見を身につけていただけます。宮津市にある「海の民学舎」では、京都府水産業の振興と府北部地域の活性化に向けて、新たな個人漁業者や漁業経営体の育成、若手漁業者の経営力向上、加工・海業等の漁村ビジネスおこしのリーダーの育成を進めています。トリガイ・イワガキの養殖やズワイガニ漁業など、府北部における漁業の特色をいかした研修プログラムにより、2年間で漁業就業に必要な知識・技術を幅広く修得していただけます。また、研修修了後においても、継続的な技術指導や漁村への移住・定住をサポートしています。京丹後市にある「丹後農業実践型学舎」では、東京ドーム110個分（512ｈａ）ある丹後国営開発農地のスケールをいかし、大規模経営を実践する地域農業の担い手を育成しています。丹後国営開発農地での京野菜や果樹の栽培技術研修、農業法人等での加工・販売研修のほか、農業経営に関する座学などにより、必要な知識や技術を２年間で身に付けていただけます。 11 平成27年４月にリニューアルした丹後王国｢食のみやこ｣では、丹後の本物の｢食｣の提供や加工品の開発など６次産業化を推進しています。平成27年10月からは｢海の京都食人材学舎｣を開校し、｢食｣に関わる人材育成（４次産業）のための実践的な研修を行うなど、丹後地域の１０次産業化拠点としても展開しています。「食のみやこ」で、海の京都が誇る本物の食文化を楽しんでみませんか!! トン’sキッチン京都が誇るブランド豚「京丹波高原豚」のバーベキューレストラン愛菜館（農産物直売所）丹後の農家から直送のとれたて新鮮野菜が勢揃いイルミネーションは毎日点灯中！丹後匠庵地酒や乳製品など丹後の名産品が並ぶお土産ショップ丹後茶寮（福喜農園(株)）京丹後産のお茶や、丹後野村牧場自慢のアイスクリームが楽しめる和カフェ酪農経営は、担い手の高齢化や飼料価格の高騰等による酪農経営の収益性低下により、後継者が年々減少している状況です。そこで、酪農経営の法人化を進めることにより、対外信用力の向上や就業条件を改善し、円滑な経営継承とビジネス感覚に優れた酪農経営の実現を目指しています。平成２７年度からは、畜産センターや経営移譲を希望する農家の下で、新規就農希望者の研修を実施しています。平成２８年度に｢京都農人材育成センター｣を設置し､これまでＪＡや農業改良普及センター等がそれぞれ取り組んでいた技術研修に新たに経営研修を加え、本センターが体系化することにより、高度な経営感覚を持つ農人材を育成します。 12