平成27年度 山形県立置賜農業高等学校学校評価書 めざす学校像・生徒像・スローガン (1)「いのち」を育み、「こころ」を育み、「ひと」を育む学校 (2)明るく逞しい置農生、元気・活力・勢いを創り出そう 学校教育目標 1 2 3 4 心身ともに健康で、主体的に逞しく生きる人間を育成する。 豊かな教養と主体的学習の習慣を身につけ、地域社会に貢献する人間を育成する 学校経営方針 勤労を貴び、進んで社会公共のために尽くす人間を育成する。 (1)「いのち」をつなぐ人づくり 国際的な視野に立ち、日本国民としての自覚を持つ人間を育成する。 (2)「学び続ける」人づくり (3)「地域とつながる」人づくり 重 点 目 標 ①互いのいのちを尊重する 規 範 意 識 の 醸 成 い ア すべての生徒に自己有用感を の イ いじめ0(ゼロ) ち の 教 育 ②基本的生活習慣を身に付け、社会の の 一員として自覚を深める ア ルールは守り個性を尊重 推 進 と イ 情報モラルやコミュニケーシ ョン力の体得 具体的取組み目標、方策・数値目標 H27 評価 B B 3)いじめアンケートと個別面談の実施 年2回以上 A 4)登校指導 年12回(各5日程度) A 5)PTAと連携した乗車マナーアップ運動の実施 1回以上/年 A 6)生徒の生活、保健・安全に係る講話の実施 A 1)共通理解に基づく指導体制の確立と生徒会活動の活性化 2)LHRや生徒会行事等の充実 達 成 度 A B C D 達成できた 概ね達成 やや不十分 不十分 取組みの実績、反省、次年度へ向けた課題・改善策 1)問題を抱える生徒について、全職員で情報の共有を継続する。 2)執行部内での役割分担と会長のリーダーシップ力発揮のバランスを図る。 3)認知されたいじめについては解決しているが、その後の経過観察を学年と連携して継続する。 4)職員の負担は大きいが、生徒指導の有効な手段として、継続して実施する。 5)H28は地区として2回の予定。事前に協力を依頼し対応する。 6)高校生としてどうあるべきかを考えさせながら、規範意識の醸成を進める。 (交通安全、薬物乱用防止、保健、携帯電話・スマホ) 7)環境整備・ボランティア教育の充実 B 8)大掃除 B B 1回以上/学期 9)部活動の活性化 全国大会出場1チーム以上、東北大会出場2チーム以上 7)スマホの利便性・危険性について生徒自らが考える機会を設けていく。 部活動単位での清掃活動、地区別の活動を今後も継続する。 8)年度途中から取り組んだ清掃点検の結果を有効に活用し美化に努める。 9)ホッケー、陸上、演劇が東北大会出場。野球が24年ぶりの秋季県大会出場。 29IHに向けて、ホッケーの強化・支援、高校生活動の充実を進める。 県大会出場チーム5チーム以上 確 か な 学 力 ①学力の充実と体力の向上をはかる ア 分かるまで粘り強い取組みと家庭 学習の習慣化 イ 健康な身体づくり ②キャリア教育の充実をはかる ア 組織的かつ系統的な進路指導 イ 農業学習の充実・発展 豊 健 か や な ③読書活動の充実をはかる ア 読書の習慣化 か 心 な イ 教科指導と連動した読書活動 体 の 育 成 ④個に応じた支援体制の充実をはかる ア 教育相談 1)授業規律の確立と実態に適した到達目標設定と適正な 評価 2)全学年出席率 3)定期テスト 99%以上 平均65点以上 4)「マイサポ」の充実と3年間の総括 5)家庭学習時間の確保 通常60分/日 試験週間2時間/日 6)生徒による授業評価の実施 7)キャリアシートの活用 8)中期インターンシップの推進 9)「生き方」講話の各学期実施 10)2.3学期での資格取得への挑戦 11)「生徒に勧める本」の紹介 12)教育相談の充実とスクールカウンセラーとの連携の強化 カウンセリング回数28回/年 イ 特別支援教育 13)教員対象研修会の実施 1回以上/年 B 1)生徒の実態を踏まえた授業実践と評価に努めてきた。特別な支援を必要とする生徒への学習支援 と評価のあり方について検討する。 C 2)98.0%。自習を極力なくすよう、振替や変更により対応する。 B 3)2学期は全クラス65点以上。 C 4)基礎学力定着という本来の目標の徹底が不十分。冊子化した上で、より効果的な方法を模索 していく。 C 5)通常時の家庭学習が定着していない。 テスト前の学習会や週末課題により、学習時間の確保・習慣づくりに取り組む。 B 6)授業評価を9月に実施したが、授業改善に向けた結果の活用には余地がある。 C 7)自己をふり返り、考え行動する有効な手段となるようシートの運用を含めて検討する。 C 8)1年生の進学希望者が実習できる体制づくり。 B 9)より生徒の心に触れるキャリアを持つ、あるいは話ができる講師を選任する。 C 10)学科、学年により資格取得について積極的に奨励されたが、費用負担、希望人数・会場・時間 確保等、運営上の制約がある。生徒に興味を持たせ、準備に意欲を持って取り組ませる指導が必 要。 現在の教育課程で取得可能な資格を模索する。 B 11)読書デーのポスター作成や呼びかけ、図書館だよりによる読書啓発を行った。 生徒の読書状況調査と読書啓発を行う。 A 12)こころの悩みから保健室利用する生徒が増加しており、養護教諭一人での対応は限界。特別支 援教育支援員の保健室常駐などを検討する。また、保健室利用に関わる生徒状況把握のシステ ムを確立する。 A 13)UDの観点から学習環境のあり方について研修会を実施できた。 (B) (授業研究に関して、研究テーマについて検討する。) (C) (進路指導に関して、個別の進路相談を中心にし研修会は実施しなかった。) 1 重 開 か れ た 学 校 づ く り 点 目 標 地 ①郷土・地域を理解する 域 を ア 地域課題発見・解決実践・成果還元 イ 地域活動への参加 学 び ②郷土・地域と連動する 地 ア 家庭及び関係機関との情報共有 域 か イ 地域力の活用 ら 学 ぶ 具体的取組み目標、方策・数値目標 1)プロジェクト学習での地域課題解決への取り組み 2)加工品販売活動の継続 3)1日体験中学参加者 1回/月 180名以上 4)地元農家や農業関係機関との連携 5)福祉施設等と連携した福祉教育の充実 6)「置農インフォメーション」発行 3回 7)保護者と連携したマナーアップ運動の実施 8)中学校訪問の実施 2回 9)全校ボランティア活動への実施 2回 10)地域のボランティア活動への参加推奨 ③郷土・地域に発信する ア イ 11)出前授業の実践 Webページの定期更新 12)置農HPを活用した農業教育の楽しさの発信 学校を取り巻くネットワークの拡大 13)Web.ページの更新 1回/月 H27 評価 A A B B C A B A B B B B B 取組みの実績、反省、次年度へ向けた課題・改善策 1)生徒が主体的に活動できる環境づくりや指導方法を工夫する。 2)かわにし森のマルシェへの参加体制づくり。 3)144名の参加。他校との日程重複もあった。H28日程を再検討する。 4)教員自らが、より積極的に地域へ出向くことを継続する。 5)施設での実習、またはインターンシップのみであり不足した。施設や役場職員による出前授業で代 替したが、次年度も同様の形態を中心に実施する。 6)本校を理解してもらいやすい紙面づくりに努め、3回発行した。継続。 7)10月のマナーアップ運動において、羽前小松駅及び昇降口で挨拶運動を実施していただいた。継続。 8)地区内各中学校を2回ずつ訪問した。また、校長が各校を訪問し本校の紹介を行った。継続。 9)第1回全校ボランティアは荒天により中止。後日部活動有志により実施した。 除雪ボランティアを実施していきたい(少雪により未実施)。 10)飯豊少年自然の家主催「夏のオープンデー」に有志24名が参加、小学生の援助を行った。 11)小学校への積極的なPRを図る。 12)授業風景写真の蓄積を重ねる。 13)各分掌により責任感を持たせることで、更新材料の収集を図る。 【学校評議員(兼学校関係者評価委員会)からの意見・感想等(抜粋)】 ○「マイサポ」(学び直し科目)について ・ねらいを明確にし、教育課程との関連から系統立てた運営が必要。 ・基礎学力定着という観点から良い取組みである。 ・中学校での学習内容がより理解できるようになったと聞く。継続することが大切。 ・学習の底上げとしては効果的。冊子化は良い方向。 ・本人の能力に応じたマイサポの活用を期待する。 ・実施しながらの継続的な改善が必要。教職員の負担もあるが、きめ細やかで有効な改善を望みたい。 ・数字的には表れにくい生徒の自信ややる気につながっているのではないか。 ・先生方の負担は大きいだろうが、その成果を長い目で見ていただけると生徒・保護者にとって有益である。 【学校アンケート:生徒、保護者、教職員】 実施時期:H27.10月上旬 回収率:生徒98.7% 保護者77.5% 評価段階:A(十分) B(やや十分) C(やや不十分) 質問項目:20 D(不十分) [A][B]評価 [C][D]評価 「教え方や評価の仕方」 「家庭学習や読書習慣」 「農業高校としての特色ある授業や活動」 「HPの活用」 「生徒会活動や部活動」 「インターンシップや進路学習」 ※おおむね昨年度と同様の結果であった。 ○PTA関連について ・PTA行事や保護者の学校行事等への参加・協力には、開催日時の希望をとるなどの工夫をしてみてはどうか。 ・景気や就業状況、家庭経済状況等の変化から、これまでと全く違う発想が必要かもしれない。 ・PTA会報は充実しているが、HP記載情報を紹介するなど、HPとの連携をより進めていくことも可能。 ・保護者の意識を高める工夫を期待する。「開催日や時間」「持ち方」(各地区に先生方が出向くなど)、「会合に期待すること」などについてアンケート調査をして、その結果に基づく方式を試みてはどうか。 ○評価について ・学年の成果と課題は、3つの評価観点から目標を立てた上でしっかりなされている。成果と課題をより統一した形式で表したほうが良い。 ・学年PTA参加率の目標が不明確。 ・一人あたり読書数が学年で開きがある。全く読んでいない生徒数も把握してほしい。 ・事務部の重点目標を数値化して評価した方が、課題をより具体的に設定しやすいと思われる。 ・定期試験について教科毎に目標の記載がなく教科目標の達成状況が判断できない。 ・出席率が約98.5%であり、目標値(99%以上)に達していないが、全校生徒数の規模からは目標自体が高いと思われる。 ・通常の学習時間は3年生で最小(10分)となっているが、プロジェクト発表会や企業見学会等の準備などで消費している時間も結構あると考えられる。 ○その他、学校のあり方等について ・部活動を更に奨励して欲しい。 ・生徒の個人差が生活面や進路選択する上での意識の差にも通じている。生徒が興味を持ちやすい身近なところの継続と充実を。 ・生活・学習状況から、生徒の「目的」や「目標」が不明確な印象を受ける。企業等で活躍している近年の卒業生との懇談などを実施してみてはどうか。 ・コンプライアンス(当たり前のことを当たり前に行う)、働く意義、人の役に立つということ等が心に響けば自ずと生徒の考え、行動は変化すると思う。 ・「いのちの教育」はまさに置農の真骨頂。3学科の特徴と学年活動の有機的な結びつきが更に素晴らしい活動・実績を生み出すものと思う。 ・地元中学校との連携を深め、地域を背負い活躍する人材育成に取り組まれることを期待する。 ・現在の高校を取り巻く状況に振り回されることなく、農業や食料という重要な課題を見据え自信を持って教育活動を展開してほしい。 ・各学科の宿泊実習やプロジェクト学習などは、キャリアアップ向上や社会人基礎力の醸成に効果が高いと期待できる。 ・読書について、マンガや授業関連書籍のラインナップなど、読んだ本の数を増やして楽しめる工夫も考えられる。 ・休み時間に読書する生徒や、課題等での図書館利用が増えるなどは良い傾向である。 ・くれぐれも先生方が心身の健康に留意されますよう・・・・。 ・保健室利用生徒の対応について、職員対象の研修会や講演会を充実させ、課題の共有化や一層の対応の効率化にも期待する。 ・進路指導部のキャリアシートの記入・活用は大変効果的と思う。 ・個人個人の目標を決めるための情報を提供し、導く努力を日々している様子が感じられる。 ・HPについて、教職員・生徒・保護者・地域との密接な連携を図る上で、日常的な連絡事項の収集・掲載など、より一層の活用方策が望まれる。 ・夏季休業中の福祉施設での有償のインターンシップは新規の取組みであり、進路意識の向上と進路決定に有効であった。 ・台南大学付属高級中学校との姉妹校締結のより、これまでなかった学習機会が期待できる。日頃の学校生活の中で姉妹校締結に関連する学びが増えることこそが、この事業を飛躍させることになる。 全国的にみても、他校にはない置農の独自性を発揮する大きなチャンスであり、多様な事業に活かしてほしい。 ・福祉の業界でさえも虐待等の問題がある時代だからこそ、命、生きる・・・・そんな学習ができる本校で人間としての学習を力一杯してほしいし、とても大切な学びの場となっていると思う。 2
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