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NPO 法 人 子 ど も の 心 理 療 法 支 援 会 ( サ ポ チ ル ) 主 催
タ ヴィ ス ト ッ ク 方式 乳 児 観 察
ワ ー ク シ ョ ップ 2016
~他者の視線が赤ちゃんの発達にどのように影響するか?~
NPO 法 人 子 ど も の 心 理 療 法 支 援 会 で は , 7/ 17( 日 ) に 『 他 者 の 視 線 が 赤 ち
ゃ ん の 発 達 に ど の よ う に 影 響 す る か ? 』を テ ー マ に ,タ ヴ ィ ス ト ッ ク 方 式 乳 児 観
察ワークショップを開催いたします。
今回のワークショップでは,乳児観察を 2 事例経験されており,ご経験も豊
富 な 上 田 順 一 先 生 に ,乳 幼 児 が 早 期 か ら 母 親 を は じ め と す る 他 者 の 視 線 に 関 心 を
示すことの意味合いについて,ご講義いただきます。
講 義 の 後 は ,2 年 間 に 渡 る 乳 児 観 察 の 事 例 を 検 討 し て い き ま す 。乳 児 観 察 の 実
際 の 事 例 を 通 し て ,乳 児 と そ の 家 族 、ま た 観 察 者 と の 間 で ,交 流 が 展 開 さ れ ,乳
児やその家族独自の関係性が形成されていくダイナミックな過程を目の当たり
に で き る 研 修 会 は 非 常 に 限 ら れ て い ま す の で ,ぜ ひ ご 参 加 く だ さ い 。皆 さ ま の ご
参加をこころよりお待ちしております。
内容
・13 時 00 分~14 時 30 分
講義:「視線理解と分離」について
-講師より―
わたしは,乳幼児観察において,乳幼児が生後間もなくから観察者をよく
見ることに着目しています。乳幼児観察では,母親や観察者の目(視線)を
みることによって,母親や観察者のまなこに自分が映し出されているかどう
かを確認しているかのような場面にでくわすことが多くあると思います。講
義ではこのことついて,ウィニコットやケンライトの考察を起点として,考
察してみたいと思います。
・14 時 30 分~15 時 00 分
講師:上田
順一
ディスカッション
先生
・15 時 15 分~17 時 30 分
事例提供者:吉岡
彩子
乳児観察
先生
事例検討
(児童養護施設迦陵園/
御池心理療法センター)
コメンテーター:上田
順一
先生
上田順一先生のご紹介
・ご所属:横浜市教育委員会人権教育・児童生徒課学校カウンセラー(保土ヶ
谷区子ども家庭支援配属),大倉山子ども心理相談室
・資格:臨床心理士,日本精神分析学会認定心理療法士
・ご著書:「学校臨床に役立つ精神分析」(平井正三・上田順一編,2016,誠
信書房)
※NPO 法人子どもの心理療法支援会正会員であり、現在サポチルの関東展開プ
ロジェクトワーキンググループのメンバーとしてご尽力いただいています。
日時:2016 年 7 月 17 日(日) 13:00~17:30
会場:大阪経済大学 70 周年記念館フレアホール
A41 教室
(阪急京都線 上新庄駅から徒歩 15 分)
(地下鉄今里筋線
瑞光四丁目駅から徒歩 6 分)
定員:50 名
対象:臨床心理士、医師、子どもに関わる専門家、
その養成課程の方
※参加は事例に対する守秘義務を遵守できる方に限ります。
受講費:NPO 正会員・大学院修士課程:3,000 円
一般:4,000 円
申込方法:郵便局の振込用紙の通信欄に「乳児観察ワークショップ参加申
込」の旨ご記入いただき,①氏名(ふりがな),② E-mail アドレス(携帯
アドレス不可/はっきりとお書きください ),③電話/FAX 番号,④所属・
職種を明記の上,下記の振替口座に,受講料をお振込みください。振込の
確認をもって受付とさせていただきます。お振り込みいただいた受講料は
返却いたしかねますので,あらかじめご了承ください。
口座番号:郵便局
00980-8-150282
加入者名:NPO 法人子どもの心理療法支援会セミナー
申込締め切り:6 月 30(木)
お問合わせ:NPO 法人
子どもの心理療法支援会
事務局
Fax:075-600-3238
E-mail:[email protected]
URL:http://sacp.jp
~タヴィストック方式 乳児観察とは~
タヴィストック方式乳児観察とは,生まれて間もなくから,生後2歳になるま
で赤ちゃんのいる家庭に訪問し,毎週 1 時間,そこで何が起こっているかを観
察し,観察したものをできる限り詳細に記録し,毎週のセミナーでディスカッ
ションを行う,という営みです。イギリスではこの乳児観察を心理療法士だけ
でなく,保健師や教師,保育士といった子どもに関わる様々な職種の人が経験
されているそうです。
この乳児観察は赤ちゃんの情動発達について客観的に学べるだけでなく,生
まれてきた赤ちゃんが母親や父親,他の家族とのかかわりの中でいかに関係
を育んでいくのか,その実際を目の当たりにできる貴重な機会となります。
同時に、観察の場に含まれる観察者自身の主観的な反応も素材の一部として,
その場で起こっていることを理解する力も磨いていくことになります。また
セミナーでは,セミナーリーダーの下でメンバー同士が自由にディスカッシ
ョンを行うなかで,家族そして観察者のこころの中で起こっていることにつ
いて知見を深めていきます。