政策期待も為替睨みで下へのトレンドに警戒 決算ピーク通過、アク抜け

Weekly Market Research Report
2016年5月16日号
今週の
POINT
国内株式市場
政策期待も為替睨みで下へのトレンドに警戒
今週の分析銘柄 - FISCO Selection 8 -
ソニー【 東証1部 6758 】ほか
テーマ別分析
テーマ物色再燃でデジタル教科書関連に関心
話題のレポート
スマートベータのリバランスによる市場インパクト
スクリーニング分析
今期営業増益予想の好需給銘柄
決算ピーク通過、アク抜け期待よりもまずは順張り対応
株式会社フィスコ
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目次
週刊相場観測誌
Market
1
展望
今週の市場見通し
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
国内株式市場
マーケット概観
3
新興市場
4
米国株式市場
2
3
マーケットを読む
今週の分析銘柄
為替市場
米ドル/円予想レンジ
6
債券市場
債券先物・長期国債利回り予想レンジ
6
今週のポイント
7
日経平均株価
8
FISCO Selection
読者の気になる銘柄
テクニカル妙味銘柄
4
5
カテゴリー考察
5
ブイキューブ〈3681〉東証 1 部
9
保土谷化学工業〈4112〉東証 1 部
10
サイバネットシステム〈4312〉東証 1 部
11
トリケミカル研究所〈4369〉JASDAQ
12
ACCESS〈4813〉マザーズ
13
資生堂〈4911〉東証 1 部
14
リクルートホールディングス〈6098〉東証 1 部
15
ソニー〈6758〉東証 1 部
16
みずほフィナンシャルグループ〈8411〉東証 1 部
17
三菱自動車工業〈7211〉東証 1 部
17
ディー・エヌ・エー〈2432〉東証 1 部
18
日産自動車〈7201〉東証 1 部
18
テーマ別分析
19
スクリーニング分析
20
先週の話題レポート
21
信用需給動向
22
連載コラム
2
23
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国内株式市場
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
今週の市場見通し
国内株式市場 マーケット概観
政策期待も為替睨みで下へのトレンドに警戒
■円高一服で買い戻しに向かう
2 四半期連続のマイナスと考えられ、コンセンサス通りの結果
先週の日経平均は上昇。大型連休明けとなった先週は、急ピ
としても、財政政策への期待が高まる可能性がある。なお、安
ッチな円高が落ち着きをみせたこともあり、自律反発の流れと
倍首相は、来年 4 月に予定する消費増税 10%への引き上げを
なった。大型連休中に円相場が約 1 年半ぶりに 1 ドル 105 円台
延期する方針を固めたと報じられている。
熊本地震の発生で増
まで上昇。2014 年 10 月に日銀が大規模な追加の金融緩和に踏
税延期論はより活発になっていたが、サミット後にも表明する
み切る前の水準に戻っていた。
麻生財務相の急激な為替変動に
見通しとの報道もあり、
市場は評価する可能性がある。
しかし、
は「介入する用意がある」といった発言など、円高けん制の動
消費増税の延期によって税収が伸びず、財政健全化が進まない
きが強まり、先週は一時 1 ドル 109 円台を回復するなど、過度
可能性から日本国債の格下げリスク等が警戒されてくる可能
な円高に対する修正がみられた。これにより連休明けに 7 営業
性はある。
日ぶりに反発をみせた日経平均は、
その後 4 日続伸に。
その他、
原油相場の落ち着きもみられたことも、買い戻しに向かわせ
た。
■FOMC 議事録で再びドル安・円高基調にも
海外では 18 日に 4 月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)
もっとも、決算発表がピークを迎えるなか、積極的な売買は
議事録が公表される。4 月の FOMC ではイエレン FRB 議長の記
手控えられていた。機関投資家は様子見ムードのなか、個人主
者会見がなかったこともあり、6 月利上げの可能性について
体による決算を手掛かりとした新興市場での日替わり物色が
FOMC メンバーがどのような議論を行ったのかに注目が集まり
中心。また、週末にオプション SQ を控えていたこともあり、
そうである。6 月にはイギリスで EU からの離脱の賛否を問う
先物主導によるインデックスに絡んだ商いに振らされる格好
国民投票が行われ、金融不安が高まりやすい局面においては、
となった。週末には SQ に絡んだ商いによって 16800 円を回復
追加利上げの可能性は低いとみられる。再びドル安・円高基調
して始まった日経平均だが、SQ の需給通過後は下げに転じる
が強まるようだと、株式市場への重しとなりそうだ。さらに、
など、方向感の掴みづらい展開となり、今年初めての 5 日続伸
11 月の米大統領選の共和党候補指名獲得をほぼ確実にした不
とはならなかった。
動産王ドナルド・トランプ氏の支持率が急上昇し、民主党の最
有力候補とされるヒラリー・クリントン氏と拮抗していること
■決算ピーク通過で業績面を見直す流れ
決算がピークを通過した。今回の決算ではトヨタ自<7203>
の2017 年3 月期の営業利益が前期比4 割減となる見通しなど、
が明らかになったと一部メディアが伝えている。
経済の混乱を
警戒したスタンスも意識されやすい。
その他、経済統計では、17 日に 4 月の米住宅着工件数、4
コンセンサスを下回る下方修正が相次いだ。ただし、これらも
月の米消費者物価指数、18 日には 4 月の訪日外国人客数、19
相当織り込んでいると考えられ、今週からは業績面を見直す流
日に 3 月の機械受注が予定されている。決算はピークを通過し
れなどが意識されそうだ。下方修正等もアク抜けとなれば、目
ているが、16 日には三菱 UFJ<8306>、20 日には NKSJHD<8630>、
先リバウンドが意識されてくる。また、主要7か国の首脳会議
MS&AD<8725>、東京海上<8766>の決算が予定されている。
「伊勢志摩サミット」を控え、政府の財政出動策への期待が改
めて下支えとして売り込みづらくさせそうだ。
■テクニカル面では下へのトレンドを警戒
なお、テクニカル面では、日経平均は先週末に 5 日ぶりの反
■1-3 月期の GDP に注目
落となり、一目均衡表では雲の水準に位置しているが、今後は
また今週は 18 日に発表される 1-3 月期の GDP(速報値)が
雲がねじれを起こしてくる。価格帯別出来高では 16800-17200
注目される。事前予想では前期比年率 0.3%増と 2 四半期ぶり
円処での商いが膨れており、これが抵抗として意識されてい
プラス成長が予想されている。ただ、うるう年効果であり、2
る。目先的にはやや下へのトレンドを警戒する必要もありそう
月が 1 日長いことで個人消費を押し上げている。
これを除けば
だ。
3
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新興市場
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
今週の市場見通し
国内株式市場 新興市場
決算発表のピーク越え業績面を再評価へ、政策期待も追い風
■そーせいグループの今期は市場予想どおり大幅増益へ
マザーズ指数
今週の新興市場は、決算発表のピークを通過し、業績面を
再評価する動きが広がりそうだ。マザーズ指数は年初来高値
水準で上値の重さが意識されるものの、4月から始まった今
期の大幅増益見通しを示した企業や、期中の順調な業績進捗
が確認された企業が多く、中小型株への期待感は持続すると
みられる。その後は、月末の伊勢志摩サミット(主要国首脳
会議)などを控え、政策期待が相場の押し上げ要因となるだ
ろう。
前週末の決算発表で注目されたそーせいグループ<4565>
は、17年3月期の営業利益が170億円(前期は10億円)に拡大
する見通しを示しており、おおむね市場予想に沿った内容だ
った。一部証券会社では不確実性の低いガイダンスとの見方
を示している。また、サイバーダイン<7779>の17年3月期業
績予想は非開示だが、市場では黒字転換が見込まれている。
なお、今週は5月16日にUBIC<2158>、テクノホライゾン・
HD<6629>などが決算発表を予定している。
そーせいグループ<4565>
■ホープなど4社の新規上場が発表
IPO関連では、ホープ<6195>(6月15日、マザーズ・福証
Q-Board)
、アトラエ<6194>(6月15日、マザーズ)
、農業総合
研究所<3541>(6月16日、マザーズ、やまみ<2820>(6月17日、
ジャスダック)の新規上場が発表されている。4月21日のジ
ャパンミート<3539>上場以来、IPO空白期間が長かっただけ
に、投資家の初値買い意欲は高まりそうだ。需給妙味の大き
い小型案件や時流に沿ったテーマ性のある銘柄もあり、好調
な初値スタートが期待される。
円
サイバーダイン<7779>
円
4
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米国株式市場
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
今週の市場見通し
米国株式市場
FOMC 議事録に注目
る。ホームセンターのホームデポ(16 日)
、ディスカウント
■先週の動き
ストアのターゲット(18 日)やウォルマート(19 日)
、アパ
週初はサウジアラビアのヌアイミ石油相の退任で、主要産
レルのアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(18 日)
、
油国の増産凍結が困難との見方から原油相場が下落し売り
ギャップ(19 日)
、ネットワーク機器メーカーのシスコ・シ
が先行。その後、原油相場や主要ハイテク株の上昇で大きく
ステムズ(18 日)
、半導体製造装置のアプライド・マテリア
反発したものの、ディズニーなど主要企業の軟調決算が嫌気
ルズ(19 日)などの決算が控えている。ギャップは 9 日に 4
されたほか、小売セクターにも売りが広がり、再び下落に転
月既存店売上高が前年同期比で 7%減と落ち込んだことを明
じた。アップルの株価が 90 ドルを割り込み、検索大手グー
らかにした。百貨店なども相次いで冴えない決算を発表して
グルの時価総額を下回るなど、ハイテクセクターも相場の重
おり、ギャップやアメリカン・イーグル・アウトフィッター
しとなった。週末にかけては、小売企業の軟調決算が相次い
ズなどアパレル関連企業の決算には特に警戒が必要だ。
だことや原油相場の下落が重しとなり下げ幅を拡大した。結
局、週を通じて主要株価指数は下落。
13 日時点のファクトセット社の集計によると S&P500 構成
銘柄の 91%が決算発表を終了し、71%が利益、53%が売上高
でアナリスト予想を上回った。
全体では、
先月末時点で 8.8%
の減益が予想されていたが、7.1%の減益見通しへと改善し
■今週の見通し
た。アマゾンの好決算などを受けて一般消費財セクターの業
今週は 18 日公表の FOMC 議事録に注目が集まりそうだ。4
月の FOMC では景気判断が下方修正されたが、記者会見もな
績が成長したほか、長らく業績不振の要因だったドル高と原
油安に反転の兆しが見られたことも要因だろう。
く、その後複数の地区連銀総裁による講演は行われたもの
経済指標では 5 月 NAHB 住宅市場指数(16 日)
、4 月住宅着
の、イエレン議長などのコアメンバーによる発言等はなかっ
工・建設許可(17 日)
、4 月消費者物価指数(17 日)
、4 月中
た。議事録では世界経済やインフレ動向、6 月利上げの可能
古住宅販売(20 日)などの発表が予定されている。住宅関連
性について FOMC メンバーがどのような議論を行ったのかに
指標の中でも先行性を持つとされる NAHB 住宅市場指数は、2
注目したい。
月から 4 月にかけて横ばいで推移しているが、5 月分はプラ
個別企業では、小売各社の決算発表が多数予定されてい
ス成長が予想されており、注目したい。
5
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為替/債権市場
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
今週の為替/債券市場見通し
為替/債券市場
為替市場
米ドル・円 予想レンジ
今週のドル・円はもみあいか。18 日に公表される米連邦公
開市場委員会(FOMC)の議事録(4 月 26-27 日開催分)と日本
の 1-3 月期国内総生産(GDP)速報値が有力な手掛かり材料に
なりそうだ。米 FOMC 議事録については、早期利上げを連想さ
せる内容でなければ、ドルの押し上げ要因にはなりにくいとみ
られている。
また、18 日発表の 1-3 月期国内総生産(GDP)速報値が予想
通りならば、ドル・円相場への影響は限定的との見方が多い。
ただし、市場予想を大きく下回り、前期比年率でマイナスとな
った場合、日本銀行による追加金融緩和への期待が高まり、リ
スク選好的なドル買い・円売りが優勢となりそうだ。
なお、1 ドル=110 円以上の水準で利益確定を狙った投資家
のドル売りや輸出企業などのドル売り予約が増えるとの声が
聞かれている。新たなドル買い材料が提供されない場合、ドル
が 110 円を超えて一段高となる可能性は低いとみられる。
106.00
円
~
111.00
円
【日・1-3 月期国内総生産(GDP)
】
(18 日発表予定)
1-3 月期 GDP は年率換算で昨年 10-12 月期の-1.1%から
+0.3%程度に改善することが予想されている。市場予想を大き
く下回った場合、6 月 15-16 日開催の日銀金融政策決定会合で
の追加金融緩和への期待感が高まり、株高・円安の要因となり
そうだ。
【米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表】
(18 日公表予定)
4 月 26-27 日開催の FOMC 会合で利上げは見送られた。議事
内容から次回 6 月会合で利上げ実施の可能性が浮上した場合
はドル買い要因になる。ただし、年内 2 回の利上げの可能性が
読み取れなかった場合はドル売りが強まりそうだ。
【米・4 月消費者物価指数(CPI)
】
(17 日発表予定)
米連邦準備制度理事会(FRB)は追加利上げに向け、インフ
レ関連指標などを丁寧に点検する方針。
CPI は注目材料となる。
市場予想を上回った場合、ドルの下値を固める材料となりそう
だ。
債券市場
債券先物予想レンジ
長期国債利回り予想レンジ
■先週の動き
先週の債券相場は底堅い動きを続けた。10 日に行われた 10
年国債入札はまずまず順調な結果となったが、12 日に行われ
た 30 年国債入札は、最低落札価格が市場予想を下回り、やや
低調な結果となった。ただし、超長期債の需給関係悪化に対す
る警戒感は台頭せず、長期債などの利回り水準は上げ渋った。
■今週の見通し
今週の債券相場はもみあいとなる見込み。18 日に発表され
る 1-3 月期国内総生産(GDP)一次速報値と 19 日に行われる
20 年国債入札の結果を見極める展開となる。1-3 月期 GDP につ
いては、昨年 10-12 月期の前期比年率-1.1%から+0.3%程度に
改善すると予想されており、予想通りならば、長期債などの利
151.70
円
~
152.10
円
-0.13
%
~
-0.08
%
回り水準はやや上昇する可能性がある。日本銀行による追加緩
和への期待は持続し、債券利回りの上昇を抑制する可能性があ
る。
19 日に行われる 20 年国債入札はまずまず無難な結果となり
そうだ。外国人投資家の需要はあまり期待できないものの、国
内勢の投資興味は低下していない。為替・株式相場に大きな動
きがない場合、20 年国債入札終了後に長期債の気配はやや強
含むことが予想される。
債券先物は主に 151 円台後半で推移か。20 年国債入札が順
調な結果となった場合、債券先物は 152 円台に上昇する可能性
があるが、為替相場が円安方向に大きく振れた場合、債券先物
は 151 円台後半で上げ渋る展開が予想される。
6
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今週のポイント
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
マーケットを読む
今週のポイント
サミットの接近で政策期待が高まる余地
先週の株式市場は、方向感の定めにくい状況が続いたもの
の堅調な推移となった。ゴールデンウイーク明け直後は東証 1
部の売買代金が今年最低、日中値幅も今年2 番目の低水準とな
り、模様眺めムードが強まったが、その後は明確な手掛かり材料
に欠ける中で買い優勢の展開に。
ピークを迎えた決算の発表銘柄が物色の中心になった。とり
わけ、注目されたのはトヨタであったが、今期の営業利益見通し
は市場コンセンサスを約 1 兆円下回る 4 割減益に。2 割強の減
益は想定内とみられたが、下振れ幅は想定以上になり、高水準
の自社株買いも発表したが、売りが先行する形になった。ほか、
サンケン、カシオ、武田薬品、太陽誘電、ベネッセなども決算内
容がマイナス視される。一方、ライオン、イーレックス、ヤマダ電
機、SCREEN、Vテク、サンデン、UACJ、ネクソンなどは決算が
ポジティブ視される。新生銀は自社株買いが評価材料に。
日産による三菱自への出資発表もサプライズとなった。最悪
シナリオの後退とともに買戻しが入り、三菱自は一時急伸。日産
は負担増懸念が先行したが、その後は中期的なシナジー効果
なども期待される状況となった。ほか、スターティアやワイヤレス
G などはデジタル教科書関連として買われ、トクヤマはファンド
の出資、新日科学は出資企業のファイザーとの協業、日写印は
投資判断格上げが好感される。中国鉄鋼業界の生産拡大報道
から鉄鋼セクターは上値が重くなった。
決算発表が一巡したことで、目先は手掛かり材料が欠ける展
開も想定されるが、今後は政策期待の高まりが相場の押し上げ
要因になっていこう。週末には消費増税先送り報道が伝わって
いるが、26-27 日の伊勢志摩サミットが接近する中で、今後も財
政政策などを中心とした政策への期待が高まることになろう。東
京株式市場は底堅い展開になると想定する。
今週は 18 日に 1-3 月期の GDP が発表される。前期比年率
0.3%増とプラスに転じると予想されているが、「うるう年」の影響
を除けば、実質的にはマイナス成長と捉えられる。大幅な上振
れがない限り、GDP を受けて政策期待はより高まる方向と考え
る。また、週末には G7が開催されるが、こちらは円高反転への
リスク要因と捉えられよう。ほか、機械受注や訪日外客数の発表
も予定されている。海外では、シスコ、ウォルマート、アプライ
ド、ディアなどの決算発表が予定されている。
全般的に堅調な相場展開が見込まれるものの、決算発表を通
過したことで、テーマ関連株への物色意欲も再度強まるものと期
待したい。とりわけ、サミットを控えて資金決済法改正などの成
立期待も高まる可能性があり、フィンテック関連などには注目し
たいタイミングである。ほか、テーマ物色では有機 EL 関連など
も注目されるが、決算発表が一巡したタイミングでもあり、あらた
めて好決算銘柄などを見直す動きなども強まりそうだ。
先週動いた銘柄・セクター(東証1部・個別銘柄は他市場が優先市場のものを除く)
上昇率 上位銘柄
コード
銘柄
下 落率上位銘柄
終値(円)
騰 落 率 ( %)
コード
銘柄
業種 別騰落率
終値(円)
騰 落 率 ( %)
上位セクター
騰 落 率 ( %)
2395
新日本科学
690.0
73.80
1885
東亜建設工 業
160.0
-26.27
その他製品
4.81
4043
トクヤマ
266.0
56.47
7408
ジャムコ
2,097.0
-24.46
建設業
4.20
4346
ネクシィーズ グループ
3,415.0
53.14
7606
ユナイテッ ドアローズ
3,545.0
-21.66
ガラス・土石製 品
3.69
7717
ブイ・テクノ ロジー
6,080.0
39.61
9783
ベネッセH D
2,483.0
-20.54
食料品
3.37
3658
イーブックイ ニシアティブ
722.0
31.27
7294
ヨロズ
1,750.0
-18.60
化学工業
3.16
9663
ナガワ
3,525.0
29.69
3252
日本商業開 発
1,816.0
-18.57
繊維業
3.08
5741
UACJ
267.0
25.35
7537
丸文
機械
6315
TOWA
846.0
25.33
4186
東京応化工 業
5234
デイ・シイ
401.0
25.31
6848
9039
サカイ引越セ ンター
3,270.0
24.29
7915
日本写真印刷
2,068.0
4912
ライオン
1,650.0
6444
サンデンHD
6619
1951
611.0
-17.32
2,525.0
-17.21
2.88
東亜ディー ケーケー
470.0
-17.11
ゴム製品
-5.12
6707
サンケン電 気
294.0
-16.48
石油・石炭製品
-3.82
24.06
7238
曙ブレーキ 工業
224.0
-16.10
鉱業
-2.55
23.87
7022
サノヤスH D
180.0
-15.49
海運業
-2.48
384.0
23.47
6952
カシオ計算 機
1,660.0
-14.92
鉄鋼
-2.04
ダブル・スコ ープ
7,000.0
23.46
3232
三重交通グ ループHD
492.0
-14.73
非鉄金属
-1.61
協和エクシオ
1,472.0
21.55
6914
オプテック ス
3,070.0
-14.72
水産・農林業
-1.25
下位セクター
7
騰 落 率 ( %)
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テクニカル分析
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
マーケットを読む
日経平均株価
雲下放れが警戒されるが、リバウンドを狙いたい水準
■価格帯別出来高では 16800-17200 円が抵抗
ため、支持帯としても意識されやすいだろう。しかし、気掛か
前週の日経平均株価は週間ベースで 305.49 円の上昇。円高を りなのが一目均衡表である。日経平均は週末に 5 日ぶりの反落
けん制する要人発言が相次ぎ、過度な円高が修正されたことか となったが、一目均衡表では雲を突破して始まったものの、転
ら、自律反発の流れに向かった。もっともオプション SQ を控え 換線に跳ね返された。さらに、雲上限を割り込むと、雲下限レ
ていたこと、決算発表がピークを迎えていたことから、売買の ベルでの攻防となった。今週は雲が縮小し、ねじれを起こして
中心は先物主導によるインデックス売買であり、
大型連休明け 9 くる。そのため、トレンドが出やすいタイミングとなるが、ね
日の東証1 部の売買代金は1.7 兆円と今年最低を記録している。 じれの局面で雲を下放れてくるリスクはありそうだ。週間形状
この先物に振らされやすい需給状況のなか、
5 月 2 日の下落局面 では 13 週線が上値抵抗として機能してしまっている。政策期待
で空けたマド(16357-16652 円)を埋めると、上値抵抗として意 から売り込みづらいとはいえ、押し目拾いも慎重にさせよう。
週間ごとに値振れが大きい状況が続いており、前週の上昇に対
識されていた 25 日線もクリアし、一時 16800 円を回復。
ただし、価格帯別出来高では 16800-17200 円辺りで出来高が する反動安も警戒される。
とはいえ、2 月安値で目先底を形成しており、中期トレンドで
膨らんでいる。ゴールデンウィーク週の下落で一気にこれを割
は下値を切り上げる形でのリバウンド基調が継続。現在はこの
り込んだ水準でもあり、戻り待ちの売り圧力が意識されやすい。
来週は決算発表がピークを通過したことから、改めて機関投資 トレンドの下限に位置している状況である。タイミングとして
家の資金が流入しやすいとみられる。しかし、先週は幻の SQ と はリバウンドを狙いによる押し目買いを入れたいところであろ
なり、これが上値の重しとなろうが、水準としては価格帯別出 う。週間形状でのボリンジャーバンドではバンドが収れんして
来高で膨れている処でもある、目先の上値抵抗帯として 16800 きており、煮詰まり感が台頭してきている。中心値となる 13 週
線を明確にクリアしてくることができると、
18000 円近辺までの
円処が意識されやすいであろう。
一方で、下値は政策期待が売り込みづらくさせる可能性があ トレンドが意識されてくる。
る。価格帯別売買高では 16000-16200 円処で積み上がっている
一目均衡表(日経平均)
■ 基準線 ■ 転換線 ■ 遅行スパン ■ 先行スパンスプレッド(雲)
円
8
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今週の分析銘柄
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展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
今週の分析銘柄 -1-
ブイキューブ〈3681〉東証 1 部
第 1 四半期決算受けての下落場面は押し目買いの好機
■第1四半期の収益伸び悩みは想定線
12 日に発表した第 1 四半期決算では営業損益が赤字に転落、
先週末の株式市場では売りが先行する展開となった。ただ、もと
もと、2016 年 12 月期通期の営業利益は前期比 2.4 倍と急拡大を
計画するなか、上半期は前年同期比 24%減益を見込んでいるよ
うに、第1四半期の収益悪化は想定線と考えられる。前12月期の
第 4 四半期に 5 社を連結子会社化するなど、グループ規模拡大
に伴う人件費負担が一時的に増加する格好になっているためで
あり、第 1 四半期も売上高は約 3 割増と想定どおりの急拡大とな
っている。急激な先行投資負担の軽減が想定される下半期以降
は、収益水準も急回復する可能性は高いと判断され、足元での
下落場面は短期的にも押し目買いの好機と捉えられよう。
■中長期成長期待高くテーマ性も豊富
2 月には初めてのグループ中期経営計画を発表。数値目標と
しては、2018 年度に売上高139億円、営業利益30 億円を掲げて
いる。また 2020 年度の目標数値は正式には発表されていない
売買単位
100
株
5/13 終値
1210
円
目標株価
1579
円
業種
情報・通信
が、会社資料によれば、売上高 240 億円、営業利益 90 億円くら
いを想定と見られる。ちなみに、会社側の説明会資料によると、
「地方創生」「一億総活躍社会」「メンタルヘルス」「フィンテック」
「ドローン」などでビジュアルコミュニケーションの利用シーンを
拡大としており、今後はいくつかのテーマ関連銘柄として浮上し
ていくことも考えられる。年初来高値 1579 円の奪回を目標に。
★リスク要因
信用倍率約 4 倍など需給面。
3681:日足
4 月以降は下値支持線として機能し
ている 75 日線レベルでは下げ止まる。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2012/12連
2,005
18.9%
105
107
723.1%
116
3820.88
2013/12連
2,525
25.9%
276
263
145.8%
230
69.66
2014/12連
4,681
85.4%
403
594
125.9%
261
57.32
2015/12連
6,083
30.0%
348
179
-69.9%
93
10.02
2016/12連予
8,500
39.7%
839
771
330.7%
650
34.51
9
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Vol. 167 Weekly
2016 05 16
今週の分析銘柄 -2-
保土谷化学工業〈4112〉東証 1 部
有機 EL 市場の本格拡大期待が再燃も
■有機EL市場の広がりがあらためて期待される展開に
先週末には日本写真印刷がストップ高、底堅い業績推移やア
ナリストの投資判断格上げの動きが背景となった。評価引き上げ
の背景に設備投資計画の大幅な拡大を挙げており、これは、主
要顧客の OLED(有機 EL)シフトに伴う事業機会とみているよう
だ。また、直近では、JDI が 500 億円を投じて有機 EL パネルの
生産ラインを立ち上げるとも伝わっている。つれて、有機EL関連
銘柄には先行きの市場成長期待があらためて高まっていくもの
とみられ、関連の材料株で中心格となる同社の動向などに注目
が向かおう。なお、有機 EL 用パネルでは韓国勢などが先行して
いるが、材料・装置分野では日系メーカーの優位が今後も続くと
いった見方が多くなっている。
■足元の業績も順調に推移
16.3期営業利益は第4 四半期に盛り返して前年同期比4%増と
増益を確保、17.3 期は 21%の大幅増益を見込んでいる。また、
前期は 0.5 円の増配を実施したが、今期は創立 100 周年の記念
売買単位
1000
株
5/13 終値
224
円
目標株価
257
円
業種
化学
配当を含めて1.0 円の増配を計画している。業績も堅調な低位の
テーマ関連株としては、0.6 倍台の PBR 水準には割安感が強く、
評価余地はたぶんに残ると考えたい。直近で長い上ヒゲを残す
格好になっているが、上昇する 25 日線が目先の支持線となり、
再度の上値追いに転じていく可能性は高いと判断したい。目標
株価としては、昨年 11 月末高値の 257 円を設定する。
★リスク要因
250 円レベルでの上値の重さ意識も。
4112:日足
直近で上ヒゲ残すが、上昇する 25
日線が目先の支持線に。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2013/3連
35,191
0.0%
898
611
-50.2%
-90
-
2014/3連
35,687
1.4%
34
-310
-
-1,271
-
2015/3連
34,688
-2.8%
796
730
-
623
7.89
2016/3連
33,826
-2.5%
828
633
-13.3%
811
10.26
2017/3連予
34,000
0.5%
1,000
900
42.2%
800
10.12
10
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2016 05 16
今週の分析銘柄 -3-
サイバネットシステム〈4312〉東証 1 部
サード・ポイントの米アルファベット株取得でクラウドや AR/VR 関連に思惑も
■AR(拡張現実)分野は立ち上がり順調
総合的なITソリューションを提供。研究機関および自動車業界
向け、電機業界向け、航空宇宙関係といった分野に各種ツール
を販売している。IT ソリューション分野ではセキュリティ関連ソリュ
ーションの新規ライセンス販売が好調なほか、クラウドサービス
についても好調である。その他、イノベーション支援ソリューショ
ンでは、昨年開始した AR(拡張現実)分野は自社AR サービスの
立ち上がりが順調であり、業務用 AR アプリ開発の受託案件の引
き合いが増加している
■クラウドやAR/VRに資金シフト
米国では投資ファンドのサード・ポイントが、米グーグルの持ち
株会社アルファベットへの投資を開始したほか、仮想化ソフト大
手である米 VM ウエア株への投資を開始したと報じられている。
他のファンドにおいても、アップルを売却し、アルファベットにシ
売買単位
100
株
5/13 終値
899
円
目標株価
1230
円
業種
情報・通信
フトしていると伝えられている。クラウドや AR/VR といった成長分
野へ資金がシフトしているなか、関連銘柄として注目する。株価
は足元でリバウンドをみせてきており、直近戻り高値水準を回
復。年初来高値更新を想定し、目標株価を 1230 円とする。
★リスク要因
短期筋の逃げ足の速さ。
4312:日足
75 日線に沿ったトレンド形成。25 日
線が抵抗から支持線に変わる。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2013/3連
13,575
-0.3%
555
731
4.7%
380
1220.98
2013/12連
11,772
-
494
676
-
335
10.78
2014/12連
15,396
-
810
974
-
596
19.14
2015/12連
15,518
0.8%
851
1,003
3.0%
463
14.87
2016/12連予
16,800
8.3%
950
1,048
4.5%
461
14.80
11
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Vol. 167 Weekly
2016 05 16
今週の分析銘柄 -4-
トリケミカル研究所〈4369〉JASDAQ
5 月末の決算発表に向け業績期待が再燃
■17年1月期以降も業績拡大が続く見通し
5 月31 日に予定されている 17 年1 月期の第1 四半期(2-4 月)
決算発表に向けて、再び上場来高値水準を試す展開となること
を想定する。同社は、半導体や太陽電池、光ファイバー分野向
けの化学材料を手掛ける。先端半導体に向けた材料の需要が好
調で、営業利益推移は 16 年 1 月期が前期比 2 倍で着地してお
り、17 年 1 月期も同 5 割増と急拡大が続く見通し。さらに、3 月に
発表した中期経営計画では 19 年 1 月期に 16 年 1 月期実績比
2.5 倍の目標を示している。
■国内機関投資家による買いも観測
今年3 月の通期決算発表を受けて好業績銘柄として人気化し、
株価は急動意を見せた。足元は調整しているが、第 1 四半期決
算発表に向けて業績期待が再燃しそうだ。また、現在実施されて
いる信用取引に関する規制の解除を巡る思惑に加え、大量保有
売買単位
100
株
5/13 終値
1625
円
目標株価
1930
円
業種
化学
報告書等で国内機関投資家による買いが相次ぎ観測されている
ことも株価の押し上げ要因となるだろう。今期予想 PER16 倍程度
と現在の株価水準に特段の割高感はない。目標株価は前述のと
おり 4 月 21 日に付けた上場来高値 1930 円とする。
★リスク要因
信用規制が続けば株価の重しに。
4369:日足
足元は高値警戒感から調整してい
る。しかし、切り上がる 25 日線の接近
で過熱感は薄れつつある。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2013/1単
3,217
-19.9%
39
60
-79.8%
15
2.18
2014/1単
3,361
4.5%
47
53
-11.7%
67
9.40
2015/1単
4,103
22.1%
351
426
703.8%
360
49.45
2016/1単
4,956
20.8%
721
693
62.7%
473
61.77
2017/1単予
5,710
15.2%
1,080
1,050
51.5%
790
101.54
12
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2016 05 16
今週の分析銘柄 -5-
ACCESS〈4813〉マザーズ
デジタル教科書関連として物色再燃へ
■デジタル教科書配信システム提供
組み込みソフトウェア分野を中心にソフトウェア製品を提供す
る。携帯電話向けから情報家電や電子出版、スマホ向けソリュー
ションまで事業領域を拡充。先週は決算ピークを迎えた業績相
場のなか、チエルなどデジタル教科書関連株の物色が目立っ
た。今週は決算ピークを過ぎてテーマ株へと物色シフト本格化が
見込まれるなか、関連銘柄として同社に物色が再燃する展開を
予想する。同社はデジタル教科書プラットフォーム「Lentrance(レ
ントランス)」を展開しており、既に東京書籍で採用実績がある。
■前期は国内ソフト事業が黒字化
第 1 四半期の決算発表を 31 日に控えている。上半期の業績予
想は 2 億円の営業赤字が予想されていることから、決算内容を期
待した物色は手掛けづらいところであるが、前期はレントランス
事業を含むソフトウェア事業(国内)がセグメント黒字化を果たし
売買単位
100
株
5/13 終値
713
円
目標株価
840
円
業種
情報・通信
ており、同セグメントの業績動向には注目しておきたい。株価は
4 月中旬の強い動きから足元では調整局面を迎えているが、テ
ーマ物色再燃となれば同社にも買いが進むと想定。目標株価は
4 月につけた年初来高値水準を窺う 840 円に設定する。
★リスク要因
第 1 四半期業績に対する警戒感の台頭。
4813:日足
足元で 25 日線を割り込むも 200 日線
で踏みとどまる。5 月2 日とのダブルボ
トム形成も。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2013/1連
11,712
-15.0%
1,425
1,675
595.0%
2,600
6705.67
2014/1連
10,922
-6.7%
802
932
-44.4%
193
5.03
2015/1連
7,520
-31.1%
-1,058
-873
-
-2,505
-
2016/1連
6,837
-9.1%
-114
27
-
-1,318
-
2017/1連予
7,100
3.8%
150
150
455.6%
80
13
2.07
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2016 05 16
今週の分析銘柄 -6-
資生堂〈4911〉東証 1 部
化粧品などコスメ商品のインバウンド需要は好調持続
■インバウンド取り込み通期業績予想を上方修正
化粧品大手。13 日に発表した 2016 年 12 月期第 1 四半期(1-3
月)業績は、売上高が2132.64億円、営業利益が220.89億円だっ
た。決算期を変更しているが、調整後の比較では売上高が 1.4%
増、営業利益が 75.9%増だった。化粧品の販売も国内外で好調
であり、外国人観光客の増加に対して、店頭対応強化、市中免
税店への積極的なカウンター展開が奏功した。また、中国のほ
か、韓国、タイ、ベトナムが成長している。1-3 月期が想定を上回
っており、16 年 12 月期の純利益見通しを従来の 280 億円から
345 億円に上方修正した。
■4月の訪日外国人客数に注目
中国のインバンド消費は一巡したとの見方も一部ではあるが、
化粧品などコスメは順調。また、越境 EC への関心が高まってい
る。18 日には 4 月の訪日外国人客数が発表されるが、熊本地震
売買単位
100
株
5/13 終値
2450.5
円
目標株価
2650
円
業種
化学
の影響が軽微との見方ともなれば、インバウンド関連への見直し
も意識されやすいだろう。株価は 2350-2600 円辺りでのもち合い
が継続しているが、25 日線レベルでの攻防からのレンジ上放れ
を期待。目標株価はレンジ上限突破水準の 2650 円とする。
★リスク要因
一段の円高。
4911:日足
200 日線が上値抵抗として意識され
ている。75 日線、25 日線を支持線に
変えつつ、突破を試すか。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2013/3連
677,727
-0.7%
26,045
28,406
-28.0%
-14,685
2014/3連
762,047
12.4%
49,644
51,426
81.0%
26,149
65.65
2015/3連
777,687
2.1%
27,613
29,239
-43.1%
33,668
84.44
2015/12連
763,058
-
37,660
37,588
-
23,210
58.17
2016/12連予
872,000
-
38,000
38,000
-
34,500
86.44
14
-
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2016 05 16
今週の分析銘柄 -7-
リクルートホールディングス〈6098〉東証 1 部
デジタル教科書からスタディサプリに注目へ
■昨年度の有料会員数は累計25万人に
販促メディア、人材メディア、人材派遣などを展開する。13 日に
発表した 2016 年3 月期の通期業績は減益となったが、海外企業
買収に伴うのれん償却負担が大きいことが要因。今期は教育関
連サービス「スタディサプリ」を強化するとしている点に注目。株
式市場では足元でデジタル教科書関連銘柄が注目されている
が、同社のスタディサプリは2015年度累計有料会員数が25万人
を突破するなど、デジタル教育分野で一定の地位を占めてい
る。今週は決算通過でテーマ性ある銘柄への物色が進むと想定
されるなか、先週に注目を集めたデジタル教科書関連から今週
はスタディサプリなどへと物色がシフトすると予想する。
売買単位
100
株
5/13 終値
3600
円
目標株価
4000
円
業種
サービス
■大卒内定率の早期化はポジティブ
売り手市場へシフトしていることで、リクナビを展開する同社には
ポジティブとみる。株価は足元で決算期待から上昇しているが、
スタディサプリや新卒内定率を材料に更に上昇する展開を想
定。目標株価は先週末終値から 10%高を突破し節目となる 4000
円に設定する。
人材募集メディアに関連して、5 月 1 日時点の大卒就職内定率
が前年同月比 3.9pt アップの 24.6%と発表している。新卒就職が
★リスク要因
中小型株中心の物色展開の可能性。
6098:日足
足元では上昇する 5 日線を上放れる
強い値動きで 200 日線を捉える。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2013/3連
1,049,224
30.1%
124,983
128,165
9.0%
71,800
1434.57
2014/3連
1,191,567
13.6%
117,438
122,050
-4.8%
65,421
1266.47
2015/3連
1,299,930
9.1%
122,499
125,617
2.9%
69,702
127.79
2016/3連
1,588,623
22.2%
114,032
119,336
-5.0%
64,535
114.28
2017/3連予
1,690,000
6.4%
121,500
126,500
6.0%
61,500
108.90
15
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2016 05 16
今週の分析銘柄 -8-
ソニー〈6758〉東証 1 部
海外ファンドによるアルファベット投資でテーマ物色へ
■熊本工場は順次稼動へ
画像センサーを生産する熊本工場で、17 日から組み立てライ
ンが稼動するほか、回路を形成するウエハー工程を 21 日から稼
動する見込み。供給再開についての見通しが明らかになったこ
とにより、事業への影響は軽微と見込まれている。業績見通しに
ついては、5 月 24 日に発表する予定であるが、工場稼動により、
モバイル・コミュニケーション分野、ゲーム&ネットワークサービ
ス分野などへの影響は限られるため、見直しの流れが強まる展
開が期待される。
売買単位
100
株
5/13 終値
2897
円
目標株価
3200
円
業種
電気機器
ァベットへの資金シフトをみせてきており、自動運転車への画像
センサー、VR 機器の発売を控えている同社への関心も集まりそ
うである。目標株価は直近戻り高値の突破を想定し、3200 円とす
る。
■自動運転やAR/VRでの中心的な銘柄に
米国では投資ファンドのサード・ポイントが、米グーグルの持ち
株会社アルファベットへの投資を開始したと報じられる。アルファ
ベットは自動運転ソリューションや AR(拡張現実)、VR(仮想現
実)といった成長分野に注力している。他の海外ファンドもアルフ
★リスク要因
高水準の信用買い残高による戻り売り圧力。
6758:日足
いったんは 75 日線を割り込んだが、
早期に回復。25 日線突破で 200 日線
突破を目指すか。
(百万円)
会計期
売上高
2013/3連S
6,800,851
4.7%
230,100
245,681
-
43,034
2014/3連S
7,767,266
14.2%
26,495
25,741
-89.5%
-128,369
-
2015/3連S
8,215,880
5.8%
68,548
39,729
54.3%
-125,980
-
2016/3連S
8,105,712
-1.3%
294,197
304,504
666.5%
147,791
2017/3連S予
前期比
-
営業利益
-
経常利益
-
前期比
-
当期利益
-
16
1株益(円)
-
42.80
119.40
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Vol. 167 Weekly
2016 05 16
読者の気になる銘柄
みずほフィナンシャルグループ 東証 1 部〈8411〉/決算はほぼ想定線と捉えられる
先週末に決算を発表している。16
年 3 月期純利益は 6709 億円で前期比
9.6%増益、一方、今期は 6000 億円で
同 10.5%減益の見通しとなってい
る。市場コンセンサスとの比較では、
前期実績は小幅な上振れ、
今期見通し
はほぼ一致の格好に。また、新たに中
期経営計画を発表、利益目標は定め
ず、ROE8%程度などを掲げている。
決算数値に対するインパクトは限
定的と考える。一部では、自己資本比
率の中計目標値から自社株買いのタ
イミングが遠のいたとの見方もある
が、
マイナス金利導入による過度な影
響懸念などは薄れていく公算もあろ
う。
当面の株価は全体相場の動向に引
き続き左右されることになるが、
サミ
ットの接近で政策期待などは高まり
やすい局面にあるため、
比較的同社な
どのメガバンクは堅調な展開が続い
ていくと考える。
円
(株)
三菱自動車工業 東証 1 部〈7211〉/買戻しにも一巡感で上値の重さ意識
先週 12 日にはストップ高比例配分
となる。日産<7201>が約 2000 億円を
投じて、3 割強の株式を取得する方向
で最終調整に入ったと報じられたこ
とが背景。企業の「存続」に対する安
心感が強まったことで、買戻しの動き
が急速に強まったとみられる。一方、
株式の 34%取得が正式に発表された
翌日は高寄り後に急速に伸び悩んで
取引を終えている。
貸借倍率 0.03 倍とショートポジシ
ョンが大きく膨らんでいたことから、
買戻しの動き継続も期待されたが、想
定外に早い失速となった印象もある。
株式価値の希薄化も織り込んだとみ
られるが、依然として不正の全容など
は明確となっておらず、ショートカバ
ー以外は機関投資家の資金流入は目
先期待しにくいだろう。600 円レベル
でしこりを残した形にもなり、上値の
重さは当面意識されることになろう。
円
(株)
17
株式会社フィスコ
本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。
今週のテクニカ
週刊相場観測誌
Market
展望
ディー・エヌ・エー
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
東証 1 部 〈2432〉
週足の一目均衡表。3 月から 4 月
にかけての急伸でピークを形成し、
その後は上値切り下げのトレンド
が継続。ただし、足元のリバウンド
でこのトレンドの上限を捉えてき
ており、トレンド転換が意識されて
くる。雲下限での攻防だが、雲上限
の切り下がりにより、雲は次第に薄
くなるため、突破しやすい(点線・
四角A)
。遅行スパンは昨年 10 月の
戻り高値水準を通過してきており、
実線を上抜く格好での上方転換シ
グナルを発生させている(点線・丸
B)
。まずは雲突破に期待。
日産自動車
今週のテクニカル妙味銘柄
基準線 転換線 先行スパン A 先行スパン B 遅行スパン
A
B
東証 1 部 〈7201〉
日足の一目均衡表。上値を切り下
げる格好での調整トレンドが継続
しているが、一方で 930 円辺りでの
底堅さが意識されている。煮詰まり
感が出てくる中、直近のリバウンド
で一気に雲上限を捉えている(点
線・四角A)。いったんは跳ね返さ
れる格好だが、想定内であり、転換
線、基準線辺りが支持線となるよう
だと、仕切り直しに。遅行スパンは
実線を突破してきており、上方シグ
ナルを発生してきた(点線・丸B)。
基準線 転換線 先行スパン A 先行スパン B 遅行スパン
A
B
18
株式会社フィスコ
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テーマ別分析
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
カテゴリー考察
テーマ別分析
テーマ物色再燃でデジタル教科書関連に関心
■教育用端末の市場規模は 2020 年度 2120 億円に
先週で 3 月期決算発表がひと段落したことから、今週は業績相場からテーマ株相場へと物色の矛先がシフトしていこう。とりわ
け、4 月下旬からテーマ化しつつあるデジタル教科書や教育 ICT 分野で物色が再燃すると想定、今週は関連銘柄を分析したい。
デジタル教科書とは、従来の紙の教科書の内容をタブレット端末などのデジタル機器で見られるものを指す。4 月下旬には文部
科学省の専門家会議が 2020 年度にデジタル教科書を導入する案を示したと報じられている。現在は副教材の扱いだが、2017 年度
にも法改正で正式な教科書と位置づける方針が伝わっている。
従来の紙の教科書(文字や図、写真)だけでは理解しづらい部分、たとえば英語の発音、理科の実験や漢字の書き順などといっ
た分野で音声や動画が掲載されることによって、生徒にとっては学習内容の理解が深まりやすくなる。5 月 8 日には、総務省が 2020
年までに全国すべての小・中・高校に無線 LAN「Wi-Fi」を導入する方針と報じられた。デジタル教科書の普及に当たっては、無線
LAN 環境が不可欠となるが、現在、無線 LAN を利用できる小・中・高の教室は 24%にとどまっているもようで、今後の環境整備が
必要とされる。総務省では 2019 年度までの 3 年間で計 100 億円を確保し、導入費用を補助していく方針と伝わっており、関連市
場での恩恵享受が期待できよう。シード・プランニングによると、2015 年度に 52 億円だった教育用タブレットの市場規模は 2020
年度に 2120 億円に拡大すると予測されている。
また、教育 ICT の分野まで広げて考えると、27 日には日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)が都内で教育委員会・学校関係者向
けセミナー「学校現場で活きる ICT 機器とデジタル教材の整備にむけて」を開催すると伝わっている。講演のほか、併設展示コー
ナーでは導入事例紹介やワークショップが行われるもよう。デジタルテストやデジタルドリルの体験、プログラミング教育模擬授
業、図工・美術での協働学習「体感型デジタル鑑賞教材」
、デジタル教科書×ワークシートを活用した授業モデルなど、教育 ICT
機器やデジタル教材を、参加者が体験できることになっており、こういった関連銘柄にも注目が集まろう。
■デジタル教科書・教育 ICT 関連銘柄
コード
9432
6098
6724
9831
7912
7911
3933
6187
9419
9424
4813
3681
2468
3393
2326
3694
4348
9749
6629
3658
2488
8057
銘柄名
NTT リクルートHD
エプソン
ヤマダ電機
大日本印刷
凸版印刷
チエル リタリコ
ワイヤレスG
日本通信
ACCESS
ブイキューブ
フュートレック
スターティア
デジタルアーツ
オプティム
インフォコム
富士ソフト
テクノホライ
イーブックIJ
JTP 内田洋行
コメント
教育ICT分野でソリューション展開
子会社で受験生向け「スタディサプリ」など展開
プロジェクターや電子黒板などで学校向け需要獲得
中計でデジタル教科書導入による需要増を盛り込む
傘下に教科書や電子書籍の出版子会社を擁する
子会社で教科書や電子書籍の出版事業を展開
学校教育ICT市場に特化して事業展開
デジタルツールを活用した専門塾「クレモ」事業
すべての小・中・高校に無線LAN導入で恩恵享受へ
米ベライゾンとデジタル教育分野で提携
デジタル教科書プラットフォーム「レントランス」
子会社PVCは電子黒板や教育ICTで高いシェア
子会社スーパーワンでデジタル教科書分野に実績
電子書籍作成ソフトを手掛けており思惑も
教育ICT普及でフィルタリングソフトの需要増へ
デジタル端末監視システムは教育機関の需要増へ
教育研究機関などに各種ITサービスを提供
「みらいスクールステーション」でデジタル教科書
学校や教育機関向けWiFi書画カメラ「TX-1」発売
電子書籍配信システムを手掛けており思惑
ICT教育事業やICTソリューションを展開
デジタル教科書の配信システム「EduMall」など
市場
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
JASDAQ
マザーズ
東証1部
東証1部
マザーズ
東証1部
マザーズ
東証1部
東証1部
東証1部
JASDAQ
東証1部
JASDAQ
東証1部
JASDAQ
東証1部
5/13終値(円)
4,992
3,600
1,818
523
1,062
944
4,450
3,130
2,177
223
713
1,210
847
631
2,626
5,350
1,758
2,481
277
722
580
455
時価総額(億円)
104,652.01
20,351.52
7,265.36
5,054.74
7,226.70
6,602.45
81.92
258.55
225.43
313.58
279.73
228.92
80.11
64.61
371.13
353.72
506.30
836.09
58.34
38.66
34.89
237.04
売買代金25日
平均(百万円)
18,421.72
4,639.92
4,077.13
3,278.92
1,907.88
1,770.86
1,584.57
1,573.25
607.13
597.50
588.82
431.10
350.73
308.05
262.11
214.34
199.65
181.76
178.60
56.61
45.61
41.03
出所:フィスコ作成
19
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スクリーニング
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
カテゴリー考察
スクリーニング分析
今期営業増益予想の好需給銘柄
■決算ピーク通過、アク抜け期待よりもまずは順張り対応
決算がピークを通過した。今回の決算では、円高や資源価格の影響から下方修正が目立ったほか、トヨタ<7203>が今期 4 割営業
減益を見込むなど、コンセンサスを下回る慎重な業績予想が相次いだ。今後は決算内容を改めて評価する動きが出てくるとみられ
るが、アク抜けを意識するというよりも、決算内容が評価され、トレンドが強まっている銘柄の順張りを意識したい。そのため、
(1)3 月期決算企業の中で、
(2)17 年 3 月期営業増益予想、
(3)ROE8%以上、
(4)信用倍率 2 倍以下、
(5)4 月末株価からの騰落
率がプラス、の銘柄を挙げている。
■今期営業増益予想の好需給銘柄
営業利益(百万円)
コード
銘柄
連単
17年3月期 16年3月期
(予)
(実)
増益率
(%)
市場
5/13株価 4月末終値
(円)
(円)
騰落率
(%)
信用倍率
(倍)
ROE
(%)
3258 ユニゾホールディングス
連結
13,000
10,605
22.58 東証1部
6,060.0
4,720.0
28.39
1.75
12.36
9039 サカイ引越センター
連結
7,174
6,787
5.70 東証1部
3,270.0
2,664.0
22.75
1.85
10.23
1951 協和エクシオ
連結
20,000
18,412
8.62 東証1部
1,472.0
1,252.0
17.57
1.00
8.20
9422 コネクシオ
単独
9,210
9,203
0.08 東証1部
1,431.0
1,242.0
15.22
0.08
22.13
4739 伊藤忠テクノソリューションズ
連結
30,000
27,942
7.37 東証1部
2,487.0
2,160.0
15.14
0.90
10.35
6869 シスメックス
連結
62,000
56,962
8.84 東証1部
7,910.0
7,000.0
13.00
1.01
20.38
3092 スタートトゥデイ
連結
22,140
17,756
24.69 東証1部
5,240.0
4,640.0
12.93
0.25
55.46
1870 矢作建設工業
連結
7,600
7,353
3.36 東証1部
881.0
781.0
12.80
1.61
12.92
2782 セリア
単独
13,000
12,016
8.19 JASDAQ
7,080.0
6,330.0
11.85
1.51
21.64
6455 モリタホールディングス
連結
8,700
7,517
15.74 東証1部
1,469.0
1,316.0
11.63
1.65
9.07
3167 TOKAIホールディングス
連結
12,560
8,245
52.33 東証1部
675.0
609.0
10.84
0.13
8.27
6750 エレコム
連結
9,600
8,901
7.85 東証1部
2,046.0
1,849.0
10.65
0.92
19.15
5857 アサヒホールディングス
連結
10,000
8,705
14.88 東証1部
1,629.0
1,480.0
10.07
1.98
9.93
2220 亀田製菓
連結
6,000
4,649
29.06 東証1部
4,815.0
4,375.0
10.06
1.14
9.24
3635 コーエーテクモホールディングス
連結
11,500
11,069
3.89 東証1部
1,898.0
1,728.0
9.84
1.20
10.90
7994 岡村製作所
連結
14,000
12,960
8.02 東証1部
1,118.0
1,020.0
9.61
1.49
8.59
7105 ニチユ三菱フォークリフト
連結
11,000
10,086
9.06 東証1部
541.0
496.0
9.07
1.84
8.36
9037 ハマキョウレックス
連結
8,800
8,108
8.53 東証1部
2,142.0
1,966.0
8.95
1.55
12.53
2413 エムスリー
連結
23,000
20,022
14.87 東証1部
3,255.0
3,010.0
8.14
1.66
24.99
2412 ベネフィット・ワン
連結
5,350
4,355
22.85 東証2部
2,719.0
2,524.0
7.73
1.58
23.22
9437 NTTドコモ
連結
910,000
783,024
16.22 東証1部
2,782.0
2,597.0
7.12
1.54
10.27
4507 塩野義製薬
連結
91,500
91,406
0.10 東証1部
6,026.0
5,643.0
6.79
1.32
13.56
2127 日本M&Aセンター
連結
8,000
7,002
14.25 東証1部
6,750.0
6,340.0
6.47
0.95
32.05
7735 SCREENホールディングス
連結
27,000
23,557
14.62 東証1部
917.0
868.0
5.65
1.57
16.32
9619 イチネンホールディングス
連結
6,000
5,515
8.79 東証1部
1,030.0
979.0
5.21
0.42
15.63
8897 タカラレーベン
連結
15,000
7,563
98.33 東証1部
749.0
712.0
5.20
0.64
13.33
6745 ホーチキ
連結
5,100
5,055
0.89 東証1部
1,283.0
1,224.0
4.82
0.72
10.45
9882 イエローハット
連結
8,200
7,203
13.84 東証1部
2,344.0
2,245.0
4.41
1.94
9.14
4217 日立化成
連結
54,000
53,036
1.82 東証1部
1,938.0
1,876.0
3.30
1.78
10.93
4307 野村総合研究所
連結
62,000
58,295
6.36 東証1部
4,015.0
3,890.0
3.21
0.82
10.65
9065 山九
連結
24,500
24,317
0.75 東証1部
533.0
517.0
3.09
1.83
9.00
4684 オービック
連結
27,700
26,108
6.10 東証1部
5,980.0
5,810.0
2.93
0.54
14.89
6367 ダイキン工業
連結
220,000
217,872
0.98 東証1部
9,085.0
8,884.0
2.26
0.78
13.44
5332 TOTO
連結
51,000
46,137
10.54 東証1部
3,885.0
3,805.0
2.10
1.34
13.08
8425 興銀リース
連結
18,000
17,573
2.43 東証1部
1,945.0
1,906.0
2.05
1.27
9.48
4917 マンダム
連結
7,400
6,594
12.22 東証1部
5,080.0
4,980.0
2.01
0.51
11.04
9735 セコム
連結
130,000
128,582
1.10 東証1部
8,592.0
8,445.0
1.74
1.39
9.43
8056 日本ユニシス
連結
14,000
12,525
11.78 東証1部
1,359.0
1,344.0
1.12
0.81
10.41
4694 ビー・エム・エル
連結
8,700
8,429
3.22 東証1部
4,675.0
4,645.0
0.65
0.69
8.94
9058 トランコム
連結
6,340
6,017
5.37 東証1部
6,540.0
6,500.0
0.62
0.85
15.79
出所:フィスコアプリより作成
20
株式会社フィスコ
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先週の話題レポート
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
カテゴリー考察
先週の話題レポート
スマートベータのリバランスによる市場インパクト
■野村證券では 2016 年 5 月最小分散指数のリバランス予想をアップデート
野村證券では、5 月 20 日の日本時間早朝に公表される MSCI Japan 最小分散指数の見直し予想をアップデートし、MSCI のグロー
バル最小分散指数(MSCI World、MSCI EAFE、MSCI AC World をそれぞれユニバースとする最小分散指数)におけるリバランスを予
想したうえで、総売買インパクトが大きいと思われる銘柄を挙げている(本稿ではウエート上昇予想のみ抜粋掲載)
。今回のグロ
ーバル最小分散指数の見直しでは日本株のウエートが低下すると予想しており、特に、MSCI EAFE 最小分散指数におけるウエート
低下が大きく、今回のリバランスは日本株の構成銘柄に対してネガティブとなる見込みとしている。
■見直しによりウエートの上昇が予想される銘柄(野村證券)
No Code
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
8028
8418
7911
9506
8411
9022
1801
7459
9501
7182
7731
2002
9831
2875
7203
6417
9987
9613
6178
2282
9504
7752
9783
9364
9006
Name
ファミリーマート
山口フィナンシャルグループ
凸版印刷
東北電力
みずほフィナンシャルグループ
東海旅客鉄道
大成建設
メディパルホールディングス
東京電力ホールディングス
ゆうちょ銀行
ニコン
日清製粉グループ本社
ヤマダ電機
東洋水産
トヨタ自動車
SANKYO
スズケン
エヌ・ティ・ティ・データ
日本郵政
日本ハム
中国電力
リコー
ベネッセホールディングス
上組
京浜急行電鉄
GICSセクター
生活必需品
金融
資本財・サービス
公益事業
金融
資本財・サービス
資本財・サービス
ヘルスケア
公益事業
金融
一般消費財・サービス
生活必需品
一般消費財・サービス
生活必需品
一般消費財・サービス
一般消費財・サービス
ヘルスケア
情報技術
金融
生活必需品
公益事業
情報技術
一般消費財・サービス
資本財・サービス
資本財・サービス
推定
正の
推定ウエート
新規採用 インパクト インパクト
変化幅(%)
(日)
上位15
0.50
0.63
★
0.48
1.82
★
0.46
新
1.25
★
0.42
0.78
★
0.39
0.06
0.37
0.18
0.36
0.28
0.34
新
1.71
★
0.34
0.18
0.34
新
0.28
0.33
0.26
0.31
新
1.06
★
0.31
0.51
★
0.31
1.29
★
0.29
0.02
0.29
1.40
★
0.25
新
1.17
★
0.24
0.25
0.23
新
0.18
0.22
0.49
0.22
0.69
★
0.21
0.25
0.19
0.84
★
0.19
1.48
★
0.18
0.80
★
出所:MSCI、Bloomberg、インスティネットより野村證券作成
注: MSCI Japan 最小分散指数と最適化ポートフォリオ(見直し後推定)の構成ウエートを比較し、見直しによりウエートが上昇するとみられる銘
柄を推定ウエート変化幅の降順に25銘柄表示。ユニバースは2016年5 月の半期見直し後の推定 MSCI Japan 構成銘柄、最適化にあたっては
MSCI Barra の Global Equity Model2 を使用。推定インパクトは連動する資産を 5,000 億円と仮定して推計。リスクモデル、構成ウエートは 2016
年4 月末時点、推定インパクト計算に使用した日次平均売買代金は 2016 年5 月6 日時点。なお、条件を満たす銘柄であっても野村社内規定によ
り掲載していない場合がある。
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信用需給動向
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
カテゴリー考察-信用需給動向
Market Data
売り方の評価損益率はあっさりプラス圏を回復
信用残高 金額ベース 単位:百万円
連休の谷間であったため、5 月 6 日申し込み時点の信用
残高は発表されていない。買い方の信用評価損益率(4 月
28 日時点)は、前週の-8.02%から-11.54%に悪化、売り
方の評価損益率は-0.23%から+4.25%へとわずか 1 週間
でプラス圏を回復した。
この週
(5 月 2-6 日)
の日経平均株価は、
先週末比 559.33
円安の 16106.72 円だった。下げの要因としては、日銀会
合での「現状維持」といった日銀ショック、これに伴う
円高の進行であった。大型連休中には円相場が約1年半
ぶりに 1 ドル 105 円台まで上昇。円相場は 2014 年 10 月
に日銀が大規模な追加の金融緩和に踏み切る前の水準に
戻った形に。
信用倍率(倍)
取組みが改善した銘柄
コード
市場
銘柄
5/13終値
(円)
6178
東証1部 日本郵政
1,407.0
7182
東証1部 ゆうちょ
1,302.0
7211
東証1部 三菱自
565.0
6755
東証1部 富通ゼネ
1,974.0
6788
東証1部 日本トリム
7,530.0
4581
東証1部 大正薬HD
9,140.0
6594
東証1部 日電産
8,196.0
2702
JASDAQ マクドナルド
2,916.0
2413
東証1部 エムスリー
3,255.0
2593
東証1部 伊藤園
3,525.0
7181
東証1部 かんぽ
2,382.0
2587
東証1部 サントリーBF
5,350.0
4063
東証1部 信越化
6,173.0
6770
東証1部 アルプス
1,856.0
6971
東証1部 京セラ
5,284.0
信用買残
(4/28:株)
3,860,000
信用売残
(4/28:株)
信用倍率
(4/28:倍)
2,588,300
1.49
2,848,700
2,978,500
0.96
21,026,800
36,312,500
0.58
88,000
608,000
0.14
130,600
155,500
0.84
2,300
117,300
1,359,400
391,400
165,100
528,500
信用買残
(4/22:株)
信用売残
(4/22:株)
4,177,400
信用倍率
(4/22:倍)
578,800
7.22
3,464,200
1,058,200
3.27
18,907,300
10,191,200
1.86
160,000
385,000
0.42
66,700
38,400
1.74
0.02
4,200
119,600
0.04
3.47
1,696,400
291,100
5.83
551,400
0.30
198,000
425,400
0.47
318,700
1.66
632,600
250,700
2.52
92,800
712,900
0.13
169,000
874,700
0.19
2,259,400
1,777,300
1.27
2,723,700
1,470,800
1.85
86,900
230,300
0.38
109,000
204,600
0.53
460,700
332,500
1.39
550,200
292,700
1.88
4,015,900
1,178,500
3.41
4,726,900
1,039,400
4.55
186,300
491,300
0.38
229,700
470,000
0.49
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連載コラム
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
連載コラム
ドル 100 円割れシナリオ
安倍内閣による必死の「口先介入」で円高は人為的に食い
り込まないとも限りません。英国の国民投票については、直近
止められ、ドル・円は一段安を免れています。足元は、円高を
の世論調査でEU離脱支持と残留支持は拮抗しながらも、最近
見込んでいた投資家によるドルの買戻しで下値の堅い展開が
では残留支持の方がやや上回る傾向が鮮明になってきまし
続いていますが、どう見ても円高要因しかなく、放っておけば
た。5 月 5 日に行われたロンドン市長選をはじめとする統一地
ドル 100 円割れは時間の問題のように思えます。今後はどう
方選では、EU 離脱を掲げたイギリス独立党(UKIP)が健闘しま
いうシナリオで円高が進んでいくのでしょうか。
したが、それをもって離脱の懸念がより強まったとまでは言い
切れません。どちらかといえば保守的な英国の国民性を考慮
まず、今月 26-27 日に開催される伊勢志摩サミットでは、主
すると、残留予想の方が現実的に思えます。
催国の日本が金融政策だけでなく財政出動によって世界経済
をけん引していこうと訴えかけることで、政策協調が期待され
残留決定の場合、リスク回避で売られたポンドやユーロは、
ています。実現できれば成長への大きな原動力になるでしょ
一転して買戻しが強まるでしょう。しかし、ドル・円は FOMC で
う。しかし、そもそも国・地方の公的債務が 1000 兆円を超える
利上げが見送られたばかりで、多少の円売りに振れたとして
日本が財政出動して経済成長を提案すること自体、ブラックジ
も大きく切り返す展開は考えられません。米利上げ観測後退
ョークのようで説得力がありません。英国やドイツなど財政規
を好感した日米の株高によって下支えされるのが精一杯で、
律に厳しい国から合意を取り付けるのは難しく、政策協調を打
株価が失速すればそれに連動してドル・円は一段安となるか
ち出せない場合にはリスクオフの円買い材料になります。
もしれません。
次に、6 月 14-15 日(日本時間 15-16 日)開催の米連邦公開
「ブリグジット」が終わっても安心してはいられません。7月に
市場委員会(FOMC)が大きなヤマ場となるでしょう。最大の焦
入ると、米大統領選本選に向け、各党は候補者を一本化しま
点は同23 日の英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投
す。最新の支持率調査によると、共和党の指名候補にほぼ決
票ですが、その結果を見極めようと連邦準備制度理事会
まったドナルド・トランプ氏は、現時点では民主党の最有力候
(FRB)は金融政策を維持する公算です。FOMC 後の声明文か
補と目されるヒラリー・クリントン氏に拮抗しているようです。あ
ら年内 2 回の利上げという市場コンセンサスを後押しできなけ
る外為ディーラーは「経済政策などの次元の話ではなく、米国
れば、ドル売り・円買いに振れるでしょう。FOMC とほぼ同じタ
がどのように進むのか全く予測がつかなくなる」との理由で、7
イミングで開かれる 15-16 日の日銀金融政策決定会合は、日
月 18 日開催の共和党大会でトランプ氏が指名候補に正式決
銀の政策決定が今年に入って円高を加速させる「鬼門」のイベ
定すれば大きなドル売り要因と指摘しています。
ントとなっていることを考慮すると警戒が必要です。
恐怖は去ったと思っていたらさらに大きな恐怖が襲ってくる
その後、英国の国民投票に近づくとリスク回避的な動きは広
サスペンス物のハリウッド映画のような展開に対し、日本の通
がり、ユーロやポンドを売って円が買われやすくなります。こ
貨当局は実弾投入なしで大団円を迎えることができるでしょう
か。
れはドル・円の押し下げ要因になり、弾みがつけば100円を割
23
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今週のマーケットデータ
週刊相場観測誌
Market
1
2
3
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
スケジュール
レーティング
投資主体別売買動向
資料編
今週のMarket Data
経済カレンダー
2-4
決算カレンダー
5-6
格上げ・買い推奨
7
格下げ・売り推奨
8
総括コメント
9
市場別データ
10
4
新規上場銘柄
結果とスケジュール
11
5
一目均衡表雲抜け銘柄
雲上抜け銘柄(東証 1 部)
12
雲下抜け銘柄(東証 1 部)
13
1
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Market
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
経済カレンダー - 1
Market Data
5 月 16 日~5 月 21 日 ※全て日本時間で表示
日付
曜日
5月16日
月
時間
内容
08:50 国内企業物価指数(4月)
08:50 預金者別預金(半期調査<国内銀行分>3月、日本銀行)
09:00 安倍首相や麻生財務相らが出席し衆院予算委員会で16年度補正予算案の基本的質疑、採決
11:00 中古車販売台数(4月)
11:30 亜・タイGDP(1-3月)
15:00 工作機械受注(4月)
15:30 印・卸売物価指数(4月)
16:00 トルコ・失業率(2月)
16:30 フェイルの発生状況(4月、日本銀行)
17:00 業態別の日銀当座預金残高(4月、日本銀行)
20:25 ブ・週次景気動向調査
21:30 米・ニューヨーク連銀製造業景気指数(5月)
23:00 米・NAHB住宅市場指数(5月)
29:00 米・対米証券投資収支(3月)
決算発表 大正製薬H、あおぞら銀、MUFG、三菱Uリス、ソニーFH、電通
米・ミネアポリス連銀総裁がタウンホールミーティングを開催
5月17日
火
08:50 マネタリーサーベイ(3月、日本銀行)
14:00 移動電話国内出荷(3月)
17:30 英・消費者物価コア指数(4月)
17:30 英・生産者物価産出コア指数(4月)
18:00 欧・貿易収支(3月)
21:30 米・住宅着工件数(4月)
21:30 米・住宅建設許可件数(4月)
21:30 米・消費者物価コア指数(4月)
22:15 米・鉱工業生産指数(4月)
22:15 米・設備稼働率(4月)
米・サンフランシスコ連銀とアトランタ連銀総裁がイベントで発言
米・ダラス連銀総裁が会合で質疑応答
5月18日
水
08:50 GDP速報値(1-3月)
08:50 預金者別預金(半期調査<信用金庫分>3月、日本銀行)
10:30 中・不動産価格指数(4月)
13:00 マンション発売(4月)
16:00 訪日外国人客数(4月)
17:00 南ア・消費者物価指数(4月)
17:30 英・失業率(4月)
17:30 英・ILO失業率(3カ月)(3月)
18:00 欧・ユーロ圏消費者物価指数改定値(4月)
20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)
米・FOMC議事録公表(4月26、27両日分)
米・決算発表 シスコシステムズ
中・決算発表 テンセント
2
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Market
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
経済カレンダー - 2
Market Data
5 月 16 日~5 月 21 日 ※全て日本時間で表示
日付
曜日
5月19日
木
時間
内容
08:50 機械受注(3月)
08:50 対外対内証券売買(先週)
10:30 豪・失業率(4月)
17:00 欧・経常収支(3月)
17:30 英・小売売上高指数(4月)
19:00 亜・マレーシア国立銀行(中央銀行)が政策金利発表
21:00 ブ・全国失業率(3月)
21:30 米・フィラデルフィア連銀製造業景況指数(5月)
21:30 米・新規失業保険申請件数(先週)
22:45 米・消費者信頼感(先週)
22:45 米・景気期待指数(5月)
23:00 米・景気先行指数(4月)
南ア・南アフリカ準備銀行(中央銀行)が政策金利発表
米・NY連銀総裁が講演
米・決算発表 アプライド・マテリアルズ、ギャップ、ウォルマート
欧・ECB議事要旨
亜・フィリピンGDP(1-3月)
亜・インドネシア中央銀行が政策金利発表
5月20日
金
08:50 貸出先別貸出金(四半期調査3月、日本銀行)
14:00 百貨店売上高(全国・東京地区4月)
14:00 鉄鋼生産(4月)
15:00 独・生産者物価指数(4月)
16:00 コンビニエンスストア売上高(4月)
21:00 ブ・拡大消費者物価指数(IPCA-15)(5月)
21:30 加・消費者物価指数(4月)
21:30 加・小売売上高(3月)
23:00 米・中古住宅販売件数(4月)
G7財務相・中央銀行総裁会議
決算発表 損保日興H、MS&AD、東京海上H、光通信
5月21日
土
G7財務相・中央銀行総裁会議
G7議長国記者会見
オバマ米大統領がベトナムと日本訪問(28日まで)
3
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Market
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
スケジュール
日米主要経済指標のポイント
■(米) 4 月住宅着工件数
17 日(火)午後 9 時 30 分発表予定
(予想は 112 万戸) 参考となる 3 月実績は 108.9 万戸。一戸建て住宅の着工件数は-9.2%の 76.4 万件に落ち込んだ。集合住
宅も減少した。ただし、雇用情勢は穏やかに改善しており、住宅市況がただちに悪化する可能性は低いとみられる。4 月につい
ては 3 月に減少した反動で増加する見込み。同時発表の建設許可件数も増加が予想されている。
-------------------------------------------------------------------■(米)4 月消費者物価コア指数
17 日(火)午後 9 時 30 分発表予定
(予想は前年比+2.1%) 参考となる 3 月実績は前年比+2.2%で予想をやや下回った。新車は横ばい、衣料は-1.1%、航空運賃
は-0.9%だった。4 月については衣料や航空運賃の動向次第となるが、いずれも上昇に転じる可能性は低いとみられており、コ
アの物価上昇率は 3 月実績をやや下回る可能性がある。
-------------------------------------------------------------------■(米)4 月鉱工業生産
17 日(火)午後 10 時 15 分発表予定
(予想は前月比+0.3%) 参考となる 3 月実績は前月比-0.6%で市場予想を大幅に下回った。世界経済の成長鈍化、ドル高、原
油安などの影響を受けた。ただし、製造業部門は底打ちしつつあるとみられており、4 月の鉱工業生産は増加する見込み。鉱業
部門が持ち直しつつあることも鉱工業生産を押し上げる要因になるとみられている。
-------------------------------------------------------------------■(日)1-3 月期実質国内総生産(GDP)速報値
18 日(水)午前 8 時 50 分発表予定
(予想は、前期比年率+0.3%) 今年 1-3 月期の実質 GDP 速報値は、昨年 10-12 月期の前期比年率-1.1%から+0.3%程度に改善
される見込み。ただし、うるう年の効果を考慮すると、実質的には低い伸びにとどまりそうだ。個人消費と輸出はやや順調であ
り、GDP 成長に寄与するとみられるが、設備投資は減少したとみられており、経済成長を抑制する要因となる。
--------------------------------------------------------------------
4
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Market
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
決算カレンダー
Market Data
※括弧内は決算説明会の予定日。なお、下記のカレンダーはあくまでも予定で企業の都合により変更される可能性があります。
日付
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
コード
1711
1757
1979
2158
2264
2586
2788
2908
3032
3077
3150
3224
3350
3388
3551
3675
3817
3825
4031
4095
4203
4216
4275
4324
4512
4531
4581
4686
4736
4766
4783
4837
4845
5199
5631
5856
6307
6316
6365
6405
6480
6629
6678
6772
6803
6839
6864
6891
6907
6942
6993
7236
7414
7458
7459
7628
8073
8130
8141
8147
銘柄
省電舎
クレアHD
大気社
UBIC
森永乳
フルッタフルッタ
アップル
フジッコ
GOLFDO
ホリイフード
グリムス
ゼネラル・オイスター
RED
明治電機
ダイニック
クロスマーケG
SRAHD
REMIX
片倉コープアグリ
パーカライ
住友ベ
旭有機材
カーリットHD
電通
わかもと
有機薬
大正薬HD
ジャストシステ
日本ラッド
ピーエイ
日ダイナミク
シダックス
フュージョン
不二ラテ
日製鋼
東理HD
サンセイ
丸山製
電業社
鈴茂器工
日トムソン
テクノHR
テクノメディカ
コスモス電
ティアック
船井電機(05/17)
NF回路
イーター電機
ジオマテック
ソフィアHD
AGCap
ティラド
小野建
第一興商
メディパル
オーハシテクニカ
MAGHD
サンゲツ
新光商
トミタ
上場部名
東証2部
東証2部
東証1部
マザーズ
東証1部
マザーズ
東証2部
東証1部
セントレックス
ジャスダックS
ジャスダックS
マザーズ
ジャスダックS
東証1部
東証1部
マザーズ
東証1部
マザーズ
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
ジャスダックS
東証2部
ジャスダックS
ジャスダックS
東証1部
ジャスダックS
東証1部
東証2部
東証2部
東証1部
東証2部
ジャスダックS
東証1部
ジャスダックS
東証1部
東証2部
東証1部
東証1部
ジャスダックS
ジャスダックS
ジャスダックS
ジャスダックS
東証2部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
ジャスダックS
東証1部
東証1部
ジャスダックS
時刻
12:00
14:00
14:00
15:00
13:00
11:00
15:00
16:00
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11:00
15:00
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16:00
16:00
13:00
16:00
14:00
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15:00
13:00
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16:00
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15:00
15:00
15:00
16:00
15:00
13:00
14:00
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13:00
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15:00
12:00
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16:00
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14:00
15:00
15:00
15:00
15:00
15:00
11:00
日付
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月16日
5月17日
5月17日
5月17日
5月17日
5月17日
5月17日
5月17日
5月18日
5月18日
5月18日
5月18日
5月18日
5月18日
5月18日
5月18日
5月18日
5月19日
5月19日
5月19日
5月19日
5月19日
5月19日
5月19日
5月19日
5月19日
5月19日
5月20日
5月20日
5月20日
5月20日
5月20日
5月20日
5月20日
5月20日
5月20日
5月20日
5月20日
5月20日
5月20日
5月20日
5月20日
5月20日
5月20日
5月20日
5月20日
コード
8304
8306
8367
8593
8729
8938
8952
8973
9060
9082
9193
9351
9539
9709
9995
4237
4990
6820
7521
8139
8205
8958
5194
5268
5387
6743
6863
6944
7413
7744
7946
1841
3390
3437
3453
3515
6904
7169
7621
8045
8421
1847
1971
2329
2773
3466
3734
3753
5363
6072
6343
6351
6416
6488
6588
6852
8630
8725
8766
9318
銘柄
あおぞら銀行
三菱UFJ(05/24)
南都銀
三菱Uリース
SONYFH
ロジコム
JRE
積ハSI
日ロジテム
大和自
東汽船
洋埠頭
葉ガス
NCS&A
イーストン
フジプレアム
昭和化
アイコム
ムサシ
ナガホリ
シャクリーGG
グロバルRE
相模ゴム
旭コンクリ
チヨダウーテ
大同信
ニレコ
アイレックス
創健社
ノーリツ鋼機
光陽社
サンユ建
USシステムズ
特殊電極
ケネディ商
フジコー
原田工業
ニュートンFC
うかい
横丸魚
信金中金PS
イチケン
ビルト工
東北新社
ミューチュアル
ラサールロジ
インテアHD
フライトシステム
TYK
地盤ネットHD
フリージアマク
鶴見製
桂川電
ヨシタケ
東芝テック
テクノセブン
NKSJHD(05/20)
MS&AD(05/20)
東京海上(05/20)
アジア開発キャピタル
5
上場部名
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
ジャスダックG
東証REIT
東証REIT
ジャスダックS
東証2部
東証2部
東証1部
東証2部
東証2部
東証1部
ジャスダックS
東証2部
東証1部
ジャスダックS
東証2部
ジャスダックS
東証REIT
東証2部
東証2部
ジャスダックS
東証2部
ジャスダックS
ジャスダックS
ジャスダックS
東証1部
東証2部
ジャスダックS
ジャスダックS
ジャスダックS
東証REIT
ジャスダックS
ジャスダックS
ジャスダックS
ジャスダックS
ジャスダックS
東証優先株
東証1部
東証2部
ジャスダックS
ジャスダックS
東証REIT
マザーズ
東証2部
東証1部
マザーズ
東証2部
東証1部
ジャスダックS
ジャスダックS
東証1部
ジャスダックS
東証1部
東証1部
東証1部
東証2部
時刻
16:00
16:00
15:00
15:00
15:00
15:30
15:00
15:00
14:00
14:00
15:00
15:00
14:00
11:00
15:00
13:00
16:00
15:00
15:00
13:00
15:00
15:00
15:00
16:00
15:00
16:00
15:00
15:00
15:00
15:00
15:00
15:00
15:00
15:00
15:00
16:00
14:00
15:00
15:00
15:00
15:00
15:00
15:00
15:00
14:00
15:00
16:00
14:00
14:40
13:20
15:00
株式会社フィスコ
本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
決算カレンダー
Market Data
※括弧内は決算説明会の予定日。なお、下記のカレンダーはあくまでも予定で企業の都合により変更される可能性があります。
日付
5月20日
5月20日
コード
銘柄
9435 光通信
9898 サハダイヤ
上場部名
東証1部
ジャスダックS
時刻
12:00
15:00
日付
コード
銘柄
6
上場部名
時刻
株式会社フィスコ
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週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
レーティング
格上げ・買い推奨
格上げ・買い推奨
※下記のレーティングや目標株価は証券各社が発表したもののうち、フィスコが把握したものを集計しています。
日付
5月9日
5月10日
5月11日
証券会社
レーティング
目標株価(円)
協和キリン
NEUTRAL→OUTPERFORM格上げ
1600→2200
SMBC日興
2503
キリンHD
2→1格上げ
1670→2010
岩井コスモ
3778
さくら
A新規
三菱UFJ
2809
キユーピー
OVERWEIGHT新規
3300
岡三
4217
日立化成
中立→強気格上げ
2400
5214
日電硝
中立→強気格上げ
620
岩井コスモ
3649
ファインデックス
A新規
野村
8572
アコム
NEUTRAL→BUY格上げ
550→680
UBS
2503
キリンHD
NEUTRAL→BUY格上げ
1600→2260
6756
日立国際
NEUTRAL→BUY格上げ
1400→1500
7867
タカラトミー
B+→A格上げ
-
8801
三井不
B→B+格上げ
-
8985
JHR
OVERWEIGHT新規
113000
8987
Jエクセレント
OVERWEIGHT新規
164000
いちよし
6871
マイクロニクス
C→B格上げ
-
岩井コスモ
2282
日本ハム
B→B+格上げ
-
2432
DENA
A新規
-
メリルリンチ
8795
T&DホールディングスUNDERPERFORM→中立格上げ
野村
8303
新生銀
NEUTRAL→BUY格上げ
JPモルガン
7915
日写印
NEUTRAL→OVERWEIGHT格上げ
-
岩井コスモ
8860
フジ住
A新規
-
モルガン
5月13日
社名
4151
岩井コスモ
5月12日
コード
CS
7
-
-
270
株式会社フィスコ
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週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
レーティング
格下げ・売り推奨
格下げ・売り推奨
※下記のレーティングや目標株価は証券各社が発表したもののうち、フィスコが把握したものを集計しています。
日付
5月9日
証券会社
コード
社名
レーティング
目標株価(円)
いちよし
6920
レーザーテク
A→B格下げ
三菱UFJ
6172
メタップス
NEUTRAL→UNDERWEIGHT格下げ
モルガン
7741
HOYA
OVERWEIGHT→EQUALWEIGHT格下げ
岡三
6902
デンソー
強気→中立格下げ
5月10日
東海東京
6645
オムロン
OUTPERFORM→NEUTRAL格下げ
5月11日
UBS
2212
山崎パン
BUY→SELL格下げ
岩井コスモ
8087
フルサト
A→B+格下げ
モルガン
8953
日本リテール
UNDERWEIGHT新規
岩井コスモ
7203
トヨタ
A→B+格下げ
ドイツ
4502
武田
BUY→HOLD格下げ
5750→5100
みずほ
7203
トヨタ
買い→中立格下げ
8100→5500
大和
4732
ユー・エス・エス
2→3格下げ
5月12日
5月13日
2000→800
4120
3200
2700→2400
250000
-
-
5019
出光興産
2→3格下げ
野村
6952
カシオ
BUY→NEUTRAL格下げ
いちよし
7294
ヨロズ
A→B格下げ
9438
カドカワ
A→B格下げ
-
シティ
6594
日電産
1→2格下げ
8900→8400
三菱UFJ
5938
LIXIL G
OVERWEIGHT→NEUTRAL格下げ
3180
6762
TDK
OVERWEIGHT→NEUTRAL格下げ
8800→6000
メリルリンチ
3099
ミツコシイセタン
中立→UNDERPERFORM格下げ
モルガン
3197
すかいらーく
OVERWEIGHT→EQUALWEIGHT格下げ
大和
9783
ベネッセHD
3→4格下げ
8
2900→2000
-
2000→1450
-
株式会社フィスコ
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-400
9
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2016/5/2
2016/4/25
2016/4/18
2016/4/11
事業法人
2016/4/4
2016/5/2
2016/4/25
2016/4/18
2016/4/11
2016/4/4
信託銀
2016/3/28
2016/3/22
2016/3/14
2016/3/7
2016/2/29
2016/2/22
2016/2/15
2016/2/8
2016/2/1
2016/1/25
2016/1/18
2015/12/7
2016/5/2
2016/4/25
2016/4/18
2016/4/11
2016/4/4
2016/3/28
2016/3/22
2016/3/14
2016/3/7
2016/2/29
2016/2/22
2016/2/15
2016/2/8
2016/2/1
2016/1/25
2016/1/18
2016/1/12
2016/1/4
2015/12/28
2015/12/21
2015/12/14
外国人
2016/3/28
0
2016/3/22
-200
2015/11/30
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
2016/3/14
2000
2016/3/7
3000
200
2016/2/29
4000
400
2016/2/22
5000
600
2016/2/15
800
2016/2/8
1000
2016/2/1
1200
2016/1/25
単位:億円
2016/1/18
-500
2016/1/12
-400
2016/1/12
1000
2016/1/4
-300
2016/1/4
2000
-200
2015/12/28
3000
-100
2015/12/21
4000
0
2015/12/28
5000
100
2015/12/21
200
2015/12/14
6000
2015/12/7
単位:億円
2015/12/14
300
2015/11/24
-6000
2015/11/30
-4000
2015/12/7
-2000
2015/11/16
0
2015/11/24
2000
2015/11/16
4000
2015/11/30
単位:億円
2015/11/24
2016/5/2
2016/4/25
2016/4/18
2016/4/11
2016/3/7
2016/3/14
2016/3/22
2016/3/28
2016/4/4
2016/4/11
2016/4/18
2016/4/25
2016/5/2
8000
2015/11/16
2016/5/2
2016/4/25
2016/4/18
投信
2016/4/4
2016/3/28
2016/3/22
2016/3/14
2016/3/7
2016/2/29
2016/2/22
生・損保
2016/4/11
2016/2/8
2016/2/15
2015/11/16
2015/11/24
2015/11/30
2015/12/7
2015/12/14
2015/12/21
2015/12/28
2016/1/4
2016/1/12
2016/1/18
2016/1/25
2016/2/1
2016/2/8
2016/2/15
2016/2/22
2016/2/29
個人
2016/4/4
2016/3/28
2016/3/14
2016/3/22
2016/3/7
2016/2/29
2016/2/22
2016/2/15
2016/2/1
2016/1/25
2016/1/18
2016/1/12
2016/1/4
2015/12/28
2015/12/21
2015/12/14
2015/12/7
2015/11/30
2015/11/24
2015/11/16
展望
2016/2/8
2016/2/1
2016/1/25
2016/1/18
2016/1/12
2016/1/4
2015/12/21
2015/12/28
2015/12/14
2015/12/7
2015/11/30
2015/11/24
2015/11/16
週刊相場観測誌
Market
投資主体別売買動向 - 1
総括コメント
外国人投資家は総合で売り越しに転じる
となった。また、個人投資家は 2669 億円と買い越し継続となった。
5 月第 1 週の投資主体別売買動向によると、外国人投資家は総合で 5686 億円と売り越しに転じた。現物については売り越し継続
その他、事法は 323 億円と買い越し継続となった。投信は 678 億円、生・損保は 305 億円、都地銀は 188 億円、信託は 452 億円
と買い越しに転じた。自己は TOPIX 先物、225 先物買いの、現物売りで 686 億円と買い越し継続となった。この週の裁定残は、ネ
ットベースで 1902 億円減少の 1 兆 6409 億円となった。なお、週間の騰落率は日経平均で 3.36%の大幅下落へ。
8000
単位:億円
6000
6000
4000
2000
-2000
0
-4000
-6000
-10000
-8000
-12000
-14000
単位:億円
-1000
0
-2000
9000
単位:億円
1400
8000
7000
6000
1000
-1000
0
株式会社フィスコ
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
投資主体別売買動向 - 2
市場別データ
単位:億円
日付
現
物
自己
個人
外国人
投信
事業法人
生・損保
都地銀
信託銀
16/01/25
208
▲686
▲2,073
▲62
▲86
39
▲122
2,708
16/02/01
3,079
1,941
▲6,112
545
312
▲107
▲178
252
16/02/08
2,501
1,886
▲5,735
▲285
1,024
20
▲223
401
16/02/15
▲2,809
25
▲4,053
546
1,385
113
▲276
5,000
16/02/22
▲1,262
▲417
▲4,082
1,174
189
▲37
110
3,848
16/02/29
▲149
▲1,989
▲954
557
▲294
▲27
▲44
2,813
16/03/07
8,768
2,038
▲11,932
▲223
334
▲272
84
737
16/03/14
1,759
1,875
▲4,580
229
93
▲101
▲64
182
16/03/22
381
▲205
▲2,043
80
▲232
▲143
▲45
1,831
16/03/28
▲493
1,107
▲79
287
9
▲443
▲65
▲581
16/04/04
▲2,683
111
327
414
376
▲40
▲147
1,542
16/04/11
▲1,646
▲3,466
3,849
1,075
88
▲208
▲230
891
16/04/18
1,032
▲4,606
5,321
▲156
▲103
▲143
▲116
▲698
16/04/25
84
1,013
▲892
▲151
368
▲233
▲90
▲313
16/05/02
▲890
2,617
▲3,143
▲113
322
117
79
578
単位:億円
日付
T
O
P
I
X
先
物
自己
個人
外国人
投信
事業法人
生・損保
都地銀
信託銀
16/01/25
▲308
▲48
523
134
▲4
205
▲106
16/02/01
▲4,068
▲96
4,424
▲322
▲31
65
49
▲207
▲37
16/02/08
▲519
136
1,139
▲785
61
▲116
127
▲410
16/02/15
66
▲92
▲274
134
▲0
▲44
125
43
16/02/22
29
31
▲61
▲166
5
35
125
7
16/02/29
355
13
▲161
▲72
9
▲252
57
37
16/03/07
▲784
235
281
▲24
116
▲108
117
78
16/03/14
▲199
▲91
83
280
▲1
41
9
▲128
16/03/22
▲795
72
828
121
2
97
▲4
▲347
16/03/28
▲385
▲105
▲3,598
452
▲25
▲284
0
4,012
16/04/04
1,448
▲169
▲869
3
▲115
▲72
▲9
▲21
16/04/11
752
150
35
▲595
22
▲132
▲44
▲210
16/04/18
▲1,026
73
1,333
▲423
▲3
29
▲20
▲58
16/04/25
439
▲57
18
▲292
4
66
72
▲216
16/05/02
991
▲64
▲922
▲28
▲0
188
20
▲175
単位:億円
日付
日
経
平
均
先
物
自己
個人
外国人
投信
事業法人
生・損保
都地銀
信託銀
16/01/25
232
▲174
▲1,022
916
▲3
28
114
▲242
16/02/01
255
▲192
690
▲1,149
1
15
498
▲309
16/02/08
▲1,174
82
3,878
▲2,100
▲75
▲21
▲52
▲192
16/02/15
2,294
▲483
▲3,172
669
▲11
▲14
710
180
16/02/22
▲572
▲122
594
95
2
67
131
▲126
16/02/29
251
▲213
▲465
362
▲6
138
▲21
55
16/03/07
1,053
360
▲943
▲383
▲111
66
187
79
16/03/14
▲505
▲120
1,645
▲1,280
34
157
▲85
113
16/03/22
▲1,948
8
897
856
▲16
63
140
105
16/03/28
268
▲44
1,033
▲1,589
13
▲142
138
208
16/04/04
442
▲110
▲902
1,193
99
0
▲399
▲519
16/04/11
89
▲328
2,006
▲710
▲35
▲210
▲144
▲124
16/04/18
▲49
186
1,442
▲1,615
▲4
9
216
47
16/04/25
▲147
106
2,860
▲2,588
8
▲39
▲106
▲333
16/05/02
585
116
▲1,621
819
1
0
89
49
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※
展望
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2016 05 16
新規上場銘柄
結果とスケジュール
データは直近の新規上場銘柄の結果とスケジュールを全て掲載しています。
証券会社によって取り扱いが異なりますので、お取引の際は各証券会社にご確認ください。
銘柄名
ホープ
コード
市場
上場日
仮条件
(円)
公募株数
(株)
売出株数
(株)
公募価格
(円)
初値
(円)
6195
東M・福Q
6/15
-
110,000
158,500
-
-
95,000
129,000
-
主幹事
5/13終値
(円)
-
みずほ
-
-
大和
-
事業内容: 自治体向け財源確保支援サービス
アトラエ
6194
東M
6/15
事業内容: 成功報酬型求人メディア「Green」、タレントマイニングサービス「TalentBase」及び完全審査制AIビジネスマッチングアプリ「yenta」等の企画・運営
農業総合研究所
3541
事業内容:
やまみ
東M
6/16
-
270,000
100,000
-
-
大和
-
生産者及び農産物直売所と連携し、スーパー等の直売所コーナーで委託販売を行うための物流・情報・決済のプラットフォームを提供する農家
の直売所事業
2820
JQ S
6/17
-
720,000
350,000
-
-
みずほ
-
事業内容: 豆腐、厚揚げ、油揚げ等の製造、販売
11
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展望
Vol. 167 Weekly
2016 05 16
一目均衡表雲抜け銘柄
雲上抜け銘柄(東証1 部)
雲上抜け銘柄(東証1部)
コード
終値
(円)
銘柄
1721
コムシスHD
1814
大末建
1951
協エクシオ
2269
明治HD
9810
先行スパンA 先行スパンB
(円)
(円)
1874
1578.25
899
1472
コード
銘柄
終値
(円)
先行スパンA 先行スパンB
(円)
(円)
1645
1780
ヤマウラ
526
525.5
498
818.25
808.5
1909
ドライケミ
2274
2268.75
2262.5
1278
1329.5
1975
朝日工
441
431.5
436.5
9011.25
7882.5
2395
新日科学
690
568
681.5
2433
博報堂DY
1375
1252.5
1264.5
2580
コカ・コーラE
2178
1904.25
2097.5
25935
伊藤園第1種優先株
1886
1840.75
1881.5
2670
ABCマート
7310
7187.5
6745
2882
イートアンド
2138
2129.75
2007
2899
永谷園HD
1140
1074
1111
3034
クオール
1699
1661.5
1502.5
3101
東洋紡
188
179.25
185.5
3141
ウエルシアHD
6030
5886.25
5080
3276
日本管理
1761
1462
1717.5
3277
サンセイラン
967
940.5
931.5
3291
飯田GHD
2177
2097.25
1860.5
3319
GDO
1015
988.25
869
3360
シップHD
2870
2764.5
2743
3398
クスリのアオキ
6370
5918.75
5017.5
3659
ネクソン
1850
1743
1513
3946
トーモク
296
269
272
4021
日産化
3010
2897.75
2645.5
4043
トクヤマ
266
232
243.5
4045
東亜合成
1023
961.75
982.5
4151
協和キリン
2027
1907.25
1707.5
4403
日油
928
916.5
908.5
4506
大日住薬
1501
1333.75
1378.5
4514
あすか薬
1377
1365.25
1371
4552
JCRファーマ
2852
2662.75
2711.5
4555
沢井薬
7520
7442.5
7435
4613
関ペイント
2007
1836
1959.5
4674
クレスコ
1857
1841.75
1824.5
4743
アイティフォー
4985
アース製薬
5261
524
502
491
4809
パラカ
1633
1530.75
1292
4895
4775
4515
5122
オカモト
982
980.75
845
リソル
303
300.5
299
5352
黒崎播磨
254
249.25
253
5393
ニチアス
801
774
747
5451
淀川鋼
2600
2392.5
2487
5703
日軽金HD
206
198.5
198
5975
東プレ
2561
2455
2161.5
6082
ライドオンEX
1581
1324.75
1483
6113
アマダHD
1149
1079.75
1123.5
6420
福島工業
2694
2503.5
2228
6737
EIZO
3175
2818.75
2661.5
6869
シスメックス
7910
7100
6807.5
7453
良品計画
25180
24607.5
20755
7613
シークス
3480
3387.25
2874
7864
フジシール
4035
3863.75
3877.5
7971
東リ
330
328.5
301.5
7994
岡村製
1118
1081.75
991
8078
阪和興
529
498
500.5
8572
アコム
624
578
502.5
8686
AFLAC
7470
7352.5
7315
8715
アニコムHD
2886
2628.75
2310.5
8841
テーオーシー
939
882.75
873.5
8934
サンフロンティア
1146
950.75
1053.5
9039
サカイ引越
3270
2945
2591
9058
トランコム
6540
6422.5
6127.5
9072
ニッコンHD
2232
2165.75
2040
9428
クロップス
524
507.75
508
9470
学研HD
250
244.25
245
9511
沖縄電力
3110
2940
2887.5
9663
ナガワ
3525
3413.75
3122.5
9684
スクエニHD
3170
3050.5
2792.5
9948
アークス
2544
2440.75
2533
9962
ミスミG
1561
1496.25
1549
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展望
Vol. 167 Weekly
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一目均衡表雲抜け銘柄
雲下抜け銘柄(東証1 部)
雲下抜け銘柄(東証1部)
コード
終値
(円)
銘柄
先行スパンA 先行スパンB
(円)
(円)
コード
銘柄
終値
(円)
先行スパンA 先行スパンB
(円)
(円)
1871
PS三菱
376
389.25
422.5
1941
中電工
2221
2455.75
2222.5
1950
日本電設
1927
2237
1951.5
2112
塩水糖
242
253.75
264.5
2335
キューブシステ
2540
養命酒
2730
エディオン
3252
日本商業開発
3708
特種東海
4517
ビオフェル
5358
イソライト工業
5912
OSJBHD
230
6744
能美防災
1388
6848
東亜ディーケー
470
520
7244
市光工
231
7467
萩原電気
1857
7520
エコス
1314
7606
Uアローズ
3545
9031
西鉄
9600
アイネット
9991
ジェコス
1110
574
608
641
2533
オエノンHD
212
218.75
225
1878
1941.75
1921
2597
ユニカフェ
886
896
958.5
836
890.75
872.5
3193
鳥貴族
2138
2429
2175.5
1816
2025
2341
3648
AGS
964
968.75
1094.5
325
355
328.5
4246
DNC
1328
1693
1528.5
3135
3315.75
3219
4746
東計電算
1841
2138
2004
222
227.75
242.5
5541
大平洋金
322
327.5
346.5
234.5
252.5
5915
駒井ハルテク
205
225.75
251.5
1416.5
1462.5
6773
パイオニア
255
292
280.5
575.5
7242
KYB
356
364.5
412.5
239.25
263
7451
三菱食品
2704
2795
2721.5
1879.5
1898
7482
シモジマ
976
1065.75
1059.5
1454.75
1347
7522
ワタミ
919
922.5
1044
5003.75
4403.5
8168
ケーヨー
515
517.75
533.5
567
609.5
580.5
9046
神電鉄
1096
1188.5
1111
9622
スペース
1126.25
1411.5
356
358
365.5
1273
1335.5
1297.5
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