水泥新聞 避けられず、そのための経 費 削 減 は 喫 緊 の 課 題 だ 。最 うことは、いまや社会的責 ども、適切な廃水処理を行 となる小規模事業場といえ 水質汚濁防止法の対象外 際より過剰だった場合は事 な っ て く る 。仮 に 計 画 が 実 細かい条件設定が必要と 性の知見蓄積に基づくきめ 為には様々な業種の廃水特 適な廃水処理槽を計画する 務 と な っ て い る 。廃 水 処 理 産 業廃 水 処理 に対 す る 社会ニーズの高まり フ ジ ク リ ー ン は、浄 化 槽 で 培 っ た ノ ウ ハ ウ やFRP 製の管体製造技術を応用し、従来にない高効率な産業 廃 水 処 理 装 置︵以 下 廃 水 処 理 槽︶を 提 供 し て い る。 そ の 手 法 は 独 自 に 開 発 し た﹁ユ ニ ッ ト シ ス テ ム﹂だ。 ユニットシステムには特定の業種に特化した﹁標準 ユ ニ ッ ト ︵ 標 準 型 ︶﹂ と 様 々 な 業 種 に 対 応 可 能 な ﹁ セ ミ ユ ニ ッ ト ︵ 汎 用 型 ︶﹂ の 2 通 り が あ る 。 こ れ に よ り 設計から施工までの短期化が実現でき、低コストがも たらされる。今後は今まで以上に小規模事業場への廃 水処理槽導入が進むものと期待される。 理 水 質 が 得 ら な い 。計 画 に り、過小の場合は規定の処 データを蓄積しているか 分 析 を 行 い、施 設 特 性 の ないことが多く、専門的な 事前に収集しなければなら 事業場廃水の基本情報など 活かし、廃水処理槽の設計、 製管体製造技術を最大限に フ ジ ク リ ー ン 独 自 のFRP こうしたデータをもとに、 毎年100件以上の受注物 ムを提供している。 での全てで合理的なシステ 提 案 が で き る の は 、業 種 ご で き る 。こ の よ う な 迅 速 な プランを作成することが 先の3つが分かれば基本 数 、残 渣 の 処 理 方 法 、排 出 センターであれば製造食 が で き る 。例 え ば 学 校 給 食 にプランを提示すること 報を受けるだけで速やか 事業場から事業規模の情 ﹁ 標 準 ユ ニ ッ ト ﹂は 、対 象 特 定の 業 種 に 特 化 した ﹁標準ユニット﹂ ︵標準型︶ り組んでいる。 ﹁ 標 準 ユ ニ ッ ト ﹂の 開 発 に 取 に特徴ある業種に特化した 水質・水量、廃水パターン 自の調査結果を加え、流入 件から得られるデータに独 そ こ で フ ジ ク リ ー ン は 、 製造、施工、メンテナンスま 知見が必要となる。 際 し て は 周 辺 の 環 境 情 報、 ら で あ る 。 電 話(052)733-0325 と の 廃 水 の 徹 底 的 な 調 査、 ▲ 「学校給食センター」 専用除害ユニット 処理能力:15∼150㎥/日 放流水質:BOD600mg/L未満、SS600mg/L未満、 n-Hex30mg/L以下、pH5.0を超え9.0未満 担体流動方式 が で き る 。だ が 食 品 製 造 廃 規模を素早く割り出すこと 最適な廃水処理槽の内容や 業種から事業規模に応じて ﹁ 標 準 ユ ニ ッ ト ﹂は 、 同 じ 様々な業種に対応可能な ﹁セミユニット﹂ ︵汎用型︶ ▲ 「洗卵廃水処理ユニット」 処理能力:30T∼120T (インライン/オフライン) 発 行 FC水 泥 編 集 室 業者のコスト負担が高ま ▲ 「人工透析廃水」 pH調整ユニット (設置イメージ) 処理能力:∼80床、下水道へ放流 放流水質:pH5.0を超え9.0未満のコンパクトタイプ 連続式中和処理 ▲ 「搾乳廃水処理ユニット」 処理能力:3㎥/日 放流水質:BOD120mg/L以下、pH5.8∼8.6 担体流動方式 第 14 号 小 規 模 事 業 場の廃 水 処 理 装 置 をユニット化して、 低コスト実現 《有機系産業廃水処理に標準化導入》 槽の設置は事業者にとって ◀ 2016 年(平成 28 年)2月5日 金曜日 発行 水 泥 新 聞 (1) そ 可 能 な﹁セ ミ ユ ニ ッ のがFRP製だからこ リーンが次に開発した 染 ま な い 。そ こ で フ ジ ク に 渡 る 為 、標 準 型 に は 馴 により廃水内容が多岐 いった業種は事業形態 車 廃 水、リ ネ ン 廃 水 と 廃 水 、動 物 飼 育 廃 水 、洗 水 、医 療 系 廃 水 、研 究 所 る事で柔軟に対応する 要に応じて組み合わせ ミユニットであれば必 タ ー ン が 異 な る が、セ 入 水 質・水 量、廃 水 パ の製造用途によって流 製 品 、惣 菜 、菓 子 類 な ど 造 廃 水 で あ っ て も、肉 例 え ば 、 同 じ 食 品 製 うになった。 を図ることができるよ て大幅な工期短縮を実 るRC製 処 理 槽 に 比 べ 為 、一 か ら 現 場 で 施 工 す 工事を行うだけである 事 と 外 部 配 管 接 続 、電 気 FRP製管体の据付工 槽 内 作 業 が 不 要 で 、 水を周辺環境に排出する ツ キ が 少 な い 。現 場 で は る 為 、品 質 、性 能 の バ ラ た管理のもと製造され 異 な り 、工 場 で の 徹 底 し 工 のRC製 処 理 槽 と は 廃 水 処 理 施 設 の ト ラ ブル時には処理不良の廃 事は絶対に避けなければ ならない為、維持管理は 時として即応体制が望ま れ る。そ の 維 持 管 理 体 制 によって地域社会との信 頼が築かれていくと言っ ﹁ セ ミ ユ ニ ッ ト ﹂ と な が る 。こ れ に よ り 小 規 現 し 、施 工 費 の 削 減 に つ 処理施設の維持管理のた 試運転 3日 3日 土木工事 週目 週目 週目 週目 週目 9週目 8週目 7週目 6週目 5週目 4週目 機器据付 7日 7日 3日 電気工事 7日 試運転 配管工事 7日 7日 約7,500万円 地域の信頼と環境 を考える ト ﹂方 式 の 廃 水 処 理 槽 で ことができる。 は 、担 体 流 動 槽 や 膜 分 離 模 事 業 場 は 、コ ス ト を 抑 めに﹁メンテナンス安心 機器据付 3日 上部スラブ 7日 電気工事 3日 3週目 土木工事 配管工事 基礎 コンクリート 工事 7日 2週目 山留工事 3日 7日 1週目 山留工事 RC製 7日 据付工事 処理槽 14 13 12 11 10 工期 RC製躯体設置費用 放流水質 (下水道放流基準値) :BOD600mg/L、SS600mg/L、n−Hex30mg/L 約6,400万円 流入水質:BOD800mg/L、SS500mg/L、n−Hex120mg/L ある。 槽などの各部をあらか えて廃水処理槽を設置 け て い る。フ ジ ク リ ー ン との維持管理契約によっ て定期的な維持管理に加 約1.5ヶ月 FRP製 14日 45 日 躯体防水工事 処理槽 躯体コンクリート工事 ても過言ではない。 じめいくつかのサイズ す る こ と が 可 能 に な る 。 サポートシステム﹂を設 フジクリーンは、廃水 のユニットとして用意 ︵下記表参照︶ の配置から組み合わせ ▲管体設置現場 約3.5ヶ月 工期時期は夏季、地域は本州、物件現場までの距離は工場又は基点から100㎞圏内を想定 詳細な積算表はフジクリーン担当部署へお問合せ下さい ※設計費用は別途 設計条件が下記の場合の躯体別概算価格表 までを自在に変える事 時間体制で受けら え、緊急時の対応も36 5日 れるようになる。 フ ジ ク リ ー ン は 、小 規 模事業場に導入しやす い高品質で低コストな 廃 水 処 理 槽 を 提 供 し 、地 域の環境保全に役立つ 事で企業と地域社会の 信頼関係をサポートし ている。 FRP製管体とRC製躯体の産廃工期比較 (当社比) RC製躯体の場合は産廃の業種によっては表面劣化よる補修経費も10年目から必要になるケースがあるが、FRP製管体の耐久年数は財務省の減価償却資料による耐用年数30年以上である。 ▶ し 、必 要 に 応 じ て 処 理 槽 小規模事業場の メリットが高い FRP製管体 24 ができるようにしたも のだ。 こ れ に よ り F R P 製 管体の品質向上につな が り 、ま た 製 造 時 間 も 削 減される為に工期短縮 も 図 る こ と が で き る。 セミユニットを開発し た こ と で、デ ー タ が 少 FRP製管体は現場施 な い 業 種 で あ っ て も 、 フ ジ ク リ ー ン の 工期短縮とコスト低減 ▲漬物工場 FRP製管体設置費用 処理水量:110㎥/D 処理方式:担体流動方式 計画条件 ※FRP製管体は現場工事と同時に工場にて生産。 処理槽本体 製造 2016 年(平成 28 年)2月5日 金曜日 発行 水 泥 新 聞 (2)
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