東北地方の主な地震活動[PDF形式: 1627KB]

東北地方
② ④
②
a
③
②
③ ⑥
③
③
③
②
⑤
①
地形データは日本海洋データセンターの J-EGG500、米国地質調査所の GTOPO30、及び米国国立地球物理データセンターの ETOPO2v2 を使用
①
4月 20 日に福島県沖で M5.8 の地震(最大震度3)が発生した。
②
4月 27 日に宮城県沖で M5.0 の地震(最大震度3)が発生した。
[上述の地震は M6.0 以上または最大震度4以上、陸域で M4.5 以上かつ最大震度3以上、海域で M5.0 以上かつ最大震度3以上、その他、
注目すべき活動のいずれかに該当する地震。]
気象庁・文部科学省
平成 28 年4月
地震・火山月報(防災編)
4月 20 日
福島県沖の地震
震央分布図
(1997 年 10 月1日~2016 年4月 30 日、
深さ0~120km、M≧3.0)
2016 年4月 20 日 21 時19 分に福島県沖の深さ
49km でM5.8 の地震(最大震度3)が発生した。
この地震は発震機構(CMT 解)が西北西-東南
東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレ
ートと陸のプレートの境界で発生した。
1997 年 10 月以降の活動を見ると、今回の地
震の震源付近(領域b)では、M5.0 以上の地震
が時々発生していたが、「平成 23 年(2011 年)
東北地方太平洋沖地震」の発生以降、2011 年8
月 19 日に M6.5 の地震(最大震度5弱)が発生
するなど、地震活動が活発になっている。
1923 年1月以降の活動を見ると、今回の地震
の震央周辺(領域c)では、1938 年 11 月5日
に M7.5 の地震が発生し、宮城県花淵で 113cm
(全
振幅)の津波が観測されたほか、死者1人、負
傷者9人、住家全壊4棟、半壊 29 棟などの被害
が生じた(「日本被害地震総覧」による)。
東北地方太平洋沖地震以前に発生した地震を +
東北地方太平洋沖地震以降に発生した地震を薄い○
2016 年4月の地震を濃い○で表示
図中の発震機構は CMT 解
今回の地震
A
a
宮城県
平成 23 年(2011 年)
B 東北地方太平洋沖地震
福島県
領域a内の断面図(A-B投影)
A
B
領域b内のM-T図及び回数積算図
b
東北地方太平洋沖地震発生
今回の地震
(2011 年3月1日~2016 年4月 30 日)
震央分布図
(1923 年1月1日~2016 年4月 30 日、
深さ0~120km、M≧5.5)
2011 年3月 11 日以降の地震を濃く表示
今回の地震
c
平成 23 年(2011 年)
東北地方太平洋沖地震
領域c内のM-T図
福島県
茨城県
栃木県
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気象庁作成
平成 28 年4月
4月 27 日
地震・火山月報(防災編)
宮城県沖の地震
震央分布図
(1997 年 10 月1日~2016 年4月 30 日、
深さ0~100km、M≧3.0)
2016 年4月 27 日 00 時01 分に宮城県沖の深さ
52km でM5.0 の地震(最大震度3)が発生した。
この地震は発震機構(CMT 解)が西北西-東南
東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレ
ートと陸のプレートの境界で発生した。
1997 年 10 月以降の活動を見ると、今回の地
震の震源付近(領域b)は、「平成 23 年(2011 年)
東北地方太平洋沖地震」発生以降に地震活動が
活発化した。
1923 年1月以降の活動を見ると、今回の地震
の震央周辺(領域c)では、1978 年6月 12 日
に「1978 年宮城県沖地震」(M7.4)が発生し、
仙台新港で 49cm(半振幅)の津波が観測された
ほか、死者 28 人、住家全壊 1183 棟などの被害
が生じた(「日本被害地震総覧」による)。
東北地方太平洋沖地震以前に発生した地震を+、
東北地方太平洋沖地震発生以降に発生した地震を薄い○、
2016 年4月の地震を濃い○で表示
図中の発震機構は CMT 解
今回の地震
宮城県
A
a
B
福島県
領域b内のM-T図及び回数積算数図
平成 23 年(2011 年)
東北地方太平洋沖地震
領域a内の断面図(A-B投影)
東北地方太平洋沖地震発生
B
A
b
今回の地震
(2011 年3月1日~2016 年4月 30 日)
震央分布図
(1923 年1月1日~2016 年4月 30 日、
深さ0~100km、M≧5.0)
2011 年3月 11 日以降の地震を濃く表示
宮城県
「平成 23 年(2011 年)
東北地方太平洋沖地震」
領域c内のM-T図
今回の地震
c
「1978 年宮城県沖地震」
福島県
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気象庁作成