僕らのまなざし ~障害とともに~ 01 くれよん工房×働く 明るい作業場 。障害者が働 「こんにちは!」 く多機能型事業所の 「くれよん 鉄板には同じサイズのクッキー が規則正しく並ぶ。誰よりも上 手に、そして思い入れと責任感 を持って、この仕事をしている。 「おすすめはスノーボール」 と 話すのは、 「 広 報 みと 」 5月 1 日 がらも、和やかな雰囲気。どこ 小さな花を編んだりと、真剣な いろいろ話す。自分で働くこと 担当もしている。 「お客さんとも から併設の店舗で接客やレジの さん。菓子作りのほかに、1年前 つき、表情も生き生きとしてく 伸ばしたい」 と話す。任せられた 工房で働いて 一つの色だけで描くのではな く、 い ろ い ろ な 色 が あ る か ら、 小さく感じられるかもしれない」 。 就労支援の充実 12 2016. 5. 15 広報みと 隔月で、水戸市障害者安心プランの基本方針をポイントにした連載を掲載していきます。 工房」 に入ると、 元気な声で次々 からか、おいしい香りも…。 は楽しい」 と、やりがいをもって も多い。 る。仕事が楽しく、やりがいの ん 」と み ん な か ら 親 し ま れ て い 6 とあいさつを受ける。部屋では 年前、障害 くれよん工房は 者を支えるボランティア活動か に認められる店にすること」 だ。 取組んでいる。目標は 「お客さん 働いているのは、職員を除く と重度・中度の知的障害のある る肥田直之さんは、ゴマとチー 楽しい絵になる。工房の名に込 水戸特別 支援学校 武田さん (右)と渡辺さ ん (左) 家電量販店 ファスト フード店 ドラッグ ストア ラーメン店 50 コンビニ 茨城福祉 医療センター P 布に細かい刺しゅうを施したり、 号の表紙にも登場した渡辺匡哉 らスタートした。地域と積極的 いろんな色があるから美しい に交流し、やがて障害者が地域 で 働 く 場 と し て 作 業 所 を 設 立。 菓 子 や 雑 貨、 土 産 品 な ど を 製 作・販売している。注文を受け 方がほとんど。だが、作業の様 あるものになる―それは誰もが 「働く 施設長の武田由美さんは 中で、一人一人の得意なことを 子や作品からはそのことはほと て 『特別な人』 ではない。病気や 同じこと。 「障害のある人は決し てオリジナルの商品を作ること んど分からない。自分の仕事に い 常にそういった困難を抱えてい は誰にでもあること。障害者は 加齢で生活しにくいと感じるの 仕事をやり遂げることで自信が 丁寧に向かう姿勢と責任感が伝 わってくる。 一人一人がプロの仕事 おいしい香りの正体は、毎日 る。特性を活かして、できるこ みんなで何種類も作る焼き菓子。 とが増えていけば、その困難も ズのクッキー作りを、材料の管 められているのは、 〝一人一人の 年、 「なおちゃ 理から道具の片付まで一人で担 くれよん工房 企業と障害者就労支援事業所の仲立ちをして、受発注をコーディ ネートしています。 場所/障害福祉課内(三の丸臨時庁舎) 開設時間/月~金曜日、午前8時30分~午後5時 (土・日曜日、祝 日、年末年始は休業) 問合せ/☎291-3948、Fax 221-4447、 [email protected] 住所/元吉田町1873-8 電話/247-9040 時間/月~金曜日、午前 9時~午後3時30分 水戸市障害者共同受発注センター 【くれよん工房】 市では、一般就労が困難なために障害者就労支援施設などで働 く障害者の、収入の拡大を目指しています。 26 当する。生地を絞るのが得意で、 色を大切に〟 という思いだ。 20 障害者が笑顔で安心して暮らせるまち・水戸
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