261KB

地産地消型再⽣可能エネルギー⾯的利⽤等推進事業
(モデル構築事業のうち再⽣可能エネルギー導⼊拡⼤に向けた取組に係るもの)
【平成27年度報告】
事業者名
共同申請者名
:株式会社エナリス
:三井住友ファイナンス&リース株式会社、
神奈川県、岩⼿県⼀⼾町
補助事業の名称 : バッテリーマネジメントを活⽤した⾯的電⼒需給最適化実証事業
全体の事業期間 :平成27年8⽉〜平成28年2⽉
補助事業の⽬的
本事業は、蓄電池を活⽤した再⽣可能エネルギーの促進のために、需要家に設置した蓄電池を、
インターネットを介して、遠隔に制御し、再⽣可能エネルギーによる電⼒供給と需要家のデマン
ドの乖離によるインバランスを低減化し、系統の安定化を図り、効率的に運⽤するためのサービ
スモデル具体化の実証を⾏うものである。
補助事業の概要
神奈川県の需要家に
蓄電池を設置
岩手県一戸町の需要
家に蓄電池を設置
湘南電力(太陽光発電)岩手県
一戸町(バイオマス)の供給量予測
需要と供給の乖離を
予測
乖離を抑制するため
需要家に設置された
蓄電池の充放電制御
各社分担
◆
◆
◆
◆
株式会社エナリス
:エネルギーマネージメント
 全体事業統括
三井住友ファイナンス&リース株式会社
 施⼯会社への発注
 需要家との蓄電池リース契約
 新電⼒との蓄電池リース契約
神奈川県
 神奈川内需要家への提案⽀援
岩⼿県⼀⼾町
 蓄電池設置場所提供
平成27年度の成果
◆
インバランス抑制効果

蓄電池1台あたりのインバランス抑制効果の評価スケールは、蓄電池に1⽇2回の稼動サイク
ルを課し、充電時の調達コストとインバランス回避効果により計算したもので、再⽣可能エ
ネルギーのデマンドに対して余剰時、不⾜時に対して⾼い抑制効果があることが実証できた。

電⼒全⾯⾃由化後、需要家による供給者のスイッチングが⾏われる事を考えれば、蓄電池
は中⻑期スパンで⼤きく変化する⾃社需要に対する、⼩型分散電源予備⼒としてその存在感
を増し、容量市場におけるキーデバイスとなっていく、強い期待感が持てる。

本実証における限られた地域内での⾯的制御によるインバランス削減だけでは無く、広域
におけるネガワット取引やデマンドレスポンス、給電指令における迅速な需給調整等、⾶躍
的に利⽤機会が拡⼤する事が容易に想像できる。