催眠鎮静剤 処方せん医薬品注

添
付
文
書
情
報
※※2009年 7 月改訂( 部、第 4 版)
※2008年 6 月改訂( 部)
2145
※ 日本標準商品分類番号 87 1126
処方せん医薬品注)
催眠鎮静剤
※
貯法:
(1)室温保存
(2)光をさけて保存すること。
ケースから取り出した製品は、窓際などの直射日光(紫外線)の当たる
場所をさけて保存すること。
使用期限:容器に表示の使用期限内に使用すること。
使用時及び保管:取扱い上の注意の項参照。
注)注意−医師等の処方せんにより使用すること
【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
(1)本剤又は臭素化合物に対し過敏症の患者
(2)腎機能障害のある患者、脱水症の患者、全身に衰弱が
みられる患者、低塩性食事を摂取している患者[ブロ
ム中毒に陥りやすい。
]
(3)器質的脳障害のある患者、うつ病の患者[症状が悪化
するおそれがある。
]
(4)緑内障の患者[症状が悪化するおそれがある。
]
【組成・性状】
1.組成
本剤は、1 管(20mL)中に臭化カルシウム(CaBr2 として)を 0.4g
(2%)含有する。
2.製剤の性状
本剤は、無色澄明の注射液である。
pH
約 6.6(製造直後の平均実測値)
4.0 ∼ 8.5(規格値)
浸透圧比 約 0.9(生理食塩液に対する比)
【効能・効果】
不安緊張状態の鎮静
小児の難治性てんかん
【用法・用量】
通常成人、臭化カルシウムとして 1 回 0.2 ∼ 0.6g(10 ∼ 30mL)
を 1 日 1 ∼ 2 回静脈内注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
※※
【使用上の注意】
1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
(1)肝障害のある患者[症状が悪化するおそれがある。
]
(2)小児[ブロム中毒に陥りやすい。
]
2.重要な基本的注意
(1)本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機
械の操作には従事させないよう注意すること。
(2)本剤には蓄積傾向があり、中毒量と薬用量の比が小さ
いので、血中濃度、副作用等を観察しつつ慎重に投与
すること。
3.相互作用
併用注意(併用に注意すること)
止むを得ず投与する場合には慎重に投与すること。
薬剤名等
機序・危険因子
飲酒(アルコール類)
中枢神経抑制作用が増強
中枢神経抑制剤
されることがある。
フェノチアジン誘導体
バルビツール酸誘導体等
4.副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調
査を実施していない。
副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切
な処置を行うこと。
承認番号
22000AMX00265
薬価収載
2008 年 6 月
販売開始
1992 年 10 月
再評価結果
1976 年 7 月
※
種類/頻度
過敏症
消化器
頻度不明
蚤
痒
発疹、紅斑、 痒感等
悪心・嘔吐、食欲減退、下痢等
精神神経系 頭痛、めまい、ふらつき、興奮、運動失
調、抑うつ、構音障害、意識障害等
皮膚
疾
坐瘡
第一次再評価結果その 9、1976 年
5.高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、投与速
度を緩徐にし、減量するなど注意すること。
6.適用上の注意
1
投与前:○投与に際しては、感染に対する配慮をするこ
と(患者の皮膚や器具消毒)
。
2
○寒冷期には体温程度に温めて使用すること。
3
○開封後直ちに使用し、残液は決して使用しな
いこと。
7.その他の注意
海外で実施された複数の抗てんかん薬における、てんか
ん、精神疾患等を対象とした 199 のプラセボ対照臨床試
験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現の
リスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較し
て約 2 倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ
群:0.24%)
、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と
比べ 1000 人あたり 1.9 人多いと計算された(95%信頼区
間:0.6‐3.9)
。また、てんかん患者のサブグループでは、
プラセボ群と比べ 1000 人あたり 2.4 人多いと計算されて
いる。
※
【取扱い上の注意】
(1)安定性試験
最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、3 年間)の結果、本
剤は通常の市場流通下において 3 年間安定であることが確認され
た 1)。
(2)包装内に水滴が認められるものや内容液が着色又は混濁してい
るものは使用しないこと。
※
【包装】
ブロカル静注 2% 20mL 50 管 プラスチックアンプル入り
※
【主要文献及び文献請求先】
主要文献
1)品質統括部:社内資料(安定性試験)
文献請求先
主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。
株式会社大塚製薬工場 学術部
〒101‐0048 東京都千代田区神田司町 2‐9
TEL:03‐5217‐3675
FAX:03‐5217‐3676
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