国保税が 変わります

特集
国保税が変わります
問合せ 保険年金課(☎372-3311・内線657)
国民健康保険は、けがや病気をしたときに安心し
て医療が受けられるよう、国や道と市が負担するほ
か、加入者の皆さんが保険税を出し合い、お互いに
助け合う社会保障制度です。保険税の一部は、後期
高齢者医療制度や介護保険制度の支援にも使われて
います。
市の国保事業は、特別会計で運営しています。し
かし、保険税などの収入に対し、保険給付費や後期
高齢者支援金といった支出が上回り、厳しい財政状
況が続いています。財源不足分は、福祉や教育など
行政サービスに使うための一般会計の予算から補て
んしています。
今後の安定的な事業運営と財政健全化のため、平
成28年度から税率などの改定と課税限度額の引き上
げを行います。同時に、所得が少ない世帯のため、
軽減制度を拡充します。
◆税率などの改定内容
平成28年度からの新しい税率などは下表のとおりです。加入
者の皆さんには、負担増をお願いすることになりますが、国民
健康保険を取り巻く厳しい状況に、ご理解とご協力をお願いし
ます。納税通知書は、6月中旬に発送予定です。
区分(対象)
基礎(医療)分
H27年度 H28年度
所得割(所得に対して
かかるもの)
H27年度 H28年度
均等割(加入者1人に 22,000円 21,000円 1,000円
つきかかるもの)
5,000円 6,000円 1,000円
9,100円
9,100円
平等割(1世帯につき 24,000円 24,000円
かかるもの)
8,000円 8,000円
4,800円
4,800円
1万円
2.00%
差
2.40%
52万円
0.20%
H27年度 H28年度
2.40%
51万円
7.20%
差
介護納付金分(40∼64歳)
2.30% 0.30%
課税限度額
7.00%
後期高齢者支援金等分
16万円
17万円
1万円
14万円
差
16万円 2万円
★具体的な計算例
世帯構成・収入状況
H27年度 H28年度
年税額
年税額
差額
ともに40∼64歳の2人世帯
給与収入だけで240万円
242,300円 248,100円 5,800円
(年金収入だけで250万円)
*所得割のかからない世帯は、税額は変わりません。
国保税額は、市ホームページ「くらし
の情報→国民健康保険→国民健康保険
税→保険税の計算方法」にある簡易試
算シートで計算することができます。
あくまでも概算額のため、実際の税額
とは異なることがあります。ご了承く
ださい。
広報 − 2016.5.1
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◆減免制度や納税相談
■離職者のための軽減制度
リストラや会社の倒産などの理由で離職した方が
対象です。
雇用保険受給資格者証を交付されている方で、一
定の要件を満たしている場合は、国保税が軽減され
ます。
この軽減を受けるためには、申請が必要です。
■減免制度
次の事情により納付が困難な世帯は、国保税の一
部か全部が減免される場合があります。
生活保護を受けている
災害などで重大な損害を被った
前年よりも所得が大きく減った
学生だけの世帯である
刑務所に入っている方がいる
減免を受けるためには、納期限までに申請が必要
です。 加入者の皆さんが納めている国保税は、国保にと
って欠かせない財源です。期限内の納付にご協力を
お願いします。
口座振替を利用すると、手間がかからず、納め忘
れを防ぐこともできます。預・貯金通帳と口座届出
印を持参し、保険年金課へ申し込んでください。
◆軽減制度の拡充
所得が少ない世帯の税負担を減らすため、前年所
得が一定以下の場合、均等割と平等割が軽減されま
す。対象となる所得基準額を引き上げることで、適
用される世帯が拡大されます。
この軽減を受けるための申請は不要ですが、前年
分の所得を申告している必要があります。
1
軽減
割合
世帯主と加入者、特定同一世帯所属者
の前年の総所得金額などの合計
H27年度
H28年度
7割 33万円以下
33万円以下
[33万円+(加入者
の人数+特定同一世
5割
帯所属者の人数)×
26万円]以下
[33万円+(加入者
の人数+特定同一世
帯所属者の人数)×
26万5,000円]以下
[33万円+(加入者
の人数+特定同一世
2割
帯所属者の人数)×
47万円]以下
[33万円+(加入者
の人数+特定同一世
帯所属者の人数)×
48万円]以下
*1 世帯主には、国保の被保険者ではない世帯主
も含みます。
*2 特定同一世帯所属者とは、国保から後期高齢
者医療制度へ移行し、その後も継続して同一の世帯
に属している方です。
1月1日現在、65歳
以上で公的年金所得
がある方は、公的年
金所得から15万円を
差し引いて軽減判定
を行います。
特別な理由がなく、納税相談もないまま納付が遅
れたり納めないでいると、督促を受けたり延滞金が
発生する場合があります。納付に困ったときは、早
めに税務課(内線8 3 6 )へ相談してください。
☆かかりつけ医をもつ
国保税は、加入者が病気やけがをしたときの
医療費に充てます。医療費が増えると、国保税
も引き上げになります。ポイントをいくつか紹
介しますので、医療費の節約を心掛けましょう。
☆ジェネリック
医薬品を活用
ジェネリック医薬品は、
先発医薬品と同等の効能
効果を持つ医薬品で、費
用も安く済みます。
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広報 − 2016.5.1
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同様の病気や症状で複数の医療機関を受診す
ることは控え、日頃から相談できるかかりつけ
医をもちましょう。
☆年に一度は健康チェック
病気は早期発見・早期治療が大切です。病気
の発見が遅れると、重症化や治療の期間が長期
化することがあります。
国保30歳代健診や特定
健診は、少ない費用で健
診が受けられます。詳し
くは、12ページをご覧く
ださい。