北沢楽天 の 北陸紀行 開 館 5 0 周 年 記 念 企 画 展 つる ぎ ―白山登山と鶴来の町 登山は苦あり、楽あり、 力めざれば達せぬ。 人生行路にさも似たり。 北沢楽天 「白山夏景図屏風」1952(昭和27)年 萬歳楽醸造元 小堀酒造店 小堀外喜男氏旧蔵 初公開 平成28年 5月21日(土)~7月10日(日) 入 館 無 料 さいたま市立漫画会館 〒331-0805 さいたま市北区盆栽町150 TEL 048-663-1541 FAX 048-667-4921 http://www.city.saitama.jp/ 午前9時∼午後4時30分 休 月曜日 交通機関 東武アーバンパークライン大宮公園駅から徒歩5分 JR宇都宮線土呂駅東口から徒歩15分 主催:さいたま市立漫画会館 開館時間 このチラシは11,000枚作成し、1枚あたりの印刷経費は9円です。 土呂 宮 都 ※駐車場はありません R宇 J 大宮 線 東口 ●コンビニ エンスストア クリー● ニング店 ●大宮盆栽 美術館 案内板 ●盆栽四季の家 池袋 館 日 〶盆栽町局 産 業 道 路 ●盆栽園 スーパー● マーケット 大宮公園 改札口 東武アーバンパークライン 昭和27年、北沢楽天は喜寿の記念に白山に登拝し、白山を描いてみたいと考えます。北陸地方にまたがる白山は日本三名山の 一つで、夏には高山植物の美しいお花畑が広がることでも知られていました。 てるみち つる ぎ と き お 楽天は、石川県川北町出身の友人・曄道文芸氏 (法学者・実業家) に白山の麓の町・鶴来で酒造業を営んでいた小堀外喜男氏を紹 介されます。若い頃に楽天漫画を愛読していたという小堀氏は楽天を歓待し、楽天は小堀家の別荘に1ヶ月程寄宿しながら、念願 の白山登山を果たします。 登拝後の手記の中で「待望のお花畑の見事さは私の今までの経験で恐らく日本一ではなかろうか。」と語った楽天。白山登山の 経験や目にした風景は、楽天の創作意欲を大いに駆り立てたようです。 と も じ 昨年、小堀外茂次氏(外喜男氏子息・金沢市在住)より小堀家に伝わる「白山夏景図屏風」、絵巻「白山の高山植物」をご寄贈い ただきました。本展ではこの他、画帖「鶴来の印象」など小堀氏所蔵の楽天作品をお借りして、楽天が描いた白山風景や鶴来での 交友を ります。北陸に伝わる楽天の貴重な作品を、ぜひこの機会にご観覧ください。 「白山夏景図屏風」1952 (昭和27) 年 萬歳楽醸造元 小堀酒造店 小堀外喜男氏旧蔵 鶴来は白山麓の玄関口にあたり、霊峰白山をご神体とする全国 「二千年の歴史を持つ 白山比咩神社」 しらやま ひ め の白山神社の総本宮・白山比咩神社が鎮座する歴史ある町です。 画帖『鶴来の印象』 1952 (昭和27)年 小堀外茂次氏所蔵 また白山から流れる手取川によって作られた扇状地の要の部分に 位置する鶴来は、山麓と平野部の物資が集まって市が立つ交易の 町として古くから賑わってきました。白山の雪解け水が流れ込む 手取川の良質で豊富な水を使った酒造りは古くから盛んな地場産 業。小堀酒造店は江戸時代から続く老舗です。 石川県 昭和27年8月の白山登山以 降、楽天と小堀氏は親しく付き 合います。楽天は12月には再 び鶴来を訪れ、小堀酒造店の昔 ながらの醸造作業をスケッチし 「酒造絵詞」 ( 全3巻)を描きま 富山県 金沢 鶴来町 手取川 白山比咩神社 す。また銘酒「萬歳楽」のポス ターや手拭のデザインも手掛け ています。 ポスター「縁起のよい酒 萬歳楽」1953 (昭和28)年 当館蔵 福井県 白山 岐阜県 注) 鶴来町は2005 年に近隣市町村と合併し、現在は白山市となっています。
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