伝言板5月号を掲載しました。

脳・神経センター������リハビリテーションセンター�
伝言板� 5月号�
平成28年5月1日発行�
�� �
55月。木々の緑が濃くなり鳥の声も賑やか。 万物沸き立つ季節。でも熊本にはこの季節を 喜ぶ心の余裕のない人々がいる。何が出来る か、何か出来るか。自分が出来ることから。 �
2016 年 4 月 14 日・ 16 日
���
2016年4月14日
21時26分 震度 7 M6.5�
��
2016年4月16日 1時25分 震度 7 M7.3�
熊本で地震発生。長崎でもだいぶ揺れました。私が今までに経験
した最大の揺れでした。それでも長崎の震度は3-4程度。熊本で
�は震度7でした。気象庁の震度階級は0から7までですから震度7
は最大です。すさまじい揺れだったでしょう。被害も甚大でした。
1995年(平成7年)1月17日に阪神・淡路大震災、2011年(平成
23年)3月11日には東日本大震災、と大きな震災がありました。
しかし、長崎からは遠い場所でした。心配はしつつも、九州は大
丈夫だ、長崎では地震は起こらないと根拠の無い自信?で「対岸
の火事」と思っていました。ところが今度は九州・熊本です。活断
層は島原を横切って橘湾・長崎まで及んでいる
そうです。お尻がむずむずしてきます。長崎にも
地震の可能性が現実として迫ってきました。
しかし、今のところ長崎は無傷。大きな被害に加えて、余震が続
き、気が休まることがない熊本・大分の人々の事を思えば何も言
えません。何かしたい。今はまずは自分たちが出来ることをする。
過剰な自粛や遠慮よりも普通の生活、普通の活動が大切だと思
います。したくても出来ない熊本の人の分も頑張りたい。 さらに、募金やボランティアなどの個人的な支援はもちろんで
すが、病院として出来ることもあります。地震発生直後には各地
から派遣されたDMAT(災害派遣医療チーム)が活躍しました。し
かし、災害後しばらく経つと、救急医療に変わって生活を立てな
おし、日常を取り戻す医療が必要です。せっかく無事だったのに
避難所や自宅で、合併症や廃用で寝たきり、さらに亡くなる方も
出てきます。これを防ぐには、リハビリテーションや
ケアマネージャーの活動が重要です。
すでに、医師会の依頼で井上病院のリハチームが
熊本入りしました。5月に入るとJRAT(大規模災害リハ
ビリテーション支援関連団体協議会)として北病院のリハチーム
が数人ずつ交代で熊本に行きます。当院で募集したところたくさ
んのリハスタッフが応募してくれましたが、まずは丈夫な?メンバ
ーを派遣します。微々たる支援かもしれませんが、何とかしたい
と思う長崎の皆さんを代表して活動して来てほしいと思います。
今後、長崎でも地震が起こるかもしれません。
病院は安全でしょうか。
当院は2007年に新築完成しましたが、設計の真っ最中だった
2005年に千葉県で耐震偽装問題がおこりました。ごまかして鉄
筋などを少なくしていたことが発覚。その影響で当院の耐震審査
が非常に厳しくなりました。慎重な審査を受け、柱も太く鉄筋も十
分な建物です。当院の建物は何があっても大丈夫だと思います。
建物だけではなく入院患者さんが無事に過ごせるように食料の
備蓄もしています。さらに、災害時には、周辺地区の医療施設・
避難所としても対応出来る準備もしています。
明日は我が身。備蓄や準備は無駄になる
のが一番ですが、必要な無駄です。無駄に
なるように祈りながら準備、訓練を続けます。
(当院の備蓄食料は消費期限が近づくと、途上国に
寄付したり、職員で試食してます。おいしいですよ)(A.S.)