ハウスビュー 株 式 債 券 為 替 リート 商 品 スケジュール 市場データ一覧

2016.5
02
08
ハウスビュー
18
米ドル/ユーロ/豪ドル/NZドル/
ブラジルレアル/メキシコペソ/
タイバーツ/マレーシアリンギット/
インドルピー/トルコリラ
株 式
日本/ 米国/欧州/ 中国/
アセアン/インド/ブラジル
13
債 券
日本/米国/欧州/ 豪州/
ニュージーランド/ブラジル/
インドネシア/インド
為 替
24
リート
日本/ 米国/欧州/ 豪州
27
商 品
29
スケジュール
31
市場データ一覧
ハウスビュー
2016.5
2016年 主要国の実質GDP成長率予想値
欧 州
米 国
日 本
1.4%
中 国
6.7%
2.0%
0.8%
豪 州
2.6%
インド
7.7%
ブラジル
-3.0%

世界経済への懸念が和らぎつつあるなか、リスク資産(利回り面に優位性のある資産中心)が
比較的良好な環境に。大勢下落トレンドが終焉したと考えられる資源価格は落ち着く方向にあ
り、新興国資産の対先進国劣位は徐々に解消する見込み。

株式市況は、ボラティリティ(価格の変動性)の高い局面はあり得るものの、世界的に潤沢な
流動性や資源価格の安定化への動きなどを受け、高配当株等を中心に底堅い展開に。

債券市況は、FRB(米連邦準備制度理事会)の慎重な利上げスタンスや、世界的な低インフ
レなどを背景に、概ね低位での推移へ。一部の新興国債券に妙味がある可能性も。
4月の世界のマーケットを概観すると、米国や中国の景況感改善などから、世界景気の先行き懸念が緩和し、原
油等の資源価格が上昇、資源国資産の堅調さが目立ちました。為替市場では、日銀が市場の期待とは異なり、追
加緩和を見送ったことなどを受けて円高が進行しました。このため、日本株が欧米株と比較して上値の重い展開とな
りましたが、リスク資産は概して底堅い動きとなりました。そうしたなか、米国では、利上げについて慎重な姿勢が続く
一方、日欧での金融緩和姿勢の堅持等を受けて世界的に潤沢な流動性が確保され、さらに、資源価格の落ち着き
などから、新興国資産の対先進国劣位が徐々に解消に向かう見込みです。また、概ね低インフレの状態が続くとみ
られるなか、割安感があり利回り面で優位性のあるリスク資産が、選好される見込みです。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
2
ハウスビュー
4月のふりかえり
2016.5
~世界経済への懸念が和らぎ、株式やリート等のリスク資産が概ね堅調
【株式】
先進国と新興国の株価指数(米ドル建て)

上旬は、高値警戒感が強まったことや、世界経済の先行
2,000
き懸念が残存しているとの見方などを受け、世界的に株価
1,800
見送られたにもかかわらず、その後原油価格が上昇したこ
1,700
とや、3月の中国の貿易や生産が回復の動きを示したことな
1,600
り、資源国等を中心に株価は上昇しました。下旬は、再び
高値警戒感が台頭するなか、日銀が追加緩和を見送り、
1,100
1,000
900
1,400
800
1,300
700
1,200
15/4/30
日本株が急落したことなどを受けて世界的に反落しました
1,300
1,200
MSCIエマージング・マーケット・インデックス(右軸)
1,500
どから、世界経済の先行き懸念が和らいだとの見方が広が
15/7/31
15/10/31
600
16/4/30
16/1/31
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(年/月/日)
(注)土日祝日は前営業日のデータを使用、MSCIワールド・
インデックスは先進国の企業で構成した株価指数、MSCIエマージング・
マーケット・インデックスは新興国の企業で構成した株価指数
が、月間では上昇する国・地域がやや多くなりました。
【債券】
てリスク回避的な動きがやや目立ち、日米独等を中心に長
(ポイント)
MSCIワールド・インデックス(左軸)
1,900
は軟化しました。しかし、中旬は、産油国間での増産凍結が
上旬は、世界的に株価が軟調に推移したことなどを受け
(ポイント)

主要先進国10年国債・新興国債券価格指数の利回り
(%)
期金利は低下しました。しかし、中旬は、原油等の資源価
3.4
格が上昇したことや、世界経済の先行き懸念が後退したこ
3.2
7.8
7.6
JPモルガンGBI-EMGD(右軸)
3.0
となどを受けて株価が反転上昇、リスク回避の動きが弱ま
(%)
米国10年国債(左軸)
7.4
2.8
7.2
2.6
7.0
2.4
6.8
上げに慎重な姿勢を維持したとの見方から長期金利は、米
2.2
6.6
国でやや低下したものの、その他の国・地域は動きに差があ
2.0
6.4
1.8
6.2
り、長期金利は先進国で上昇が目立ち、新興国で低下が
目立ちました。下旬は、FRB(米連邦準備制度理事会)が利
り、月間でも世界的にまちまちの動きとなりました。
1.6
15/4/30
【為替、リート・商品】
15/7/31
15/10/31
6.0
16/4/30
(年/月/日)
16/1/31
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)土日祝日は前営業日のデータを使用、JPモルガンGBI-EMGD
は、現地通貨建て新興国国債全般の利回りを表す指標の一種
月前半は、FRBが世界の経済・金融のリスクを念頭に利上
げペースを鈍化させるとの見方や、世界的に株価が下落
し、リスク回避の動きが出たことなどを受け、円が対主要通

米ドルの対円レートと米ドルインデックス
貨でほぼ全面高となりました(ただ、米ドルは、円を除く対主
要通貨で比較的底堅く推移)。月後半は、日銀の追加緩和
132
(円)
(ポイント)
米ドル(対円)〔左軸〕
104
への期待が高まり、一時円が米ドル等の主要通貨で反落し
128
たものの、月末の日銀決定会合で追加緩和が見送られた
124
100
ことを受け、円は急反騰しました。一方、米ドルはインフレが
120
98
低位で推移するなか米国の利上げが遅れるとの見方などを
116
96
受け、円以外の多くの主要通貨に対しても軟化しました。
112
94
108
92
原油価格は、世界経済への懸念が残存する一方で中国
等の景況感改善などを受け、堅調に推移しました。先進国
リートは、長期金利が比較的落ち着くなか、相対的な利回り
面での優位性等から、米国を除いて上昇しました。
104
15/4/30
米ドルインデックス〔右軸〕
15/7/31
15/10/31
16/1/31
102
90
16/4/30
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信
(年/月/日)
(注)土日祝日は前営業日のデータを使用
米ドルインデックスは主要通貨の平均的な対米ドルレート
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
3
ハウスビュー
2016.5
投資戦略における注目ポイント
(1)海外景気~減速からモメンタムが回復する方向へ
4月12日、IMF(国際通貨基金)は、世界経済見通しを発
米国の製造業景況感と鉱工業生産
(ポイント)
80
表し、今年、来年(2016、17年)の実質GDP(国内総生
ISM・総合
(%)
8
ISM・新規受注
産)の予想を下方修正しました。この背景には、先進国景
75
気が盛り上がりに欠けるなか、中国の景気減速や原油等の
70
4
資源価格の低迷などを受け、新興国景気の先行き懸念が
65
2
60
0
55
-2
況指数と中国・製造業PMI(購買担当者指数)が揃って目
50
-4
立った改善を示すなど、減速傾向が続いていた海外景気
45
なかなか払拭できなかったことがあると考えられます。
しかしながら、3月の米国・ISM(供給管理協会)製造業景
11/3
のモメンタム(勢い)に回復の兆しが現れつつあるとみていま
いてくるとみられます。もっとも、世界的に総需要の強さが十

13/3
14/3
-6
16/3
(年/月)
15/3
中国の製造業景況感と鉱工業生産
分とはいえず、また中東などの地政学リスクが残存するなど
(ポイント)
56
懸念もあり、海外景気はインフレ加速を招くほどの強さには
54
至らず、緩やかな拡大にとどまると考えています。
12/3
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
す。また、後述する原油等の資源価格が値を戻してきてお
り、この動きは資源国を中心に新興国の景気にプラスに効
6
鉱工業生産(前年比)
(%)
18
PMI総合(左軸)
52
PMI輸出新規受注(左軸)
16
鉱工業生産(前年比)〔右軸〕
14
50
12
(2)資源価格と新興国資産 ~資源価格の大勢トレンド転換
48
10
などを受け、新興国劣位は解消へ
46
8
44
6
2014年の年央から大きな下落トレンドが続いた原油価格
は、今年2月中旬に1バレル=26米ドル台をつけてから反発
11/3

13/3
14/3
15/3
原油、鉄鉱石の価格と国際商品市況
が行った会合では、イランが欠席し、かつ増産凍結に至らな
(ポイント)
(米ドル/トン、バレル)
かったにもかかわらず、原油価格は意外に堅調な動きとなり
140
ました(鉄鉱石は2013年の年末ごろから昨年12月中旬まで
120
大幅に値下がりした後、反発局面に入った)。
12/3
(出所)Datastreamのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
状態が未だ続いているとみられますが、4月17日のドーハ
(カタールの首都)でOPEC(石油輸出国機構)と非加盟国
4
16/3
(年/月)
42
し、4月末は同45米ドル台となりました。原油は供給過剰の
320
原油(左軸)
鉄鉱石(左軸)
100
CRB指数(右軸)
290
260
80
230
既に終了したことを示唆しているとみています。もちろん、原
60
200
油等の資源価格は、足下の反発がやや急速であったことな
40
170
どから今後反落する局面があり得るとみていますが、先述
20
14/4/30
こうした動きは、原油等の資源価格の大勢下落トレンドが
の米国や中国の景況感改善等が示唆するように、世界経
済のモメンタムが緩やかに回復するにつれて資源需要も持
ち直すと考えられ、今後アップダウンを繰り返しながら次第
14/10/31
15/4/30
15/10/31
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)土日祝日は前営業日のデータを使用
原油はNY市場のWTI(直近限月)
140
16/4/30
(年/月/日)
に落ち着いた動きになる見込みです。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
4
ハウスビュー
このように、資源価格の下値リスクがかなり後退してきたこ
2016.5

とから、先進国に劣後してきた新興国の資産は、米ドルの上
米ドル(対円・前年比)と日経平均株価
50
値の重い状態が続くと見込まれるなか、次第に先進国資産
(%)
米ドル(対円・前年比)〔左軸〕
40
に拮抗する動きになると考えます。
(円)
20,000
日経平均株価〔右軸〕
30
22,000
18,000
20
16,000
10
14,000
世界の株価を概観すると、年初から2月中旬にかけて急
0
12,000
落した後、反発局面に入りましたが、米国や新興国の多くの
-10
株式市況は、4月に一時年初来高値を更新しました。
-20
12/4/30
(3)為替と日本株 ~円高懸念は残るが、株価に底堅さも
10,000
前年比円高
13/4/30
14/4/30
8,000
16/4/30
15/4/30
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)土日祝日は前営業日のデータを使用
一方、日本株(TOPIX、東証株価指数)は、未だ昨年末
(年/月/日)
から1割以上低い水準にとどまっており、出遅れが目立って
おります。この背景には、米国の利上げペースがより慎重に
なったことなどを受けて2月以降円高米ドル安が大幅に進

海外投資家の売買と日経平均株価
(円)
(10億円)
行し、それによって日本企業の業績先行き懸念が強まって
1,200
いることや、賃金上昇が遅れていることなどがあると考えて
800
います。
400
18,000
0
15,000
24,000
買い越し
21,000
しかしながら、日本政府は、今月下旬の伊勢志摩サミット
-400
12,000
を控え、財政出動を伴う景気支援策を打ち出す見込みで
-800
9,000
す。また、1-3月期に大幅に日本株を売り越していた海外
-1,200
投資家が4月に入って買い越しに転じたこと、および日本株
の相対的な割安感などを考慮すると、なお上値の重さは残
るものの、今後は日本株の下値は次第に固まり、出遅れが
-1,600
-2,000
14/3/28

22
20
海外景気に改善の兆しがあり、今期は全般的な減益までは
18
見込まれないことなどを勘案すると、円高リスクはくすぶって
16
いますが、今後は業績面から株価にさほど大きなマイナス
14
の影響は出ないとみています。米国では、国内消費が伸び
12
悩む一方で、米ドル高への懸念が後退しつつあるなか、製
10
造業の景況感改善や原油反発等に伴うエネルギー産業の
8
13/4/29
今期は小幅増益が見込まれ、これは株価に一定の下支え
15/4/10
15/10/16
0
16/4/22
(年/月/日)
(倍)
正の流れが強まりました。しかし、なお足取りは重いものの、
年後半から業績は回復に向かうと考えています。このため、
14/10/3
3,000
日、米、先進国、新興国の予想PER(株価収益率)
(4)日米企業業績~日本は横ばい、米国は小幅増益に
悪化に歯止めがかかる見込みであることなどを考慮すると、
売り越し
日経平均株価(右軸)
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)データは週次、直近は、2016年4月22日の週のデータまで
修正される可能性はあるとみています。
日本企業の業績は、2月以降の円高進行に伴い、下方修
6,000
海外投資家売買(左軸)
日本
米国
先進国
新興国
14/4/29
15/4/29
(出所)Datastreamのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)PERはMSCIベースで週次のデータ、
日付軸は4月29日を含む週で表示
16/4/29
(年/月/日)
効果をもたらすとみています。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
5
ハウスビュー
2016.5
今後のマーケット展望 ~世界経済の緩やかな拡大は揺るぎないが、市場のボラティリティは当面高い
◆世界経済の見通し

主要国・地域の実質GDP成長率、インフレ率見通し
海外景気は、先述のように、減速が続く懸念は残存してい
ますが、米国や中国の景況感が改善を示唆しており(米国
の直近の生産は振るわないものの、製造業について景況指
数やベージュブックの内容等は改善)、また、原油や鉄鉱
石等の資源価格は大勢下落トレンドがほぼ一巡し、下値不
安が後退したと考えられます(資源国や新興国に有利)。さ
らに、日本国内では、足下の景気は低調ながら、政府が財
政政策等で景気を支援する姿勢を示しています。これらの
ことを考慮すると、先進国、新興国ともに改善の兆しがみら
れ、世界経済が失速するリスクは低減しつつあることから、
緩やかな拡大基調を堅持するとみています。
世界
日本
先
米国
進
国 ユーロ圏
豪州
中国
インド
新
インドネシア
興
国 ブラジル
ロシア
トルコ
実質GDP
2016年
2017年
3.1
3.6
0.8
0.5
2.0
2.6
1.4
1.7
2.6
3.0
6.7
6.5
7.7
7.8
5.1
5.5
▲ 3.0
0.9
▲ 1.1
1.0
3.0
3.0
インフレ率
2016年
2017年
2.3
2.7
0.8
1.5
1.3
2.4
0.1
1.3
2.2
2.5
1.8
2.0
4.9
5.3
4.6
4.9
6.9
5.4
8.5
7.0
8.1
7.2
(出所)三菱UFJ国際投信の予想
(注)実質GDPは前年比、インフレ率は消費者物価指数の前年比
◆マーケットを取り巻く環境・見通し
世界経済は、なお懸念が残存するものの、緩やかな拡大

先進国株/新興国株と200日移動平均
が持続すると見込まれ、また、米国では、利上げについて慎
2.2
重な姿勢が続く一方、日欧では、金融緩和の基本姿勢が
2.1
堅持されるなか、世界的に潤沢な流動性(世界的な金融
2.0
緩和)は確保される見込みです。さらに、資源価格の落ち
1.9
着き等から新興国資産の対先進国劣位が徐々に解消する
一方、景気に過熱感がないなか、概ね低インフレの状態が
続くと見込まれ、リスク資産にとって徐々に良好な環境にな
ると考えます。ただ、当面は英国のEU(欧州連合)離脱懸
念などもあり(可能性は低いとみるが)、ボラティリティ(価格
の変動性)が高い局面も想定されることから、利回り面で優
1.7
新興国優位
1.6
1.5
14/4/29
14/10/29
15/4/29
15/10/29
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)先進国株はMSCI-World、新興国株はMSCI-EMで表現
データは営業日ベース

世界経済への不安が後退しつつあるなか、概して株価は
先進国優位
1.8
位性のある資産が限定的に選好される見込みです。
【株式】
MSCI-World/MSCI-EM
200日移動平均
16/4/29
(年/月/日)
配当利回り-10年国債利回り、日本株
3.0
(%)
(円)
配当利回り-10年国債(左軸)
24,000
世界的に底堅い動きになるとみています。先進国では、米
2.5
国が景況感改善や先行きの業績持ち直し等を受け比較的
2.0
18,000
堅調に推移するとみています。日本は、円高懸念がくすぶ
1.5
15,000
1.0
12,000
0.5
9,000
り、上値がやや重いものの、政府の景気支援策や他の主要
国に対する出遅れ感などが株価をサポートすると考えてい
ます。なお、10年国債の利回りがマイナスとなる環境下、日
本株の中では、高配当利回り株が選好されやすいとみてい
ます。新興国では、資源価格の下落懸念が大きく後退した
ことなどを受け、資源国はじめ全般的に下値は限定的とな
り、対先進国劣位は徐々に解消する見込みです。
0.0
12/4/30
日経平均株価(右軸)
13/4/30
14/4/30
15/4/30
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)土日祝日は前営業日のデータを使用
配当利回りは今期予想ベース
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
21,000
6,000
16/4/30
(年/月/日)
6
ハウスビュー
【債券】
2016.5

先進国債券/新興国債券と200日移動平均
米国では、今後緩やかな景気拡大が見込まれる一方で、
4.2
インフレ圧力はさほど強まらず、利上げは年内1、2回程度の
4.0
先進国債券/新興国債券
慎重なペースが続く見込みであり、低インフレが続く日欧で
3.8
200日移動平均
は、金融緩和姿勢が継続されるとともに追加緩和期待が出
3.6
やすく、先進国の長期金利は総じて低位で推移すると考え
3.4
ています。新興国では、米ドル高観測が後退しつつあり、資
3.2
金流出懸念が弱まりつつあることや、資源価格が短期的に
3.0
はボラティリティ(価格の変動性)が高いものの、底入れから
一部の新興国債には妙味がある可能性も)。

金融政策の観点から、米国では、慎重なペースとはいえ
向性が異なることに変わりがないことなどは、米ドルのサ
ポート要因になると考えています。しかしながら、米国の利
ニュージーランド(政策金利)
中国(基準貸出金利)
インド(レポート)
新 インドネシア(レファレンスレート)
興 ブラジル(中銀ターゲット金利)
国 メキシコ(オーバーナイトレート)
トルコ( 1週間レポレート)
上げペースは以前よりも緩やかであると見込まれることや、
日本とユーロ圏の経常収支の黒字が近年拡大してきたこと
などを考慮すると、円高リスクは残るものの、米ドルと円、
ユーロの間で大きな方向性は出にくいと考えています。資源
国・新興国通貨は、資源価格への過度な不安の後退や、
世界的な景気モメンタム(勢い)の改善の兆しなどを受け、
州中央銀行)が、政策金利の一部にマイナス金利を導入す
るなか、長期金利の目立った上昇は起こりにくいと考えてい
ます。このため、相対的な投資妙味の高さ(分配金利回りと
15/10/29
16/4/29
変動幅(15/4⇒16/4)
15/4
15/10
16/4
0.25
0.25
0.50
+0.25
0.05
0.05
0.00
▲ 0.05
0.50
0.50
0.50
0.00
2.25
2.00
2.00
▲ 0.25
3.50
2.75
2.25
▲ 1.25
5.35
4.35
4.35
▲ 1.00
7.50
6.75
6.50
▲ 1.00
7.50
7.50
6.75
▲ 0.75
13.25
14.25
14.25
+1.00
3.00
3.00
3.75
+0.75
7.50
7.50
7.50
0.00
12.50
11.00
11.00
▲ 1.50
政策金利(%)
米国( FFレート)
先 欧州( ECBレポレート)
進 英国( BOEレポート)
国 豪州( RBAキャッシュレート)
が基本的に続くと見込まれます。このように金融政策の方
世界的にインフレ率が低めに推移し、かつ日銀やECB(欧
15/4/29
主要国の政策金利
地
域
今後利上げが継続され、一方、日欧では、金融緩和政策
【リート・商品】
14/10/29
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(年/月/日)
(注)データは営業日ベース
先進国はCITIグループWGBI、新興国はJPモルガンGBI-EMGD、
ともに米ドル建て
くなり、長期金利はもみあいで推移するとみています(なお、
下値は限定的であるとみています。
新興国優位
2.8
14/4/29
安定化に向かうとの見方などを受け、対先進国で劣後しな
【為替】
先進国優位
ロシア(主要金利)
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(年/月)
(注)RBA(豪州連邦準備銀行)は、5月3日、政策金利を0.25%引き下げ、1.75%にすると発表

主要国・地域のリート予想分配金利回り
6.0
(%)
5.5
5.0
10年国債利回りの差)からリートは底堅い動きになるとみて
4.5
いますが、一方で、高値警戒感が台頭しつつあることなどを
4.0
考慮すると当面はもみあいで推移する見込みです。
3.5
3.0
原油価格は、昨今の上昇がやや急速であったことなどか
2.5
ら今後反落する可能性がありますが、世界的に景気のモメ
2.0
ンタム(勢い)が緩やかに回復するに伴い需要もやや持ち直
豪州
14/4
14/10
米国
15/4
日本
15/10
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
すと考えられ、もみあう展開になるとみています。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
欧州
16/4
(年/月)
7
株
式
2016.5

株式市況(MSCIインデックス・円建て)の騰落率(2016年3月末比)(上位10資産・下位10資産)
ブラジル
ロシア
カナダ
日本
スペイン
トルコ
南アフリカ
英国
豪州
イタリア
タイ
シンガポール
オランダ
韓国
東南アジア
インドネシア
マレーシア
フィリピン
台湾
ポーランド
▲ 14

▲ 12
▲ 10
▲8
▲6
▲4
▲2
0
2
4
6 (%)
主要国株価指数のターゲットレンジ
日本
4月末
半年後の
ターゲットレンジ
1,340.55
1,300 ~ 1,500
日経平均株価(日経225) 16,666.05
16,500 ~ 18,500
TOPIX(東証株価指数)
米国
S&P500種株価指数
4月末
2,065.30
単位:ポイント、円
欧州(ドイツ)
4月末
ドイツDAX30種株価指数
10,038.97
半年後の
ターゲットレンジ
9,700 ~ 11,300
中国
香港ハンセン指数
4月末
MSCI東南アジア指数
710.79
半年後の
ターゲットレンジ
670 ~ 770
20,000 ~ 24,000
8,939.47
8,500 ~ 10,500
単位:ポイント
インド
4月末
インドBSE・SENSEX指数
25,606.62
単位:ポイント
ブラジル
ブラジルボベスパ指数
4月末
53,910.51
半年後の
ターゲットレンジ
半年後の
ターゲットレンジ
21,067.05
単位:ポイント
4月末
2,050 ~ 2,250
単位:ポイント
香港H株指数
アセアン
半年後の
ターゲットレンジ
半年後の
ターゲットレンジ
24,000 ~ 28,000
単位:ポイント
※ターゲットレンジは、2016年4月末基準
44,000 ~ 56,000
単位:ポイント
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
8
株
式
日 本
2016.5
TOPIX(東証株価指数)と日経平均株価

1,800
4月のふりかえり
株式市況は横ばいで推移しました。月前半は、日銀の企業短
期経済観測調査(短観)にて市場予想を下回る景況感が発表
されたこと等を受けて、株価は一時下落したものの、原油価格
が上昇したことや円高の一服などにより株価は反発しました。月
後半は、日銀の追加緩和期待などから株価は上昇したものの、
(円)
21,000
1,600
19,000
1,400
17,000
1,200
15,000
1,000
15/4/30
日銀の追加緩和見送りの発表などを受けて下落し、株価はもみ
合いとなり、月間を通じても株価はもみあう展開となりました。
(ポイント)
TOPIX(左軸)
日経平均株価(右軸)
13,000
16/4/30
15/10/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

PBR・PER(TOPIX)
20
今後の見通し
株式市況は、ほぼ横ばいに推移すると見込んでいます。足
(年/月/日)
(倍)
(倍)
1.6
18
1.4
16
1.2
元、円高懸念の残存や海外投資家の売り越し基調などが株価
の上値を重くするとみています。その一方、TOPIXのPBRとPER
は未だ割安感がでており、株価の下値は限定的と考えていま
PER(左軸)
14
12
15/04
の方針、および消費増税の先送り観測などが株価の下支え要
因となり、株式市況は当面もみ合う展開になるとみています。
米 国

S&P500種株価指数
(ポイント)
2,050
株式市況は横ばいで推移しました。上旬は、資源価格が軟調
2,000
に推移したことや、米国の経済指標がまちまちであったことなど
1,950
から小幅に下落しました。中下旬は、企業の決算発表はまちま
1,900
1,850
ちとなるなか、原油価格の反発や米ドルの下落に加え、FOMC
1,800
15/4/30
(米連邦公開市場委員会)で当局が利上げに慎重な姿勢を示
したことなどを受け、株式市況は堅調に推移しましたが、月間で
の懸念があるものの、資源価格反発や米ドル安の継続で先行き
の企業収益の下押し要因が払拭されたことで、今後は復調する

(ポイント)
(米ドル/バレル)
100
80
95
70
90
60
50
に対して慎重な姿勢で臨むとみられ、金融政策は一時的に株
30
20
14/04/30
105
100
90
40
にはなりにくいため、株式市況は上昇を見込みます。
16/4/30
(年/月/日)
米ドルインデックスと原油価格の推移
とみています。加えて、FRB(米連邦準備制度理事会)は利上げ
価のボラティリティ(価格の変動性)を高めるものの、下落要因
15/10/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
110
株式市況は上昇を見込みます。企業収益は、賃金上昇など
(年/月)
2,100
4月のふりかえり
今後の見通し
0.8
16/04
15/10
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
2,150
は横這う展開となりました。
1
PBR(右軸)
す。また、伊勢志摩サミットでの財政支出拡大に伴う景気支援
85
WTI原油価格(左軸)
ドルインデックス(右軸)
15/04/30
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)日次データを使用
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
80
75
16/04/30
(年/月/日)
9
株
式
欧 州
2016.5
ドイツDAX30種株価指数
(ポイント)
12,500
11,500
4月のふりかえり
10,500
ドイツDAXは上昇しました。上旬は、ドイツの製造業受注が軟
調であったことが嫌気され、自動車セクターを中心に下落となり
9,500
ました。中旬は、中国経済に対する安心感が広がるなか、イタリ
アの不良債権を処理する基金の創立などが好感されたことなど
8,500
15/4/30
から、堅調に推移しました。下旬は米国の金融政策の影響を受
15/10/31
16/4/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
(年/月/日)
け、ユーロ(対米ドル)が上昇したことや冴えない企業決算などが
嫌気され、下落したものの、月間では上昇となりました。
英ポンドとユーロ(ともに対米ドル)
(英ポンド/米ドル)
1.60
今後の見通し
(ユーロ/米ドル)
1.20
英ポンド(対米ドル、左軸)
ユーロ(対米ドル、右軸)
1.16
米国の金融政策の行方が焦点となるなか、FOMC(米連邦
1.55
公開市場委員会)声明文などから、米国の利上げは緩やかに
1.50
1.12
1.45
1.08
実施されると予想されることや、主要貿易相手国である中国に
安定化の兆しがあることなどはドイツ株に、追い風になると考えて
1.40
います。しかし、足下では、英国のEU(欧州連合)離脱懸念が高
まるなど、先行き不透明感が残存していることなどを踏まえる
1.04
・英国のEUからの離脱懸念上昇後、一時、ポンドは下落
1.35
15/4
と、株価は横ばいで推移するとみています。
15/7
15/10
1.00
16/4
16/1
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
中 国
4月のふりかえり
香港ハンセン指数は上昇し、香港H株指数は下落しました。
月前半は、当初利益確定の売りなどから軟化したものの、3月の
中国の貿易統計で輸出が市場予想を上回ったことなどから、中
国経済に回復の兆しがあるとの見方などを受け、上昇に転じま
した。月後半は、その流れを引き継ぎ、ハンセン指数が一時年

い展開となりました。
今後の見通し
中国では、金融緩和や財政支出による景気支援策などを受
けて、生産や固定資産投資などに改善の兆しが出始めたとみて
います。また、大規模な減税の開始や第13次5ヵ年計画(2016
-20年)に沿って内需拡大策(都市化推進、交通インフラ整備
等)の実施が見込まれ、これらは株価を下支えすると考えます。
ただ、過剰生産能力解消に伴う調整圧力や資本流出懸念の残
存などにより上値が重く、株価はもみあいとなる見込みです。
香港ハンセン指数と香港H株指数
(ポイント)
30,000
28,000
26,000
24,000
22,000
20,000
18,000
16,000
14,000
15/4/30
(ポイント)

15,000
14,000
13,000
12,000
11,000
10,000
9,000
8,000
7,000
16/4/30
香港ハンセン指数(左軸)
香港H株指数(右軸)
15/10/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
初来高値を更新しましたが、高値警戒感の強まりから上値が重
(年/月)
(年/月/日)
中国:都市部固定資産投資(前年比)
40
35
30
25
20
15
10
5
0
(%)
全般
製造業
不動産開発
11/3
12/3
13/3
14/3
15/3
(出所)Datastreamのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
16/3
(年/月)
10
株
式
ア セ ア ン
2016.5

MSCI東南アジア指数(米ドル建て)
900 (ポイント)
850
4月のふりかえり
800
MSCI東南アジア指数は上昇しました。世界経済の過度な先
750
行き懸念が後退するなか、アセアン主要4ヵ国の鉱工業生産指
700
650
数は、底打ちの兆しが表れつつあることなどが好感されました。
600
なかでも、原油価格の反発に伴い、資源関連事業の底打ち・改
550
15/3/31
善期待が高まったシンガポールやマレーシア、法人税率の引下
るタイなど、多くの国で堅調に推移しました。
今後の見通し
世界経済のモメンタム鈍化懸念がくすぶるなか、経済的に繋
がりの深い中国経済の減速の影響などが重石になると考えられ
ます。しかし、マレーシアやシンガポールでは非資源関連の輸出
が底堅く推移するとともに、インドネシアでは景気対策や利下げ
15/9/30
16/3/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
げなど相次ぎ打ち出してきた景気対策効果の浸透が見込まれ

(年/月/日)
主要国4ヵ国の鉱工業生産指数(前年比)
(%)
14
シンガポール
タイ
マレーシア
インドネシア
7
0
-7
効果が浸透しつつあるなど、アセアン経済は緩やかに持ち直し
ていくと考えています。このような動きは、株価の追い風になると
イ ン ド
みられ、上値の重さは残るものの、底堅い展開を考えています。
イ ン ド
4月のふりかえり
株式市況は上昇しました。インフレ率(消費者物価指数の前
年比)の低下を受けてインド準備銀行(RBI)が利下げを行ったこ
と、3月の貿易赤字が5年ぶりの低水準となるなか鉱工業生産
指数が堅調に推移するなど実体経済の底堅さを示す経済指標
が発表されたことなどがプラス材料となりました。一方、原油市
況の底入れはマイナス材料ですが、乗用車輸出の回復が確認
されるなか、株式市況に与えた影響は限定されました。
今後の見通し
-14
14/8

(%)
30
18
緩やかながらも続き、新興国からの資金流出懸念が残ることな
どを考慮すると、当面はもみあいで推移する見込みです。
16/2
16/4/30
(年/月/日)
インド自動車国内販売及び輸出台数(前年比)
れ、食料品価格の上昇が抑制されると想定されるため、追加利
は株式市況のサポート要因になります。ただ、米国の利上げが
15/10/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
24
慮しており、長期金利は安定的に推移するとみています。これら
15/8
インドBSE・SENSEX指数
(ポイント)
30,000
29,000
28,000
27,000
26,000
25,000
24,000
23,000
22,000
15/4/30
インドでは、モンスーン期の降雨量が平年を上回ると予想さ
下げが見込まれます。一方、インド政府は財政節度の維持に配
15/2
(出所)Bloomberg、Datastreamのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月)
(注)マレーシア、インドネシアは2016年1月まで
国内販売
輸出
12
6
0
-6
-12
13/3
14/3
15/3
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
16/3
(年/月)
11
株
式
ブ ラ ジ ル
2016.5

ブラジルボベスパ指数
60,000
4月のふりかえり
株式市況は上昇しました。月前半は、ブラジル下院特別委員
会にて、ルセフ大統領の弾劾勧告が賛成多数で可決されたこと
や、原油価格等の資源価格が上昇したことなどを受けて、株価
は上昇しました。月後半は、鉄鉱石価格や原油価格の下落に
より、一時株価は下落したものの、ルセフ大統領の職務停止期
間にメイレレス前中央銀行総裁が財務相に就任するとの観測を
受けて株価は上昇し、月間を通じても上昇しました。
(ポイント)
56,000
52,000
48,000
44,000
40,000
36,000
15/4/30
15/10/31
16/4/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
(年/月/日)
自動車輸出台数
(台)
今後の見通し
株式市況はほぼ横ばいで推移するとみています。鉱工業生産
50,000
40,000
等の経済指標の弱い動き、失業率の高止まりなどが引き続き株
価の上値を重くする見込みです。その一方、自動車輸出台数
が引き続き堅調に推移していることや、小売売上高の下げ止ま
り観測など、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の一部に
改善の兆しがみられます。また、政権交代の可能性なども考慮
すると、当面、株価はもみあいで推移するとみています。
30,000
20,000
10,000
14/3
14/9
15/3
15/9
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
16/3
(年/月)
12
債
券
2016.5

債券市況(Bloombergインデックス・円建て)の騰落率(2016年3月末比)(上位10資産・下位10資産)
ブラジル
日本
ロシア
南アフリカ
トルコ
新興国
カナダ
メキシコ
インドネシア
先進国
韓国
台湾
ドイツ
オランダ
フランス
中国
マレーシア
イタリア
豪州
ポーランド
▲ 10

▲8
▲6
▲4
▲2
0
2
4
6 (%)
主要国債券利回りのターゲットレンジ
日本
新発10年国債券利回り
4月末
-0.085
半年後の
ターゲットレンジ
-0.15 ~ 0.15
米国
4月末
1.833
10年国債券利回り
単位:%
欧州(ドイツ)
10年国債券利回り
4月末
0.271
半年後の
ターゲットレンジ
0.15 ~ 0.45
10年国債券利回り
4月末
2.850
半年後の
ターゲットレンジ
2.90 ~ 3.50
豪州
4月末
2.517
10年国債券利回り
10年国債券利回り
4月末
7.740
半年後の
ターゲットレンジ
7.30 ~ 8.30
半年後の
ターゲットレンジ
2.40 ~ 3.00
単位:%
ブラジル
4月末
12.590
2年国債券利回り
単位:%
インドネシア
1.70 ~ 2.30
単位:%
単位:%
ニュージーランド
半年後の
ターゲットレンジ
半年後の
ターゲットレンジ
11.80 ~ 14.20
単位:%
インド
4月末
10年国債券利回り
単位:%
7.436
半年後の
ターゲットレンジ
7.00 ~ 8.00
単位:%
※ターゲットレンジは、2016年4月末基準
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
13
債
券
日 本
2016.5

日本新発10年国債利回り
0.6
4月のふりかえり
(%)
0.4
長期金利はほぼ横ばいで推移しました。月前半は、日銀の買
0.2
い入れオペが強かったこと、日銀の追加緩和期待や長期国債
0.0
の入札が順調だったことなどを受け、長期金利は低下しました。
月後半は、5年債の入札が順調だったことなどから、長期金利
-0.2
15/4/30
は引き続き低下したものの、長期国債の需給調整売りなどから
した。
15/10/31
16/4/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
長期金利はもみあい、月間では長期金利はほぼ横ばいとなりま
(年/月/日)
消費者物価指数(生鮮食品を除く)と有効求人倍率
(%)
3
今後の見通し
長期金利は概ね低位で推移するとみています。大規模な財
2
政出動の可能性や有効求人倍率などの経済指標が長期金利
の上昇圧力になると予想しています。しかし、インフレ率(消費者
物価指数の前年比)の上値が重く低位で推移していることや、マ
(倍)
1.4
消費者物価指数(前年比、左軸)
有効求人倍率(前年比、右軸)
1.3
1
1.2
0
1.1
イナス金利の継続等を勘案すると長期金利の上昇余地は限定
-1
的であるとみています。その結果、長期金利は低位でもみあうと
見込んでいます。
米 国

2.6
FOMC(米連邦公開市場委員会)で従来よりも慎重な利上げ
2.0
ペースが示唆された影響などから前月に続いて低下しました。
1.8
その後は、資源価格の反発や株式市況の上昇などを背景に金
(年/月)
(%)
1.6
15/4/30
利上昇の動きがみられたものの、月半ばに公表されたFOMCの
15/10/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
議事録等から利上げに慎重な姿勢が伝わると、金利は低下、

16/4/30
(年/月/日)
期待インフレ率の推移
2.35
(%)
2.15
長期金利は横ばいで推移するとみています。米国では雇用が
1.95
堅調を保ち、製造業の景況感にも底入れの兆しがあります。さら
1.75
に、資源価格の上昇等から期待インフレ率は上昇傾向にありま
1.55
す。一方、日欧等の他先進国の金融政策が依然として緩和傾
1.35
向にあり、米国単独の利上げは米ドル高等を通じて米国経済へ
1.15
14/04/30
以上から、当面の長期金利は横ばいで推移する見込みです。
16/3
2.4
2.2
の冷や水になるため、利上げは慎重に行われるとみています。
15/11
米国10年債利回り
長期金利はほぼ横ばいで推移しました。月前半は、3月
今後の見通し
15/7
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
4月のふりかえり
月間では概ね横ばいでの推移となりました。
1
15/3
15/04/30
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)期待インフレ率はブレークイーブンインフレ率(10年)を使用
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
16/04/30
(年/月/日)
14
債
券
欧 州
2016.5

(%)
1.1
1.0
0.9
0.8
0.7
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
0.0
15/4/30
4月のふりかえり
ドイツの長期金利は上昇しました。上中旬は、南欧の政治リス
クが意識されたことや、株価が軟調であったことなどの影響を受
けて金利は一時低下したものの、フランスの50年債発行などを
背景に上昇し、その後は概ね横ばいで推移しました。下旬は、
ECB(欧州中央銀行)が金融政策を据え置いたため、国債需要
が後退するとの見方が広がったことや、南欧の景気に対する安
心感の広がりなどを受け、長期金利は上昇しました。
ドイツ10年国債利回り
15/10/31
16/4/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

(年/月/日)
ユーロ圏期待インフレ率及び北海ブレント原油価格
(米ドル/バレル)
72
(%)
1.9
今後の見通し
1.8
65
どを背景にユーロ圏の期待インフレ率は低下が続きましたが、足
1.7
58
下の原油市況の回復などを背景に、先行きは下げ止まるとみて
1.6
51
います。また、ドイツなどのユーロ圏主要国の景気は底堅く推移
1.5
する一方、ECB(欧州中央銀行)による量的緩和の拡大などを
1.4
受けて、長期金利の低下が大幅に進んだことなどを考慮する
1.3
長期金利はもみあいが予想されます。昨年末からの原油安な

15/10
30
16/4
16/1
豪州10年国債利回り
(%)
3.0
4月のふりかえり
2.8
長期金利は横ばいで推移しました。月前半は、低調な豪小売
り統計(2月)等を受けて一時金融緩和観測が浮上したものの、
2.6
結局RBA(豪州連邦準備銀行)が金利を据え置いたことから長
2.4
期金利は上昇しました。月後半は、豪1ー3月期CPI(消費者物
2.2
15/4/30
価指数)が予想に反して低下したことから、緩和観測が広がり金
横這う展開となりました。
15/7
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月)
3.2
利は低下しました。こうした動きを受けて、長期金利は月間では
37
北海ブレント原油(右軸)
15/4
と、今後も金利は、概ね横ばいで推移していくとみています。
豪 州
44
期待インフレ率(左軸)
15/10/31
16/4/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

(年/月/日)
2016年1-3月期CPIの要素別前年比寄与度
今後の見通し
横ばいで推移するとみています。豪州では依然として企業の
医療 4.619%
設備投資が冴えず、賃金も伸び悩んでいることから、当面は政
教育 3.317%
住宅 1.695%
策金利が引き続き緩和的な水準で維持されると見込みます。
全体 1.311%
食品等 0.000%
足下のCPI低下は金融緩和期待を生じさせる可能性があるもの
衣料品 -0.826%
の、これまでの緩和サイクルで労働市場や企業景況感が改善し
ていることや、資源価格の反発を踏まえると先行きの方向感は
出づらく、引き続き長期金利は横ばいで推移するとみています。
アルコール/タバ
コ 6.138%
通信費 -6.357%
-8%
-6%
-4%
-2%
0%
2%
インフレ率の下振れは、
一時的な要因とみられる。
4%
6%
8%
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)代表的な要素のみを示しているため、各項目を合計しても全体にはなりません。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
15
債
券
NZ(ニュージーランド)
2016.5

ニュージーランド10年国債利回り
(%)
4.0
3.8
4月のふりかえり
3.6
3.4
長期金利は横ばいで推移しました。月前半は、資源価格が伸
3.2
び悩んだことなどから金利は小幅に低下しました。月後半は、資
3.0
源価格の反発や、NZ1-3月期CPI(消費者物価指数)の市場予
2.8
想を上回る結果が金利の上昇要因になるとみられたものの、NZ
2.6
15/4/30
の主産品である農畜産品の国際価格が低下したことに加え、
金利は小幅上昇に留まり、月間を通して横ばいで推移しました。

横ばいの推移を見込みます。農畜産品価格は先行き不透明
2.0
感が燻り、引き続きRBNZは緩和的な金融政策の継続を示唆し
1.5
ています。ただし、昨年から続く利下げ効果の浸透等から、個人
1.0
240
220
180
160
CPI(左軸)
農産品価格(右軸)
0.0
ながら回復傾向にあり、追加の利下げ幅は限定的になると考え
12/3

15
別委員会にて、ルセフ大統領の弾劾勧告が賛成多数で可決さ
14
れたことや、原油価格等の資源価格が上昇したことなどを受け
14/3
120
14/9
15/3
15/9 16/3
(年/月)
(%)
13
て、中期金利は低下しました。月後半は、ルセフ大統領の職務
12
15/4/30
停止期間にメイレレス前中央銀行総裁が財務相に就任すると
15/10/31
16/4/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

(年/月/日)
政策金利とインフレ率(消費者物価指数の前年比)
19
(%)
消費者物価指数(前年比)
政策金利
中期金利は横ばいで推移するとみています。インフレ率が高
止まりしていることや、政治が混迷していることなどが中期金利
13/9
ブラジル2年国債利回り
中期金利は大幅に低下しました。月前半は、ブラジル下院特
今後の見通し
13/3
16
4月のふりかえり
低下し、月間では大幅な低下となりました。
12/9
140
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)農産品価格はNZドル建ての指数。1986年を100として計算。
17
の観測や、政策金利が据え置かれたことなどから、中期金利は
280
260
0.5
強さを保つなか、内需は底堅いとみています。加えてCPIも小幅
ブ ラ ジ ル
(ポイント)
(%)
200
消費が堅調に推移し、移民増加が追い風となって住宅市況が
ほぼ横ばいの動きになるとみています。
16/4/30
(年/月/日)
農産品価格とCPI(前年比)の推移
2.5
今後の見通し
られます。こうしたことから、長期金利は方向感に乏しく、今後も
15/10/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
RBNZ(NZ準備銀行)が目先の追加緩和を示唆したこと等から
14
の上昇圧力になると考えています。その一方で、4月の
COPOM (金融政策委員会)において、政策金利が据え置か
9
れたことなどにより、金利上昇圧力が抑制されるとみています。
また、原油価格等の資源価格の底打ち感なども考慮すると、当
面、中期金利はもみあいでの動きが継続するとみています。
4
11/3
12/3
13/3
14/3
15/3
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
16/3
(年/月)
16
債
券
2016.5

イ ン ド ネ シ ア
インドネシア10年国債利回り
10.0
9.5
4月のふりかえり
9.0
長期金利は低下しましました。インフレ率が落ち着いて推移す
8.5
るとともに、2月の貿易黒字が市場予想を上回るなど、ファンダメ
8.0
ンタルズ(経済の基礎的条件)の改善が好感されました。さら
7.5
に、原油価格の底打ちや米国の利上げに対する慎重な姿勢な
7.0
15/3/31
どから、世界経済の先行きに対する過度な警戒感が後退すると
から、長期金利は低下基調で推移しました。

政府が昨年9月から相次いで景気刺激策を打ち出すととも
に、BIも金融緩和策や通貨安定に向けた取り組みを行っていま
す。さらに、インフレ率や貿易収支の改善なども追い風となっ
て、景気は徐々に持ち直していくとみています。しかし、世界経
済のモメンタム鈍化懸念が残存するなか、ファンダメンタルズが
回ったことなどが、引き続く金融緩和への期待を支え、長期金
利の低下要因になりました。一方、3月の貿易赤字が5年ぶりの
(十億米ドル)
2.4
インフレ率(左軸)
1.6
7
0.8
6
0.0
5
-0.8
4
-1.6
-2.4
14/2
15/2

(年/月)
インド10年国債利回り
(%)
8.0
7.7
7.4
7.1
15/4/30
15/10/31
16/4/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
低水準になるなか鉱工業生産指数が堅調に推移するなど景気
の改善要因が重石となり、長期金利は小動きとなりました。
(年/月/日)
インドのインフレ率と政策金利
12
(%)
インフレ率
政策金利
今後の見通し
インドでは、モディ政権が財政赤字の名目GDP(国内総生産)
16/2
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
8.3
指数の前年比)が4.83%と2月より低下し、かつ市場予想を下
貿易収支(右軸)
8
13/2
イ ン ド
策金利の引き下げを行ったことや3月のインフレ率(消費者物価
(年/月/日)
3
相対的に脆弱な新興国からの資金流出懸念がくすぶっている
長期金利は横ばいで推移しました。インド準備銀行(RBI)が政
16/3/31
貿易収支とインフレ率(消費者物価指数・前年比)
(%)
9
今後の見通し
4月のふりかえり
15/9/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
ともに、BI(インドネシア中央銀行)が3ヵ月連続で利下げしたこと
ことを踏まえると、長期金利はもみあう展開を想定しています。
(%)
9
比を3.5%に抑制し、財政節度の維持に配慮していることや、モ
ンスーン期の降雨量が平年を上回ると予想され、食品価格の
6
上昇が抑制されるとみられることも、RBIの追加利下げを支え、
長期金利の低下要因になります。ただ、米国の利上げが緩やか
ながらも進展し、新興国からの資金流出懸念が残存しているこ
とから、当面はもみあう展開になるとみています。
3
13/4
14/4
15/4
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)インフレ率は3月まで
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
16/4
(年/月)
17
為
替
2016.5

為替市況(対円)の騰落率(2016年3月末比)(上位10資産・下位10資産)
ブラジルレアル
南アフリカランド
カナダドル
ロシアルーブル
英国ポンド
トルコリラ
ニュージーランドドル
ユーロ
マレーシアリンギ
タイバーツ
シンガポールドル
中国元
米ドル
香港ドル
韓国ウォン
台湾ドル
インドルピー
豪ドル
フィリピンペソ
ポーランドズロチ
▲9

▲8
▲7
▲6
▲5
▲4
▲3
▲2
0
▲1
1 (%)
主要国為替(対円)のターゲットレンジ
米国
4月末
106.50
米ドル
半年後の
ターゲットレンジ
104.0 ~ 116.0
欧州
4月末
121.94
ユーロ
単位:円
豪州
4月末
80.97
豪ドル
半年後の
ターゲットレンジ
79.0 ~ 93.0
ブラジルレアル
4月末
30.97
半年後の
ターゲットレンジ
25.0 ~ 35.0
ニュージーランド
4月末
74.19
ニュージーランドドル
タイバーツ
4月末
3.05
半年後の
ターゲットレンジ
3.0 ~ 3.6
メキシコ
4月末
6.19
メキシコペソ
インドルピー
4月末
1.60
半年後の
ターゲットレンジ
1.5 ~ 1.9
69.0 ~ 83.0
半年後の
ターゲットレンジ
6.0 ~ 7.0
単位:円
マレーシア
4月末
27.42
マレーシアリンギット
単位:円
インド
半年後の
ターゲットレンジ
単位:円
単位:円
タイ
121.0 ~ 135.0
単位:円
単位:円
ブラジル
半年後の
ターゲットレンジ
半年後の
ターゲットレンジ
25.0 ~ 31.0
単位:円
トルコ
4月末
トルコリラ
単位:円
38.17
半年後の
ターゲットレンジ
34.0 ~ 42.0
単位:円
※ターゲットレンジは、2016年4月末基準
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
18
為
替
国
名
米ドル
2016.5

米ドル(対円)
130
(円)
125
4月のふりかえり
120
米ドル(対円)は下落しました。上旬は、米国の利上げ観測後
退等から主要通貨に対して米ドル安となり、円高米ドル安が進
115
行しました。中下旬は、FOMC(米連邦公開市場委員会)にお
110
いて利上げに慎重な姿勢が示されたことや、米国の2016年1-3
105
15/4/30
月期実質GDP(国内総生産)が市場予想を下回ったことに加
えて、日銀が金融政策の現状維持を決定したことで緩和期待
が剥落し、米ドル(対円)は大幅に下落しました。
15/10/31
16/4/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

(年/月/日)
主要通貨の米ドルに対する予想ボラティリティ推移
150
今後の見通し
125
米ドル(対円)は横ばいの展開を見込みます。米国では低イン
フレが続くなか賃金の上昇圧力がやや高まる兆しもあり、FRB
100
(米連邦準備制度理事会)は今後も慎重に利上げを行う見通し
75
です。一方、日銀の金融政策は依然として緩和方向であり、こ
の点は円安米ドル高の下支え要因になるとみています。しかし、
50
14/4/30
資源価格や米企業決算の動向など、不透明な要因も多いため
15/4/30
15/10/31
16/4/30
(年/月/日)
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)G10通貨の1ヵ月先インプライド・ボラティリティを使用
方向感が出にくい相場展開を見込みます。
ユーロ
14/10/31

ユーロ(対円、対米ドル)
145
(円)
(米ドル)
対円(左軸)
1.20
対米ドル(右軸)
140
1.16
ユーロ(対円)は下落しました。上旬は、安倍首相が為替介入
135
1.12
に消極的との報道を受けた円高米ドル安の進行などにより、下
130
1.08
落しました。中旬は軟調な米国の経済指標などにより、米国の
125
1.04
4月のふりかえり
利上げ観測に不透明感が台頭したことなどを背景に、ユーロは
上昇しました。下旬は、欧米が金融政策を現状維持とするな
120
15/4/30
か、日銀の追加緩和が見送られたことなどに伴う円高米ドル安
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
の影響を受けて、ユーロは急落し、月間を通じて下落しました。
1.00
16/4/30
15/10/31
(年/月/日)
ECB(欧州中央銀行)のバランスシートと米ドルインデックス
(十億ユーロ)
今後の見通し
日米欧の金融政策が焦点と考えています。米国は緩やかな
3,000
2,800
利上げ局面、ECB(欧州中央銀行)は緩和局面と方向性は相
違し、昨年の国債購入開始後からのユーロ(対米ドル)安の継
続が予想されるものの、足下の米ドルの下落などを踏まえると下
値は限定的と考えています。一方、対円では、日銀の追加緩和
期待などを考慮すると、金融政策は日欧でともに緩和方向が続
く見込みであるため、ユーロは横ばいでの推移をみています。
(ポイント)
105
ECBバランスシート(左軸)
米ドルインデックス(右軸)
ECBは緩和継続
→ユーロ安要因
102
2,600
99
2,400
96
米ドルは低下基調
→ユーロ高要因
2,200
93
15/4
15/7
15/10
16/1
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
16/4
(年/月)
19
為
替
豪ドル
2016.5

豪ドル(対円、対米ドル)
100
(円)
(米ドル)
0.85
対円(左軸)
95
4月のふりかえり
豪ドル(対円)は下落しました。上旬は、低調な豪小売統計等
90
を受けて円高豪ドル安基調で推移しました。その後、RBA(豪準
85
備銀行)の金利据え置き決定や鉄鉱石価格の上昇等から一時
80
は大きく反発しましたが、下旬に発表された豪州の1-3月期CPI
観測が台頭、加えて日銀の緩和政策据え置きの決定から急激
な円高豪ドル安が進行し、月間では大幅に下落しました。

和観測が浮上しているものの、CPIの低下要因は一時的な要因
0
的であると考えます。一方で日銀は緩和姿勢を継続しており、
基調としては円安豪ドル高への転換が見込まれます。これらを

0.75
0.70
14/4/30
0.65
16/4/30
(年/月/日)
15/4/30
(米ドル) 0.80
対円(左軸)
0.75
対米ドル(右軸)
90
85
ドル安の進行や予想を上回るNZの1-3月期CPI(消費者物価指
75
数)等から反発しました。下旬は、RBNZ(NZ準備銀行)が金融
70
15/4/30
政策を据え置いたものの、緩和的な金融政策の継続に加え、
0.70
0.65
0.60
16/4/30
15/10/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

(年/月/日)
消費者信頼感と政策金利
(%)
140
政策金利(右軸)
消費者信頼感
消費者信頼感長期平均
135
底堅い推移を見込みます。RBNZは更なる金融緩和を示唆し
130
ていますが、個人消費に改善の兆しがあることに加えて、国内
125
120
4.0
3.5
3.0
115
す。一方、日銀は強固な緩和姿勢を崩しておらず、両国短期金
110
利差は今後も円安NZドル高要因になると見込みます。こうした
105
ことから目先のNZドル(対円)は、リスク許容度をめぐる不透明感
100
13/4
れるものの、徐々に底堅い推移になるとみています。
0.80
95 (円)
80
等によってボラティリティ(価格の変動性)の高い展開が見込ま
0.85
NZドル(対円、対米ドル)
推移等を受けて円高NZドル安基調で推移しました。その後、米
住宅価格の高騰などから追加的な緩和余地は限定的と考えま
0.95
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)投機筋のポジションは週次、2016年4月26日までのデータ。
NZドル(対円)は下落しました。上旬は、冴えない資源価格の
今後の見通し
1.00
豪ドル/米ドル(右軸)
0.90
-120,000
13/4/30
4月のふりかえり
行し、月間では下落しました。
1.05
投機筋ポジション(左軸)
-80,000
みています。
日銀の緩和政策据え置きの決定から急激な円高NZドル安が進
(米ドル)
-40,000
踏まえると、今後は豪ドル(対円)は徐々に底堅い推移になると
NZ(ニュージーランド)ドル
(年/月/日)
(ポジションの数量)
80,000
40,000
の景況感に改善が見られることを踏まえると、緩和余地は限定
0.65
16/4/30
15/10/31
投機筋のポジション推移
底堅い推移を見込みます。CPIの低下によって更なる金融緩
であることに加えて、これまでの緩和サイクルで労働市場や企業
0.70
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
120,000
今後の見通し
0.75
75
15/4/30
(消費者物価指数)が前期比マイナスになったことで追加緩和
0.80
対米ドル(右軸)
2.5
13/10
14/4
14/10
15/4
15/10
2.0
16/4
(年/月)
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)消費者信頼感の長期平均は直近5年間の平均値
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
20
為
替
ブラジルレアル
2016.5

ブラジルレアル(対円、対米ドル)
45
(円)
(レアル・逆目盛)
2.5
40
3.0
35
3.5
BCB(ブラジル中央銀行)のエコノミスト調査において、ブラジル
30
4.0
の経済成長率見通しが悪化したことなどを受けて、レアルは下
25
4月のふりかえり
ブラジルレアル(対円、以下レアル)は下落しました。上旬は、
落しました。その後は、政権交代の可能性が一層高まったこと
20
15/4/30
や、ルセフ大統領の職務停止期間にメイレレス前中央銀行総
裁が財務相に就任するとの観測が好感され、レアルは反発した
ものの、月間でレアルは下落しました。
今後の見通し
5.0
16/4/30
15/10/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
(年/月/日)
貿易収支と製造業PMI
10,000
(百万米ドル)
(ポイント)
貿易収支(左軸、月次)
レアルはもみあうとみています。政権交代の可能性が高まって
来たものの、先行き不透明感が残存する経済見通しや、国内
4.5
対円(左軸)
対米ドル(右軸)
55
製造業PMI(右軸)
5,000
50
0
45
景気の低迷などがレアルの上値を重くするとみています。その一
方で、鉄鉱石価格や原油価格等の資源価格の下げ止まり観測
や、依然堅調に推移しているブラジルの外国直接投資、経常収
支や貿易収支等が、今後レアルの追い風になると見込んでお
り、当面レアルはもみあいで推移するとみています。
-5,000
40
14/3
14/9
15/3
15/9
(出所) Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
メキシコペソ

メキシコペソ(対円、以下ペソ)は下落しました。上旬は、円高
の進展や原油市況の一時的な低下などの影響を受け、ペソは
下落しました。中旬以降は、円安となるなか、有力産油国の協
調減産による需給改善期待などを追い風にペソは反発しまし
た。しかし、月末に米国の利上げが緩やかなペースで行われる
との見方が再確認されたものの、日銀追加緩和見送りによる円
高進行につれて、ペソは急落し、月間では下落となりました。
今後の見通し
ペソは、米国の金融政策や値動きの荒い原油市況の影響を
受け易く、慢性的な対外収支の赤字、財政悪化による国債の
格下げ懸念など、不透明な状況が継続すると予想しています。
しかし、メキシコ中銀が利上げや為替介入への言及などの通貨
安防衛策を打ち出すなか、小売売上高などの消費が底堅く推
移するなど、内需が堅調であることなどを踏まえると、ペソは横
ばいで推移していくとみています。
(年/月)
メキシコペソ(対円、対米ドル)
8.2
4月のふりかえり
16/3
(円)
(メキシコペソ・逆目盛)
14
7.8
15
7.4
16
7.0
17
6.6
6.2
5.8
15/4/30
18
対円(左軸)
対米ドル(右軸)
15/10/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
19
20
16/4/30
(年/月/日)
メキシコ:小売売上高と自動車販売台数(6ヵ月移動平均)
(%)
(台数)
10
150,000
小売売上高(前年比、左軸)
9
140,000
自動車販売台数(右軸)
8
130,000
7
120,000
6
110,000
5
100,000
4
90,000
3
80,000
2
70,000
1
60,000
0
50,000
14/4
14/10
15/4
15/10
16/4
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)小売売上高は2016年2月までの実績値
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
(年/月)
21
為
替
タイバーツ
2016.5

タイバーツ(対円、対米ドル)
(円)
4.0
(タイバーツ・逆目盛)
対円(左軸)
3.8
4月のふりかえり
32
33
対米ドル(右軸)
3.6
34
米ドル高の一巡、米国の利上げに対する慎重な姿勢等を受け
3.4
35
て、世界経済の過度な先行き懸念が後退し、これらは新興国
3.2
36
タイバーツ(対円)はやや上昇しました。資源価格の底打ちや
通貨の追い風となりました。タイバーツは、金融政策決定会合で
3.0
15/3/31
経済成長鈍化の可能性が言及され、一時やや軟調な展開に
なったものの、2月の輸出が好調で市場予想を上回ったことや、
設備稼働率が改善したことなどから、月間では小幅高でした。
今後の見通し
政府が相次いで景気刺激策を講じてきたものの、経済的に繋
がりの深い中国の景気減速の影響等を受けて、製造業にやや
力強さがみられないことなどを踏まえると、本格的な回復にはも
う暫く時間を要する見通しです。さらに、軍事政権下、新憲法の
最終草案が公表され、今年8月に新憲法の可否を問う国民投
票が予定されており、政治・経済の先行き不透明感がくすぶっ
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

(年/月/日)
製造業景況感指数と民間設備投資・前年比
(ポイント)
100
90
(%)
8
製造業景況感指数(左軸)
設備投資・前年比(右軸)
4
80
0
70
-4
60
-8
14/2
ています。当面、タイバーツは上値が重い展開をみています。
マレーシアリンギット
37
16/3/31
15/9/30
15/2
16/2
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成

マレーシアリンギット(対円、対米ドル)
36
(円)
(マレーシアリンギット・逆目盛)
対円(左軸)
34
4月のふりかえり
(年/月)
対米ドル(右軸)
3.1
3.4
マレーシアリンギット(対円)は上昇しました。米ドル高が一巡す
32
3.7
るなか、原油をはじめ資源価格が底打ちしたことに加え、米国で
30
4.0
利上げに対する慎重な姿勢が示されたことなどから、世界経済
28
4.3
の過度な先行き不安が後退し、リスク回避姿勢が緩和しまし
26
15/3/31
た。さらに、1月の鉱工業生産指数が市場予想を上回るととも
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
に、政府が打ち出してきた景気対策に伴い景気先行指数に持
ち直しの兆しが表れつつあることなどを受けて、上昇しました。
今後の見通し
世界経済のモメンタム鈍化懸念がくすぶるなか、マレーシアで
4.6
16/3/31
15/9/30

(年/月/日)
景気先行指数と貿易収支
(ポイント)
121
120
(十億リンギット)
14
貿易収支(右軸)
12
先行指数(左軸)
119
10
は、原油価格の大幅下落に伴う自国通貨安等から工業製品を
118
8
中心に輸出が底堅く、製造業に回復の兆しがあらわれつつあり
117
6
ます。マレーシアリンギットは、貿易黒字の持続や外貨準備高の
116
4
緩やかな持ち直しなどが下支えになっていくとみています。ただ
115
2
し、資源価格の回復が緩慢な状況下、財政や資源関連事業の
114
先行き不透明感がくすぶり、当面、もみあう展開をみています。
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
0
14/1
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
15/1
16/1
(年/月)
22
為
替
インドルピー
2016.5

インドルピー(対円、対米ドル)
(円)
2.0
(インドルピー・逆目盛)
1.9
4月のふりかえり
62
1.8
インドルピー(対円)は下落しました。月前半は、インド準備銀
64
1.7
行(RBI)の利下げなどを背景にルピーは軟化しました。月後半
66
1.6
は、3月の貿易赤字が5年ぶりの低水準になったことなどからル
68
1.5
ピーは反発しましたが、月末にかけて日銀が追加緩和を見送る
対円(左軸)
対米ドル(右軸)
と円が急上昇し、一転してルピー安が進行しました。なお、モン
1.4
15/4/30
スーンの雨量が平年を上回るとの予報等から追加利下げへの
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
期待が台頭したことも、ルピー安を助長する一因となりました。
今後の見通し
インドでは、インフラ投資を下支え役に安定成長が続くと予想し

-5,000
是正されつつあり、これらはルピー高の要因となります。ただし、
-15,000
米国の利上げが緩やかながら続く見込みであることや、それに
-20,000
ルピー安要因となり、当面は横ばいで推移すると考えています。
トルコリラ
(年/月/日)
(100万米ドル)
0
-10,000
鈍化などからインドでは今後も利下げが続くと予想されることは
70
16/4/30
15/10/31
インドの貿易収支
ています。一方、関税の引き上げなどから対外収支の不均衡は
伴い新興国からの資金流出懸念が残ること、また、インフレ率の
60
インド貿易収支
同12ヵ月移動平均
-25,000
13/3
14/3
15/3
16/3
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(年/月)
トルコリラ(対円、対米ドル)
51
(円)
(トルコリラ・逆目盛)
対円(左軸)
対米ドル(右軸)
2.4
48
2.6
トルコリラ(対円)は下落しました。月前半は、日本の為替介入
45
2.8
の可能性が低いとの見方などを受けて円高が進行し、それにつ
42
3.0
39
3.2
4月のふりかえり
れてリラは下落しました。月後半は、トルコの消費者信頼感指数
の改善などからリラは一旦反発しましたが、月末に日銀が追加
緩和を見送ったことなどを受けて、リラは急落しました。なお、ト
ルコ中銀は翌日物貸出金利を引き下げましたが、主要政策金
利は変更せず、この影響は限定的でした。
今後の見通し
36
15/4/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
(ポイント)
12.0
10.0
たインフレ率(消費者物価指数の前年比)に低下の兆しがみえ
8.0
ス要因と考えられます。また、ロシア軍のシリア撤退の動きは地
政学リスクの緩和につながるとみています。一方、中銀の独立
性に対する信任の低さはマイナス要因であり、強弱要因が綱引
き状態となるなか、リラは横ばいで推移する見込みです。
(年/月/日)
トルコの主要政策金利と消費者物価指数
トルコリラは、もみあいで推移するとみています。高止まりしてい
てきたことや、経常赤字が縮小傾向にあることなどは、リラのプラ
3.4
16/4/30
15/10/31
6.0
4.0
主要政策金利
2.0
消費者物価指数(前年比)
0.0
12/4
13/4
14/4
15/4
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)消費者物価指数は2016年3月までのデータ
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
16/4
(年/月)
23
リート
2016.5

その他資産(円建て)の騰落率(2016年3月末比)
WTI原油先物
CRB商品指数
東証リート
金スポット
米国HY社債
グローバルHY社債
新興国HY社債
ユーロ圏HY社債
豪州ASX200リート
新興国IG社債
グローバルIG社債
米国IG社債
S&P欧州リート
ユーロ圏IG社債
グローバルリート
S&P米国リート
▲ 10

0
▲5
5
10
15 (%)
主要リート指数のターゲットレンジ
日本
東証リート指数
4月末
1,924.44
半年後の
ターゲットレンジ
1,900 ~ 2,100
米国
4月末
米国S&Pリート指数
(配当込み)
1,132.83
単位:ポイント
欧州
欧州S&Pリート指数
(配当込み)
4月末
864.48
半年後の
ターゲットレンジ
850 ~ 950
半年後の
ターゲットレンジ
1,200 ~ 1,300
単位:ポイント
豪州
豪ASX200リート指数
(配当込み)
4月末
43,162.83
単位:ポイント
半年後の
ターゲットレンジ
39,500 ~ 45,500
単位:ポイント
※ターゲットレンジは、2016年4月末基準
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
24
リート
2016.5
日 本

東証REIT指数(配当なし)
2,200
4月のふりかえり
東証REIT指数は上昇しました。月前半は、企業業績悪化の懸
念を受け株式市況の下落と共にリートは一時下落したものの、そ
の後は株式市況の反発などを受けて、横ばいとなりました。月後
半は、日銀の追加緩和観測の高まりなどから、リートは年初来最
高値を更新するなど大幅に上昇し、月末にかけては株式市況
2,000
1,800
1,600
1,400
15/4/30
の下落や利益確定売りなどからリートは一時下落する場面が
あったものの、月間では上昇しました。
(ポイント)
15/10/31
16/4/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
(年/月/日)
J-REITの売買動向
今後の見通し
150
東証REIT指数は、ほぼ横ばいに推移すると見込んでいます。
(10億円)
100
2018・2019年の東京都オフィス供給量の増加が見込まれてい
50
ること等がリートの需給関係を悪化させ、リートの上値を重くする
とみています。しかし、日銀のマイナス金利政策発表以降、海
0
外からの資金流入が増加基調にあることや長期金利とリートの
-50
利回り格差が堅調に推移していることなどを考慮すると、国内
海外投資家
-100
リート市況はほぼ横ばいに推移すると予想します。
15/3
投 信
15/6
金融機関
15/9
15/12
(出所)東京証券取引所のデータを基に三菱UFJ国際投信作成
米 国
4月のふりかえり
米国リート指数は下落しました。月前半は、3月FOMC(米連

米国リート指数
1,200
(ポイント)
1,150
1,100
邦公開市場委員会)で従来よりも慎重な利上げ姿勢が示された
1,050
影響などから高値圏で推移しました。月後半は、中古住宅の販
1,000
売が好調さを示す一方、新築住宅の販売が予想を下回るなど
まちまちの結果となったことや、6月のFOMCにおいて利上げの
950
15/4/30
可能性を示唆する要人発言などが相次いだことなどから下落し
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
ました。こうした動きから、月間を通しては下落となりました。
今後の見通し

数は力強く反発しています。一方で、FRB(米連邦準備制度理
事会)の利上げについては、より緩やかな見通しに修正されてお
り、市場では金利上昇に対する警戒感が薄い状態となっていま
す。このため、金利上昇によるリート下落リスクは残存していると
考えられ、先行きは横這い推移を見込みます。
15/10/31
16/4/30
(年/月/日)
中古住宅関連市況の推移
(ポイント:2001=100)
(100万米ドル)
6.0
中古住宅販売(左軸)
5.5
中古住宅販売仮契約指
数(2ヵ月先行、右軸)
米国リート指数は横ばいの推移を見込みます。足下の住宅関
連指標はまちまちなものの、先行きを示す中古住宅仮契約件
16/3
(年/月)
115
110
105
5.0
100
4.5
13/5
13/11
14/5
14/11
15/5
15/11
95
16/5
(年/月)
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)中古住宅販売および中古住宅販売仮契約指数は2016年3月分までの
データ。仮契約指数は2ヵ月間先行して表示
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
25
リート
2016.05
欧 州

欧州リート指数
950
4月のふりかえり
900
欧州リート指数は上昇しました。上旬は、ドイツの製造業受注
850
が軟調となり、株式市況の下落などの影響を受けて、リート指数
は下落しました。中旬は、中国経済に対する安心感が広がるな
800
か、イタリアの不良債権問題に目途が着いたことなどが好感さ
750
15/4/30
れ、リート指数は上昇しました。下旬は、ECB(欧州中央銀行)

ECBの量的緩和維持や英国の利上げ見送りなど、金融政策
10
の観点から欧州の長期金利は低位安定を予想しています。
8
欧州のなかでリートの市場規模が大きい英国では、住宅価格が
6
10%程度(前年比)の上昇が続くなど、ローン承認件数の伸びと
4
相俟って堅調に推移しています。しかし、英国はEU(欧州連合)
2
からの離脱に関する国民投票を控え、不透明感が高まっている
0
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成

行)の政策金利据え置き発表や、これまでの指数上昇による高
値警戒感などから、リート指数は小幅に下落しました。その後
は、資源価格の反発等から世界的にリスク選好の様相となるな
か、リート指数は堅調に推移しました。さらに、月末に発表された
(ポイント)
42,500
41,000
39,500
38,000
36,500
35,000
15/4/30
豪CPI(消費者物価指数)が予想外に低下したことで金融緩和
期待が生じ、月間を通してはリート指数は上昇しました。
15/10/31
リート指数は横ばい推移を見込みます。今回のCPIの下振れ

(年/月/日)
住宅建設許可件数と新築住宅販売件数
24,000
20,000
18,000
境が改善傾向にあり、賃金の伸びも低位ながら安定していること
16,000
を踏まえると、追加の利下げ余地は限定的とみられます。このた
14,000
落すると考えられるものの、住宅建設許可件数などの実需が堅
調に推移していることを踏まえると、目先は方向感の出にくい展
開が見込まれ、リート指数は横ばいで推移するとみています。
(戸)
10,000
住宅建設許可件数(4ヵ月移動平均、左軸)
新築住宅販売(右軸)
22,000
は金融緩和余地を生じさせたものの、豪州では昨年から雇用環
め、先行きの金融緩和によるリート指数の上昇期待は徐々に剥
16/4/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
(1000戸)
今後の見通し
(年/月)
豪州リート指数
44,000
豪州リート指数は上昇しました。月前半は、RBA(豪州準備銀
(千件)
80
75
70
65
60
55
住宅価格(3ヵ月平均/前年比、左軸) 50
45
住宅ローン承認件数(右軸)
40
14/3
15/3
16/3
13/3
ことなどを踏まえると、今後のリート指数は横ばいを予想します。
4月のふりかえり
16/4/30
(年/月/日)
英HBOS住宅価格と住宅ローン承認件数
(%)
12
今後の見通し
豪
国 州
名
15/10/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
が金融政策を据え置いたために長期金利が上昇し、リート指数
は下落となったものの、月間では上昇する結果となりました。
(ポイント)
9,000
8,000
7,000
6,000
5,000
12,000
10,000
4,000
11/3
12/3
13/3
14/3
15/3
16/3
(年/月)
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
26
商
品
2016.5

その他資産(円建て)の騰落率(2016年3月末比)
WTI原油先物
CRB商品指数
東証リート
金スポット
米国HY社債
グローバルHY社債
新興国HY社債
ユーロ圏HY社債
豪州ASX200リート
新興国IG社債
グローバルIG社債
米国IG社債
S&P欧州リート
ユーロ圏IG社債
グローバルリート
S&P米国リート
▲ 10

0
▲5
5
10
15 (%)
主要商品価格のターゲットレンジ
原油
WTI原油先物価格
4月末
45.92
半年後の
ターゲットレンジ
30 ~ 50
金
金スポット価格
4月末
1,290.50
単位:米ドル
半年後の
ターゲットレンジ
1,150 ~ 1,350
単位:米ドル
※ターゲットレンジは、2016年4月末基準
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
27
商
品
原 油
2016.5
WTI原油先物
(米ドル/バレル)
70
65
60
55
50
45
40
35
30
15/4/30
4月のふりかえり
WTI原油先物市況は上昇しました。上中旬は、有力産油国の
協調減産決裂などを背景に一時的な下落局面もみられたもの
の、米国の原油用リグ(掘削装置)の稼働数減少や、クウェート
の製油所でのストライキによる産油量減少などを受け、堅調に
推移しました。下旬は、米国の金融政策の結果に基づく米ドル
となどから市況は続伸し、約半年振りの高値を付けました。
16/4/30
(年/月/日)
米国:原油用稼働リグ(掘削装置)数と原油在庫量
(稼働数)
(億バレル)
2,500
6.0
・在庫量は増加傾向の一方、リグ稼働数は減少
5.5
2,000
今後の見通し
米国の利上げが慎重に行われることが再確認され、米ドルの
上値が重いなか、米国での原油用リグ稼働数の減少傾向は、
1,500
原油生産量の減少につながると考えられるため、原油市況の下
1,000
支えになるとみています。一方、米国の原油在庫量が依然とし
5.0
4.5
4.0
500
て歴史的な高水準となっていることなどは、今後も市況の足取り
米リグ稼働数(左軸)
米原油在庫量(右軸)
0
を重くする要因になると考えられます。以上を踏まえると、原油
10/4
市況は引き続き、横ばいでの推移が続くとみています。
金
15/10/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
安基調のなか、米ドル建てで取引される原油に割安感が出たこ
11/10
13/4
14/10
3.5
3.0
16/4
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月)

NY金先物
1,350
(米ドル/トロイオンス)
1,300
4月のふりかえり
1,250
1,200
NY金先物市況は上昇となりました。上中旬は、商品市況の回
1,150
復の影響などを背景に堅調に推移しました。下旬には月末の
1,100
FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果などを受け、米国の
1,050
利上げのペースが緩やかになるとの見方が再認識されたこと
1,000
15/4/30
や、世界的な株安が進行し、相対的に金の魅力が高まったこと
などが好感されて、金市況は上昇し、月間を通じても、上昇する
結果となりました。
今後の見通し
4月のFOMCの結果を受けて、緩やかな利上げ観測が再確
認され、米ドルの上値が重い状態が継続すると見込まれること
や、外貨準備の多様化を進める中国の金需要などは、金市況
の下支えになるとみています。一方、金は金利や配当を生まな
いという性質上、緩やかなペースが想定されるものの、米国で
利上げが行われることは金の魅力の減退につながるため、引き
続き、金市況は横ばいでの推移を予想しています。
15/10/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

NY金先物と米ドルインデックス
(米ドル/トロイオンス)
1,300
16/4/30
(年/月/日)
・金市況と米ドル市況には
逆相関がみられる
(ポイント)
102
1,200
99
1,100
96
1,000
15/10
NY金先物(左軸)
米ドルインデックス(右軸)
15/12
16/2
93
16/4
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月)
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
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在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
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スケジュール
2016.5
先月のふりかえり
日 付
項 目
日 付
項 目
4月1日
1-3月期 日本 日銀短観大企業製造業DI
6(前回 12)
4月15日
3月 中国 鉱工業生産
前年比+5.8%(前回 同+5.4%)
4月1日
3月 米国 非農業部門雇用者数
前月比+21.5万人(前回 同+24.5万人)
4月20日
3月 日本 貿易収支
2,765億円(前回 1,504億円)
4月1日
3月 米国 失業率
5.0%(前回 4.9%)
4月28日
3月 日本 全国消費者物価指数(除く生鮮食品)
前年比-0.3%(前回 同+0.0%)
4月1日
3月 米国 ISM製造業景況指数
51.8(前回 49.5)
4月28日
3月 日本 失業率
3.2%(前回 3.3%)
4月8日
3月 日本 景気ウォッチャー調査先行き判断DI
46.7(前回 48.2)
4月28日
3月 日本 鉱工業生産(速報)
前年比+0.1%(前回 同-1.2%)
4月14日
3月 米国 消費者物価指数(除く食品・エネル
ギー)前年比+2.2%(前回 同+2.3%)
4月28日
1-3月期 米国 実質GDP(速報)
前期比年率+0.5%(前回 同+1.4%)
4月15日
3月 米国 鉱工業生産
前年比-2.03%(前回 同-1.76%)
4月29日
4月 ユーロ圏 消費者物価指数(速報)
前年比-0.2%(前回 同+0.0%)
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資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
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スケジュール
2016.5
May 2016
Sunday
1
Monday
Tuesday
2
3
米 ISM製造業
豪 金融政策決定会合
W ednesday
4
Thursday
Friday
5
6
メキシコ
金融政策決定会合
米 雇用統計
Saturday
7
米 失業率
8
9
10
11
12
13
日 景気ウォッチャー調査
15
22
29
16
17
18
米 鉱工業生産
日 実質GDP
米 消費者物価指数
インドネシア金融政策
決定会合(5/19まで)
23
24
25
日 貿易収支
トルコ
金融政策決定会合
30
31
14
中 鉱工業生産
19
20
21
26
27
28
日 全国消費者物価指数
日 失業率
日 鉱工業生産
欧 消費者物価指数
(注)上記記載事項については現地時間にて記載
(出所)Bloomberg、各国中央銀行・米連邦公開市場委員会の
ホームページのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
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ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
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市場データ 一覧
2016.5
4月のふりかえり
l為替( NY市場)
l株価指数等
4 月末
3 月末
TOPIX(東証株価指数)
1,340.55
1,347.20 ▲ 0.49%
米ドル
106.50
112.57 ▲ 5.39%
16,666.05 16,758.67 ▲ 0.55%
ユーロ
121.94
128.11 ▲ 4.82%
155.60
161.66 ▲ 3.75%
日経平均株価(日経225)
4 月末
3 月末
騰落率
2,059.74
+0.27%
英ポンド
NYダウ工業株30種平均株価 17,773.64 17,685.09
+0.50%
豪ドル
80.97
86.20 ▲ 6.06%
4,869.85 ▲ 1.94%
ニュージーランドドル
74.19
77.77 ▲ 4.60%
10,038.97
9,965.51
+0.74%
カナダドル
84.82
86.56 ▲ 2.01%
6,241.89
6,174.90
+1.08%
中国元
16.49
17.41 ▲ 5.28%
21,067.05 20,776.70
+1.40%
ブラジルレアル
30.97
31.34 ▲ 1.18%
S&P500種株価指数
NASDAQ総合指数
ドイツDAX30種株価指数
イギリスFT100種株価指数
香港ハンセン指数
2,065.30
騰落率
4,775.36
香港H株指数
8,939.47
9,003.25 ▲ 0.71%
メキシコペソ
6.19
6.52 ▲ 5.02%
中国上海総合指数
2,938.32
3,003.92 ▲ 2.18%
タイバーツ
3.05
3.20 ▲ 4.95%
27.42
28.81 ▲ 4.83%
1.60
1.70 ▲ 5.71%
38.17
39.93 ▲ 4.40%
0.81
0.85 ▲ 5.06%
インドBSE・SENSEX指数
25,606.62 25,341.86
+1.04%
マレーシアリンギット
ブラジルボベスパ指数
53,910.51 50,055.27
+7.70%
インドルピー
MSCI東南アジア指数
710.79
721.00 ▲ 1.42%
トルコリラ
MSCIエマージング指数
840.19
836.80
インドネシア100ルピア
l債券利回り
4 月末
3 月末
+0.41%
騰落幅
l政策金利
4 月末
3 月末
騰落幅
日本新発10年国債利回り
-0.085
-0.050
▲ 0.035
米国(FFレート)**
0.50
0.50
± 0.00
米国10年国債利回り
1.833
1.769
+ 0.065
欧州(ECBレポレート)
0.00
0.00
± 0.00
ドイツ10年国債利回り
0.271
0.153
+ 0.118
英国(BOEレポレート)
0.50
0.50
± 0.00
イギリス10年国債利回り
1.596
1.415
+ 0.181
豪州(RBAキャッシュレート)
2.00
2.00
± 0.00
豪州10年国債利回り
2.517
2.489
+ 0.028
ニュージーランド(政策金利)
2.25
2.25
± 0.00
ニュージーランド10年国債利回り
2.850
2.929
▲ 0.079
中国(基準貸出金利)
4.35
4.35
± 0.00
インド10年国債利回り
7.436
7.465
▲ 0.029
インド(レポレート)
6.50
6.75
▲ 0.25
インドネシア10年国債利回り
7.740
7.668
+ 0.072
インドネシア(レファレンスレート)
6.75
6.75
± 0.00
ブラジル2年国債利回り
12.590
13.683
▲ 1.093
ブラジル(中銀ターゲット金利)
14.25
14.25
± 0.00
JPモルガンEM-BIGD*
5.714
5.859
▲ 0.145
メキシコ(オーバーナイトレート)
3.75
3.75
± 0.00
JPモルガンGBI-EMGD*
6.386
6.513
▲ 0.127
南アフリカ(中銀政策金利)
7.00
7.00
± 0.00
騰落率
l商品
lリート
4 月末
3 月末
東証リート指数
1,924.44
1,896.40
+1.48%
WTI原油先物
配当込み
3,465.54
3,409.88
+1.63%
NY金先物
米国S&Pリート指数配当込み
1,132.83
1,162.14 ▲ 2.52%
欧州S&Pリート指数配当込み
864.48
同
豪ASX200リート指数配当込み
857.98
+0.76%
43,162.83 41,986.20
+2.80%
4 月末
45.92
1,290.50
3 月末
騰落幅
39.75 +15.52%
1,235.60
+4.44%
単位:ポイント、%、円、米ドル
(出所)Bloomberg、Datastreamのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)騰落率は原数値の比較のため、当レポートの数値と四捨五入の関係で合致しない
場合があります
*GDはグローバルダイバーシファイドを表します
**直近の米国(FFレート)は0.25~0.50%
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
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資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
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