「もの」 が語る 「ものがたり」 ―静物画の世界― 静物画とは、花や食器など、身の 回りの「もの」を描いた絵のことで す。地味なイメージを持たれがちな 静物画ですが、実は、物語を読み解 く楽しさが秘められています。 ようとう てふうきん 川上 澄生《洋燈・手風琴・日傘》 1928 (昭和3) 年 木版多色刷 紙 ㎝ 日㈰ 市税・フラッシュ 市民のひろば ●企画展 「くらしを彩る〈木のしごと〉 ―菓子木型と川上澄生の静物画―」 と ころ 川上澄生美術館 階展示室 と き 月 日㈯~7月3日㈰ ◇学 芸員によるギャラリー・トーク と き 5月 日㈯ 午後2時~2時 分 ※事前申し込みは不要です。 市長選挙 と き 4月9日㈯~5 月 「鹿沼ゆかりの版画家 池田憲雄展」 ●同時開催 4 一九三〇年代に版画界で「静物画 の大家」と呼ばれていた川上澄生の 和牛まつり 学芸員 忠 あゆみ 企業融資・支援 健 康 お知らせ 美術館 2016.5 27 作品《洋燈・手風琴・日傘》をご 紹 介しましょう。ここには、大正時代 にモダンガールの間で流行した日 傘、アコーディオン、ランプが草原 をバックに並んで描かれています。 登場するのはたった3つの「もの」 ですが、華やかな女性や、流れる陽 気な時間、当時のハイカラな雰囲気 が、まるで物語のように伝わってき ませんか。 昼間は中学校に勤め、帰宅後の 夜間に制作していた澄生は、身近 な「 も の 」か ら 物 語 を 発 想 す る 名 人 だったのです。 この作品は企画展「くらしを彩る 〈 木 の し ご と 〉 」 展 で ご 覧になれま す。今回、鹿沼菓子組合の特別協 力で、菓子木型約 点を出品しま す。澄生の木版画と、木型職人の 技が一堂に会するこの機会をお見 逃しなく! かぬまじまん 財源確保のために広告を掲載しています。 6.1 × 9.1 9 21 2 30 29 20
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