変動型最低制限価格の制度説明・設定例(PDFファイル

変動型最低制限価格の設定について
八王子市では、実勢価格を入札制度に反映することにより過度な低価格入札を排除し、
適正な価格による受注と委託業務の品質確保を図るため、変動型最低制限価格制度を試
行しています。
1 対象案件
次の業務委託のうち予定価格が 1,000 万円以上であるもの
(1)
(2)
建物等の清掃業務委託
人件費が経費の大部分を占め、業務の性質上、特別な経験や専門性を要しない
業務委託
※ 変動型最低制限価格制度の対象とする場合は、当該入札の公告又は指名通知書
において、その旨をお知らせします。
2
算定方法等
(1) 予定価格以内の有効な入札が3以上の場合
① 予定価格以内の有効な入札の平均額(1円未満の端数は切捨て)を算出する。
② 平均額に 100 分の 85 を乗じて得た額(1円未満の端数は切捨て)を最低制限
価格とする。
③ 算定した最低制限価格は、入札後に公表する。
(2) 予定価格以内の有効な入札が3未満の場合
① 予定価格に 100 分の 60 を乗じて得た額(1円未満の端数は切捨て)を最低制
限価格とする。
② 算定した最低制限価格は、公表しない。
※
1回目の入札で落札者がなく2回目の入札(再度入札)となった場合、再度入札
時の最低制限価格は、1回目の入札時に算定した額とします(再度入札時には、最
低制限価格を改めて算定しません。)。
3
適用方法
予定価格の制限の範囲内において、最低制限価格以上で最低の価格をもって応札
した者を落札者とします。
変動型最低制限価格制度の適用例
【事例1】予定価格以下の有効な入札数が3以上の例(変動型最低制限価格を算定)
A社 21,000,000 円(予定価格超過のため平均額算出の対象外)
B社 19,500,000 円
予定価格
C社 19,000,000 円
(非公表)
D社 18,500,000 円
20,000,000 円
E社 17,000,000 円
F社 16,500,000 円(落札)
G社 14,500,000 円(最低制限価格未満)
【対象外のA社を除く、B社、C社、D社、E社、F社及びG社の
6社の平均額を算出】
最低制限価格
(事後公表)
14,875,000 円
(19,500,000 円+19,000,000 円+18,500,000 円+17,000,000 円
+16,500,000 円+14,500,000 円)/ 6 = 17,500,000 円
【上記平均額×85%を算出】
17,500,000 円×85%=14,875,000 円
F社が落札者となる。
※最低制限価格未満であるG社は落札者としない。
【事例2】予定価格以下の有効な入札数が3未満の例
A社 20,100,000 円(予定価格超過のため平均額算出の対象外)
予定価格
(非公表)
20,000,000 円
B社
無効
(無効のため平均額算出の対象外)
C社
辞退
(辞退のため平均額算出の対象外)
D社 11,500,000 円(最低制限価格未満)
E社 13,000,000 円(落札)
【予定価格×60%を算出】
最低制限価格
(非公表)
12,000,000 円
20,000,000 円×60%=12,000,000 円
E社が落札者となる。
※最低制限価格未満であるD社は落札者としない。