「千寿小学校施設更新事業」基本構想・基本計画書(PDF:2668KB)

千寿小学校施設更新事業
基本構想・基本計画書
(案)
2016.3
2016.2
足立区教育委員会事務局学校教育部学校施設課
v
目
次
Ⅰ.基本構想
1.基本方針
01
2.敷地概要、計画条件
02
3.施設概要
05
(1)施設規模
(2)標準施設一覧
4.配置計画の比較表
07
5.外観イメージ(案)
08
6.ゾーニング
(案)
09
7.スケジュール(案)
10
Ⅱ.基本計画
v
v
1.基本方策(基本方針への対応)
11
2.配置計画(案)
13
3.平面計画(案)
14
4.施設一覧
19
Ⅰ.基本構想
1.基本方針
(1)成長を実感できる教育施設
児童の学びや教職員の意欲をより高めるため、集中して学習できる環境をつく
ります。さらに、地域や保護者が見守ることのできる環境を整えることにより、
学校にかかわる人たちも、ともに成長を感じ取れる施設とします。
(2)時代の変化に対応できる施設
児童一人ひとりの個性を伸ばし、生きる力・考える力・課題を解決する力を育
むために、様々な教育内容や教育手法に適応し、時代の変化にも柔軟に対応でき
る施設とします。また、他用途への転用、いわゆる可変性(フレキシビリティ)
についても可能な計画とします。
(3)健康で安全な環境が整った施設
学校施設は「教育の場」であるとともに、児童が一日の多くを過ごす「生活の
場」でもあります。そのため、教室は快適な空間になるよう環境を整え、その他
衛生面に配慮した給食室やトイレを整備します。また、施設全体の防犯体制を含
めた安全管理も徹底します。
(4)利用しやすく人と環境にやさしい施設
児童や教職員を中心に、保護者や地域の皆さん、高齢者や障がいを持っている
方など、誰もが利用しやすいユニバーサルデザインの考えを取り入れた施設とし
ます。また、緑化・太陽光パネルの設置・照明のLED化など、可能な限り省エ
ネルギー化に努め、CO2の排出を削減し環境に寄与する施設とします。
(5)情報社会に対応できる施設
高度情報化社会の中、パソコンなどを通じて必要な知識や情報を手に入れやす
くします。また、児童が読書に親しみやすい空間を併設することで、これらから
得た知識と情報を利用する能力を高め、学習に活用しやすい施設とします。
(6)地域のシンボルとしての施設
学校は、地域の皆さんにとって身近な公共施設です。地域と調和を図り、街
並みに配慮した親しみを持てる施設とします。
(7)防災拠点としての施設
区立学校は地域防災計画において第一次避難所として指定されています。万一
の災害に備え、避難所としての機能が発揮できるように施設を整備します。
(8)地域に開かれた施設
学校は地域との連携と豊かな区民文化を育む「地域コミュニティ」の場でもあ
ります。PTAや開かれた学校づくり協議会などの活動はもちろん、開放利用団
体にも使いやすい施設とします。
01
2.敷地概要
所在地
足立区千住宮元町6番1号(住居表示)
敷地面積
7,807.00 ㎡
用途地域
第一種住居地域
建ぺい率
60 %
容積率
300 %・400 %
防火指定
準防火地域・防火地域
高度地区
第3種高度地区・最低限度高度地区(≧7m)
日影規制
5 時間-3 時間(測定面 6.5m)・制限なし
道路幅員
南側 15m・西側 4m・北側 4m・東側 4m
足立区公共施設等整備基準
自主管理歩道の整備
景観条例及び景観計画
雨水流出抑制
防犯設計ガイドライン
緑化計画
ユニバーサルデザイン
その他
足立区公共建築物整備基準
東京都中高層建築物の建築に係る紛争の予防と調整に関す
る条例
東京都福祉のまちづくり条例
東京都建築安全条例
東京都環境確保条例第 117 条
02
03
04
3.施設概要
(1)施設規模
① 構造
: 鉄筋コンクリート造
② 階数
: 5階建て
③ 延床面積
: 11,500㎡ 程度
(2)標準施設一覧
室 名
①教室
大 き さ
普通教室
7m×9m程度
多目的教室
1.0教室程度
数
備 考
36 採光に配慮し、廊下に対し見える化を図る
4 普通教室等への転用を考慮
特別支援教室
2 個別指導
0.5教室程度
②特別教室
そだち教室
2 個別指導
音楽室
2 準備室含む、防音性を考慮
理科室
1 準備室含む
図工室
1 準備室含む
家庭科室
1 準備室含む
2.0教室程度
図書室
1 準備室含む、学びの中心に配置
PC室
1 図書室との連携
ランチルーム
1
小体育室(多目的特教)
2 体育館に近接
0
05
③管理諸室
職員室
2.0教室程度
1 安全管理上1階(校庭側)に配置、校長室に隣接
校長室
事務室
1 校庭に面して配置、職員室に隣接
0.5教室程度
1 校長室、職員室に隣接
管理室(主事室)
④その他
1 昇降口に隣接
保健室
1.0教室程度
1 校庭に面して配置、段差解消
放送室
0.5教室程度
1
印刷室
1 事務室・職員室に近接
職員更衣室
1 男女別
職員トイレ
1 男女別
教育相談室
2 プライバシー配慮
PTA室
1
会議室
1
昇降口
2
配膳室
5 各階に配置
物品庫
5 各階に配置
トイレ
防災備蓄倉庫
15 各階男女別、だれでもトイレ、1階外部出入を考慮
90㎡程度
2 2階体育館への動線、外部出入を考慮
メモリアルルーム
1
学童保育室
1 1階に配置、準備室含む
1.5教室程度
⑤体育館
⑥プール
25m×5
⑦外部
放課後子ども教室
1 1階に配置、準備室含む
地域連携室
1 1階に配置、外部出入を考慮
給食室
480㎡程度
1 1階に配置、搬出入を考慮
体育館、舞台
750㎡程度
1 避難所を考慮
器具庫、放送室
1
メンテナンス通路
1
更衣室
1 男女別
トイレ、倉庫
1 男女別
機械室
1
シャワー室
1
駐車場
1 身障者用
自転車置場
1
校庭
1 直線50m、トラック100m、防球ネット
06
0
7.スケジュール(案)
10
Ⅱ.基本計画
1.基本方策(基本方針への対応)
(1)成長を実感できる教育施設
■普通教室の他、多目的室・そだち教室・特別支援教室など、個別・習熟度別に学習
できるような施設構成とし、学びの意欲を高めます。
■放課後子ども教室・学童保育室の近くに、PTA室・地域連携室を配置し、保護者
や地域の方が児童の学習・成長を見守ることができる環境を整えます。
■展示と学びコーナーを設置し、児童が意欲的に情報を取得し、相互に成長を実感で
きる環境を整えます。
(2)時代の変化に対応できる施設
■将来の人口推計を見越した教室数を確保します。また、児童数の増減に柔軟に対応
できるような施設構成とします。
■ピーク時以外は、普通教室の一部を、目的別学習やグループ学習などの場として活
用することで、様々な学習形態に適応可能とします。
■2階の多目的室は、可動式の間仕切りとすることで、個別学習から学年別授業、さ
らに小体育室としての利用も可能とします。
(3)健康で安全な環境が整った施設
■普通教室は南向きの配置を重視し、空調機器による快適な学習環境を整えます。ま
た、シックスクール対策に適合した建材を使用します。
■トイレは明るく清潔感のある設えとし、児童が安心して利用できる計画とします。
また、給食室はドライタイプとし、衛生面に配慮した安心安全な施設とします。
■教職員が児童の様子を確認しやすく緊急時にも迅速に対応できるよう、職員室を1
階校庭に面した配置とします。
■外部からの出入口には、防犯カメラやオートロック機能を備えた通用門を設け、昇
降口に隣接して管理室などを配置し、人の出入りを把握しやすい計画とします。
(4)利用しやすく人と環境にやさしい施設
■案内図やピクトサインを適所に設置します。また、極力段差を設けず、スロープや
エレベーターを設置するなど、高齢者や障がいを持っている方にも利用しやすい施
設とします。
■自然の採光・通風の機能を確保する吹抜を建物中心に配置します。
■敷地内の緑化を積極的に行い、周辺の景観にも配慮した外構計画とします。また、
屋上に 20kW 程度の太陽光発電パネルを設置し、再生可能エネルギーの活用を積
極的に行います。
■照明は、LED照明を基本採用し、消費電力の節減とメンテナンス費用の削減を考
慮します。また、主要な室の窓ガラスはペアガラスとし、断熱性能・遮音性能を高
めることで施設全体の熱負荷を低減し、冷暖房費用の削減を図ります。
11
(5)情報社会に対応できる施設
■図書室とコンピューター室を近接して配置し、本やパソコンを活用して児童が自主
的に学ぶことのできる学習の場を提供します。
■主要な室に LAN 設備を設け、施設全体で情報通信を可能とします。また、タブレ
ット端末化にも適応可能な施設とします。
(6)地域のシンボルとしての施設
■地域の方が親しみを持っていただけるように、墨堤通り沿いに桜を植栽するなど、
街並みに配慮した計画とします。
■建物を南側に配置することで、北側の近隣への日影の影響をなくし、西側について
も近隣への圧迫感や日影の影響を極力少なくします。
(7)防災拠点としての施設
■避難場所として、備蓄倉庫やかまどベンチなどを設けます。また、体育館には遠赤
外線方式による暖房機を設置します。
■太陽光発電設備により災害による停電時でも一部のコンセントなどが利用できる
ようにします。また、プールの水は消火用水として活用するとともに、災害発生時
におけるマンホールトイレの排水に利用できるようにします。
(8)地域に開かれた施設
■外部から直接出入りができる、PTA室・地域連携室・放課後子ども教室を設け、
専用エリアを充実させることで、保護者・地域の方にも利用しやすい施設とします。
■体育館や校庭においても、開放区分を明確にし、安心で利用しやすい施設とします。
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3.平面・断面計画(案)
※図は現時点での計画案であり、今後の検討に伴い変更の可能性があります。
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※図は現時点での計画案であり、今後の検討に伴い変更の可能性があります。
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※図は現時点での計画案であり、今後の検討に伴い変更の可能性があります。
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