資料① 行財政改革の今後の方針について

資料①
平 成 28 年 3 月
政策部総合政策課
財政部財政 課
行財政改革の今後の方針について
1
これまでの経緯
玉野市においては,厳しい財政状況のもと,従来から行財政改革の推進に努めてきました。
国に先駆け,昭和 51 年に行財政改革の取り組みを開始したことを皮切りに,段階的に改革に取り組
み,平成 18 年 3 月には,総務省から示された「地方公共団体における行政改革のための新たな指針」
に基づく「新玉野市行財政改革(第 5 次)大綱」を策定し,持続可能な行政への転換を図るため,財政
改革に軸足を置いた改革に取り組みました。
さらに,平成 23 年 4 月には現行計画である「玉野市行政改革大綱」を策定し,行政サービスの向上
を目的とした,質的な改革に取り組んできました。
【玉野市の行財政改革の沿革】
昭和52年3月
昭和53年11月
昭和57年1月
昭和60年8月
昭和62年11月
平成8年3月
平成11年3月
平成14年3月
平成18年3月
平成23年4月
玉野市行財政改革研究会答申「行政運営改善の方策について」
玉野市行財政運営改善推進委員会提言「行財政運営の改善策について」
人件費適正化専門委員会報告「人件費適正化のための対策について」
玉野市行政改革大綱
玉野市行政改革(第2次)大綱
玉野市行政改革(第3次)大綱
玉野市行政改革(第3次)大綱中間見直し
玉野市行政改革(第4次)大綱
新玉野市行財政改革(第5次)大綱
玉野市行政改革大綱
しかしながら,高齢化に伴う社会保障費の増大や人口減少に伴い一般財源が目減りしていく中,平
成 27 年 6 月に公表した平成 27 年度から平成 31 年度までの向こう 5 年間の中期財政試算では,主要 6
基金の 5 年目の期末残高は△37 億円程度となる見込みとなり,5 年目の期末基金残高を 6 億円程度ま
で改善するためには,期間内に約 43 億円の収支の改善(一般財源ベース)が必要な状況となっていま
す。
【中期財政試算における基金残高の推移】
1
【中期財政試算における財政悪化要因(H26 策定分と H27 策定分との比較:一般財源ベース)
】
歳
出
歳
入
1)補助費等
+22億円
・ 病院への繰出し等による影響
1)地方税
△20億円
・ 個人市民税の高齢化・人口減少等の影響
・ 法人市民税の一部国税化等の影響
2)繰出金
+10億円
・ 国保・介護・後期高齢など社会保障関係経費の
増大に伴う特別会計への繰出金
2)地方消費税交付金 +6億円
・ H26 決算見込み及び H27 地方財政計画から試算
3)地方交付税
+22億円
・ 税収の減及び H27 地方財政計画から試算
4)臨時財政対策債 △17億円
・ H27 地方財政計画から試算
小 計
+32億円・・・A
小 計
△9億円・・・B
中期財政試算における期首の主要 6 基金残高の差 △2億円・・・C
合 計
2
△43億円(B-A+C)
財政健全化の取り組み
こうした状況から,平成 27 年 6 月に提示した「財政健全化の取り組み」において,この収支不足を
解消するために,平成 27 年度から平成 29 年度(平成 28 年度予算から平成 30 年度予算)の 3 か年を
財政健全化の集中取り組み期間として位置づけるとともに,早期に新たな行財政改革に着手し,財政
健全化における取り組みを集約することで,全般的な見直しを図り,長期的に安定した財政運営が可
能となるよう体質改善を図ることとしています。
3
基本的な方向性
平成 27 年度から平成 30 年度(平成 28 年度予算から平成 31 年度予算)の 4 ヶ年に亘る「財政健全
化の取り組み」では,平成 29 年度での赤字団体への転落を回避し,前年度中期財政試算並みの試算期
間末の基金残高 6 億円を確保することを目標に 43 億円の収支改善を図る取り組みに着手していると
ころです。
しかしながら,この取り組みは,基金を取り崩しながら財政運営を行うことを前提とした改善に留
まっており,平成 32 年度以降において,いずれ基金が底をつき,再び収支不足が生じる懸念を払しょく
するには至っていません。
こうした状況を踏まえ,中長期的に安定的な行財政運営を行っていくためには,抜本的な体質改善
が必要であることから,「財政健全化の取り組み」を集約し,発展的に引き継ぐ形で新たな行財政改革
に直ちに取り組むこととしました。
このため,平成 23 年 4 月に概ね 6 年間の計画(平成 29 年 3 月迄)として策定した現行計画「玉野
市行政改革大綱」については,1 年前倒して終了し,平成 28 年度において新たな行財政改革を策定し,
取り組みに着手することとします。
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【財政健全化の取り組みと新たな行財政改革の整理】
○財政健全化による取り組み
区
分
H27 年度
H28 年度
H29 年度
H30 年度
H31 年度
以降
集中取組期間
①集中取組期間の効果
14 億円
②新たな行財政改革によ
る効果
③病院事業の見直しによ
る効果
④実施計画事業の年度間
調整による効果
5 億円
14 億円
10 億円
財政健全化の取り組みを新たな行財政改革へ引き継いで実施
○新たな行財政改革による取り組み
区
分
H27 年度
H28 年度
H29 年度
H30 年度
H31 年度
以降
①集中取組期間の効果
②新たな行財政改革によ
る効果
③病院事業の見直しによ
る効果
④実施計画事業の年度間
調整及び公共施設再編
整備等の計画的な実施
による効果
公共施設再編整備等の計画的な実施
実施計画の年度間調整
新たな行財政改革の取り組みに当たっては,安定的な行財政運営を行っていくための抜本的な体質
改善が必要であることから,中長期的な視点において,県内 15 市中突出して硬直化を示している経常
収支比率を改善するとともに,中長期的に安定した行財政運営を行うために必要な基金残高を確保す
るため,これらの数値目標を明確にした上で,進捗管理を行いながら着実に改革を実行していく必要
があります。
3
4
現行計画の検証
新たな行財政改革の策定に当たっては,平成 23 年 4 月に策定した現行計画「玉野市行政改革大綱」
の検証が必要であり,今後の行財政改革の推進をより効果的なものとするために,現行計画における
取組項目を検証した上で,必要に応じて引き続き実施するなど,継続性といった観点も踏まえ改革に
取り組みます。
【玉野市行政改革大綱(現行計画)の進捗状況】
取組項目
地域活動,市民
活動の支援
地域の防災組織
の拡充
リサイクル推進
体制の整備
学校給食調理業
務の見直し
シティセールス
の推進
成果指標
進捗状況
H23年度
⇒
(実績)
23件
⇒
補助金交付件数
市民活動保険登録者
29,507人
数
⇒
H27年度
(見込)
13件
目標
50件
36,789人 32,500人
自主防災組織加入率
46.9%
⇒
56.7%
70.0%
廃食油回収量
資源化率
484ℓ
16.5%
⇒
⇒
2,200ℓ
集計中
4,500ℓ
17.9%
シティセールス戦略の策定
戦略に基づく各取組の実施
玉幼稚園の廃園
玉認定こども園の設置
槌ケ原保育園の民営化
サンマリン認定こども園の設置
八浜認定こども園の設置
分譲地の売却総数
売却予定未利用地の
残数
3区画
⇒
7区画
20区画
8件
⇒
3件
8件
公共工事の入札
及び契約の適正
化
行政評価の実施
外郭団体の抜本
的見直し
人材育成の推進
定員管理の適正
化
直営事業の適正
化
組織・機構の見
直し
エネルギー使用
合理化
HP・広報紙及び各種イベント等に
おける販売促進活動
最低制限価格の決定方法の見直し
地元企業優先発注等に係る実施方
針の制定
市の施策に関する情
報が市民に提供され
ている」と感じてい
る市民の割合
64.6%
⇒
65.2%
70.0%
効果的な実施方法の見直し
公共施設白書の策定・更新
公共施設の再編整備等の方向性に
係る報告書策定
施設の統廃合
指定管理者制度
の見直し
地域防災計画・ハザードマップの
改訂 出前講座の実施
モデル地区における廃食用油の回
収
財政状況に鑑み建替計画を休止中
幼稚園・保育所
の見直し
分譲地,未利用
地の早期売却
実施内容・備考
市民満足度の高い公
共施設サービスの提
供
指定管理者制度運用方針の改訂
外郭団体の公益法人
への移行
【公益法人への移行】
(財)玉野市スポーツ振興財団
(財)玉野市公園緑化協会
(財)玉野産業振興公社
(社)玉野市観光協会
【解散】
(財)玉野市水産協会
職員が親切丁寧で,
市民の視点に立った
対応ができていると
感じている市民の割
合
退職者数
採用者数
職員数
都市整備員の業務の
集約化
市役所のサービスが
利用しやすいと感じ
ている市民の割合
温室効果ガスの削減
割合(平成18年度
比)
56.8%
⇒
60.0%
70人
47人
738人
⇒
⇒
⇒
34人
25人
751人
100.0%
人材育成基本方針の策定
外部委託の推進
一般行政職への転換
58.1%
⇒
58.2%
85.0%
効率的かつ効果的な組織・機構の
再編
3.1%
⇒
集計中
5.0%
環境基本計画に基づく計画実行
∴詳細については,資料②「平成 27 年度玉野市行政改革大綱実施計画に基づく取り組み
内容等について」参照。
4
5
新たな行財政改革について
(1)基本的な考え方
国全体における長期的な人口減少と高齢化は避けられず,これまで以上に住民のニーズが多様化
かつ複雑化していくことが想定され,基礎自治体に求められる役割は一層増していくものと考えら
れることから,本市に求められる行政機能を備えるために,財政健全化の取り組みを断行すること
で,安定した財政基盤を確立していく必要があります。
また,少子高齢化の進展や将来の人口減少を見据え,こうしたトレンドを少しでも緩やかにする
ために,平成 28 年 1 月に「たまの創生総合戦略」を策定したところでありますが,この戦略に基づ
く本市独自の特色ある取り組みを充実させていくためには,行財政改革を実行することにより,そ
れらの取り組みに必要な財源を自ら生み出していかなければなりません。
さらに,組織・人員体制やマネジメント手法,人事管理などの行政経営に係わる課題や公共施設の
適正化などに強い決意を持って取り組むことで,社会経済情勢などの変化にも柔軟に対応し,将来
にわたり自らの判断と責任において持続可能なまちづくりが行える基礎自治体として自立してい
く必要があります。
これらから,新たな行財政改革の策定・実行に当たっては,本市の状況を的確に把握し,適切な財
政規律に基づく明確な目標を定めた上で,行政サービスの適正化をはじめとした改革に取り組むこ
ととします。
(2)推進体制
策定段階においては,市長を本部長とした内部組織として構成する「玉野市行政改革推進本部」
での調査・研究・検討を進めるとともに,学識経験者・各種団体推薦者・一般公募市民などで構成
する「玉野市行政改革推進委員会」での意見集約,市議会との協議等を重ねながら検討を進めます。
また,実行段階においても,定期的に進捗状況の管理を行うとともに,各年度の進捗状況等につい
ての意見を求め,具体的な取り組み手法の見直しや改善を行いつつ,より有効な改革の推進を目指
します。
(3)策定スケジュール
資料③「新たな行財政改革の策定スケジュール(案)」参照。
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