基本設計業務仕様書 [PDFファイル/121KB]

埴生小・中学校整備事業に係る基本設計業務仕様書
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業務概要
(1) 業務の名称
埴生小・中学校整備事業に係る基本設計業務
(2) 目的
埴生小学校は市内で唯一、耐震化未了の校舎が残っている学校で、そ
の耐震化未了の校舎4棟と老朽化の著しい木造の旧校舎1棟の計5棟
は、平成26年度に実施した耐力度調査により、全て危険建物であるこ
とが判明している。これを受けて埴生中学校の敷地を拡げ、そこに埴生
小学校を移転し、小中一体型の学校施設を造ることにした。この事業
は、地震から児童等の生命を守り、子どもが少ない地域で一定の学習集
団を確保し、学校における学びと生活を活気あるものにするとともに、
人口減少社会における今後のまちづくりの方向性として指摘されている
公共施設の集約化に合致した取り組みである。
(3) 履行期間
契約の日から平成29年1月31日まで
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設計与条件
設計与条件は、原則的として、埴生小・中学校整備事業の概要に基づく
内容及び以下の条件のとおりとする。
(1) 敷地
(ア) 建設予定地
山陽小野田市大字埴生1996番地他
地内
計画敷地は、現況用地及び北側拡張予定地とする。
(イ) 敷地面積
29,605 ㎡(現敷地 23,232 ㎡+拡張用地 6,373 ㎡)
(ウ) 都市計画法
都市計画区域内
第 1 種住居地域(建ぺい率 60%、容積率 200%)
(2) 施設
延べ床面積は、新児童棟 2,661 ㎡程度、渡り廊下 140 ㎡程度とする。
(3) 耐震安全性の分類
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「官庁施設の総合耐震・対津波計画基準」による耐震安全性の分類は、
次のとおりとする。
構造体
Ⅱ類
建築非構造部材
A類
建築設備
乙類
(4) 予定概算工事費(平成 28 年 2 月時点)
平成 30 年度
約 666,000 千円(消費税及び地方消費税を含む。)
拡張地造成工事費、児童棟建設工事費
平成 31 年度
約 697,000 千円(消費税及び地方消費税を含む。)
児童棟建設工事費、第 1 期生徒棟等改修工事費、屋外
環境整備工事費(グラウンド、フェンス、駐車場等)
平成 32 年度
約 161,000 千円(消費税及び地方消費税を含む。)
第2期生徒棟改修工事費、現小学校解体工事費、解体
後の環境整備工事費
(5) 設計条件
(ア) 業務の実施に当たっては、教育委員会、地元学校長、関係市民団体、
地元自治会その他の関係者で組織された「山陽小野田市立埴生小・中学
校建設委員会」(以下「建設委員会」という。)に参加し、本業務に係る
必要な説明、意見聴取、要望について整理、検討すること。また、資料
の作成を行うこと。
(イ) 諸室は、原則的として、埴生小・中学校整備事業の概要及び配布資料
に基づく内容とするが、新たな提案を妨げるものではないこと。
(ウ) 敷地条件等調査
建設予定地における法令上の規制、インフラの整備状況、施設整備
による近隣環境への影響その他の立地上の条件について、現地踏査等に
よる調査を行うこと。
(エ) バリアフリー法、ハートビル法及び山口県福祉のまちづく条例に準拠
した設計とすること。
(オ) コスト縮減を図るとともに、環境に配慮したシステムとすること。
(カ) 外構計画は、メンテナンスの軽減を図れる設計とすること。
(キ) 維持管理の省力化のため、管理しやすい設計とすること。
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業務の内容
本業務は、小・中学校整備事業に係る基本設計であり、提示した設計与
条件及び各種法令に基づき、以下の内容について行うものとする。なお、
本仕様書に記載のない事項は、
「平成 21 年度公共建築設計業務委託共通仕
様書(国土交通省大臣官房官庁営繕部監修)」による。
(1) 基本設計業務
平成 21 年国土交通省告示第 15 号別添一第1項第一号に掲げるものと
する(昇降機を含む。)。なお、基本設計を確定するに当たり、事前に配
置図、平面図、立面図、断面図、外構計画及び透視図等を複数案作成し
提出すること。
(2) 追加業務の内容及び範囲
(ア) 外構計画(雨水排水計画を含む。)
(イ) 土木計画(造成計画、擁壁、構造物等を含む。)
(ウ) 太陽光発電設備、非常用電源設備、燃料タンク設備の検討及び設計
ただし、太陽光発電設備は、日照時間を調査して行うこと。
(エ) 概算工事費の積算業務(数量計算書、概算工事費内訳明細書)
(オ) 透視図(外観、内観)及び鳥瞰図の作成
(カ) 什器備品等の仕様の検討及び事業費の積算
(キ) 省エネルギー関係計算書の作成
(ク) 官公庁等への必要な各種申請等に係る資料の作成及び手続き業務
(ケ) 工事の概略工程表の作成
(コ) 上記のほか、小・中学校を建設するために必要な設計等の業務
(3) 留意事項
成果物には、特定の製品名、製造所名又はこれらが推定されるような
記載をしてはならない。ただし、これにより難い場合には、あらかじめ
発注者と協議し、承諾を得ること。
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業務の実施
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(1) 一般事項
基本設計業務は、提示された設計与条件及び適用基準等に基づき行
うこと。
(2) 建設委員会との協議及び調整
建設委員会を月に1回程度開催するので、受注者は委員会に参加し、
委員会と協議及び調整を行うこと。
(3) 打合せ及び記録
打合せは次の時期に行い、速やかに議事録を作成し、発注者に提出
すること。なお、建設委員会との協議はテープ起こしとすること。
(ア) 業務着手時
(イ) 基本設計時適宜
(ウ) 建設委員会との打合せ時
(エ) 関係官公庁との打合せ時
(オ) 業務完了時
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適用基準
次に示す基準等各種関係法令に基づき業務を行うこととし、他の基準を
適用する場合は、あらかじめ発注者の承諾を得ること。
(1) 共通
(ア) 学校施設整備指針
(イ) 官庁施設の基本的性能基準
(ウ) 官庁施設の総合耐震・津波計画基準
(エ) 官庁施設の環境保全性に関する基準
(オ) 官庁施設のユニバーサルデザインに関する基準
(カ) 公共建築工事積算基準、同解説
(キ) 公共建築工事共通費積算基準
(ク) 建築工事における建設副産物管理マニュアル
(ケ) 開発許可ハンドブック
(2) 建築
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(ア) 敷地調査共通仕様書
(イ) 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)
(ウ) 建築設計基準
(エ) 建築構造設計基準
(オ) 建築工事標準詳細図
(カ) 構内舗装・排水設計基準
(キ) 公共建築数量積算基準
(3) 設備
(ア) 建築設備計画基準
(イ) 建築設備設計基準
(ウ) 公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)
(エ) 公共建築設備工事標準図(電気設備工事編)
(オ) 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)
(カ) 公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)
(キ) 建築設備耐震設計・施工指針
(ク) 建築設備設計計算書作成の手引き
(ケ) 公共建築設備数量積算基準
(4) 土木
(ア) 山口県土木工事共通仕様書
(イ) 山口県土木工事施工管理基準
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業務計画書
業務計画書には、次の事項を記載すること。
(1) 業務工程
(ア) 各業務の開始・完了時期、現場調査時期
(イ) 建設委員会の開催時期(6回程度)
(ウ) 作成する各種資料・設計図書の種類・数量、提出時期
(エ) 発注者との協議の時期・内容
(2) 業務実施体制
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(ア) 各担当の担任業務(具体的に記載すること。)
(イ) 協力者がある場合、協力者の概要、担当する業務の内容及び担当技術
者の職・氏名、保有免状・各資格証書の写し
(ウ) 品質確保の方策
(エ) 本業務に適用する基準
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関連する法令、例規等の遵守
業務の実施に当たって、受注者の責任において、関係法令及び例規を漏
れなく把握し、遵守すること。
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関係官公庁への手続き等
(1) 受注者は、関係法令等に係る関係官公庁等と打合せを行うこと。
(2) 業務の実施に当たり必要となる関係官公庁等への申請書類等は、原則と
して、受注者が作成すること。
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成果物の提出
受注者は、業務を完了したときは、遅滞なく、次に定める成果物等を製本
し、及び電子データで提出すること。
(1) 提出部数は、状況に応じて、増減することがある。
(2) 電子データは、CD-Rで提出すること。
(3) 図面データは、CADデータ(JWWとDXF)及びPDFファイルで
提出すること。
なお、他の形式から変換して提出する場合は、元データと比較して、文
字や線種、縮尺、レイヤ等に誤りがないことを確認しておくこと。
(4) 本業務における成果品の著作権は、発注者に帰属するものとすること。
(5) 基本設計業務
成果物等
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建築(総合)
部数
備考
100
A3版横
カラー製本
計画説明書
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(基本方針、学校の概要等)
敷地概要・敷地案内図
仕様概要書
仕上概要書
面積表及び求積図
配置図
平面図(動線計画を含む。)
平面詳細図(主要諸室)
断面図
立面図(各面)
工事のスケジュール及び建替え計画
工事費概算書
2
建築(構造)
構造計画説明書
100
構造設計概要書
カラー製本
工事費概算書
3
電気設備
電気設備計画説明書
電気設備設計概要書
工事費概算書
各種技術資料
4
A3版横
機械設備
給排水衛生ガス設備計画説明書
給排水衛生ガス設備設計概要書
空調換気設備計画説明書
空調換気設備設計概要書
工事費概算書
各種技術資料
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5
追加業務
造成計画
土木計画(擁壁、構造物等を含む。)
外構計画
太陽光発電設備設計概要書
非常用電源設備設計概要書
燃料タンク設備設計概要書
100
A3版横
カラー製本
什器備品等の仕様検討
外観パース、内観パース、鳥瞰図
省エネルギー関係計算書
積算資料
設計概要説明資料
※
成 果 品とし て 製本す る 資料等 は 発注者 と 協議の 上 決定し 、 基本設計
報告書として製本すること。
※
設計図等は、必要に応じて、適時追加すること。
※
基本設計を確定するに当たり、配置図、平面図、立面図及び断面図等
を事前に複数案作成し、提出すること。提出時期は、別途協議する。
配布資料
資料1
埴生小・中学校整備事業の概要
資料2
配置図(案)
資料3
埴生小・中学校児童棟
平面図(案)
資料4
埴生小・中学校生徒棟
平面図(案)
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