第1章 軽井沢 100 年未来構想について 1-1 軽井沢町グランドデザイン像作成業務の概要 1)本業務の目的 本業務は、軽井沢町の 50 年、100 年先の未来像を作成し、町全体の軽井沢グランドデザイン像お よび町全体を象徴的に表したエリアごとのエリアデザイン像を「見える化」することによって、住 民にまちづくり教材として提案し、意識の高揚を図るとともに、町行政の指針とすることを目的と している。 2)本業務の内容 本業務における主な業務項目および内容は、以下のとおりとするが、軽井沢町の定める各分野別 の学識者や専門家による「軽井沢町未来構想会議」の意見を反映しながら、 「軽井沢 100 年未来デザ イン像」、 「軽井沢エリアデザイン像」を検討、作成し、最終成果として「軽井沢町グランドデザイ ン像」を取りまとめる。 (1)基礎的調査 第5章 【各委員の提案内容の概要】 「軽井沢町グランドデザイン像」の検討を進める上で指針となった、平成 25 年度の未来構想会議 における、各委員の提案内容を要約してとりまとめる。詳細の内容は7章に譲る。 【パブリックコメント】 本業務を実施するにあたり町が実施した「軽井沢町グランドデザイン像作成事業パブリックコメ ント」の内容を「軽井沢グランドデザイン像」に反映させるため、意見を整理し、未来像を見据え た考え方を展開する。 【軽井沢の歴史、現況整理】 軽井沢の特性を把握するために、軽井沢の歴史変遷を整理し、地形図等のデータを精査・分析す るとともに、地理的特性を把握するための現況調査を実施する。 (2)「軽井沢 100 年未来デザイン像~100 年の未来像~」の作成 第2章 「軽井沢 100 年ビジョン」を「高原保養都市軽井沢」として「見える化」したものを「軽井沢グ ランドデザイン像」とする。 1-1 (3)「軽井沢エリアデザイン像~50 年の未来像~」の作成 第3章 「軽井沢 100 年ビジョン」に基づき、地区別(5 地区)に、その特質を踏まえた 50 年後の未来像 を描く。なお「軽井沢 100 年未来デザイン」は「軽井沢エリアデザイン像」を包含する。 (4)軽井沢モダン 第4章 軽井沢モダンとは、高原保養都市としてのこれからの軽井沢を構想する上で、追及していくべき デザインの指標である。地区別に潜在する軽井沢モダンの特質を探り、エリアデザインにおいて描 いた図面やパースに、その調査内容を投影している。 (5)「軽井沢町グランドデザイン」のとりまとめ ① 冊子、説明版(パネル)の作成 第6章 【冊子】 町民へのまちづくり教材となる「軽井沢グランドデザイン」の冊子を作成する。 「100 年未来デ ザイン像」および「エリアデザイン像」の基本理念、コンセプト、経過説明、詳細説明等をビジュ アルでイメージしやすく手に取りやすい冊子を目指す。 【説明版(パネル) 】 多く町民の方の目に触れるよう、「100 年未来デザイン像」および「エリアデザイン像」のパネ ルを作成し、町内の各主要施設に設置する。イメージを分かりやすく伝達させるために、必要最低 限の情報量とレイアウトに秩序を持たせる事で全体像を把握しやすくするパネル作成を目指す。 ②「業務報告書(実現提案書)」の作成 本報告書 軽井沢町グランドデザイン冊子・パネル」とは別途に、 「実現提案書」として「軽井沢 100 年未 来デザイン像」 「軽井沢エリアデザイン像」の考え方や本未来構想の検討プロセス、軽井沢未来構 想会議の各委員の意見(会議記録) 、委員長総括等を整理した業務報告書を作成する。 (6)軽井沢未来構想会議・現地視察・町民説明会の開催・運営 第7章 ①会議の開催・運営 軽井沢グランドデザイン像を作成するにあたり、 「軽井沢未来構想会議」を開催する。 (平成 25~平成 26 年度で計 25 回実施) 【平成 25 年度会議について】 ・各委員(各分野別の学識者や専門家)によるプレゼンテーション(1名~2 名)に基づき、フォー ラム形式で未来構想会議メンバーと専門家の意見交換を行う。 1-2 【平成 26 年度会議について】 ・前年度の成果を踏まえ、100 年未来デザイン像、エリアデザイン像の議論を行い、 「軽井沢町グラ ンドデザイン像」をまとめる。各委員(各分野別の学識者や専門家)には要所で個別協議を実施 し、意見を伺う。 ②現地視察の開催・運営 軽井沢町グランドデザイン像の議論に直接的関わる場所を実用的に把握するために、1 日 2 泊に て現地視察を実施する。 ③町民説明会の開催・運営 軽井沢町グランドデザイン像の成果について、町民に説明するための町民説明会を実施する。 (7) 「軽井沢未来構想会議」中村良夫委員長の総括 第8章 「軽井沢グランドデザイン像」の根底となる考え方、思想、内容について編纂された中村委員長 総括報告を整理する。 軽井沢未来構想会議委員長総括報告(中村良夫委員長) —風土自治論による地方都市の創成— 第1章 未来へのまなざし 第2章 パブリックコメント総括 第3章 文明論的な問題意識 第4章 軽井沢風土自治圏の思想 第5章 グランドデザイン像の発想 第6章 風土拠点の構想 第7章 軽井沢未来構想の方法的特徴 第8章 制度の提案 (1)軽井沢22世紀風土フォーラム (2)入り会いグリーンとまちニワ (3)高原文化圏縦貫風景街道 結 論 1-3 3)検討体制 検討体制を下記に整理する。 「軽井沢未来構想会議」 委員長 中村 良夫(都市工学・地域施策) (フォーラム形式) 委員 【専門家】 ①「軽井沢100年ビジョン」 に関する議論 浅野 光行(交通工学) 黒須 充(社会スポーツ学) ②「軽井沢エリアデザイン」 に関する議論 進士五十八(造園学・景観政策学) 花里 俊廣(建築) 森山 明子(ジャーナリスト) 安島 博幸(観光・地域施策) 「軽井沢未来構想会議」幹事会 【軽井沢町】 藤巻 進(町長) 横島 庄治(企画課都市デザイン室参与) (会議論点の整理、未来構想案の検討等) 委員長 中村良夫(東京工業大学名誉教授) 二井 昭佳(国士舘大学准教授) 町・事務局(udc) 事務局 (公財)都市づくりパブリックデザインセンター (udc) (専門家・コンサルタントによるチーム編成) 小野寺康都市設計事務所 アトリエT-plus 建築地域・計画工房 1-4 町 企 画 課 都 市 デ ザ イ ン 室 ( 庁 内 関 係 各 課 ) 4)検討フロー 検討フローを下記に整理する。 1-5
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