2016 年 4 月 27 日 株式会社 KADOKAWA 文芸・ノンフィクション局 日本ホラー小説大賞事務局 〒102-8078 東京都千代田区富士見 1-8-19 第 23 回 日本ホラー小説大賞選考結果のお知らせ 本日 4 月 27 日(水)、第 23 回 日本ホラー小説大賞(主催=株式会社 KADOKAWA)の選考会が行われ、選考 委員の審査により、下記のように決定いたしました。 該当作なし 【大賞】(賞金 500 万円) 【優秀賞】(賞金 30 万円) 『黄昏色の炎と 213 号室の雫』 坊木 椎哉(ぼうき・しいや) (新潟県新潟市出身) 【読者賞】 『【夜葬】』(やそう) 最東 対地(さいとう・たいち) (大阪府交野市出身) ※隅付き括弧【 】も作品名に含まれます。 選考委員(敬称略、写真左より 50 音順) ※綾辻氏および貴志氏:撮影 / ホンゴユウジ 綾辻行人 ※ 貴志祐介 宮部みゆき ※注:名字の「辻」は、 「二点シンニョウ」 『パラサイト・イヴ』(著:瀬名秀明)、『黒い家』(著:貴志祐介)、『ぼっけえ、きょうてえ』(著:岩井志麻子)、『夜市』 (著:恒川光太郎)など、数々のホラーエンタテインメントを発信してきた日本ホラー小説大賞は今年第 23 回を迎え、 本日 4 月 27 日(水)、午後 5 時よりホテルニューオータニ「なだ万」(東京都千代田区紀尾井町)で選考会が開か れました。 日本ホラー小説大賞は、同時代を生きるすべての読者のために、そして、恐怖を通して人間の光と闇を描こうとし ている才能あふれる書き手のために、1994 年に設立されました。400 字詰め原稿用紙 150 枚以上 650 枚以内の 作品を対象とし、応募された中から最も優れた作品に与えられます。今回は、大賞は該当作なし、優秀賞が選出 されました。また、読者賞は、一般から選ばれたモニター審査員によって、今回応募された 345 作品の中から最も 多く支持された作品に与えられました。受賞作の梗概、受賞者の略歴は別紙のとおりです。 ■日本ホラー小説大賞 公式サイト http://www.kadokawa.co.jp/contest/horror/ なお、選評は 2016 年 6 月 12 日(日)発売の「小説 野性時代」7 月号に掲載予定です。 贈呈式および祝賀パーティーは、2016 年 11 月 25 日(金)に、帝国ホテル東京(東京都千代田区内幸町)に て開催します。 読者賞受賞作『【夜葬】』は角川ホラー文庫として、2016 年秋に株式会社 KADOKAWA より刊行予定です。 優秀賞作『黄昏色の炎と 213 号室の雫』も書籍化を予定しています。(判型、刊行時期未定)。 1/2P <日本ホラー小説大賞梗概> 【大賞】 該当作なし 【優秀賞】 『黄昏色の炎と 213 号室の雫』 坊木 椎哉 三百メートル平方の狭小区画に古ビル群が聳えるイタギリは、乱れた風紀の上に成り立つ猥雑な街である。通称・ 極楽通りには、体を売る少女たちの姿。さらにイタギリには、シナズと呼ばれる特異な「死体」が出る。意識だけは 生前同様に残るシナズは、完全に腐ってしまうまで、話し、動き、思考する。十五歳の晴史は、イタギリでごみ収集 と死体運搬に従事する少年。似顔絵を描きつつ客を引く、シズクという名の少女に淡い恋慕を寄せていた。ある 日、極楽通りの用心棒・月丸が、イタギリで発生している娼婦連続殺人の犯人探しの話を持ち込んでくる。シズクと 交誼を結び、彼女の特異な能力を知った晴史は、その力で殺人鬼の魔の手から街娼たちを救おうとするが……。 <著者略歴>坊木 椎哉(ぼうき・しいや)※ペンネーム 1975 年生まれ。40 歳。男性。新潟県新潟市出身。会社勤務のかたわら、2015 年「ピュグマリオンは種を蒔く」でジ ャンプホラー小説大賞銅賞を受賞。 【読者賞】 『【夜葬】』 (やそう) 最東 対地 丸く顔面を抉られた死体が、日本各地で立て続けに発見される。番組制作会社ポジットは、世間に出ていない情 報を持っているという情報提供者に会って話を聞き、それを基に特集番組を制作することを企画。特集チームに は新人の浅倉三緒と袋田巽が抜擢されるが、情報提供者の黒川は、この事件の裏には【鈍振村】という村が関係 していると仄めかし、その日を境に失踪してしまう。数週間後、黒川の死体が発見され代わりに別の男性が失踪し た。ポジットへ聴き取りにやってきた刑事は、【最恐スポットナビ】とタイトルの付いたオカルト本を取り出し、見覚え が無いかと三緒に尋ねる。実はこの本こそが、《顔くりぬき事件》すべてに関係している、呪われた本だったのだ。 <著者略歴>最東 対地(さいとう・たいち)※ペンネーム 1980 年 5 月 9 日生まれ。35 歳。男性。大阪府交野市出身。大阪府在住。飲食・小売業界を経て、出版社に勤務 したのち、現在はフリーライター。2013 年より執筆活動を開始。ホラーブログ『最東対地の嗤う壷』開設。Kindle 他 電子書籍にて『めろん。』『実況版』『おうちゴハン』『ホラー短編集・嗤う壷』を個人出版。web媒体にて『拡散忌 望』を発表。 2/2P
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