ブロックチェーンの活用実態とイーサリアム

「ビットコインの実態」及び「ブロックチェーン2.0」について
株式会社bitFlyer 代表取締役
一般社団法人 日本ブロックチェーン協会 代表理事
加納 裕三
会社及び日本ブロックチェーン協会紹介
会社紹介
株式会社bitFlyer
設立
2014年1月
資本金
38億9152万円(資本準備金含)
本社所在地
東京都港区赤坂
海外拠点
シンガポール、(ルクセンブルク:手続き中)
取引銀行
三井住友銀行
会計監査人
新日本有限責任監査法人
弁護士事務所
西村あさひ法律事務所、AZX総合法律事務所、創法律事務所
税理士法人
EY税理士法人
従業員
23人
投資家(一部掲載)
日本ブロックチェーン協会
概要
設立: 2014年9月12日
住所:東京都港区赤坂3-5-5
ストロング赤坂ビル8階
代表理事: 加納裕三(株式会社bitFlyer 代表取締役)
理事: ジェシー・パウエル(Kraken Japan 代表取締役) 、仲津正朗(株式会社Orb CEO)
監事: 和田 晃一良(レジュプレス株式会社 代表取締役)
事業内容:
1.ブロックチェーン技術の社会インフラへの応用、政策提言
2.仮想通貨交換業者向けガイドラインを作成、監査
3.関係省庁(経済産業省、金融庁、消費者庁、警察庁、国税庁等)や関係団体(全国銀行協会等)との連携及
び意見交換
4.事業者間の交流・情報交換・勉強会の開催
5.仮想通貨及びブロックチェーン技術を利用して、新規事業化する法人への支援
6.国内でのPRなどのイベントを主催
7.海外の事業者団体との情報交換や連携
8.国内の仮想通貨利用者団体及び関係団体との情報交換や連携
ビットコインの実態
ビットコインが最も活発
・仮想通貨の数は730種類まで増加。
・しかし引き続きビットコインが全時価総額の8
3%を占める。
・ブロックチェーン2.0のイーサリアム
(Ethereum)が人気急上昇中。コイン名はイーサ
(Ether)
http://http://coinmarketcap.com/#JPY
chainFlyer(ビットコイン・ブロックチェーン)
トランザクション
ビットコインアドレス、トランザクションID
などで検索
最新のブロック
最新のブロックができてから
の時間
最初のブロック
(ジェネシス・ブロック)
1秒間のトランザクション数
ブロックに入っていない
トランザクション数
bitFlyerならではのビットコイン・ブロックチェーン技術を可視化したツール
トランザクション、アドレス、ブロックの概念が理解できる
ビットコイン・ブロックチェーンの構成要素
ブロックチェーン:ビットコインの過去の全取引データ
一番右のGENESISブロックが歴史上最初にできたブロック
2009年1月4日 3時15分05秒(JST)
ブロック:約10分毎に取引をまとめたもの
アドレス:ビットコインの取引時に指定する口座番号
トランザクション(取引):ビットコインの取引
Source: http://chainflyer.bitflyer.jp
https://bitflyer.jp/Glossary
ビットコイン送付の様子
1HUhfdnPHc4Pu4rJV7CMbooLpKbaqPVZAsという自分のアドレスから、
1C16k2m9bjZZfwkU3PwEv7EWEq18vXTFSTというアドレスに0.04255923BTCを送っ
た。そして、この取引に対して7の確認がとれた。
自分の最終残高は0.36238556BTCである。
http://chainflyer.bitflyer.jp/
ブロックチェーン2.0
ブロックチェーン2.0
近年、「ブロックチェーン2.0」と呼ばれる、新たなサービスが勃興している。
ブロックチェーン2.0
スマートコントラクト
契約書をブロックチェーンに載せたもので、契約を執行させる機能がある。
スマートプロパティー
資産・契約書をブロックチェーンに載せたもので、契約を執行させる機能はない。
DAO (Decentralized
分散型自動化組織。スマートコントラクトをさらにまとめて、自動執行するようにしたもの。
Autonomous Organization)
DAC (Decentralized
DAOの会社版。出資をして株主のために配当を支払う等を自動的にブロックチェーンで行う。
Autonomous Corporation)
中央集権的な管理者に依存しないエコシステムをブロックチェーン上で実現する
ブロックチェーン上での株式の貸付
ニューヨークのヘッジファンドであるクリークファンドが、オーバーストックの
提供するブロックチェーン証券プラットフォーム「TØ.com」を通じて、ダウ平
均株価指数に連動する暗号株式を1000万ドル分借り入れました。
スマートコントラクト
Ethereum
Eris
Codius
登記や土地権利の情報をブロックチェーンで管理する。
予測市場
分散型予測市場により予測の精度が向上することが期待されます。
・大統領選などの社会現象の予測
・将来の天候などの自然現象の予測
ブロックチェーン上に国を作る
BITNATIONは難民のための人道支援プロジェクト。
ブロックチェーン・エマージェンシーIDを発行。
イーサリアムについて
イーサリアムの概要
契約・財産を扱うスマートコントラクト
仮想通貨としてのイーサリアム(Ethereum)の通貨単位はイーサ(Ether)ですが、
それ以外にユーザが独自に定義した契約(スマートコントラクト)・財産を扱うこ
とができる柔軟性の高い仮想通貨です。
また契約はチューリング完全な言語により記述することができ、中央機関なしに
契約を自動執行できます。ただし契約の執行には複雑さに応じたイーサを支払う
必要があります。このイーサはマイナーの収入となります。
処理結果は、ブロックチェーン上に記録され、ネットワーク参加者が合意する
たった1つの計算結果が得られ、偽造・改ざんができません。
イーサリアムの特徴・課題
特徴
・デジタル資産や契約書を記述する自由度がかなり向上した
プラットフォーム
・対象が電子的なお金や株券等譲渡にとどまらない
課題
・汎用性が高い一方、新たな取引を追加するためにプログラ
ムを書く必要がある等、インフラへの活用については難点が
ある可能性
・仕様の変更が多く、現状ではまだ研究段階
Q&A