平成28年3月 防府市長 松 浦 正 人

は じ め に
本市では、昭和58年に、市民はすべてが健康で、文化的
な生活を営めるよう市民一人ひとりがあたたかい思いやり
のある福祉の心を育て、明るい活力のある福祉都市の建設を
決意した『福祉都市宣言』を行い、その理念に沿って、様々
な施策を進めてまいりました。
障害者の福祉については、平成23年3月に、平成32年
までの10年間を計画期間とする「第四次防府市障害者福祉
長期計画」を策定し、障害のある人もない人も相互に人格と個性を尊重し、共
に社会の一員として、自己選択と自己決定の下に社会のあらゆる活動に参加・
参画できる地域社会での共生の実現に向けて、
「ノーマライゼーション」、
「完全
参加と平等」、「リハビリテーション」の3つの理念の下、各種施策の充実に取
り組んでまいりました。
一方、国においては、平成23年に障害者基本法の改正、平成24年に障害
者虐待防止法の施行、平成25年に障害者自立支援法に代わる障害者総合支援
法の施行、平成26年に障害者の権利に関する条約の批准そして平成28年4
月には障害者差別解消法の施行等、障害者福祉にかかわる重要な制度改正や法
整備が行われ、障害のある人を取り巻く環境は大きく変化しております。
このような中、
「第四次防府市障害者福祉長期計画」の中間年度に当たり、現
在の社会情勢等を踏まえ、障害者施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、
見直しを行いました。
今後は、この計画の下、引き続き基本目標であります「障害のある人をはじ
め市民すべてが住み慣れた地域で、共生し安心して、生きがいをもって暮らせ
る地域づくり」を目指し、国・県とも連携しながら障害者福祉施策を積極的に
推進してまいりますので、皆様の更なる御理解・御協力をお願いいたします。
最後に、本計画の策定に当たり、御尽力をいただきました防府市障害者保健
福祉推進協議会の委員の皆様、アンケートやパブリックコメント等を通じ、貴
重な御意見・御提案をいただいた団体や市民の皆様に心から感謝申し上げます。
平成28年3月
防府市長
松
浦
正
人
福
祉
都
市
宣
言
地方自治の本旨は住民の社会福祉の向上にあることは、言をまた
ないところである。
本市は地理的条件に恵まれ、県の中核都市として産業・経済及び
文化等に飛躍的な発展を遂げている。
しかし反面、生活水準の向上のかげに発生している各種の障害、
高齢化は年々増加の傾向にある現状も決してゆるがせにはできない。
「心のかようきめ細い福祉」を求める市民の願いを全市民の協力
のもとに福祉への多種多様化する需要に対し、時代に即応した福祉
施策を強力に推進していかなければならない。
市民はすべてが健康で、文化的な生活を営めるよう市民一人一人
があたたかい思いやりのある福祉の心を育て、明るい活力のある福
祉都市の建設を決意しここに防府市を「福祉都市」とすることを宣
言する。
昭和 58 年 3 月 22 日
防
府 市