第 9号 4月25日 生徒が創る松江農林の学校文化

校長だより第 9 号
平成 28 年 4 月 25 日
生徒が創る松江農林の学校文化
平成 28 年度がスタートして 2 週間が経ちました。生徒はこの間、1 年生はサンレイクの集団宿泊
研修、遠足そして運動部は陸上の大会や中国大会県予選への出場など、様々な活動を行っています。
このような中、4 月 14 日夜、熊本県で発生した地震は最大震度7、地震は大分県など近隣の各県に
も及び、これまでに 48 人が亡くなられ、今も 2 人の行方が分かっていません。避難している人はお
よそ 6 万人に上っています。この熊本地震の被害により亡くなられた方に謹んでお悔やみを申し上
げますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
私の知っている限りでは、以前 2 名の教員が熊本県から、本県の農業教員として勤務してくれて
いますし、災害があった東海大学を卒業して本県の農業教員として活躍している教員もいることなど
から、他人事ではないと感じていますし、現在も避難生活を続けておいられる方々の1日も早く元通
りの生活が取り戻すことができますよう、一刻も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
本校の家庭クラブ員は、本日この熊本地震災害支援募金を行いました。朝の 8 時 10 分から 8 時 35
分までの約 25 分間ですが、登校してくる生徒たちに生徒玄関で募金を呼びかけました。家庭クラブ
の基本精神である「愛情」
「奉仕」に基づき、身近なボランティア活動として募金をすることで被災
地支援を行うことを考えたようです。
『この募金は松農家庭クラブから日本赤十字社を通じて被災地に届けます』
明日も同じ時間に、同じ場所で実施するようです。
今朝の生徒の活動の光景として、野球部があいさつ運動を行っていました。野球部のあいさつ運動
は JR 乃木駅のホーム内の清掃ボランティアとセットで平成10年頃から始められたようです。これ
が今も続いています。毎週月曜日に JR 乃木駅ボランティアチームと
校内あいさつ運動チームに分けて実施しています。20 年近くも継続
しているのですからたいしたものだと思います。JR 乃木駅の清掃は、
自転車置き場をきれいにすると自転車の盗難が減るという警察の方か
らの話を受けて、最近は自転車置き場の自転車の整頓もあわせて行っ
ているようです。現在は2年生と3年生で実施していますが、学校生
活に慣れ中間試験が終わった頃には1年生も参加して、野球部全員で
この活動を実施していくようです。
今回は、ボランティアの話が中心になりましたが、今年度は生徒会の発案
で「思いやり傘」がスタートしています。校内に忘れ去られた傘が多数あり、
この傘の活用方法として考えられたものです。ご承知のように本校は、農場
や伝統産業棟、食品科学科棟が本校舎から離れたところにあり、生徒は授業
の度に移動することが多々あります。朝から雨の時は傘を持参しているので
すが、急な雨の時には傘がありません。そのような困った状況に対応するた
めに、忘れ去られた傘を有効利用しようとするものです。
これも、思いやりの心から生まれたアイディアなんでしょうか。