福 井 大 学 授 業 料 免 除 選 考 要 領 第1 趣旨 福井大学における授業

福 井 大 学 授 業 料 免 除 選 考 要 領
第1 趣旨
福井大学における授業料の免除及び徴収猶予の選考については,福井大学入学料,授業
料及び寄宿料の免除等に関する規程(平成16年福大規程第68号)に定めるもののほか,
この要領の定めるところによる。
第2 経済的理由による場合
1 免除の対象
免除の対象となる者は,次の各号の一に該当するものとする。ただし,修得単位が皆無
若しくは極めて少ない者,
修業年限を超えることが明らかな者又は修業年限を超える者で,
留学,病気等やむを得ないと認められる特別な事由がある場合を除き,免除の対象としな
い。
(1) 次に掲げる家計及び学力のいずれにも該当する者
ア 家計
家計は,別紙の総所得金額の算定方法により算定された総所得金額(農業・工業 ・
商業等にあっては,
総収入金額から必要経費及び特別控除額を差し引いた金額を総所得
金額とする。)が別表の収入基準額以下であること。
イ 学力
(ア) 学力は,次の表のとおりとする。
区
分
1 学部第1年次
前期の場合
学
力
入学試験の合格をもって適格とみなす。
2 学部第1年次
後期以降の場合
(1) 教育地域科学部及び工学部にあっては,(ウ)に規定す
る標準修得単位数以上の単位を修得し,かつ,前学期
までにおける学業成績の平均値が3.0以上であるこ
と。
(2) 医学部医学科にあっては,年次移行の履修授業科目
を満たし,かつ,前学期までにおける学業成績の平均
値が当該学年の上位5分の4以内であること。
(3) 医学部看護学科にあっては,年次移行の修得単位を
満たし,かつ,前学期までにおける学業成績の平均値
が3.0以上であること。
(1) 第2年次後期の場合は,入学試験の合格をもって適
格とみなす。
(2) 第3年次以降の場合は,年次移行の修得授業科目を
満たし,かつ,前学期までにおける学業成績の平均値
が当該学年の上位5分の4以内であること。
入学試験の合格をもって適格とみなす。
3 医学部医学科
第2年次後期編
入学の場合
4 学部第3年次
編入学前期の場
合
5 学部第3年次
編入学後期以降
の場合
(ウ)に規定する標準修得単位数以上の単位を修得し,かつ
,前学期までにおける学業成績の平均値が3.0以上であ
ること。
6 大学院(修士
課程・博士前期
課程)第1年次
前期の場合
入学試験の合格をもって適格とみなす。
7 大学院(修士
課程・博士前期
課程)第1年次
後期以降の場合
(1) 教育学研究科修士課程及び工学研究科博士前期課程
にあっては,(ウ)に規定する標準修得単位数以上の単位
を修得し,かつ,前学期までにおける学業成績の平均
値が3.0以上であること。
(2) 医学系研究科修士課程にあっては,年次移行の修得
単位を満たし,かつ,前学期までにおける学業成績の
平均値が3.0以上であること。
入学試験の合格をもって適格とみなす。
8 大学院(博士
後期課程及び医
学系研究科博士
課程)第1年次
前期の場合
9 大学院(博士
後期課程及び医
学系研究科博士
課程)第1年次
後期以降の場合
学期ごとに,指導教員が特に学業成績が優秀であると認定
した者
(イ) 学業成績の平均値
(ア)に規定する学業成績の平均値は,次の計算式により算出し,小数点以下につい
ては,小数点第2位を四捨五入するものとする。
学業成績の平均値=(秀及び優の授業科目数×5+良の授業科目数×3+可の
授業科目数×1)/取得又は修得した総授業科目数
(ウ) 標準修得単位数(文京地区)
学年・学期
学部等
教育地域科学部
工学部
編入学
大学院研究科
(修士課程・博士前期課程)
1年次
2年次
3年次
4年次
前期 後期 前期 後期 前期 後期 前期 後期
-
16
31
46
62
78
93 110
-
17
33
50
65
82 100 117
-
82 100 117
-
4
8
24
(備考) 第1項のただし書に基づいて,特別な事由があると認められた者に
対するこの表の適用は,修学期間から大学が許可した留学期間,病気
による休学期間等を学期(受講登録期間における休学等の場合は,1
学期に満たない場合でも1学期とする。)を単位として除算して行う
ものとする。この場合において,適用する期間は,修業年限に上記の
除算期間を加えた期間を限度とする。
(2) 長期療養者等がいる世帯である者
長期療養者がいる世帯,障害者がいる世帯等家計の支出が多額となる特別の事情
がある者のうち,学力が第1号イの(ア)に掲げる学力の基準内にあり,世帯の総所得金
額が別表の収入基準額を超える割合が10%以内に該当する者
第2の2 大学院入学時成績優秀による場合
1 免除の対象
免除の対象となる者は,次の各号の一に該当するものとする。
(1) 現職教員等又は医療機関,企業等に勤務する者で優秀な成績の入学者
(2) 教育学研究科教職開発専攻(スクールリーダー養成コース)において優秀な成績で合
格した者
(3) 工学研究科博士前期課程特別選抜(推薦入試)において優秀な成績で合格した者
(4) 医学系研究科においてATMプログラム等を利用し優秀な成績で合格した者
(5) 本学のCOE推進本部が認定するCOEプログラムによる私費外国人留学生で優秀
な成績及び研究能力が優れていると認められる者
2 免除手続き,免除推薦可能人数等については,別に定める。
第3 特別の事情による場合
1 免除の対象
免除の対象となる者は,次の各号の一に該当し,第2項に掲げる家計に該当するものと
する。
(1) 授業料の各期ごとの納期前6月以内(第1年次生の前期分に係る場合は,入学前1年以
内)において,学生の学資負担者が死亡し,又は学生若しくは学資負担者が風水害等の災
害を受けたことにより授業料の納付が著しく困難であると認められる者
(2) 第1号に準ずる場合であって,学長が相当と認める事由がある者
2 家計
申請時以降1年間に予想される恒常的収入及び当該授業料免除実施前6月間における臨
時的収入を基に別紙に定める総所得金額の算定法に準じて算定した総所得金額相当額(農
業・工業・商業にあっては,総収入金額から必要経費及び特別控除額を差し引いた金額を
総所得金額相当額とする。)が,別表の収入基準額以下であること。この場合において,
総所得金額相当額の算定に当たっては,世帯の事情に応じ必要と認められる経費を控除す
ることができるものとする。
第4 免除の額
免除の額は,各期分の授業料の全額又は半額とする。
第5 徴収猶予
経済的理由により,納付期限までに授業料の納付が困難であり,かつ,学業優秀と認め
られる者の徴収猶予(月割分納を含む。)における家計基準及び学力基準については,第
2第1項第1号の規定を準用する。
第6 私費外国人留学生の取扱い
1 提出書類
私費外国人留学生の提出書類は,日本人学生の場合と同一の書類とする。この場合にお
いて,世帯に関する証明書等の取り揃えが困難である場合は,その書類の提出を省略する
ことができる。
2 独立生計者としての取扱い
第2第1項第1号のア及び第3第2項の家計の算定に当たり,前項後段に該当する私費
外国人留学生の場合は,独立生計者とみなして取り扱うものとする。
3 学長が相当と認める事由
私費外国人留学生が次の各号の一に該当して,修学の継続が困難と認められる場合
は,第3第1項第2号に規定する学長が相当と認める事由とする。
(1) 社会情勢が急変した場合
(2) 病気,盗難,交通事故等により経済的基盤が急変した場合
(3) その他生計の維持が困難である場合
第7 選考
1 選考機関
選考は,福井大学教務学生委員会(以下「委員会」という。)において行う。
2 選考の順位
(1) 選考の順位については,総所得金額と別表の収入基準額との差を算出し,納付の困難
な程度が高い者からの順とする。ただし,納付の困難な程度が同じ場合であるときは,
学力の高い者を上位とする。
(2) 経済的理由による者と特別な事情による者とが納付の困難な程度が同程度である
場合は,特別の事情による者を上位とする。
第 8 協議
選考においてこの要領によりがたい場合は,委員会において協議するものとする。
附 則
この要領は,平成16年4月1日から施行する。
附 則
この要領は,平成16年4月27日から施行する。
附 則
この要領は,平成18年4月5日から施行し,改正後の福井大学授業料免除選考要領第2
の2の規定は,平成19年度入学者から適用する。
附 則
この要領は,平成19年4月1日から施行する。
附 則
この要領は,平成20年9月19日から施行し,改正後の福井大学授業料免除選考要領第2
の2の規定は,平成20年度から適用する。
附 則
この要領は,平成22年4月1日から施行する。
附 則
この要領は,平成22年6月16日から施行する。
附 則
この要領は,平成23年4月1日から施行する。
附 則
この要領は,平成24年11月1日から施行し,改正後の福井大学授業料免除選考要領は,
平成24年度入学生から適用する。
附 則
この要領は,平成26年4月1日から施行する。
附 則
この要領は,平成27年4月1日から施行する。
別紙
総所得金額算定方法
総所得金額とは,申請者の属する世帯(独立生計者と認定された者にあっては本人(配偶者
があるときは,配偶者を含む。))の金銭,物品などの1年間の総収入金額(独立生計者と認
定された者(配偶者があるときは,配偶者を含む。)が父母等から金銭,物品などの給付を受
けている場合はその金額を,本人が返還義務のない奨学金(以下「給付奨学金」という。)を
受けている場合はその金額を合算した額)から,(1)必要経費,(2)特別控除額を差し引いた金
額をいう。
なお,1 年間の総収入金額は,申請の前年1年間の額(給付奨学金は,申請の前年度1年間
に実際に受けた額を申請の前年1年間の額とみなすこと。)によることとし,これにより難い
場合は,独立行政法人日本学生支援機構の奨学金の取扱いを準用すること。
また,総所得金額の算定に当たっては,本人及び配偶者(以下「本人等」という。)の収入
についても,総所得金額に算入するものとする。ただし,授業料免除の対象者として選考する
とき,本人等の収入が当該年度において皆無であることが明らかな場合は,前年において収入
がある場合であっても,総所得金額に算入しなくて差し支えないものとする。
(1) 必要経費
必要経費の控除は,次の所得の種類別により取り扱うこと。
① 給与所得
俸給,給料,賃金,歳費,年金,恩給,賞与及びこれらの性質を有する給与等(扶助
料,傷病手当金等を含む。)の収入金額については,次の計算式によって,得られた金
額を控除する。
ア 収入金額が104万円以下のものは収入金額と同額とする。
イ 収入金額が104万円を超え200万円までのもの
収入金額×0.2+83万円
ウ 収入金額が200万円を超え,653万円までのもの
収入金額×0.3+62万円
エ 収入金額が653万円を超えるもの
258万円
(注)1 給与所得者が2人以上いる場合,この計算は各人別に行う。
2 同一人で2以上の収入源があって,いずれも給与所得の場合は,収入金額を
合算したあと総所得金額を算定する。
② 商業,工業,林業,水産業所得
年売上げ高から,必要経費として,売上品原価と営業経費とを控除する。
なお,売上品原価には,当該年度内の仕入れであっても,年度末に在庫として
残っている分(たな卸資産)は含まない。
また,営業経費とは,雇人費,減価償却費,業務に係る公租公課等収入金額を
得るための必要経費をいう。
③ 農業所得
総粗収入から必要経費として,肥料,種苗,蚕種,家畜の飼料,動力機の燃料
等(過去1年間の収入を得るために実際に消費したもの)の購入費を控除する。
なお,総粗収入には,農作物の種類別に作付面積から総収量を算出し,これに
販売価格を乗じて得た金額(粗収入)のほか,養蚕,牧畜,養豚等農作物以外の
収入及び副業収入がある場合には,その収入金額を,すべて前記の収入金額(粗
収入)に加算すること。
また,家計仕向け分(自家消費)も販売価格で換算して含めるものとする。
④ その他の職業による所得及び雑所得
給与,商業,工業,林業,水産業,農業以外の職業(開業医,弁護士,著述業,公
認会計士,外交員,税理士,大工,左官等)によって収入を得ている場合及び利子,
配当,家賃,間代,地代,内職収入,親戚・知人等からの援助等の収入の場合,それ
ぞれの収入を得るための必要経費を要したときは,収入金額からその必要経費を控除
する。
⑤ 臨時的な所得
公租公課等の経費を控除する。
なお,臨時的な所得とは,退職金,退職一時金,保険金,資産の譲渡による所
得及び山林所得をいい,当該授業料免除実施前 6 月間における収入のみとする。
(2) 特別控除額
母子・父子世帯,就学者のいる世帯,その他特別の事情のある世帯について,次表の特
別控除額を控除する。
特別の事情
① 母子・父
子世帯であ
ること。
② 就学者の
いる世帯で
あること。
A
世
帯
を
対
象
と
す
る
控
除
③ 障害者の
いる世帯で
あること。
特
別
控
除
額
490,000円
・小学校児童1人につき
・中学校及び中等教育学校の
前期課程生徒1人につき
・国・公立高等学校及び
中等教育学校の後期課
程生徒1人につき
・私立高等学校及び中等
教育学校の後期課程生
徒1人につき
・国・公立高等専門学校
学生1人につき
・私立高等専門学校学生
1人につき
・国・公立大学学生1人
につき
・私立大学学生1人につき
・国・公立専修学校高等
課程生徒1人につき
・私立専修学校高等課程
生徒1人につき
・国・公立専修学校専門
課程1人につき
・私立専修学校専門課程
生徒1人につき
障害者1人につき
300,000円
460,000円
自宅通学
自宅外通学
350,000円
570,000円
自宅通学
自宅外通学
自宅通学
自宅外通学
自宅通学
自宅外通学
自宅通学
自宅外通学
自宅通学
自宅外通学
自宅通学
自宅外通学
自宅通学
自宅外通学
自宅通学
自宅外通学
自宅通学
自宅外通学
570,000円
780,000円
380,000円
600,000円
620,000円
830,000円
670,000円
1,160,000円
1,110,000円
1,590,000円
350,000円
570,000円
570,000円
780,000円
250,000円
710,000円
790,000円
1,230,000円
990,000円
④ 長期療養
療養のため経済的に特別な支出をしている金額。
者のいる世
帯であるこ
と。
⑤ 主たる家
別居のため特別に支出している金額。ただし,710,000円を限度
計支持者が とする。
別居してい
る世帯であ
ること。
⑥ 火災,風
日常生活を営むために必要な資材あるいは生活費を得るための
水害,盗難 基本的な生産手段(田・畑・店舗等)に被害があって,将来長期
等の被害を にわたって支出増又は収入減になると認められる年間金額。
受けた世帯
であること。
⑦ 父母以外
父母以外の者の所得者1人につき380,000円
の者で収入
なお,その所得が380,000円未満の場合はその所得額。
を得ている
ただし,本人及び配偶者の所得については控除できない。
者のいる世
帯であるこ
と。
B 本人を対象と
する控除
自宅通学
280,000円
自宅外通学 720,000円
備考 1 A欄の「②就学者のいる世帯であること。」による控除は,就学者の中に出願
者本人分は含めない。
2 A欄の「②就学者のいる世帯であること。」による控除(国立学校に係るもの)
は,当該就学者が全額授業料免除を受けている場合は,B欄の「本人を対象とす
る控除」と同額とし,半額授業料免除を受けている場合はB欄の金額と授業料納
入金額との合算額がA欄の「②就学者のいる世帯であること。」による控除額を
超えない範囲内で授業料納入金額を加算することができる。
3 就学者の学種が申請時と異なる場合は,申請時の学種によりA欄の「②就学者
のいる世帯であること。」による控除額を適用すること。
4 A欄の控除については,該当する特別の事情が2以上ある場合には,それらの
特別控除額をあわせて控除することができる。
別表
収入基準額表
(大学)
区
世
帯
人
員
1人
2人
3人
4人
5人
6人
7人
分
1,670,000円
2,660,000円
3,060,000円
3,340,000円
3,600,000円
3,780,000円
3,950,000円
(備考) 世帯人員が7人を越える場合は,1人増すごとに170,000円をそれぞれ世
帯人員7人の収入基準額に加算する。
(大学院修士課程)
区
世
帯
人
員
1人
2人
3人
4人
5人
6人
7人
分
1,820,000円
2,900,000円
3,340,000円
3,640,000円
3,930,000円
4,120,000円
4,320,000円
(備考) 世帯人員が7人を越える場合は,1人増すごとに200,000円をそれぞれ世
帯人員7人の収入基準額に加算する。
なお,「修士課程」には,博士課程のうち,修士課程として取り扱われる課
程及び修士課程に相当すると認められるものを含む。
(大学院博士課程)
区
世
帯
人
員
1人
2人
3人
4人
5人
6人
7人
分
2,540,000円
4,040,000円
4,670,000円
5,070,000円
5,480,000円
5,740,000円
6,020,000円
(備考) 世帯人員が7人を越える場合は,1人増すごとに280,000円をそれぞれ世
帯人員7人の収入基準額に加算する。