9.都市機能誘導施設の検討 鳥取市立地適正化計画 (1)都市機能誘導区域※内における都市機能の立地状況 都市機能誘導区域※における都市機能誘導施設の検討に先立ち、当該区域内の各種都市機能の 立地状況について調査しました。 表 鳥取駅周辺(都市機能誘導区域※)に求められる都市機能 高次都市機能※ 区分 生活サービス機能 <参考> 誘致圏・必要規模等 <参考> 誘致圏・必要規模等 行政機能 ・中枢的な行政機能(本庁 舎等) ・市域内で 1 箇所 ・日常生活を営む上で必 要となる行政窓口機能 等(支所等) - 集会機能 ・広域集会施設(市民会館 等) ・市民会館は 1 箇所/ 半径 15~30 ㎞圏域 ・地区集会施設(中央公 民館、地区公民館等) ・中央公民館は 1 箇所/半径 4~6 ㎞圏域 ・地区公民館は 1 箇所/半径 0.5 ~1 ㎞圏域 ・市域内で 1 箇所 ・日々の介護、見守り等 のサービスを受けるこ ・有料老人ホームの圏域人口は 4 とのできる介護福祉機 万人 能(介護老人保健施設、 訪問看護施設等) ・市域内で 1 箇所 ・子育てに必要なサービ スを受けることができ る機能(保育園、幼稚 園、児童館等) 介護福祉 機能 子育て機 能 ・市域全域の市民を対象と した高齢者福祉の指導・ 相談の窓口や活動の拠点 となる福祉機能(総合福 祉センター等) ・市域全域の市民を対象と した児童福祉に関する指 導・相談の窓口や活動の 拠点となる機能(子育て 総合支援センター等) ・保育所・幼稚園は 1 箇所/半径 0.5~1 ㎞圏域 ・保育所定員は 60 人以上 ・総合的な医療サービス(二 ・総合病院は 1 箇所/ 半径 15~30 ㎞圏域 次医療)を受けることが ・中央病院の圏域人 できる医療機能(病院等) 口は 4 万人 ・決済や融資などができる - 金融機能(銀行、信用金 庫等) ・日々の生活に必要な食 ・食品スーパー(2000~3000 ㎡) 料品、日用品等の購入 は周辺人口 1~3 万人 が可能な商業機能(食 ・コンビニは 1 箇所/半径 0.5~3 ㎞圏域、周辺人口 3000~4000 品スーパー、JA、コ 人 ンビニ等) ・日常的な診療を受ける ・診療所は 1 箇所/半径 4~6 ㎞ ことができる医療機能 圏域、圏域人口は 0.5~1 万人 (診療所等) ・現金の引き出し、預け - 入れ等ができる金融機 能(郵便局、JA等) 教育機能 ・高等教育機能(大学、高 等専門学校等) ・教育機能(小学校、中 学校等) ・小学校は 1 校/1 ㎞圏域、中学 校は 1 校/2~3 ㎞圏域、12~18 学級を標準 ・高等学校は 1 校/15~30 ㎞圏域 文化機能 ・市全体を対象とした教育 ・中央図書館は 1 箇 所/半径 15~30 ㎞ 文化サービスの拠点(文 化ホール、中央図書館等) 圏域 ・地域における教育文化 活動を支える拠点(文 化学習施設、図書館支 所等) - 商業機能 医療機能 金融機能 ・様々なニーズに対応した 買物・食事などを提供す る商業機能(大規模商業 施設等) ・商店街・百貨店等 の圏域人口は 3 万 人 - 130 9.都市機能誘導施設の検討 鳥取市立地適正化計画 1)行政機能 施設分布状況 高次都市機能※ 本庁舎/1 箇所 ■鳥取市役所本庁舎 新庁舎 現状 特性 生活サービス機能 分庁舎/1 箇所 ■鳥取市役所駅南庁舎 鳥取駅 ●高次都市機能※としては、「市役所本庁舎」が都市機能誘導区域※内に確保されており、今後、 鳥取駅南側への「市役所本庁舎」の移転により、交通結節点※(鳥取駅)からの高齢者徒歩圏 (500m圏域)に配置されます。 ●生活サービス機能としては、「市役所本庁舎」がその機能を兼ね備えており、また、鳥取駅の 南側に「市役所駅南庁舎」があります。 ●現市役所本庁舎移転後の跡地利用については、市民の声を聞きながら、複合施設の立地促進な ど幅広く検討します。 131 9.都市機能誘導施設の検討 鳥取市立地適正化計画 2)集会機能 施設分布状況 高次都市機能※ 市民会館/4 箇所 生活サービス機能 ■鳥取市民会館 ■さざんか会館 ■鳥取市文化センター ■とりぎん文化会館 中央公民館/1 箇所 地区公民館/4 箇所 ■中央公民館 ■久松地区公民館 ■遷喬地区公民館 ■明徳地区公民館 ■日進地区公民館 鳥取駅 現状 特性 ●高次都市機能※としては、「鳥取市民会館」など4施設が都市機能誘導区域※内に確保されてお り、そのうち1施設は交通結節点※(鳥取駅)からの高齢者徒歩圏(500m圏域)に配置されて います。 ●生活サービス機能としては、「市民会館」などの高次都市機能※がその機能を兼ね備えており、 また、中央公民館や地区公民館が複数配置されています。これらの施設からの高齢者徒歩圏域 は、都市機能誘導区域※内をほぼカバーしていることから、都市機能誘導区域※内の生活利便性 は確保されています。 132 9.都市機能誘導施設の検討 鳥取市立地適正化計画 3)介護福祉機能 施設分布状況 高次都市機能※ 総合福祉センター /1 箇所 生活サービス機能 ■鳥取市総合福祉センター 通所系/ 7 箇所 訪問系/13 箇所 その他/ 3 箇所 ■本町デイサービスたけだ 他 ■夢ハウスえがお 他 ■陽だまりの家こうなん 他 鳥取駅 現状 特性 ●高次都市機能※としては、「鳥取市総合福祉センター」が都市機能誘導区域※内に確保されてお り、交通結節点※(鳥取駅)からの高齢者徒歩圏(500m圏域)に配置されています。 ●生活サービス機能としては、「訪問系の福祉施設」が交通結節点※(鳥取駅)からの高齢者徒歩 圏(500m 圏域)に、「通所系の福祉施設」がその外縁部に多く配置しています。全体的にみて、 現状としては十分な施設数が配置されていますが、今後は高齢者人口の増加が予測されてお り、現状のサービスレベルの維持が困難になる恐れがあります。 133 9.都市機能誘導施設の検討 鳥取市立地適正化計画 4)子育て機能 施設分布状況 高次都市機能※ 子育て総合支援センター /0 箇所 生活サービス機能 - 保育園・幼稚園/6 箇所 ■愛真幼稚園 ■鳥取ルーテル幼稚園 ■鳥取第一幼稚園 ■小さき花園幼稚園 ■久松保育園 ■コモド第一保育園 鳥取駅 現状 特性 ●高次都市機能※としての「子育て総合支援センター」は現在ありません。 ●生活サービス機能としては、「保育園・幼稚園」と「子育て支援施設」が複数あるものの、そ の配置は鳥取駅北部に集中しています。 134 9.都市機能誘導施設の検討 鳥取市立地適正化計画 5)商業機能 施設分布状況 高次都市機能※ 1000 ㎡以上 の商業施設 /4 箇所 ■鳥取大丸 ■シャミネ鳥取 ■イオン鳥取店 ■TOSC本店 生活サービス機能 食品スーパー /4 箇所 コンビニ /9 箇所 ■マルワプロマート鳥取弥生店 ■エスマート末広店 ■駅前市場 ■エスマート川端店 ■ローソン鳥取駅南店 ■ファミリーマート鳥取駅南店 他 鳥取駅 現状 特性 ●高次都市機能※としては、都市機能誘導区域※内の特に交通結節点※(鳥取駅)からの高齢者徒歩 圏(500m圏域)に、「大規模商業施設(1000 ㎡以上)」が多数配置されています。 ●生活サービス機能としては、食品スーパーやコンビニが複数配置されています。これらの施設から の高齢者徒歩圏域(500m圏域)は、都市機能誘導区域※内をほぼカバーしています。食品スーパ ーに限れば、鳥取駅周辺に集中しています。 135 9.都市機能誘導施設の検討 鳥取市立地適正化計画 6)医療機能 施設分布状況 高次都市機能※ ■鳥取生協病院 ■鳥取赤十字病院 医院・診療所 総合病院 /2 箇所 生活サービス機能 内科系/18 箇所 外科系/ 4 箇所 産婦人科/ 1 箇所 歯科/31 箇所 眼科/ 2 箇所 その他/ 5 箇所 ■おかだ内科 他 ■たなかクリニック 他 ■鳥取産院 ■はやし歯科クリニック 他 ■宮崎眼科クリニック 他 ■かんべ皮膚科クリニック 他 鳥取駅 現状 特性 ●高次都市機能※としては、「総合病院」が都市機能誘導区域※内に 2 施設確保されており、交 通結節点※(鳥取駅)からの高齢者徒歩圏(500m圏域)にも配置されています。 ●生活サービス機能としては、「総合病院」である高次都市機能※がその機能を兼ね備えている 他、医院・診療所が複数配置されています。 全体的にみて、現状としては十分な施設数が配置されていますが、今後は高齢者人口の増加 が予測されており、現状のサービスレベルの維持が困難になる恐れがあります。 136 9.都市機能誘導施設の検討 鳥取市立地適正化計画 7)金融機能 施設分布状況 高次都市機能※ 銀行/10 箇所 中央郵便局/1 箇所 JA会館/1 箇所 ■三井住友銀行鳥取支店 ■鳥取信用金庫本店 ■山陰合同銀行鳥取営業部 ■日本銀行鳥取事務所 ■みずほ銀行鳥取 支店 生活サービス機能 ■鳥取銀行本店 ■中国労働金庫鳥取支店 ■山陰合同銀行鳥取駅南支店 ■鳥取銀行ローンプラザ ■鳥取信用金庫 鳥取南支店 ■鳥取中央郵便局 ■鳥取県 JA 会館 郵便局 /5 箇所 ■鳥取東町郵便局 ■鳥取本町郵便局 ■鳥取栄町郵便局 ■鳥取瓦町郵便局 ■鳥取富安郵便局 JA /1 箇所 ■JA鳥取いなば 鳥取駅 現状 特性 ●高次都市機能※としては、「銀行」「中央郵便局」「JA会館」など複数施設が都市機能誘導区域 ※ 内に確保されており、交通結節点※(鳥取駅)からの高齢者徒歩圏(500m圏域)に配置され ています。 ●生活サービス機能としては、 「銀行」などの高次都市機能※がその機能を兼ね備えており、また、 郵便局やJAが複数配置されています。これらの施設からの高齢者徒歩圏(500m圏域)は、 都市機能誘導区域※内をほぼカバーしています。 137 9.都市機能誘導施設の検討 鳥取市立地適正化計画 8)教育機能 施設分布状況 高次都市機能※ 生活サービス機能 大学/0 箇所 - 高等専門学校/0 箇所 - 小学校/4 箇所 中学校/0 箇所 高等学校/1 箇所 ■鳥取市立明徳小学校 ■鳥取市立日進小学校 ■鳥取市立遷喬小学校 ■鳥取市立久松小学校 - ■鳥取敬愛高等学校 鳥取駅 現状 特性 ●高次都市機能※である「大学」や「高等専門学校」は都市機能誘導区域※内に存在していませんが、 鳥取市における学術研究拠点となる湖山と若葉台に大学が既に整備されており、中心市街地との役 割分担が明確化されていることから、必要性はありません。 ●生活サービス機能としては、小学校・中学校・高等学校が複数配置されています。このうち、小学 校は複数施設が一般的な徒歩圏域(800m圏域)内に概ね配置され、生活利便性は確保されていま す。一方で、中学校・高等学校は誘致圏域(中学校で 2~3km、高等学校で 15~30km)が広いこと から施設数も少なく、鳥取駅からの一般的な徒歩圏(800m圏域)には配置されていない状況にあ ります。 138 9.都市機能誘導施設の検討 鳥取市立地適正化計画 9)文化機能 施設分布状況 高次都市機能※ 文化ホール/3 箇所 中央図書館/2 箇所 生活サービス機能 ■鳥取市文化センター ■鳥取市民会館 ■とりぎん文化会館 ■鳥取市役所 中央図書館 ■鳥取県立図書館 文化学習施設/0 箇所 - 図書室/0 箇所 - 鳥取駅 現状 特性 ●高次都市機能※としては、 「文化ホール」 「中央図書館」など5施設が都市機能誘導区域※内に確 保されており、そのうち 1 施設が交通結節点※(鳥取駅)からの高齢者徒歩圏(500m圏域)に 配置されています。 ●生活サービス機能としては、「文化学習施設」や「図書館」が配置されていないものの、「文化 ホール」 「中央図書館」などの高次都市機能※がその機能を兼ね備えており、これらの施設から の高齢者徒歩圏(500m圏域)は、都市機能誘導区域※内をほぼカバーしています。 139 9.都市機能誘導施設の検討 鳥取市立地適正化計画 (2)都市機能誘導施設の検討 ここでは、人口減少・超高齢化社会等の社会情勢の中、鳥取市の持続的発展にとって最も必 要な中心市街地での都市機能はどのようなものが妥当か検討します。 <都市機能の維持・充実に対する基本的な考え方> 都市機能誘導区域※に求められる都市機能は、大きく分けて「高次都市機能※」と「生活サー ビス機能」の2種類があります。 都市機能のうち、 「高次都市機能※」は、本市の全市民が利用できるものであり、利用圏域は 市域全域となることから、中心拠点(鳥取駅から高齢者徒歩圏域(500m圏域))内に配置され るのが望ましいと考えます。一方で「生活サービス機能」は、機能がある地域の近隣居住者等 の利用が中心であることから、都市機能誘導区域※の全体にバランス良く配置するのが適当と考 えられます。 都市機能の維持・充実に対する基本的な考え方としては、現状の施設の充足状況、配置バラ ンスを踏まえ、 「充足している機能の維持と、不足している(または今後不足する)機能の充実 を図っていくこと」を基本とします。 <都市機能誘導施設の設定の考え方> 都市機能誘導区域※では、区域内の都市機能増進を図るために必要な維持・充実すべき施設(= 都市機能誘導施設)を定めることとなっています。本市では、都市機能誘導区域※内全ての「高 次都市機能※」及び「生活サービス機能」について、維持・充実を図っていきますが、この中で も「①日常生活で最低限必要とされる施設」かつ「②利用対象者が特に多く、利用頻度も高い 施設」を、特に重要性・緊急性が高い施設として「都市機能誘導施設」に定め、郊外部への機 能流出を防ぐことが望ましいと考えられます。 本市においては、「①日常生活で最低限必要とされる施設」は、【商業機能】、【医療機能】が 該当します。 また、 「②利用対象者が特に多く、利用頻度も高い施設」としては、様々なニーズに対応した 買物・食事などを提供する【デパート】や、日々の生活に必要な食料品・日用品等の購入が可 能な【スーパー】、総合的な医療サービスを受けることができる【総合病院】を設定します。 よって、下記に示す2施設を「都市機能誘導施設」として設定します。しかし、今回設定し なかった都市機能誘導施設については、今後の少子高齢化等社会情勢の変化を考慮しつつ、継 続的に考察を重ねることとし、都市機能誘導施設に位置付ける必要性が高まった段階で、都市 機能誘導施設への設定を検討していくこととします。 【都市機能誘導施設】 ●総合病院 ●商業施設(スーパー・デパート) 140 9.都市機能誘導施設の検討 鳥取市立地適正化計画 ・都市再生を図るために居住を促進すべき区域であり、「徒歩や公共交通による拠 点地区へのアクセス性」や「一定の人口密度維持による生活サービス施設の持 続性」、「災害等に対する安全性」などを考慮して定められる区域 居住誘導区域※ 都市機能 誘導区域 ・都市再生を図るため、医療施設、福祉施設、商業施設な どの都市機能増進施設(都市機能誘導施設)の維持・ 充実図るべき区域 ・「都市機能の集積状況」や「公共交通によるアクセスの利 便性」などを考慮して定められる区域 中心拠点 鳥取駅 鉄道路線 半径 500m <都市機能誘導区域※に求められる都市機能> ●高次都市機能 ※(→中心拠点内にあることが望ましい) ●生活サービス機能 種 別 ●高次都市機能※ ●生活サービス機能 ・都市機能のうち、日常生活の圏域を超えた広 域地域を対象とする多くの人々を対象にし た、質の高いサービスを提供する機能(例え ば、市役所本庁舎、市民文化ホールなど) →全市民 利用対象 (広域からの利用が想定される) ・市域全域の市民を対象とした高齢者福祉 介護福祉機能 の指導・相談の窓口や活動の拠点となる 福祉機能(総合福祉センター等) ・市域全域の市民を対象とした児童福祉に 子育て機能 関する指導・相談の窓口や活動の拠点と なる機能(子育て総合支援センター等) 機能概要 ・都市機能のうち、人々が日常生活を送る上 で必要とされる医療・福祉・買い物等の機 能(例えば、診療所、スーパーなど) →当該地域の人々がメイン (利用者の範囲が限定的である) ・日々の介護、見守り等のサービスを受ける ことのできる介護福祉機能(介護老人保健 施設、訪問看護施設等) 日常生活を支える利便機能 ・子育てに必要なサービスを受けることがで きる機能(保育園、幼稚園、児童館等) ・日々の生活に必要な食料品、日用品等の購 入が可能な商業機能(食品スーパー、JA、 コンビニ等) 商業機能 ・様々なニーズに対応した買物・食事など を提供する商業機能(百貨店等) 医療機能 ・総合的な医療サービス(二次医療)を受 ・日常的な診療を受けることができる医療機 けることができる医療機能(総合病院等) 能(診療所等) 金融機能 公共サービス機能 行政機能 ・決済や融資などができる金融機能(銀行、 ・現金の引き出し、預け入れ等ができる金融 信用金庫等) 機能(郵便局、JA等) ・日常生活を営む上で必要となる行政窓口機 ・中枢的な行政機能(本庁舎等) 能等(支所等) 集会機能 ・広域集会施設(市民会館等) ・地区集会施設(中央公民館、地区公民館等) 教育機能 ・高等教育機能(大学、高等専門学校等) ・教育機能(小学校、中学校等) 文化機能 ・市全体を対象とした教育文化サービスの ・地域における教育文化活動を支える拠点(文 拠点(文化ホール、中央図書館等) 化学習施設、図書館支所等) 都市機能誘導施設の対象 →「①日常生活で最低限必要とされる施設」 かつ 「②利用対象者が特に多く、利用頻度も高い施設」 141 10.届出制度について 鳥取市立地適正化計画 居住誘導区域※外で以下に示す「一定規模以上の住宅開発」を行う場合や、都市機能誘導区域 ※ 外で以下に示す「都市機能誘導施設の整備」を行う場合は、本市への届出が必要となります。 【居住誘導区域※外で届出の対象となる行為】 (開発行為) ・3戸以上の住宅の建築目的の開発行為。 ・1戸又は2戸の住宅の建築目的の開発行為で、その規模が 1,000 ㎡以上のもの。 ・住宅以外で、人の居住の用に供する建築物として条例で定められたものの建築目的で 行う開発行為。 (建築等行為) ・3戸以上の住宅を新築しようとする場合。 ・人の居住の用に供する建築物として条例で定められたものを新築しようとする場合。 ・建築物を改築し、又は建築物の用途を変更して住宅等とする場合。 【都市機能誘導区域※外で届出の対象となる行為】 (開発行為) ・都市機能誘導施設を有する建築物の建築目的の開発行為を行おうとする場合。 (建築等行為) ・都市機能誘導施設を有する建築物を新築しようとする場合。 ・建築物を改築し、都市機能誘導施設を有する建築物とする場合。 ・建築物の用途を変更して、都市機能誘導施設を有する建築物とする場合。 ただし、これらの開発行為や建築等行為を行う場合、本市への届出は必要となりますが、こ れらの行為が規制されるわけではなく、法的な強制力はありません。 届出制度は、居住誘導区域※外における住宅の立地の動向や、都市機能誘導区域※以外におけ る都市機能誘導施設の整備の動向を把握するとともに、届出者に対して、区域内への住宅や都 市施設に立地を緩やかに促すために運用するものです。 142 11.具体的な施策の検討 鳥取市立地適正化計画 (1)居住を促進するための施策 本市では、居住誘導区域※内への居住を促進するため、転居・転入の促進や、住宅整備、居住環境の向上などに関して、必要な施策を検討していきます。 具体的な施策(案) 分類 施策内容 ●住宅市街地総合整備事業 (拠 点開発型) ●住宅市街地総合整備事業 (都 市再生住宅等整備事業) ●スマートウェルネス住宅等推 進事業 ●市民緑地等整備事業 ●集約促進景観 ・歴史的風致形 成促進事業 ●ストック再生緑化事業 国等による支援措置 ●防災・省エネまちづくり緊急促 進事業 ●公営住宅整備事業 (公営住宅 の非現地建替えの支援) ●市民農園整備事業 ●街なか居住再生ファンド ●高齢者等の住み替え支援制度 の活用 ●空き家再生等推進事業の活用 ●都市公園ストック再編事業 ●都市・地域交通戦略推進事業 担当 部局 国交省住宅局 市街地住宅整備室 国交省住宅局 市街地住宅整備室 国交省住宅局 安心居住推進課 国交省都市局 公園緑地・景観課緑地環境室 国交省都市局 公園緑地・景観課 景観・歴史文化環境整備室 国交省都市局 公園緑地・景観課 緑地環境室 国交省都市局 市街地整備課 国交省住宅局 市街地建築課 国交省住宅局 住宅総合整備課 国交省都市局 公園緑地・景観課 緑地環境室 国交省住宅局 市街地建築課 国交省住宅局 住宅総合整備課 国交省住宅局 国交省都市局 公園緑地・景観課 国交省都市局 街路交通施設課 鳥取市 概要 ・既成市街地において、快適な居住環境の創出、都市機能の更新、街なか居住の推進等を図るため、住宅や公共施設の整備等を総合的に行う事業に対する支援を行う。 ・快適な居住環境の創出、都市機能の更新等を目的として実施する住宅市街地総合整備事業等の実施に伴って住宅等(住宅、店舗、事務所等)を失う住宅等困窮者に対する住宅等の整備を行う事業に対する支援を行 う。 ・サービス付き高齢者向け住宅整備事業 (「サービス付き高齢者向け住宅」に併設される高齢者生活支援施設の供給促進のため、都市機能誘導区域※において一定の要件を満たす事業については補助限度額の引き上げ等を行い、整備を支援する。) ・低未利用地※における外部不経済の発生を防ぐとともに、地域の魅力向上を図るため、低未利用地※を公開性のある緑地とするための取組に対して支援を行う。 ・都市における一定規模の人口を確保するために、景観・歴史資源となる建造物の修理・改修等や景観や歴史文化といった地域資源に着目した魅力ある地域づくりに資する取組への支援を行うことにより、地域内外 からの人口交流による地域の賑わい等を創出し、居住人口の集約を促進させ、地域活性化を図る。 ・防災性能や省エネルギー性能の向上といった緊急的な政策課題に対応した質の高い施設建築物等を整備する市街地再開発事業等の施行者等に対して、国が特別の助成を行うことにより、事業の緊急的な促進を図る。 支援対象区域に居住誘導区域※内において一定の要件を満たす区域を追加。 ・公営住宅を除却し、居住誘導区域※内に再建等する場合、公営住宅整備事業において、除却費等に対する補助を行う。 ※ ・市民農園整備事業について、居住誘導区域 内外(都市機能誘導区域 を除く)又は低炭素まちづくり計画の集約地域外の地域において、生産緑地の買取り申出に基づき農地の買取りを行う場合に限り、市民農園 整備の交付対象事業要件の緩和(原則面積0.25ha 以上を0.05ha 以上に引き下げ)を行い、まちの魅力・居住環境の向上を図ることや郊外部において都市的土地利用の転換を抑制し、緑と農が調和した低密 度な市街地の形成に寄与する。 ・中心市街地活性化のため、街なか居住の再生に資する住宅等の整備事業や活動拠点等の整備事業に対して出資を行う。 都市再生特別措置法等の一部を改正する法律の施行に伴い、出資対象区域に居住誘導区域※を追加する。(街なか居住の再生に資する活動拠点等の整備事業については、都市機能誘導区域※に限る。) ・高齢者等の持家を借上げて子育て世帯等に転貸する仕組みを構築し、良質な住宅を市場で流通させ、永く大事に活用するとともに、高齢者等は賃料収入を元に高齢期の生活に適した住宅等に住み替えることができ、 子育て世帯等は低廉な家賃で子育てに適した広い住宅に入居することができる。 ・居住環境の整備改善及び地域の活性化に資するために、不良住宅、空き家住宅又は空き建築物の除却及び空き家住宅又は空き建築物の活用に対して補助する。 ・地域のニーズを踏まえた新たな利活用や都市の集約化に対応 し、地方公共団体における都市公園の機能や配置の再編を図る。 ※ ●居住誘導区域 ※ 内への住み替 え促進 ●空き家情報バンクの活用 ●定住促進・Uターン相談支援窓 口の活用 ●多様なニーズに対応した住宅 の整備促進 ●既存民間住宅の借上げによる 市営住宅の供給促進 ●公営住宅の立地促進 ●リノベーションまちづくりの 推進 鳥取市 鳥取市 鳥取市 ・居住誘導区域※内の空き家や中古住宅を有効活用し、居住を促進するため、「空き家情報バンク」を活用する(現在実施中)。 ・田舎暮らしやUJIターンを希望する人々に対して、居住誘導区域※への居住を斡旋する(現在実施中)。 鳥取市 ・「サービス付き高齢者向け住宅」や「コーポラティブ住宅」など多様なニーズに対応した住宅の供給を促進するため、アドバイザー派遣等による支援を行うとともに、国等による各種補助制度に上乗せして、民間事 業者の住宅建設費または改修費の一部を補助する。 ・民間の優良な戸建て住宅・集合住宅を公的な住宅として借上げ、市民に供給することを検討する。 ●市が独自に講じる施策 鳥取市 鳥取市 × ○ × ○ ○ ○ ○ ○ × ○ × ○ × ○ × ○ ○ ○ - × - ○ × ○ × ○ ○ ○ - ○ ○ ○ - × - × - ○ ○ ○ - ○ - × - × - ○ - × - ※ 鳥取市 鳥取市 ○ ※ ●UJIターン者住宅利活用推 進事業の活用 ●居住誘導区域 外における届 出制度の運用 立地適正化計画※策定で 補助率等の嵩上げ等がある事業 ・既設建築物等のストックを活用した都市環境の改善を図るため、公共公益施設の緑化や、公開性を有する建築物等の緑化に対して支援を行う。 ・地域公共交通の活性化及び再生に関する法律等に基づく協議会 等に対して、都市構造の再構築を進めるため、立地適正化計画 に位置づけられた公共交通等の整備について重点的に支援を行う。(居住誘導区域 内で、人口密度が 40 人/ha 以上の区域で行う事 業、居住誘導区域※外で行う施設整備で、都市機能誘導区域※間を 結ぶバス路線等の公共交通にかかるもの等) 【都市再生特別措置法第 88 条】 ・立地適正化計画※の区域のうち当該立地適正化計画※に記載された居住誘導区域※外の区域内において、都市計画法第四条第十二項に規定する開発行為であって住宅その他人の居住の用に供する建築物のうち市町 村の条例で定めるものの建築の用に供する目的で行うもの(政令で定める戸数未満の住宅の建築の用に供する目的で行うものにあっては、その規模が政令で定める規模以上のものに限る。)又は住宅等を新築し、若 しくは建築物を改築し、若しくはその用途を変更して住宅等とする行為(当該政令で定める戸数未満の住宅に係るものを除く。)を行おうとする者は、これらの行為に着手する日の三十日前までに、国土交通省令で 定めるところにより、行為の種類、場所、設計又は施行方法、着手予定日その他国土交通省令で定める事項を市町村長に届け出なければならない。 ・鳥取市に定住する目的で住宅を新築、購入又は改修しようとする者、また、空き家にある家財道具を処分する者に対し、その費用の全部又は一部を助成する(現在実施中)。また、居住誘導区域※内を対象として、 補助率の上乗せを検討する。 ・居住誘導区域※外から居住誘導区域※内へ住み替える人に対して、引越し費用の一部補助や、住宅の建設費または購入費の一部補助、賃貸住宅の家賃の一部補助などを検討する。 ※ 立地適正化計画※策定で 補助等の対象となる事業 ※ ※ ・老朽化した公営住宅の維持更新にあたって、居住誘導区域 外に立地するものは、居住誘導区域 内での建て替えを検討する。 ・空き家、空き店舗などの遊休不動産を改修・活用することで、まちの中に新たな産業と雇用を生み出し、生まれ変わった遊休不動産を核にまち(エリア)の価値を高める新たな取り組みを推進する。 ※ ●エリアマネジメント※の推進 ●街なか居住の普及に向けた広 報活動の推進 鳥取市 ・住民・事業主・地権者等との協働のもとで、地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるためのエリアマネジメント の取り組みを推進する。 鳥取市 ●公共交通に関する取り組みと の連携 鳥取市 ・広報誌・ホームページ等での広報や、イベント開催などを通じて、街なか居住の普及に向けた啓発活動を行う。 (例えば、居住誘導区域※のメリット(生活サービス機能の充実や公共交通の利便性等)とともに、居住誘導区域※外のデメリット(公共交通の不便さやハザード区域※の危険性等)を周知し、居住誘導区域※への 住み替えを促進する。) ・交通事業者との連携のもとで、公共交通の利便性向上、利用促進などを図る。 143 11.具体的な施策の検討 鳥取市立地適正化計画 (2)都市機能を維持・充実するための施策 本市では、都市機能誘導区域※内で都市機能誘導施設(総合病院、商業施設(デパート・スーパー) )を維持・充実するために、必要な施策を検討していきます。 対象となる都市機能誘導施設については、現状としては施設が比較的充実していることから、当面は機能維持(移転等の流出阻止)を主目的とした施策を検討することとします。また、社会経済情勢の変化等により、 将来的に都市機能誘導施設の不足等が生じた場合は、機能充実を主目的とした施策を検討することとします。 具体的な施策(案) 分類 施策内容 市が独自に講じる施策 当面実施すべき施策 (機能維持が主目的) ●都市機能誘導区域※外における届出制度 の運用 ●施設運営費用の支援 ●利用促進ための情報提供 ●エリアマネジメント※の推進 ●公共交通に関する取り組みとの連携 ●集約都市形成支援事業(コンパクトシテ ィ※形成支援事業) ●都市機能立地支援事業 ●都市再構築戦略事業 ●都市再生区画整理事業 ●市街地再開発事業 ●防災街区整備事業 国等による支援措置 (機能充実が主目的) 将来的に想定される施策 ●防災・省エネまちづくり緊急促進事業 ●優良建築物等整備事業 ●住宅市街地総合整備事業 (拠点開発型) ●住宅市街地総合整備事業 (都市再生住宅 等整備事業) ●バリアフリー環境整備促進事業 ●スマートウェルネス住宅等推進事業 ●民間まちづくり活動促進 ・普及啓発事業 担当 部局 鳥取市 概要 立地適正化計画※策定で 補助等の対象となる事業 立地適正化計画※策定で 補助率等の嵩上げ等がある事業 ○ - ○ × - - 【都市再生特別措置法第 108 条】 ・立地適正化計画※の区域内において、当該立地適正化計画※に記載された誘導施設を有する建築物の建築の用に供する目的で行う開発行為又は当該誘導施設を有する建築物を新築し、若しくは建築物を 鳥取市 鳥取市 鳥取市 鳥取市 国交省都市局 都市計画課 国交省都市局 市街地整備課 国交省住宅局 市街地建築課 国交省都市局 市街地整備課 国交省都市局 市街地整備課 国交省都市局 市街地整備課 国交省住宅局 市街地建築課 国交省都市局 市街地整備課 国交省住宅局 市街地住宅整備室 国交省都市局 市街地整備課 国交省住宅局 市街地建築課 国交省住宅局 市街地建築課 国交省住宅局 市街地住宅整備室 国交省住宅局 市街地住宅整備室 国交省住宅局 市街地建築課 国交省住宅局 安心居住推進課 ●都市再生推進事業 都市再生総合整備事 業 都市再生コーディネート等推進事業 国交省都市局 まちづくり推進課 国交省都市局 まちづくり推進課 ●災害時業務継続地区整備 緊急促進事業 国交省都市局 改築し、若しくはその用途を変更して当該誘導施設を有する建築物とする行為を行おうとする者(当該誘導施設の立地を誘導するものとして当該立地適正化計画※に記載された都市機能誘導区域※内に おいてこれらの行為を行おうとする者を除く。)は、これらの行為に着手する日の三十日前までに、国土交通省令で定めるところにより、行為の種類、場所、設計又は施行方法、着手予定日その他国土 交通省令で定める事項を市町村長に届け出なければならない。 ・民間事業者の施設運営に係る費用の一部を支援する。 ・市民アンケート等により、利用者ニーズを定期的に把握し、施設運営の改善等に寄与する情報提供を行う。 ・住民・事業主・地権者等との協働のもとで、地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるためのエリアマネジメント※の取り組みを推進する。 ・交通事業者との連携のもとで、公共交通の利便性向上、利用促進などを図る。 ・都市機能の集約地域への立地誘導のため、都市の集約化等に関する計画策定支援、都市のコアとなる施設の移転に際した旧建物の除却・緑地等整備を支援し、都市機能の移転促進を図る。 また、立地適正化計画※に跡地等管理区域として位置づけられた区域における建築物の跡地等の適正管理に必要な経費(調査検討経費、専門家派遣経費、敷地整備経費)について補助を行う。 ・人口減少・高齢社会に対応した持続可能な都市構造への再構築を図るため、公的不動産の有効活用等により都市機能(医療・福祉・商業等)を整備する民間事業者等に対して支援し、中心拠点・生活拠 点の形成を推進する。 ・人口減少・高齢社会に対応した持続可能な都市構造への再構築を図るため、地域に必要な都市機能(医療・福祉・商業等)等の整備について支援し、中心拠点・生活拠点の形成を推進する。 ・防災上危険な密集市街地及び空洞化が進行する中心市街地等都市基盤が脆弱で整備の必要な既成市街地の再生等を推進するため施行する土地区画整理事業等の支援を行う。 都市再生特別措置法等の一部を改正する法律の施行に伴い、都市機能誘導区域※内の事業について、交付率の嵩上げ等により都市構造の再構築に向けた取り組みの支援を強化する。 ・土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るため、敷地の統合、不燃共同建築物の建築及び公共施設の整備を行う。 都市再生特別措置法等の一部を改正する法律の施行に伴い、都市機能誘導区域※において一定の要件を満たす事業を補助対象に追加し、面積要件の緩和や交付対象額の嵩上げ等により支援を行う。 × - × - ○ × ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ × ○ × ○ × ○ ○ ○ × ○ × ○ × ・密集市街地の改善整備を図るため、老朽化した建築物を除却し、防災性能を備えた建築物及び公共施設の整備を行う。 都市再生特別措置法等の一部を改正する法律の施行に伴い、都市機能誘導区域※ににおいて一定の要件を満たす事業等について、交付対象額の嵩上げ等により支援を行う。 ・防災性能や省エネルギー性能の向上といった緊急的な政策課題に対応した質の高い施設建築物等を整備する市街地再開発事業等の施行者等に対して、国が特別の助成を行うことにより、事業の緊急的な 促進を図る。 都市再生特別措置法等の一部を改正する法律の施行に伴い、支援対象区域に都市機能誘導区域※において一定の要件を満たす区域を追加。 ・市街地環境の整備改善、良好な市街地住宅の供給等に資するため、土地の利用の共同化、高度化等に寄与する優良建築物等の整備を行う事業に対する支援を行う。 都市再生特別措置法等の一部を改正する法律の施行に伴い、支援対象区域に都市機能誘導区域※において一定の要件を満たす区域を追加する。また、都市機能誘導区域※において一定の要件を満たす事 業について、交付対象事業費の嵩上げ等の支援を行う。 ・既成市街地において、快適な居住環境の創出、都市機能の更新、街なか居住の推進等を図るため、住宅や公共施設の整備等を総合的に行う事業に対する支援を行う。 ・快適な居住環境の創出、都市機能の更新等を目的として実施する住宅市街地総合整備事業等の実施に伴って住宅等(住宅、店舗、事務所等)を失う住宅等困窮者に対する住宅等の整備を行う事業に対す る支援を行う。 ・高齢者・障害者に配慮したまちづくりを推進し、高齢者等の社会参加を促進するため、市街地における高齢者等の快適かつ安全な移動を確保するための施設の整備、高齢者等の利用に配慮した建築物の 整備等を促進する。 都市再生特別措置法等の一部を改正する法律の施行に伴い、支援対象区域に都市機能誘導区域※において一定の要件を満たす区域を追加。 ・スマートウェルネス拠点整備事業 (高齢者等の居住の安定確保や健康の維持・増進の取組みの促進等を目的として住宅団地に併設される生活支援・交流施設の供給促進のため、都市機能誘導区域※において一定の要件を満たす事業につ いては補助限度額の引き上げ等を行い、整備を支援する。) ・民間の知恵・人的資源等を引き出す先導的な都市施設の整備・管理の普及を図るため、都市再生緊急整備地域の区域等における計画・協定に基づく社会実験等を支援し、持続可能なまちづくり活動の実 現と定着を図る。 ・都市再生機構において、低未利用地※の有効利用の促進及び都市再生に民間を誘導するための条件整備として行う既成市街地の整備改善のため、土地区画整理事業や防災公園街区整備事業等の手法によ り低未利用地※の有効利用や都市の防災性の向上を図るべき地区等において、計画策定、事業化に向けたコーディネート等を行う。また、立地適正化計画※制度によるコンパクトなまちづくりの推進に 向けた都市機能誘導の促進のため、都市機能の立地に至るまでのコーディネート等を行う。 ・都市機能が集積しエネルギーを高密度で消費する拠点地区であって、災害対応の拠点となる地区において、エネルギーの自立化・多重化に資するエネルギー面的ネットワークにより、災害時の業務継続 144 11.具体的な施策の検討 ●まち再生出資 【民都機構による支援】 鳥取市立地適正化計画 市街地整備課 国交省都市局 まちづくり推進課 に必要なエネルギーの安定供給が確保される業務継続地区(BCD:Business Continuity District)の構築を支援する。 ・都市再生に資する民間都市開発事業の立ち上げを支援するため、市町村が作成する都市再生整備計画の区域内で都市生整備計画に記載された事業と一体的に施行される民間都市開発事業等であって、国 土交通大臣認定を受けた事業に対し、(一財)民間都市開発推進機構(民都機構)が出資を実施。 また、都市機能誘導区域※内で行われる認定誘導事業(誘導施設を有する建築物の整備に関するものに限る。)については、公共施設等+誘導施設の整備費を支援限度額とする。 ●共同型都市再構築 【民都機構による支 援】 国交省都市局 まちづくり推進課 [1]地域の生活に必要な都市機能の増進又は[2]都市の環境・防災性能の向上に資する民間都市開発事業の立ち上げを支援するため、民都機構が当該事業の施行に要する費用の一部を負担し、民間事業者と ともに自ら当該事業を共同で施行し、これにより取得した不動産を長期割賦弁済条件で譲渡する。 ○ - ○ - ○ - ○ - ○ - ○ - ○ ○ ○ - ○ ○ ○ ○ × - 都市機能誘導区域※内で行われる認定誘導事業(誘導施設を有する建築物の整備に関するものに限る。)については、公共施設等+誘導施設の整備費を支援限度額とする。 ●都市環境維持・改善事業資金融資 国交省都市局 まち づくり推進課 ●(都市再生機構出資金) 都市・居住環境 整備推進出資金 <まちなか再生・まちな か居住推進型 > ●(都市再生機構出資金) 都市・居住環境 整備推進出資金 <都市機能更新型> ●(都市再生機構出資金) 都市・居住環境 整備推進出資金 <居住環境整備型> 国交省都市局 まち づくり推進課 ●都市・地域交通戦略推進事業 国交省都市局 まち づくり推進課 国交省住宅局 総務課民間事業支援 調整室 国交省都市局 街路 交通施設課 ・地域住民・地権者の手による良好な都市機能及び都市環境の保全・創出を推進するため、エリアマネジメント※事業を行う都市再生推進法人又はまちづくり法人に貸付を行う、地方公共団体に対する無 利子貸付制度 ・都市再生機構において、まちの拠点となる区域での土地の集約化等権利調整を伴う事業を行うことにより、まちなか再生やまちなか居住の用に供する敷地の整備及び公益施設等の施設整備を促進。 ・都市再生機構において、土地区画整理事業、市街地再開発事業等の都市機能更新事業を行うことにより、都市機能の更新を促進。 ・四大都市圏等の既成市街地において、大規模工場跡地等の用地先行取得や民間事業者による良質な賃貸住宅の供給支援等により、都市再生に必要な市街地住宅の整備を推進し、民間を都市再生に誘導す るとともに、リニューアル、建替等を複合的に活用したストックの再生や、地域施策と連動したストックの有効活用を行い、都市再生機構の既存賃貸ストックの有効活用を図る。 ・地域公共交通の活性化及び再生に関する法律等に基づく協議会 等に対して、都市構造の再構築を進めるため、立地適正化計画※ に位置づけられた公共交通等の整備について重点的に支援を行う。(居 住誘導区域※内で、人口密度が 40 人/ha 以上の区域で行う事 業、居住誘導区域※外で行う施設整備で、都市機能誘導区域※間を 結ぶバス路線等の公共交通にかかるもの等) 市が独自に講じる施策 ●公有地の有効活用 鳥取市 ・遊休地の活用や低未利用地※の改善、公共施設と民間施設の複合化等により、公有地を民間事業者へ提供する。 ●指定容積率の緩和 鳥取市 ・老朽化した施設等の建替え、増築や新築を検討する際のインセンティブとして、特定用途誘導地区の活用により、誘導施設を有する建築物の容積率・用途制限の緩和を行う。 ●施設整備費用の支援 鳥取市 ・国等による補助に加えて、民間事業者の施設整備に係る費用の一部を支援する。 ●リノベーションまちづくりの推進 鳥取市 ・空き家、空き店舗などの遊休不動産を改修・活用することで、まちの中に新たな産業と雇用を生み出し、生まれ変わった遊休不動産を核にまち(エリア)の価値を高める新たな取り組みを推進する。 145 12.施策の達成状況に関する評価方法の検討 鳥取市立地適正化計画 (1)評価指標の検討 ここでは、まちづくりの目標のうち、立地適正化計画※の区域に直接関連する下記2つのま ちづくりの目標を達成するための評価指標を設定します。 まちづくりの目標 ①多様な都市機能を提供 する中心拠点等の維持 評価指標の考え方 評価指標 ・人口減少が進む鳥取市においては、 → 居 住 誘 導 区 域 ※ 内 の 居住誘導区域 ※ 内の人口密度をあ 「人口密度」を評価指 る程度維持することで、都市機能と 標と し て 達 成 状 況 を 居住のバランスのとれた立地が可 評価します。 能となり、中心拠点等を維持するこ とができると考えます。 ②持続可能な公共交通ネ ・公共交通の利用者数をある程度維持 →居住誘導区域※内の ットワークを活用した することで、現状のサービス水準が 「公共交通利用者数」 利便性の高い市民生活 維持でき、公共交通ネットワークが を評 価 指 標 と し て 達 の確保 維持できると考えます。 成状況を評価します。 (2)現況値・目標値の設定 前項で設定した評価指標のうち、 「人口密度」については、人口減少が進む本市においては、 目標値は現況値レベルの維持を基本とします。また、 「公共交通利用者数」についても、人口 密度の維持を前提として、目標値は現況値レベルの維持を基本とします。 今後、計画の見直しの際には、社会情勢に応じた新たな目標値の設定を検討しますが、D ID地区における人口密度の指標である「40人/ha」を指標設定の基準とし、そのレベ ルを下回らない目標値とします。 評価指標 現況値 (2010 年) 居住誘導区域※内 目標値 目標値 (2025 年) (2040 年) 将来推計値 (2040 年) ※居住の促進と都市機 能の維持・充実を行わな かった場合 ■居住誘導区域※内 の人口密度 ■市街化区域※人口に対す る居住誘導区域※内の人 口割合 ■公共交通 市街化区域※ 利用者数 内 の 公 共 交 通の分担率 循環バス の利用者数 45.5 人/ha 45.4 人/ha 46.0 人/ha 37.9 人/ha 62.8% 68.8% 72.9% 60.1% 6.6% 6.6% 6.7% - 11.4 人/便 11.4 人/便 11.5 人/便 - 注 1)人口密度・人口割合の現況値は平成 20 年(2010 年)の国勢調査データ 注 2)公共交通の分担率の現況値は市民アンケート(H26 実施)における市街化区域※内のデータ 注 3)循環バス利用者数の現況値は平成 26 年度のデータ 注 4)各目標値は、他都市の事例を参考に、居住誘導区域※外から毎年 1%の人口を誘導すると仮定して算出 した上限目標値である。 146 12.施策の達成状況に関する評価方法の検討 鳥取市立地適正化計画 (人/ha) 48.0 46.0 45.5 45.4 46.0 居住誘導を行うこ とによる目標値 44.0 42.0 40.0 38.0 居住誘導による効果 37.9 36.0 居住誘導を行わ ない場合の将来 推計値 下限値 34.0 32.0 30.0 2010年 2025年 2040年 図 居住誘導行わない場合の人口密度の将来推計値と居住誘導を行うことによる目標値 (3)進捗管理スケジュールの検討 本計画で策定した目標値は、定期的(国勢調査等の結果公表に合わせた概ね5年ごとを想 定)に評価します。 その評価結果とともに、社会情勢や国による補助事業の変化等を踏まえ、必要に応じて、 居住誘導区域※や都市機能誘導区域※、各種施策、目標値等の見直しを検討し、地域住民や策 定委員会等での意見聴取を行った上で、計画の更新を行っていきます。 Act Plan 【処置・改善】 【計画】 ・計画の立案 ・事前評価の実施 ・計画の見直し (必要に応じて) PDCA サイクル Check (概ね5年を想定) 【点検・評価】 Do 【実施・実行】 ・事後評価の実施 (目標指標等による チェック) ・課題の抽出 ・居住を促進するための 施策の実施 ・都市機能を維持・充実 するための施策の実施 図 施策の評価・見直しサイクルのイメージ 147
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