静岡市報

号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
号
静岡市報
外
静岡市葵区追手町5番1号
発 行 所
静岡市役所
編集兼発行人 静岡市長
発 行 日
毎月1日・随時
監査公表
静岡市監査公表第1号
地方自治法第199条第1項、第2項及び第4項の規定による監査を行った結果について、同条
第9項の規定により、これを公表する。
平成28年4月18日
静岡市監査委員
村 松
眞
同
杉 原 賢 一
同
佐 藤 成 子
同
山 本 彰 彦
記
第1 監査の種別
定期監査及び行政監査(テーマ監査)
第2 監査の対象等
下表の60課かいが対象である。なお、表の記載は、監査実施時点(平成27年度)の名称
によるものである。
局名
部名等
課かい名
総務局
行政管理課、人事課
企画局
公共資産経営課
財政局
財政部
管財課
税務部
税制課、納税課
市民局
生涯学習推進課、生活安心安全課
清水区役所
地域総務課、戸籍住民課、保険年金課、蒲原支所

清水福祉事務所
生活支援課、障害者支援課、保育児童課、高齢介護
1
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
課、蒲原出張所
観光交流文化局
家康公四百年祭事業推進本部
シティプロモーション東京本部
環境局
環境保全課、環境保健研究所、ごみ減量推進課、廃
棄物対策課
保健福祉局
福祉部
障害者福祉課、介護保険課
保健衛生部
健康づくり推進課
保健所
食品衛生課
子ども未来局
幼保支援課、こども園課、子ども家庭課
病院局
病院経営課、静岡看護専門学校、清水看護専門学校
経済局
都市局
商工部
産業振興課
農林水産部
治山林道課
都市計画部
開発指導課、大谷・東静岡周辺整備課、都市計画事
務所
建築部
公共建築課、設備課
土木部
技術政策課、土木管理課
道路部
道路計画課
消防局
警防部
警防課、救急課、指令課、航空課
上下水道局
水道部
水道企画課、簡易水道課
下水道部
下水道建設課、下水道維持課
教育局
教育総務課、学校給食課、教育センター、静岡市立
建設局
教育委員会事務局
清水桜が丘高等学校
監査委員事務局
農業委員会事務局
議会事務局
議会総務課、議事課、調査法制課
第3 監査の方法
1 財務に関する事務の執行及び経営に係る事業の管理並びに事務の執行が適正に行われて
いるかについて、正確性、合規性、3E(経済性、効率性、有効性)の観点から、関係書
類の調査、関係職員からの説明聴取等の方法により監査を実施した。
2 監査結果のフォローアップとして、過年度の定期監査における指摘事項の措置状況につ
2
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
いて、監査を実施した。
3 適正に行われていない事務の再発防止のため、本市の内部統制の在り方について、監査
を実施した。
4 支出の有効性の観点から、各種団体等への負担金(会費、分担金等)の支出についてを
テーマとして行政監査(テーマ監査)を実施した。
第4 監査の範囲
平成27年4月1日から9月30日までに執行された事務事業(一部過年度分も含む。
)
第5 監査の期間
平成27年10月20日から平成28年3月30日まで
第6 監査の結果等
Ⅰ 監査の結果(地方自治法第199条第9項)
一部に指摘事項及びフォローアップにおける過年度の指摘事項で改善が認められない事
項が見受けられたので、適切な措置を講じるとともに、組織全体での再発防止に努められ
たい。
なお、監査の結果として示されるのは、①指摘事項、②指導事項及び③意見の3種類で
ある。
①指摘事項
法令、条例、規則等に違反している事項又は経済性、効率性若しくは有効性の観点から
改善を要する事項など、特に指摘すべき事項として、地方自治法の規定に基づき監査結果
で報告し、公表するものである。
なお、経済性、効率性及び有効性の意味は以下のとおりであり、これらを「3E」と総
称する。
・経済性(Economy)
・・・より少ない費用で実施できないか。
・効率性(Efficiency)
・・・同じ費用で、より大きな効果は得られないか。
・有効性(Effectiveness)
・・・目的を達成し、効果を上げているか。
②指導事項
上記①以外で、軽微な誤りと認められる事項等である。
③意見
監査の結果に必然的に伴う、各業務に対する監査委員の意見である。
Ⅱ 提言(地方自治法第199条第10項)
3
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
本市の組織及び運営の合理化に資するために監査の結果に付す、監査の結果を踏まえた
意見で、本年度は、組織運営の合理化に必要不可欠であると考えられる内部統制の在り方
に関する提言及び「人材育成」と「情報共有」をキーワードとした提言を行う。
なお、監査の結果及び提言の詳細は、後述のとおりである。
【参考】
地方自治法(昭和22年法律第67号) (抄)
(職務)
第199条 監査委員は、
普通地方公共団体の財務に関する事務の執行及び普通地方公共団体の経
営に係る事業の管理を監査する。
第2項から第8項まで 略
9 監査委員は、監査の結果に関する報告を決定し、これを普通地方公共団体の議会及び長並
びに関係のある教育委員会、選挙管理委員会、人事委員会若しくは公平委員会、公安委員会、
労働委員会、農業委員会その他法律に基づく委員会又は委員に提出し、かつ、これを公表し
なければならない。
10 監査委員は、監査の結果に基づいて必要があると認めるときは、当該普通地方公共団体の
組織及び運営の合理化に資するため、前項の規定による監査の結果に関する報告に添えてそ
の意見を提出することができる。
第11項以降 略
4
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
Ⅰ 監査の結果
1 指摘事項及び意見
(1)総務局
ア 監査対象課かい
行政管理課、人事課
イ 監査の結果
監査した結果、指摘事項等はなかった。
【意見】
① 外郭団体の改革の進め方について(行政管理課)
・・・
【有効性の観点】
本市は、平成26年3月に市行財政改革推進審議会から「外郭団体における『市として
の公益性』の検証」について答申を受け、個々の団体ごとの公益性が検証されているが、
その後、当該検証を経て示された各団体の存在意義を踏まえた今後の本市の外郭団体の
在り方を示す指針は、本監査時点で策定されていなかった。
今回の定期監査の対象となった所管課においても、静岡市環境公社、駿府楽市、静岡
市産業振興協会のほか、外郭団体の指定は受けていないがこれに準ずる静岡市食品衛生
協会、静岡市学校給食会について、いずれも今後のパートナーシップの在り方や団体と
しての方向性が必ずしも明確に説明されている状況にはなかった。
このため、1)各団体のもつ本市とのパートナーシップの方向性の確認、2)これを
担うために必要な各団体の財政基盤と人材基盤の確立の方策、3)本市と各団体とのパ
ートナーシップを前提とした指定管理者の非公募(単独)の理由説明の確立及び人材供
給のルールの透明化とプロパー人材の育成の進め方、4)各団体自身における組織・人
材及び経営見通しについての改革の促進といった各課題について順次検討を行い、本市
と外郭団体との間合いやその在り方を示す全体像及びそのための改革計画を描く必要が
ある。これに当たっては、行政管理課がその全体像を確立した上で各所管課を指導し、
各所管課は各団体と協議した上で具体的な実施計画を策定するよう、明確な役割分担の
もとに取り組まれたい。
5
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
② 指定管理者制度の運用について(行政管理課)
・・・
【有効性の観点】
本市では、平成18年度に指定管理者制度が本格導入された後、平成25年度から26年度
にかけて同制度の導入効果や課題等の検証を行い、平成26年10月に「静岡市指定管理者
制度の手引」の改定を行った。この検証を経た現時点における指定管理者制度の運用に
ついて、次の2つの問題点が懸念される。
1)指定管理者制度の導入に当たっては本来、民間活力の導入による市民サービスの
向上、施設の設置目的の進展、地域社会との密着性、市民参画の推進及び経費の見
直し等多面的に検討することが必要であるが、
「コスト削減効果」が殊更に強調され
て同制度を導入している事例が見られること。
2)各施設の在り方や将来像を考慮することなく、
「なぜ指定管理者制度を導入しない
のか」
、
「導入しない理由が示されなければ導入を前提とすべし」といった“指定管
理者制度導入ありき”という考えが支配的になっており、指定管理者制度の総括的
役割を担う行政管理課の意図が各所管課に的確に伝わっていない事例が見られるこ
と。
このため、行政管理課は同手引の意図や本市としての指定管理者制度の在り方を各所
管課に浸透させるよう、改めて指導力を発揮されたい。
また、教育機関(図書館、博物館、自然の家など)への同制度導入の是非については、
全国的にも議論されており、本市でも平成23年度に図書館への導入はしないとの方針が
決定されているところである。しかし、図書館以外の教育機関については未だ本市の考
え方が確立されておらず、図書館についても同制度を導入しなかったことの是非が検証
されていない。本市における教育機関の運営の在り方と指定管理者制度との関係につい
ては、改めて議論する必要がある。
③ 新人材育成ビジョンの活かし方について(人事課)
・・・
【有効性の観点】
新人材育成ビジョンは、
「使命感と熱意を持ち、自ら考え行動できる職員」を目指す人
材像とし、これを具体化したものとして、職種・階層ごとの行動例である「コンピテン
シーモデル」を明示している。
第3次総合計画などの政策の実現に当たって不可欠な要素は、組織の連携を担う人材
の育成であり、本ビジョンはそのための基本的方向性を示すものと評価できる。
しかし、本ビジョンをいかに各職員に浸透させていくか、そのための道筋はどうある
べきかなどの将来像や全体像は未だ不明確であるように見える。
このコンピテンシーモデルが単に人事評価の手段に止まることのないよう、職員研修
6
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
の手法にこれをどのように活用していくのかなど、
より具体的な活かし方を十分検討し、
人材育成の将来像・全体像をより明確に、かつ具体的に確立されたい。
7
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(2)企画局
ア 監査対象課かい
公共資産経営課
イ 監査の結果
監査した結果、指摘事項はなかったが、1件の指導事項があった。
8
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(3)財政局
ア 監査対象課かい
財政部
管財課
税務部
税制課、納税課
イ 監査の結果
監査した結果、次の1件の指摘事項について是正、改善を求めた。
【指摘事項】
① 代決権限のない職員による代決について(納税課)
・・・
【合規性の観点】
市税の滞納処分については、地方税法の規定により国税徴収法の例によるとされてい
る。差押財産の換価処分手続において、国税徴収法第106条第1項の規定により実施した
最高価申込者等の決定と入札終了の告知、
同法第106条第2項の規定により実施した最高
価申込者の氏名等の公告及び同法第118条の規定により実施した換価財産の売却決定通
知を行っていた。
これらの事務の専決者は市事務専決規則では課長とされ、さらに同規則第10条では、
決裁者である課長等の代決者は課長補佐等とされている。しかし、これらの事務の決裁
において、代決者ではない係長を兼務する主幹が代決していた。
9
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(4)市民局
ア 監査対象課かい
生涯学習推進課、生活安心安全課
イ 監査の結果
監査した結果、指摘事項はなかったが、2件の指導事項があった。
【意見】
① 「街頭防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン」の策定について(生活安心
安全課)
・・・
【有効性の観点】
このガイドラインを策定する方向性自体は是認するが、静岡県の「プライバシー保護
に配慮した防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン」や本市の既存の「防犯カ
メラ等の個人情報の保護に配慮した設置及び運用に関する要綱」と合わせて、将来的に
は「犯罪等に強いまちづくり条例」に基づく統一的なルールづくりの必要があるものと
考えて質問したところ、生活安心安全課からはこれ以上の展開の必要性はないとの消極
的な考えが示された。
本市の防犯施策全体における防犯カメラの在り方、その有効性、プライバシー保護と
の関係、設置費用の負担など、全体として部局の枠組みを超えた施策づくりの方向性に
ついて議論する必要があると考えるので、連携の意識を持って前向きな姿勢を望むもの
である。
② 平成26年度定期監査における提言への対応について(生活安心安全課)
・・・
【有効性
の観点】
平成26年度の定期監査結果報告書では、中心市街地のまちづくりを進めていくための
ひとつの方策として、呉服町通りと七間町通りに加えて青葉シンボルロードや青葉イベ
ント広場を含めたエリアとしての路上喫煙対策を部局間の連携を期待して提言したとこ
ろである。
しかしながら、生活安心安全課では、平成27年度に市快適公共空間対策会議で、関係
課かいに対してこの提言の紹介は行ったものの、それ以上の議論は行っていなかった。
提言の趣旨は、路上喫煙対策の枠組みを超えて本市の中心市街地のまちづくりにまで
議論の幅を拡げてゆくことを望むところにあったものであるが、その意図が理解されな
10
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
かったのは遺憾なことである。まずは関係課かい連携のもと中心市街地のまちづくりを
どのようにしていくのかの意識づくり、認識共有から始め、その上で着実な議論の展開
に努められたい。
11
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(5)清水区役所
ア 監査対象課かい
地域総務課、戸籍住民課、保険年金課、蒲原支所
清水福祉事務所
生活支援課、障害者支援課、保育児童課、高齢介護課、蒲原出張所
イ 監査の結果
監査した結果、指摘事項はなかったが、4件の指導事項があった。
12
号
外
静 岡 市 報
(6)観光交流文化局
ア 監査対象課かい
家康公四百年祭事業推進本部
シティプロモーション東京本部
イ 監査の結果
監査した結果、指摘事項等はなかった。
13
平成28年4月19日
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(7)環境局
ア 監査対象課かい
環境保全課、環境保健研究所、ごみ減量推進課、廃棄物対策課
イ 監査の結果
監査した結果、指摘事項等はなかった。
【意見】
① 環境保健研究所の移転について(環境保健研究所)
・・・
【有効性の観点】
環境保健研究所は、建築後約50年が経過し、老朽化、狭あい化が著しい状況となって
いるため、移転用地として、平成26年度に静岡地方気象台に隣接する国有地を国から無
償譲渡を受け、移転計画を進めてきた。一方では、移転用地は確保したものの、建築費
用の財源確保やアセットマネジメントの基本方針への対応等の問題から、この計画は、
第3次総合計画前期実施計画への登載が見送られている。
環境保健研究所は、
市民の健康保持のために常時行う各種の検査データの提供に加え、
安心・安全な生活環境に寄与する調査・研究や新型インフルエンザ、MERS等の新た
な感染症への即時対応、地震をはじめとする大規模災害時における危機管理の拠点等の
位置付けを踏まえた、市民が住み良さを実感できる生活環境をつくるための重要な施設
である。にもかかわらず、平成26年度事務事業総点検(2次評価)の指摘を受けて、自
らの意義・必要性を発信する手段である研究所だよりや技術講演会を廃止する等、市民
に対する情報発信力が後退している状況が認められた。
今後、アセットマネジメントの基本方針との整合を図りながら移転整備を行っていく
ものと考えられるが、環境保健研究所の意義・必要性に関する意識の醸成はもとより、
研究所自身が明確な存在理念と将来像を描いて、それを内外に明示し、関係各課と調整
を行うことで、
速やかな移転整備に向けた用地の利活用が図られるよう取り組まれたい。
② 家庭ごみ有料化の検討について(ごみ減量推進課)
・・・
【有効性の観点】
平成27年3月に策定された一般廃棄物処理基本計画では、
「家庭ごみの有料化」につい
て、
「有料化以外での減量化に取り組む」
、
「有料化の有効性を慎重に検討する」とされて
いる。
これは、
平成24年度に実施した家庭ごみ有料化に関する意見交換会及び市民意識調査、
14
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
その後実施された自治会・町内会を対象としたごみ減量具体化説明会等の中で、議論や
説明の論点が「減量化の手段」としての有料化の是非の点のみが強調されていたことに
よるものと考えられる。
しかし、家庭ごみの有料化の在り方の問題については、ごみの減量化という観点のみ
ではなく、家庭ごみの処理に係る費用の大きさとその負担の在り方、そして、これを踏
まえた市民が発揮すべきシチズンシップの在り方といった、総合的な論点を市民に的確
に提示して議論がなされていく必要がある。
③ 廃棄物処理施設整備事業について(ごみ減量推進課)
・・・
【有効性の観点】
平成7年の稼働から20年が経過し、老朽化が進む沼上清掃工場や、残余年数がおおむ
ね10年程度と見込まれている最終処分場の整備等について、喫緊の課題という認識はあ
るものの、本監査実施時点では所管部局の内部部会での検討に留まっていた。
これらの施設整備に当たっては、早い段階で市民との情報共有が必要となるため、早
急に市として必要な調査検討を進め、具体化に向けた方向性を示す必要がある。
④ 環境公社の将来像及びし尿くみ取り交付金制度の見直しについて(ごみ減量推進課、
廃棄物対策課)
・・・
【有効性の観点】
静岡市環境公社(以下「公社」という。
)は、平成25年度の市行財政改革推進審議会に
おいて、本市の出資団体としての公益性の審査を受け、その中で説明された「市と公社
とのパートナーシップ」及び「公社のセーフティーネット機能」の2点を評価され、
「市
としての公益性」が認定された。しかしながら、公社の現状や実態を見ると、以下の問
題点が見受けられた。
1)平成25年度に公益財団法人への移行を行わず、一般財団法人への移行を選択した
ことにより、正味財産の一定部分について公益目的支出計画の対象とされたことか
ら年々資産が減少し、公社の本来の使命である「し尿くみ取り業務一本化」に係る
原資が縮小しつつあること。
2)
平成26年度決算は、
公益目的支出計画実施部分を除いてもなお赤字となっており、
人件費等の経費の見直しが必要であること。
3)公益的機能を担い続けるため、人材の確保・育成が必要であること。
本市と公社はこれらの実態を直視し、より具体的な経営見通しを立てた上で、公社の
将来像を描くべきであり、その際には、本市が公社を主導していくことにより、出資者
と しての責任を果たしていく必要がある。
なお、公社の将来像を描く場合、真っ先に取り組むべき課題は、公共下水道の普及に
15
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
伴い縮小を余儀なくされているし尿くみ取り業務対策である。この部門でのセーフティ
ーネット機能を公社に担わせるための「し尿くみ取り業務一本化計画」とこれと表裏一
体の関係にある「し尿くみ取り交付金制度」の見直しを早急に行い、し尿くみ取り業務
対策の本来の目的である「し尿くみ取り業務の委託化」及び「し尿くみ取りに係る費用
の手数料条例化」への道筋をつける必要がある。
16
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(8)保健福祉局
ア 監査対象課かい
福祉部
障害者福祉課、介護保険課
保健衛生部
健康づくり推進課
保健所
食品衛生課
イ 監査の結果
監査した結果、次の5件の指摘事項について是正、改善を求めた。また、3件の指導事
項があった。
(ア)指摘事項
① 仕様書の契約書への未添付(介護保険課)
・・・
【合規性の観点】
元気いきいき!シニアサポーター管理運営業務において、委託業務に係る仕様書を作
成していたものの、契約書にこれを添付しなかったため、委託業務の内容を明記しない
まま契約を締結していた。また、個人情報を取り扱う場合には、個人情報の保護に関す
る取扱仕様書を作成し、契約書に添付すべきであるが、事業決裁にこれを作成する旨の
記載がなく、契約書にも添付しないまま契約を締結していた。
② 単独随意契約理由及び業務委託の合理性について(食品衛生課)
・・・
【正確性、合規
性及び経済性の観点】
本市が静岡市食品衛生協会(以下「食協」という。
)に対して単独随意契約により委託
している食品衛生営業許可関係データ処理業務は、
a 食品衛生営業許可満了営業者への更新手続案内通知作成発送処理
b 実務講習受講対象者への受講案内通知作成発送処理及び受講確認処理
c 食品衛生責任者養成講習会受講者データの確認処理
の3つの業務で構成されており、これらはそれぞれ単独で実施することができる業務
である。
本件に関して、以下の2点の指摘をする。
1)許可更新手続案内通知作成発送処理の単独随意契約理由の合理性について
本市が契約する委託業務について随意契約による場合は、市契約規則第29条第1
項の規定により、原則として2者以上から見積書を徴することとなっており、予定
価格が10万円を超えない場合や特別な理由がある場合を除き、単独随意契約により
17
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
業務を委託することはできないこととなっている。
食品衛生営業許可関係データ処理業務は、積算金額からすると2者から見積書を
徴取する必要があるにもかかわらず、日頃から食品衛生関係者との連絡や相談を行
っている食協のノウハウを活用することで効率的で円滑な業務ができることを理由
に、単独随意契約を実施していたが、当業務のうちaの許可更新手続案内業務は、
食協のノウハウが必要なものとはいえず、食協以外の事業者であっても実施できる
ものであるから、単独随意契約を行う合理的な理由は認められなかった。
競争を行うことで経費を抑制できる可能性があることや、業者に対する公平性な
どの観点から、許可更新手続案内業務として、市契約規則に沿った手続を行うべき
である。
2)受講案内通知作成発送処理の委託の合理性について
本市が行う委託は、市が直接実施するよりも他の者に実施させた方が効率的なも
のや、特殊な技術、設備、専門知識などを必要とする事務事業等が対象となる。
当業務のうちbの実務講習会の受講案内通知作成発送処理については、当該講習
会が食品衛生法第51条の規定による飲食店等の営業施設の基準にいう「市が指定す
る講習会」に該当するものの、その実施主体は食協自身であることから、そもそも、
当該講習会の案内に係る事務を本市が食協に委託する理由はない。
③ 食品衛生営業許可申請手数料等徴収事務の委託と当該委託の単独随意契約理由の合
理性について(食品衛生課)
・・・
【正確性、合規性及び経済性の観点】
本件の委託契約は、食品衛生営業許可申請等に係る手数料を徴収する際に必要となる
一連の業務(現金の徴収及び保管、領収書の交付、現金と領収済通知書との照合等)を
本市が食協に単独随意契約で委託するものである。
地方自治法施行令第158条の規定により、
普通地方公共団体が私人に手数料等の徴収事
務を委託することができるのは、その収入の確保及び住民の便益の増進に寄与すると認
められる場合に限られているが、当業務は単に手数料徴収事務の効率化を図ることを委
託の理由としているだけで、
それ以上の説明がなく、
同条の要件と合致していなかった。
また、本来随意契約により委託業務を実施する場合には、市契約規則第29条第1項の
規定により原則として2者以上から見積書を徴取することとなっており、特別な理由が
ない場合には単独随意契約によることはできないこととされている。当業務は、単独随
意契約を実施する理由として、1)食品衛生をはじめとする衛生関係法令上の知識を十
分に有していること、2)食品衛生課と隣接するなど綿密な連携体制が整っていること
18
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
の2点を挙げていたが、1)に関しては当業務が法令上の知識を十分に有していなけれ
ば行うことができないものとはいえず、また、2)に関しては本市が保健所棟の使用許
可をしたために食協の事務所が同課と隣接した結果となっているにすぎないものである
から、本末転倒ともいうべきものである。このことから、単独随意契約を行う合理的な
理由は認められなかった。
④ 積算金額の算出誤りについて(食品衛生課)
・・・
【正確性の観点】
市契約規則第10 条第2項の規定により、
予定価格は適正に定めることとなっているこ
とから、その根拠となる積算金額の算出に当たっては正確を期す必要がある。
しかしながら、下表の左欄の委託業務の積算金額に関して、いずれも見積結果に影響
はなかったものの、それぞれ同表の右欄に掲げる算出誤りが見られた。
積算を誤った委託業務の区分
算出誤りの内容
計算の誤りにより、正しい金額と比べ3円過
食品衛生営業許可関係データ処理業務
少に算出されていた。
計算の誤りにより、正しい金額と比べ2,226
食品衛生営業許可申請手数料等徴収事務
円過少に算出されていた。
予算額から逆算することにより積算金額を
輸入食品等農薬スクリーニング検査業務
求めており、当該金額が、積算表の内訳を合
計したものと一致していなかった。
(イ)意見
① 滞納繰越分介護保険料の不納欠損の増大について(介護保険課)
・・・
【有効性の観点】
滞納繰越分介護保険料の時効期間は2年と他の債権の時効期間に比べて短いことから、
短期間で効果的に滞納整理事務を行う必要がある。本市では、臨戸折衝や分納の勧奨、
福祉総務課債権管理係へ債権を移管した上での強制徴収(差押え)等を行っているもの
の、時効完成による不納欠損額は、監査時点で4,387件、約3千万円に上っている。さら
に、収入未済額(滞納繰越分)も年々増加し、監査時点で納期を経過した収入未済額(滞
納繰越分)は37,084件、約2億5千万円となっており、このまま推移すると、巨額の不
納欠損が生じ続けるおそれがある。
19
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
したがって、
収納率の向上に実績をあげた市税部門や他都市の事例を参考にしながら、
債権管理体制の強化に向けた対策を速やかに立てられたい。
② 市と食品衛生協会との連携について(食品衛生課)
・・・
【有効性の観点】
食協が本市と連携することで、永年にわたって本市の食品衛生に関する施策推進の一
翼を担ってきたことは事実であるが、指摘事項にもあるとおり、一連の行政手続の中で
本市が行うべきものと食協に委託して行うものとが混在し、透明性が確保されていない
状況が見られた。
食協は、本来食品衛生に関する業界の自主的な指導団体として、行政機関との連携を
保ちつつ巡回指導や情報提供といった役割を果たすことによって市民に安心・ 安全な
飲食の場を提供してゆくといった公益的な団体である。廃棄食品の転売や消費期限の偽
装といった食に対する不安を増大させる事態が相次ぐ今日、市民の食の安全に対する関
心が高まる中、食協が行政と連携して果たしていくべきこれらの役割は、今後一層重要
性を増していくことが見込まれる。
食品衛生課は、責任をもって、本市と食協との連携のあるべき姿を描き、食協の実施
していく事業を必要に応じて支援していくとともに、実効性のある連携体制のもとで本
市の食品衛生関係施策の質を一層高めていくよう努められたい。
20
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(9)子ども未来局
ア 監査対象課かい
幼保支援課、こども園課、子ども家庭課
イ 監査の結果
監査した結果、次の5件の指摘事項について是正、改善を求めた。また、1件の指導事
項があった。
(ア)指摘事項
① 負担金及び使用料に係る現年度分歳入調定等について(幼保支援課)
・・・
【正確性及
び合規性の観点】
地方自治法第231条では、地方公共団体が歳入を収入する際に、これを調定し、納入義
務者に対して納入の通知をしなければならない旨を定めており、市会計規則はその具体
的手続を定めている。同規則第16条では、歳入を収入するに当たっては直ちに調定しな
ければならないとされ、第20条の規定により直ちに会計管理者に調定の通知をしなけれ
ばならないとされている。また、その通知は財務会計システムによって行うこととされ
ている。
しかしながら、私立保育所負担金及び市立こども園等使用料については、子ども未来
局等で運営している子育て支援システム及び福祉トータルシステムによって管理されて
はいたものの、財務会計システム上では監査期日(9月30日)において現年度分の歳入
調定が行われておらず、結果として地方自治法及び市会計規則の定めに従っていなかっ
た。
さらに、毎月市立こども園等を通じ納付者に手交している当該収入に係る納付書につ
いても、その発行に関する決裁をとることなく、子育て支援システムのみによる事務処
理が行われていた。
② 支出負担行為伺書の起票漏れについて(幼保支援課)
・・・
【合規性の観点】
歳出予算を執行しようとするときは、市予算規則第25条第1項の規定によりあらかじ
め支出負担行為伺書を起票し、速やかに支出事務の執行をすべきである。
しかしながら、
私立こども園・保育所等小規模施設整備費等補助金支出事務において、
施設等の小規模修繕に係る経費に対する補助金交付決定がなされ補助金交付決定通知を
行っていたにもかかわらず、財務会計システム上では監査期日(9月30日)において支
21
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
出負担行為伺書の起票が行われていなかった。
③ 予定価格書の決定時期について(こども園課)
・・・
【合規性の観点】
処務事務マニュアルでは、予定価格は、決定者が見積執行直前(前日又は当日)に決
定し、予定価格書に記入することとなっているが、清水病児・病後児保育室運営業務の
委託契約において、予定価格の決定を見積執行の2日前に行っていた。
④ 過年度分歳入調定について(子ども家庭課)
・・・
【正確性及び合規性の観点】
地方自治法第231条では、地方公共団体が歳入を収入する際に、これを調定し、納入義
務者に対して納入の通知をしなければならない旨を定めており、市会計規則はその具体
的手続を定めている。同規則第40条第1項では、出納閉鎖期日までに収入済とならなか
った歳入金があるときは、収入未済額として翌年度に繰り越すこととなっており、同条
第2項の規定により、繰り越された歳入金で繰り越された年度の末日までに収入済とな
らなかったものは、直ちに翌年度に繰り越すこととなっている。さらに、それらの繰り
越した歳入金は、同規則第16条の規定により直ちに調定し、第20条の規定により直ちに
会計管理者に調定の通知をしなければならないこととされ、その通知は財務会計システ
ムによって行うこととされている。
しかしながら、母子家庭等医療費助成金返納金については、子ども未来局等で運営し
ている子育て支援システム及び福祉トータルシステムによって管理されてはいたものの、
財務会計システム上では監査期日(9月30日)において一部についてこれらの手続が行
われておらず、結果として地方自治法及び市会計規則の定めに従っていなかった。
⑤ 過年度分及び現年度分歳入調定について(子ども家庭課)
・・・
【正確性及び合規性の
観点】
地方自治法第231条では、地方公共団体が歳入を収入する際に、これを調定し、納入義
務者に対して納入の通知をしなければならない旨を定めており、市会計規則はその具体
的手続を定めている。同規則第40条第1項では、出納閉鎖期日までに収入済とならなか
った歳入金があるときは、収入未済額として翌年度に繰り越すこととなっており、同条
第2項の規定により、繰り越された歳入金で繰り越された年度の末日までに収入済とな
らなかったものは、直ちに翌年度に繰り越すこととなっている。また、それらの繰り越
した歳入金は、同規則第16条の規定に基づき直ちに調定し、第20条の規定により直ちに
会計管理者に調定の通知をしなければならないこととされ、その通知は財務会計システ
ムによって行うこととされている。さらに、会計事務の手引によると、収入済額の年度、
科目等を誤って収納した場合、収入金更正命令書により科目更正を行うこととなってい
22
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
る。
しかしながら、母子・父子・寡婦福祉資金貸付金元金収入、貸付金利子収入及び雑入
については、子ども未来局等で運営している子育て支援システム及び福祉トータルシス
テムによって管理されてはいたものの、財務会計システム上では監査期日(9月30日)
においてこれらの手続が行われておらず、結果として地方自治法及び市会計規則の定め
に従っていなかった。
(イ)意見
① 母子・父子・寡婦福祉資金貸付事業について(子ども家庭課)
・・・
【有効性の観点】
この事業は母子家庭及び父子家庭並びに寡婦等の自立や児童の健やかな育成を支援す
るための貸付制度であり、福祉的な意味合いが強いものである。さらに、私債権ゆえの
管理の難しさもある。
しかしながら、そのような状況を考慮しても、48,334件、約3億8千万円(元金収入)
もの多額な収入未済額が存在している現状は看過し難い問題である。この貸付制度は、
国庫貸付金等の財源があるものの、過去の貸付けに対する償還金等が次の利用者の貸付
金の原資となる仕組みとなっていることから、現状のままでは制度自体が破綻する危険
性をはらんでいる。
現在この事業の債権管理については各区1人の担当者が他の事業を兼務しながら対応
している状況であり、人的対応も十分ではない。抜本的な対策を考え、滞納額の縮減に
向け取り組まれたい。
23
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(10)病院局
ア 監査対象課かい
病院経営課、静岡看護専門学校、清水看護専門学校
イ 監査の結果
監査した結果、次の2件の指摘事項について是正、改善を求めた。また、3件の指導事
項があった。
【指摘事項】
① 使用料の算定誤り(静岡看護専門学校)
・・・
【合規性の観点】
平成27年3月4日から使用許可した電気通信事業に係る支線2条の使用料について、
平成26年度分は1年未満の端数があるため、市行政財産の目的外使用に係る使用料に関
する条例第3条第2項の規定により月割りをもって計算し、250円とすべきところ、月割
りせずに年額の3,000円を収入していた。
② 使用料の納付期限の誤り(静岡看護専門学校)
・・・
【合規性の観点】
平成27年3月4日から使用許可した電気通信事業に係る支線2条の使用料について、
市行政財産の目的外使用に係る使用料に関する条例第4条の規定により特別な理由があ
る場合を除き使用開始前に納付すべきところ、決裁に特別な理由に関する記載がないま
ま、納付期限を使用開始後の同年3月31日としていた。
24
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(11)経済局
ア 監査対象課かい
商工部
産業振興課
農林水産部
治山林道課
イ 監査の結果
監査した結果、指摘事項はなかったが、1件の指導事項があった。
【意見】
① (株)駿府楽市の将来像について(産業振興課)
・・・
【有効性の観点】
平成3年に旧静岡市において設立された(株)駿府楽市は、本市の外郭団体として指
定管理施設である「駿府匠宿」の運営やJR静岡駅構内にある「駿府楽市」での特産品、
工芸品、民芸品の販売運営等を行っているが、その経営状況が必ずしも芳しくない状態
にあるにもかかわらず、その将来像が明確に示されていない。
(株)駿府楽市の経営については、駿府匠宿のリニューアル計画とも関係するが、利
便施設部分に対する目的外使用料の減免手法の是非や駅構内の駿府楽市の特産品展示コ
ーナーの運営委託の在り方をはじめとする課題が見られることから、駿府匠宿及び駅構
内の駿府楽市のそれぞれの経営状況の点検・評価に留まることなく、全体として根本的
な経営の見通しを分析した上で、株式会社形態を維持してゆくのか、別の形での運営形
態がよいのか、今後の(株)駿府楽市の方向性を検証した上で、その将来像を確立してゆ
く必要がある。
② ツインメッセ静岡機能強化事業について(産業振興課)
・・・
【有効性の観点】
ツインメッセ静岡機能強化事業は、平成25年度に公益財団法人に移行した静岡産業振
興協会(以下「協会」という。
)が主体となって、ツインメッセ西館を対象としてハード
面及びソフト面の連携を図り、MICE誘致の推進に係るコンベンション機能の強化を
目指して検討を進めるものであるとのことであった。
ツインメッセ静岡の機能強化の在り方については、拙速にハード整備ありきの議論を
進めるのではなく、主体となるべき協会の公益財団法人移行後の経営状況を把握した上
で地元中小企業等への貢献という協会本来の役割を念頭に置き、十分な議論を行った上
で本市と協会の相互理解のもと、今後の方向性を打ち出すようにされたい。
25
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
さらに、協会が抱えているツインメッセ静岡の大規模修繕に必要とされる原資や中小
企業支援策を推進するための人材確保といった課題に対し、本市が積極的に関わること
により、地元中小企業支援対策の重要なパートナーとしての協会の将来像を明確に描い
ていくことを期待する。
26
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(12)都市局
ア 監査対象課かい
都市計画部
開発指導課、大谷・東静岡周辺整備課、都市計画事務所
建築部
公共建築課、設備課
イ 監査の結果
監査した結果、次の2件の指摘事項について是正、改善を求めた。また、5件の指導事
項があった。
【指摘事項】
①
森下小学校校舎建築工事設計業務委託に関する事務事業事故について(公共建築
課)
・・・
【合規性の観点】
本市の公共施設の建築工事に係る設計業務は、原則として所管課から公共建築課に委
嘱して実施することとされており、森下小学校校舎建築工事設計業務に係る委託も、教
育施設課が公共建築課に委嘱して行っていた。
本件の事務事業事故は、平成27年3月に公共建築課職員が本件委託に係る検収を行う
際に成果品の一部しか受領していなかったにもかかわらず受注者に対して合格通知書を
発行し、4月に入ってから追加の成果品を受領したところ、設計内容が工事予算額を大
幅に上回ることとなっていたことが発覚したことにより、設計そのものを見直さざるを
得なくなったものである。
この事務事業事故の主な原因は、本来委嘱先である公共建築課職員が委託契約上の監
督員として受注者に対し直接業務に関する指示等を行うべきものであるところ、これを
委嘱元である教育施設課職員が行っていたことにあり、結果として、森下小学校校舎の
建設が当初の予定である平成29年1月から約10か月程度遅れることとなった。
本件に関して、以下の2点の指摘をする。
1)監督員が行うべき業務について
監督員が行うべき業務については、市建設工事に係る設計業務委託契約約款(以
下「設計委託契約約款」という。
)第9条第2項にその権限が、市建設工事に係る測
量、調査及び設計の業務委託に係る監督規程第5条に監督に関する留意事項が、そ
れぞれ規定されている。また、設計業務委託に当たっては、監督員は総括・主任・
27
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
担当監督員の体制をとり、それぞれの業務に応じた権限が分担されている。
教育施設課から委嘱を受けた公共建築課職員は、この監督業務を行うこととなる
が、担当監督員は、適切な指示及び承諾などを受注者に対し直接行うべきであった
にもかかわらず、これを行っていなかった。また、主任監督員は、受注者への指示
等を委嘱元の教育施設課職員が独断で行っていたことを担当監督員から報告を受け
ていたにもかかわらず、これを排除せず、総括監督員への報告を怠っていた。監督
員となった公共建築課職員は、それぞれが本来行わなければならない職責を果たさ
ず、組織としてのマネジメントが機能していない状態となっていた。
2)成果物の検査について
委託業務における成果物の検査は、市契約規則第40条第3項で「検収員は、検査
をしたときは、検収済報告書を作成し、市長に提出しなければならない」と規定さ
れ、設計委託契約約款第31条第2項で「発注者は、
(略)業務の完了を確認するため
の検査を完了し、当該検査の結果を受注者に通知しなければならない」と規定され
ている。
しかしながら、監督員である公共建築課職員は、平成27年3月に成果品の一部し
か受領しておらず、検査ができる状況になかったにもかかわらず検査を完了したと
して、受注者に合格通知書を交付していた。
28
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(13)建設局
ア 監査対象課かい
土木部
技術政策課、土木管理課
道路部
道路計画課
イ 監査の結果
監査した結果、次の2件の指摘事項について是正、改善を求めた。また、2件の指導事
項があった。
【指摘事項】
① 予定価格の決定時期について(技術政策課)
・・・
【合規性の観点】
処務事務マニュアルでは、予定価格は、決定者が見積執行直前(前日又は当日)に決
定し、予定価格書に記入することとなっているが、建設発生土葵ストックヤード管理業
務の委託契約において、予定価格の決定を見積執行の3日前に行っていた。
② 支出負担行為伺書の起票漏れについて(土木管理課)
・・・
【合規性の観点】
歳出予算を執行しようとするときは、市予算規則第25条第1項の規定により、あらか
じめ支出負担行為伺書により、市長の決裁を受けなければならないとされている。静岡
市道路台帳システム改良業務について、平成27年5月27日に契約締結しているものの9
月末日時点で支出負担行為伺書を起票していなかった。
29
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(14)消防局
ア 監査対象課かい
警防部
警防課、救急課、指令課、航空課
イ 監査の結果
監査した結果、指摘事項はなかったが、3件の指導事項があった。
30
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(15)上下水道局
ア 監査対象課かい
水道部
水道企画課、簡易水道課
下水道部
下水道建設課、下水道維持課
イ 監査の結果
監査した結果、次の2件の指摘事項について是正、改善を求めた。また、7件の指導事
項があった。
【指摘事項】
① 予定価格書の決定時期について(水道企画課)
・・・
【合規性の観点】
処務事務マニュアルでは、予定価格は、決定者が見積執行直前(前日又は当日)に決
定し、予定価格書に記入することとなっているが、水のペットボトル製作業務の委託契
約において、予定価格の決定を見積執行の3日前に行っていた。
② 旅費計算にかかる目的地について(下水道建設課)
・・・
【合規性の観点】
取水施設附帯物設置工に伴う可動堰の工場検査のため、平成27年4月に2人の職員が
埼玉県幸手市高須賀に出張している。
処務事務マニュアルに従った行き先の最寄駅は幸手駅(東武日光線)であり、旅費は
33,320円となるが、当該旅費計算書は久喜駅(JR)で38,340円と算出され、5,020円多く
支給されていた。
31
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(16)教育委員会事務局
ア 監査対象課かい
教育局
教育総務課、学校給食課、教育センター、静岡市立清水桜が丘高等学校
イ 監査の結果
監査した結果、次の5件の指摘事項について是正、改善を求めた。また、2件の指導事
項があった。
(ア)指摘事項
① 再指摘積算金額の算出根拠について(教育センター)
・・・
【正確性及び合規性の観点】
市契約規則第10条第2項の規定により、予定価格は適正に定めることとなっているこ
とから、その根拠となる積算金額の算出に当たっては正確を期す必要がある。
しかしながら、北部複合施設建築物環境衛生管理業務において、仕様書に定められた
業務の一部が積算されていないことや、実施回数が異なって積算されているなど、仕様
書と積算書の内容が一致しておらず、積算の算出根拠が不明確となっていた。
委託業務の積算については、平成25年度定期監査でも別業務で指摘しており、改善を
要求したところ、
「ダブルチェックの実施を徹底し、チェック体制の改善を図った」との
報告を受けていたが、再度積算における誤りが発生していた。
② 予定価格の決定時期について(教育センター)
・・・
【合規性の観点】
処務事務マニュアルでは、予定価格は、決定者が入札執行直前(前日又は当日)に決
定し、予定価格書に記入することとなっているが、北部複合施設建築物環境衛生管理業
務の委託契約において、予定価格の決定を入札執行の3日前に行っていた。
③ 収納金の処理について(静岡市立清水桜が丘高等学校)
・・・
【合規性の観点】
市会計規則第123条の規定により、現金出納員は収納金を収納した場合、払込書により
即日又は翌日指定金融機関等に払い込まなければならないとされているが、やむを得な
い理由で会計管理者の承認を得たときは、この限りでないとされている。
しかしながら、清水桜が丘高等学校では、会計管理者の承認を得て、1週間分をまと
めて毎週金曜日に払い込むと取り決めていたにもかかわらず、2週間分をまとめて払い
込んでいる事例があった。
④ 赴任旅費(着後手当)の誤支給について(静岡市立清水桜が丘高等学校)
・・・
【合規
性の観点】
32
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
赴任に伴い住所又は居所を移転する場合、市職員等の旅費に関する条例第20条の規定
により、同条例別表第1の日当定額の5日分及び宿泊料定額の5夜分に相当する額を着
後手当として支給することとなっている。ただし、同条例施行規則第12条第4号イの規
定により、赴任に伴う移転の路程が鉄道50キロメートル未満の場合は、旅費の調整を行
うこととし、同表の日当定額3日分及び宿泊料定額の3夜分に相当する額を支給するこ
ととなっている。
しかしながら、本来、旅費の調整を行った場合の着後手当47,100円を支給すべきとこ
ろ、調整を行わない78,500円を支給していた。
⑤ 赴任旅費(扶養親族移転料)の誤支給について(静岡市立清水桜が丘高等学校)
・・・
【合規性の観点】
赴任に伴い扶養親族を旧勤務地から新勤務地まで随伴する場合、市職員等の旅費に関
する条例第21条の規定に基づき、赴任を命ぜられた日における扶養親族の状況に従い扶
養親族移転料を支給することとなっている。
この算定において、当該移転が鉄道100キロメートル未満である場合、扶養親族移転料
を算定する際に用いる日当の額は、本来、定額の2分の1(1,300円)で計算すべきとこ
ろ、定額(2,600円)で計算を行い、これを支給していた。
(イ)意見
① 社会教育に対する教育委員会の姿勢について(教育総務課)
・・・
【有効性の観点】
現在進行中の第2期教育振興基本計画の施策体系においては、基本的な方向性2「家
庭・地域との一層の連携により、子どもたちを育てる」の中に社会教育施策を位置付け
ているが、その方向性の視点は、子どもの教育が前提となっており、社会教育施策その
ものとは異質なものとなっている。
その原因は、
社会教育部門のほとんどを地方自治法第180条の7の規定に基づき市長部
局に補助執行させていることにあると考えられる。
これら補助執行させている施策に係る基本的な考え方は教育委員会が策定し、コント
ロールすべきであるにもかかわらず、単に教育委員会定例会における月例報告を受ける
ことや例規の改正を決定することなど、最低限度の関与に留まっている。
その結果、教育委員会としての社会教育への関わり方、その全体像、理念、哲学など
が見えない状態となっており、また、補助執行を受けた側の市長部局においても生涯教
育、文化財保護・活用、スポーツ振興の各分野の認識がまちまちの状態となっている。
33
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
社会教育の事務と市長部局の事務の境目がわかりにくい状況となっていることから
「総合行政」の考え方の下に社会教育事務の補助執行が行われてきたことは理解できる
が、今こそ、教育委員会として社会教育に向き合う姿勢や考え方を整理し、主導的立場
で、
市長部局との間で総合行政の在り方と教育行政の在り方について活発な議論を行い、
少なくとも、教育委員会が『
“学校”教育委員会』との謗(そし)りを受けることのない
ように社会教育の理念を確立した上で、
市長部局で行うべき事務との融合や整理を行い、
市民に提示すべきである。
② 学校給食会の在り方について(学校給食課)
・・・
【有効性の観点】
学校給食事業は、保護者が負担する部分、学校現場が関わる部分、市が実施する部分
から成り立っており、その中で静岡市学校給食会(以下「給食会」という。
)は本市から
学校給食用物資購入事務等を受託している。
給食会は、包括外部監査の指摘を受けるまでもなく、校長を会員とした任意団体であ
り、そもそも給食会が組織として十分に確立されていないがゆえに当該委託契約の内容
を問題視されたものである。
学校給食事業の全体像の中で、給食会という組織に任せる部分があるのならば、給食
会の果たす役割(パートナーシップ)を明らかにし、また、校長が会員であるならば、
それにふさわしいように組織の在り方を明確にし、さらに学校給食事業全体の中での給
食費の法的位置付けを説明できなければ、市民や包括外部監査人には理解が得られない
ものとなる。
34
号
外
静 岡 市 報
(17)監査委員事務局
ア 監査対象課かい
監査委員事務局
イ 監査の結果
監査した結果、指摘事項等はなかった。
35
平成28年4月19日
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(18)農業委員会事務局
ア 監査対象課かい
農業委員会事務局
イ 監査の結果
監査した結果、指摘事項はなかったが、4件の指導事項があった。
36
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(19)議会事務局
ア 監査対象課かい
議会総務課、議事課、調査法制課
イ 監査の結果
監査した結果、指摘事項はなかったが、1件の指導事項があった。
37
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
平成27年度 定期監査指摘事項等件数一覧
(単位:件)
局・部名等
指摘事項
指導事項
合計
総務局
0
0
0
企画局
0
1
1
財政局
1
0
1
市民局
0
2
2
清水区役所
0
4
4
観光交流文化局
0
0
0
環境局
0
0
0
保健福祉局
5
3
8
子ども未来局
5
1
6
病院局
2
3
5
経済局
0
1
1
都市局
2
5
7
建設局
2
2
4
消防局
0
3
3
上下水道局
2
7
9
教育委員会事務局
5
2
7
監査委員事務局
0
0
0
農業委員会事務局
0
4
4
議会事務局
0
1
1
24
39
63
合 計
38
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
2 監査結果フォローアップ報告
(1)監査結果フォローアップとは
地方自治法第199条第12項の規定により、市長等が監査結果に基づき改善を図ったとき
は、その措置状況を監査委員に通知することとなっている。
監査結果フォローアップでは、市長等から通知のあった措置状況について、内部統制が
有効に機能しているかという視点のもと検証を行い、改善が認められない事項に対して再
度の指摘を行うこととし、このような牽制機能を発揮することにより、監査の実効性を高
めていこうとするものである。
また、市の内部統制所管部署と連携して、指摘事項の事後検証等を行うことにより、類
似指摘の再発の防止を図ろうとするものである。
― 定期監査の主な流れ ―
監査の実施・監査結果の公表
↓
指摘事項に基づく市長等からの措置状況の通知
(内部統制所管部署等で取りまとめ)
↓
指摘事項に基づく措置状況の公表
↓
監査結果フォローアップ
(2)フォローアップの対象となる指摘事項
平成27年度定期監査の対象となった課かいに対する前回の定期監査※における18件の指
摘事項
※前回の定期監査:平成24年度及び平成25年度の一部
(3)フォローアップの結果
前回の定期監査の指摘事項18件を確認したところ、その結果は次のとおりであった。
状
況
39
件 数
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
ア 指摘事項に対する措置状況が既に通知されているもの
18件
(ア)改善が認められないため再度指摘したもの
(1件)
(イ)措置状況が確認できたもの
(17件)
イ 指摘事項に対する措置状況が未だに通知されていないもの
40
0件
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
ア 指摘事項に対する措置状況が既に通知されているもの
(ア)改善が認められないため再度指摘したもの
積算金額の算出誤りについて(教育委員会事務局教育部教育センター)
【平成25年度
定期監査】 再掲
指摘事項
の
概
北部複合施設清掃業務における委託料の積算金額の算出については、
要 見積結果に影響はなかったものの、所要時間の計算誤りにより、正しい
金額と比べ1,050 円過少に積算されていた。
措 置 状 況 書類による決裁時の確認が不十分であったことがその原因と考え、同様
の指摘が生じないよう、積算等の金額算出の際は読み合わせ及び手計算
によるダブルチェックの実施を徹底し、チェック体制の改善を図りまし
た。
(平成26年6月3日通知・平成26年6月30日公表)
検証結果
北部複合施設建築物環境衛生管理業務において、仕様書に定められた
業務の一部が積算されていないことや、実施回数が異なって積算されて
いるなど、仕様書と積算書の内容が一致しておらず、積算の算出根拠が
不明確となっていたことから、再度、指摘することとした。
(29ページ
の指摘事項参照)
(イ)措置状況が確認できたもの
前回の指摘事項17件について、監査委員に通知された措置が対象課かいで実施さ
れていたことを確認した。
イ 指摘事項に対する措置状況が未だに通知されていないもの
今回の監査対象課かいの所管する事務で、未だに措置状況が通知されていない前回の
指摘事項はない。
41
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
3 行政監査(テーマ監査)結果報告
(1)監査のテーマ
各種団体等への負担金(会費、分担金等)の支出について
(2)監査の目的
本市では、各部局がそれぞれの施策に応じて各種の外部団体等に加入し、規約、会則等
に基づいて、当該団体等への負担金を支出している。
厳しい財政状況の中、近年、全庁的に事務事業の見直しが進んでおり、これらの負担金
の支出においても、団体等への加入目的や負担金の支出効果検証などの確認を行う必要が
あることから、市の支出の透明性や有効性のチェック機能を高め、各部局での負担金支出
の再検討の機会を促すことを目的として、負担金の支出をテーマに選定し、監査を行うこ
ととした。
なお、同テーマでの監査は、平成26年度から引き続いて実施しており、本年度は昨年度
対象とならなかった課かいを対象として、定期監査と併せて行った。
(3)監査の対象
平成27年度定期監査の対象となる60課かいが平成26年度又は同27年度に会費、分担金等
として支出している各種の外部団体等に対する負担金(本年度は支出予定のものを含む。
)
を対象とした。
ただし、次に列挙するものは今回の監査対象から除外した。
ア 研修等参加負担金のような一時的なもの
イ 法令等で支出が定められている国・県・他市町村・一部事務組合(広域連合)への負
担金
ウ 本市のなかでの負担金(会計間での負担金等)
エ 単発的に開催される全国大会や各種イベント等の実行委員会に対する負担金
オ 特定施設等の運営や維持管理に係る負担金
カ 福祉給付や個人給付に係る負担金
(4)監査の期間
平成27年10月30日から平成28年3月30日まで
42
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(5)監査の方法
監査対象の各課かいから、資料の提出を求めるとともに、次に記載した「監査の着眼点」
に基づくヒアリング等を実施し、負担金の支出目的やその効果などについて確認を行った。
(6)監査の着眼点
平成26年度の定期監査(テーマ監査)での監査結果(意見)を踏まえ、以下のとおり着
眼点を定めた。
ア 負担金支出(団体等への加入)の目的は明確か。
イ 規約、会則等で負担金の支出根拠や算定方法は明確になっているか。
ウ 団体等の財務状況を確認しているか。
エ 団体等の活動に積極的に参加しているか。
オ 負担金の支出時期は妥当か。
カ 負担金支出に見合った成果物の提供はあるか。
キ 負担金支出の効果や必要性の検証は行われているか。
(7)監査の結果
監査した結果、指摘事項等はなかった。
なお、監査した内容は、以下に記載のとおりである。
平成26年度に支出した負担金は177件で、その支出額の合計は、1億3,852万円余と
なっていた(詳細は、44ページ以降の「負担金(会費、分担金等)の支出状況一覧」
を参照)
。1件当たりの支出金額は、最高で8,294万円余・最低で500円と大きな開きが
あり、最も件数が多いのは、清水桜が丘高等学校で21件であった。
また、本年度監査の対象となった負担金の平成26年度と同27年度の2か年の推移を
調べたところ、件数の増減はなかったが、支出額(予定額を含む。
)の合計は、501万
円余(3.6%)減の1億3,350万円余となっていた。
なお、平成26年度の金額別支出状況とその構成比率は次表のとおりであり、10万円
未満の負担金が124件で全体の70.1%と多くを占めていた。
43
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
平成26年度 負担金1件当たりの金額別支出状況
1件当たりの金額
件数 (
構成比率
(単位:件、%、円)
)
支出額 (
構成比率
)
1万円未満
38 (
21.5 )
184,300 (
0.1 )
1万円以上 5万円未満
60 (
33.9 )
1,315,625 (
1.0 )
5万円以上 10万円未満
26 (
14.7 )
1,745,100 (
1.3 )
10万円以上 20万円未満
18 (
10.2 )
2,410,931 (
1.7 )
20万円以上 50万円未満
11 (
6.2 )
3,348,810 (
2.4 )
50万円以上100万円未満
11 (
6.2 )
8,503,500 (
6.1 )
100万円以上500万円未満
10 (
5.6 )
17,996,190 (
13.0 )
500万円以上
3 (
1.7 )
103,017,352 (
74.4 )
177 (
100.0 )
138,521,808 (
100.0 )
合
計
さらに、1件当たり100万円以上の負担金は、静岡県交通安全指導員設置費負担金
(生活安心安全課)など13件で、合計1億2,101万円余の支出があり、支出総額に対
する比率では全体の87.4%を占めていた。その内訳は、次表のとおりである。
平成26年度 負担金1件当たり100万円以上のもの
(単位:円)
No.
課かい名
負 担 金 の 名 称
1
生活安心安全課
静岡県交通安全指導員設置費負担金
2
税制課
3
産業振興課
4
警防課
静岡県消防協会静岡支部負担金
3,000,000
5
教育総務課
JET団体割・人員割年会費
2,352,000
6
幼保支援課
7
議会総務課
全国市議会議長会負担金
2,014,000
8
行政管理課
地方行財政調査会
1,713,960
地方税電子化協議会会費及びエルタック
ス運用関係負担金
支出額
82,940,352
14,401,000
2020年東京オリンピック・パラリンピック
メダルケース等提案事業負担金
5,676,000
静岡市地域に開かれた幼稚園づくり推進
協議会負担金
44
2,131,000
号
外
静 岡 市 報
9
農業委員会事務局
10
道路計画課
平成28年4月19日
静岡県農業会議負担金
中部横断自動車道整備促進静岡県中部地
1,510,000
1,440,000
域協議会
11
障害者福祉課
静岡市心のバリアフリーイベント負担金
1,346,230
12
こども園課
静岡市保育協会事業主負担金
1,266,500
13
こども園課
静岡県保育所連合会中部支部負担金
1,222,500
合
計
121,013,542
負担金の支出開始時期は、
「20年以上前」が41件(23.2%)あり、比較的長期にわ
たり負担金を継続して支出していた。
また、支出開始時期が「不明」となっているものが77件(43.5%)あった。
さらに、平成27年度から新たに支出を開始した負担金又は廃止した負担金は1件ず
つであり、その内容は次表のとおりである。
平成27年度から新たに負担金の支出を開始したもの
(単位:円)
平成27年度
No.
課 名
負 担 金 の 名 称
支出額
1
行政管理課
平和首長会議メンバーシップ納付金
平成27年度から負担金の支出を廃止したもの
2,000
(単位:円)
平成26年度
No.
課 名
負 担 金 の 名 称
支出額
1
生涯学習推進課
静岡市・東海大学交流推進協議会負担金
114,431
【意見】
ア 負担金支出の効果検証について
任意で加入している団体等に対する負担金については、本市の施策に有効・有益なもの
であるかどうかなど、支出の必要性について十分に精査するとともに、その費用対効果を
毎年度検証することが重要である。
そこで、負担金支出の効果検証の有無を確認したところ、監査対象のすべての負担金に
45
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
おいて検証が行われているとの回答があり、その内容は、
「研修に参加し、職員のスキルア
ップが図られている」
、
「会議資料や会誌を供覧することで情報の共有化が図られている」
などであった。
金額の大小にかかわらず、負担金を公費で支出している以上、事業効果が得られている
かなどの効果検証を行うことは重要であり、この点については昨年度のテーマ監査におい
ても意見として述べてきたところである。今後も引き続き効果検証を行うとともに、これ
に止まることなく、研修の効果を着実に課内に浸透させ、課内はもとより他課かいとの情
報共有など計画的に水平展開が図られるような方策を講じ、その支出効果が更に有意義な
ものとなるよう努められたい。
イ 団体等の財務状況の確認について
各課かいは、負担金が正当な事業目的のために効果的に使われているか、活動内容に見合
った金額となっているかなどの視点から支出先の団体等の財務状況を確認し、その必要性や
金額の妥当性を検討する必要がある。
昨年度のテーマ監査では、一部の課かいにおいて団体の財務状況の把握をしていなかった
という事例を挙げ、積極的に財務状況の情報を受けるという意識が低下していることを意見
として述べたにもかかわらず、本年度も9件の負担金について「財政状況の確認をしていな
い」との回答があった。そのうち7件は健康づくり推進課の負担金で、監査後すぐに確認が
行われたものの、監査時点では総会に参加した職員が団体の決算書を保管したまま供覧して
おらず、課内での情報共有が図られていなかったことが判明した。情報の共有化を徹底し、
常に厳しい目で負担金の支出事務を執行されるよう求めるものである。
また、繰越金については、32件が多額(年間活動費より繰越金が多い。
)な状況となってい
た。そのうち27件では、会費引下げの動向があることや臨時の出費に備えるとの回答を得た
が、残る5件についてはその動向がなく、会費引下げの提案の予定もないという回答であっ
た。
そのような回答をした課かいにあっては、財務状況の確認の際に、繰越金の多寡を精査し、
収支状況に応じて負担金の金額を見直すよう働きかけることが必要である。
ウ 団体等からの脱退の検討について
各課かいは、負担金支出の効果を検証し、効果が少ないと認められる負担金を支出してい
る場合については、当該団体からの脱退を検討すべきである。
46
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
そこで、団体等から脱退した場合の影響の有無を確認したところ、171件の負担金(全体
の96.6%)で情報収集が困難になるなど、何らかの支障があると認識していた。
しかしながら、
「脱退しても業務への影響は少ない」と回答し、脱退の意向を持ちながら、
監査時点でその行動が見られない事例(食品衛生課の事例であるが、その後の聴取により、
平成28年度から脱退するとの回答を得ている。
)や、
「影響はわからない」と回答するものの、
平成26年度から検討を続けながら未だ脱退の結論が出ていない事例(開発指導課)が見られ
た。
団体等の活動内容と所管業務との間に相違が生じ、支出効果が確認できないと判断される
場合は、脱退の可否を検討して速やかに結論を出す必要がある。
エ 当該年度における負担金の支出時期が遅いと認められるものについて
負担金は、団体等の当該年度の事業に用いられるものであることを考慮すると、事業年度
の遅い時期に団体から請求があることは、通常考えられないことである。
そこで、平成27年度の負担金の支出状況を確認したところ、監査期日(9月30日)におい
て未だ支出されていないものが17件存在していた。その主な理由は「団体からの請求がない
から」というものであり、納付期限が過ぎているなどの支出手続の遅延はなかった。
しかし、前述したとおり、監査期日時点においてもなお請求がない事態は通常は考えられ
ないことから、請求時期が遅い負担金については、当該団体等にとって負担金が真に必要な
ものとなっているか否かについて検証する必要がある。
オ 結び
昨年度のテーマ監査において意見として述べた事項のうち、効果の検証については監査対
象の全課かいで実施されており、改善が図られていたものと認められた。しかし、財務状況
の確認不足については、再度同様の事例が見られ、昨年度監査の結果(意見)が全課かいに
浸透しているとは言い難い状況であった。
また、長年にわたり負担金を支出しているものも多くあり、支出開始から長期間経過する
ことにより支出の目的や意識が希薄になっていることも考えられる。本市が団体等に加入す
る意義やその効果は一定ではなく、本市を取り巻く環境により変化し得ることから、加入目
的を常に明確に意識しておくことが重要であると考える。
今回の監査結果を受けて、継続加入時や予算要求時など定期的に見直しを行い、費用対効
果を意識して、更なる適正化・有効化に努められたい。また、今回対象とならなかった課か
47
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
いにおいても、これを契機に負担金の支出について常に検証・検討を行うことを期待する。
負担金(会費、分担金等)の支出状況一覧
(単位:円)
No.
課かい名
負担金の名称
26年度
27年度
支出
支出開始時
支出額
支出額
根拠
期
1,713,960
1,713,960
定款
支出相手先
(一社)地方行財政調
1
行政管理課
地方行財政調査会
平成15年度
査会
以前
(公財)広島平和文化
平和首長会議メン
2
行政管理課
2,000
要綱
平成27年度
20,000
20,000
規程
不明
50,000
50,000
定款
不明
8,000
8,000
会則
不明
778,000
791,000
規約
昭和53年
14,401,000
14,837,000
規則
平成18年度
全国地方税務協議会
700,000
700,000
規程
平成17年度
静岡税務推進協議会
100,000
150,000
規約
昭和57年度
70,000
70,000
規約
昭和31年度
150,000
150,000
規程
昭和53年度
センター(平和首長会
―
バーシップ納付金
議)
3
公務人材開発協会
(一財)公務人材開発
会費
協会
日本経営協会会費
(一社)日本経営協会
静岡県市職員研修
静岡県市職員研修協
協議会会費
議会
人事課
4
人事課
5
人事課
安全運転管理協会
6
管財課
安全運転管理協会
費
地方税電子化協議
7
会会費及びエルタ
(一社)地方税電子化
ックス運用関係負
協議会
税制課
担金
全国地方税務協議
8
税制課
会負担金
静岡税務推進協議
9
税制課
会負担金
10
11
清水地方税務推進
清水地方税務推進協
協議会負担金
議会
資産評価システム
(一財)資産評価シス
研究センター正会
テム研究センター
税制課
税制課
48
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
員会費
静岡市・東海大学交
生涯学習推進
12
流推進協議会負担
東海大学海洋学部
114,431
―
規約
平成16年
896,500
896,500
会則
昭和38年
50,000
50,000
規約
昭和48年
課
金
生涯学習推進
静岡県公民館連絡
静岡県公民館連絡協
課
協議会分担金
議会
生涯学習推進
静岡県公民館振興
静岡県公民館振興市
課
市町村連盟負担金
町村長連盟
生活安心安全
静岡県交通安全指
(一財)静岡県交通安
課
導員設置費負担金
全協会
13
14
市長会
15
82,940,352
81,329,479
申合せ
昭和42年度
事項
生活安心安全
全国特定市計量行
全国特定市計量行政
課
政協議会会費
協議会
静岡県静岡・藤枝地
静岡県静岡・藤枝地区
区戸籍住民基本台
戸籍住民基本台帳事
帳事務協議会
務協議会
清水区生活支
東海四県婦人相談
東海四県婦人相談員
援課
員連絡協議会会費
連絡協議会
清水区生活支
全国婦人相談員連
全国婦人相談員連絡
援課
絡協議会会費
協議会
16
18,000
18,000
規約
不明
120,000
120,000
規程
不明
1,000
1,000
規約
不明
2,000
2,000
規約
不明
10,000
10,000
規約
平成6年
800,000
800,000
規約
昭和55年度
185,000
185,000
規約
平成18年度
65,000
65,000
規約
昭和47年度
清水区役所戸
17
籍住民課
18
19
静岡県家庭児童相
清水福祉事務
20
静岡県家庭児童相談
談室連絡協議会会
所保育児童課
室連絡協議会
費
静清地域地下水利
静清地域地下水利用
21
環境保全課
用対策協議会負担
対策協議会
金
岳南地域地下水利
岳南地域地下水利用
22
環境保全課
用対策協議会負担
対策協議会
金
23
環境保全課
静岡県都市環境保
静岡県都市環境保全
49
号
外
静 岡 市 報
全行政研究会負担
平成28年4月19日
行政研究会
金
24
25
静岡市環境保全推
静岡市環境保全推進
進協力会負担金
協力会
(公財)日本騒音制
(公財)日本騒音制御
御工学会費
工学会
環境保健研究
日本食品微生物学
日本食品微生物学会
所
会購読会員会費
事務局
環境保健研究
大気環境学会法人
環境保全課
環境保全課
26
27
会員A会費
環境保健研究
全国環境研協議会
28
会費
環境保健研究
地方衛生研究所全
規程
平成16年度
9,000
10,000
規程
昭和57年度
5,000
5,000
定款
平成18年度
10,000
10,000
定款
以前
平成15年度
全国環境研協議会
所
20,000
平成15年度
(公社)大気環境学会
所
20,000
46,000
規約
以前
地方衛生研究所全国
29
平成15年度
38,000
所
46,000
国協議会会費
協議会
地方衛生研究所全
地方衛生研究所全国
国協議会関東甲、
協議会関東甲、信、静
信、静支部会費
支部
全国衛生化学技術
全国衛生化学技術協
38,000
規約
以前
環境保健研究
30
平成15年度
20,000
20,000
規約
所
環境保健研究
以前
31
所
協議会会費
議会
環境保健研究
公衆衛生情報研究
公衆衛生情報研究協
所
協議会会費
議会
環境保健研究
衛生微生物技術協
衛生微生物技術協議
所
議会会費
会
環境保健研究
日本食品衛生学会
(公社)日本食品衛生
団体会員会費
環境保健研究
日本分析化学会公
24,000
定款
学会
以前
平成15年度
日本ウイルス学会
所
会則
平成15年度
24,000
日本ウイルス学会
8,000
以前
34
環境保健研究
会則
平成15年度
8,000
35
8,000
以前
33
購読会員会費
会則
平成15年度
8,000
所
14,250
以前
32
10,000
10,000
会則
以前
(公社)日本分析化学
36
37
平成15年度
14,250
平成15年度
28,800
所
益会員会費
会
環境保健研究
日本感染症学会団
(一社)日本感染症学
28,800
定款
以前
50
8,000
8,000
定款
平成15年度
号
外
静 岡 市 報
所
体会員会費
会
ごみ減量推進
(公社)全国都市清
(公社)全国都市清掃
課
掃会議会費
会議
大都市減量化・資源
大都市減量化・資源化
化共同キャンペー
共同キャンペーン実
ン負担金
行委員会
ごみ減量推進
静岡県都市清掃協
静岡県都市清掃協議
課
議会分担金
会
ごみ減量推進
(公財)廃棄物・3R
(公財)廃棄物・3R研
課
研究財団会費
究財団
平成28年4月19日
以前
38
458,000
458,000
定款
昭和35年
970,000
970,000
規約
不明
60,000
60,000
規程
平成4年
100,000
100,000
規約
平成元年
6,300
6,300
会則
平成7年
37,500
37,500
会則
平成3年度
80,000
80,000
要綱
平成15年度
1,346,230
1,400,000
規約
平成15年度
380,000
380,000
会則
不明
158,000
158,000
会則
平成17年頃
96,000
96,000
定款
平成17年頃
5,000
15,000
定款
平成17年頃
ごみ減量推進
39
課
40
41
全国環境衛生・廃棄
ごみ減量推進
42
全国環境衛生廃棄物
物関係課長会
会
課
関係課長会
費
43
静岡県浄化槽推進
静岡県浄化槽推進協
協議会負担金
議会
廃棄物対策課
PCB廃棄物処理に係
PCB廃棄物処理に係る
44
廃棄物対策課
る東海地区広域協
東海地区広域協議会
議会負担金
45
障害者福祉課
静岡市心のバリア
静岡市心のバリアフ
フリーイベント負
リーイベント実行委
担金
員会
健康づくり推
静岡県対がん協会
進課
会費
46
静岡県対がん協会
静岡県歯科医師会
健康づくり推
47
静岡県歯科医師会、日
並びに日本歯科医
進課
本歯科医師会
師会年会費
健康づくり推
静岡市静岡歯科医
静岡市静岡歯科医師
進課
師会年会費
会
健康づくり推
日本摂食嚥下リハ
日本摂食嚥下リハビ
進課
ビリテーション学
リテーション学会
48
49
51
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
会年会費
健康づくり推
日本口腔衛生学会
進課
学会年会費
健康づくり推
日本小児歯科学会
進課
年会費
健康づくり推
日本障害者歯科学
進課
会年会費
健康づくり推
日本歯科麻酔学会
進課
年会費
50
51
52
日本口腔衛生学会
8,000
18,000
定款
平成17年頃
日本小児歯科学会
10,000
20,000
定款
平成17年頃
8,000
8,000
定款
平成17年頃
15,000
15,000
定款
平成17年頃
13,000
13,000
規約
不明
5,000
5,000
定款
不明
2,000
2,000
規約
不明
47,000
47,000
会則
不明
10,000
10,000
会則
不明
6,000
6,000
規約
平成4年頃
25,000
25,000
会則
不明
2,131,000
2,131,000
規約
平成15年度
日本障害者歯科学会
53
日本歯科麻酔学会
全国食品衛生主管
全国食品衛生主管課
54
食品衛生課
課長連絡協議会会
長連絡協議会
費
特定非営利活動法
特定非営利活動法人
人食品保健科学情
55
食品衛生課
食品保健科学情報交
報交流協議会年会
流協議会
費
56
57
58
全国保健所管理栄
全国保健所管理栄養
養士会会費
士会
全国食肉衛生検査
全国食肉衛生検査所
所協議会負担金
協議会事務局
全国食肉衛生検査
全国食肉衛生検査所
所協議会東海・北陸
協議会東海・北陸ブロ
ブロック負担金
ック事務局
食品衛生課
食品衛生課
食品衛生課
鶏病研究会静岡県支
59
食品衛生課
鶏病研究会会費
部
全国市場食品衛生
全国市場食品衛生検
60
食品衛生課
検査所協議会負担
査所協議会
金
61
静岡市地域に開か
静岡市地域に開かれ
れた幼稚園づくり
た幼稚園づくり推進
幼保支援課
52
号
外
静 岡 市 報
推進協議会負担金
平成28年4月19日
協議会
静岡県給食協会会
62
こども園課
静岡県給食協会
12,000
12,000
規定
不明
20,000
20,000
規程
不明
94,000
118,000
規程
不明
870,000
820,000
規程
不明
1,266,500
1,335,800
規約
不明
1,222,500
1,439,750
規約
不明
313,950
331,500
規約
不明
96,000
99,600
会則
不明
96,800
98,600
規約
不明
14,000
13,000
規約
不明
112,000
104,000
定款
不明
費
63
日本保育園保健協
日本保育園保健協議
議会年会費
会
こども園課
静岡市社会福祉協
静岡市社会福祉協議
64
こども園課
議会施設団体会員
会
費
65
静岡県社会福祉協
静岡県社会福祉協議
議会会費
会
こども園課
静岡市保育協会事
66
こども園課
静岡市保育協会
業主負担金
67
68
静岡県保育所連合
静岡県保育所連合会
会中部支部負担金
中部支部
静岡県国公立幼稚
静岡県国公立幼稚
園・こども園長会費
園・こども園長会
こども園課
こども園課
静岡県公立幼稚
静岡県公立幼稚園・こ
69
こども園課
園・こども園教育研
ども園教育研究会
究会会費
静岡県国公立幼稚
静岡県国公立幼稚園
園こども園長会・静
こども園長会・静岡県
70
こども園課
岡県公立幼稚園こ
公立幼稚園こども園
ども園教育研究会
教育研究会
中部支部会費
東海北陸国公立幼
東海北陸国公立幼稚
稚園・こども園長会
71
こども園課
園・こども園長会 教
教育研究協議会負
育研究協議会
担金
72
全国幼児教育研究
全国幼児教育研究協
協会会費
会
こども園課
53
号
外
静 岡 市 報
静岡看護専門
日本看護学校協議
(一社)日本看護学校
学校
会会費
協議会
73
平成28年4月19日
50,000
50,000
規程
不明
10,000
10,000
規約
不明
10,000
10,000
会則
不明
35,000
35,000
会則
不明
50,000
50,000
規程
不明
10,000
10,000
規約
不明
10,000
10,000
会則
不明
35,000
35,000
会則
不明
54,000
54,000
規約
平成15年度
126,000
126,000
東海北陸地区自治
静岡看護専門
74
東海北陸地区自治体
体看護学校協議会
学校
看護学校協議会
会費
静岡県看護師等養
静岡看護専門
75
静岡県看護師等養成
成機関連絡協議会
学校
機関連絡協議会
会費
静岡看護専門
静岡県自治体立看
静岡県自治体立看護
学校
護学校協議会会費
学校協議会
清水看護専門
日本看護学校協議
(一社)日本看護学校
学校
会会費
協議会
76
77
東海北陸地区自治
清水看護専門
78
東海北陸地区自治体
体看護学校協議会
学校
看護学校協議会
会費
静岡県看護師等養
清水看護専門
79
静岡県看護師等養成
成機関連絡協議会
学校
機関連絡協議会
会費
清水看護専門
静岡県自治体立看
静岡県自治体立看護
学校
護学校協議会会費
学校協議会
静岡県企業立地市
静岡県企業立地市町
町推進連絡会会費
推進連絡会
日本立地センター
(一財)日本立地セン
80
81
82
産業振興課
産業振興課
年会費
寄付
ター
平成16年度
行為
(一財)伝統的工芸
(一財)伝統的工芸品
83
産業振興課
品産業振興協会賛
50,000
50,000
規程
不明
42,000
42,000
規程
不明
20,000
20,000
定款
不明
産業振興協会
助会費
84
85
(公財)日本デザイ
(公財)日本デザイン
ン振興会会費
振興会
日本工芸技術協会
日本工芸技術協会
産業振興課
産業振興課
54
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
会費
2020 年東 京オリ ン
ピック・パラリンピ
86
産業振興課
協定
静岡特産工業協会
5,676,000
1,995,000
ックメダルケース
平成26年度
書
等提案事業負担金
87
88
静岡県の伝統工芸
静岡県郷土工芸品振
品展負担金
興会
静岡市林道事業推
静岡市林道事業推進
進協議会負担金
協議会
産業振興課
治山林道課
500,000
500,000
規約
不明
510,000
500,000
規約
平成7年度
40,000
40,000
規程
不明
8,000
8,000
規約
平成17年度
100,000
0
会則
平成14年
30,000
30,000
規則
国土計画協会年会
89
開発指導課
(財)国土計画協会
費
90
土地対策全国連絡
土地対策全国連絡協
協議会会費
議会
大谷・東静岡周
市街地整備促進協
市街地整備促進協議
辺整備課
議会負担金
会
開発指導課
91
日本建築学会会員
92
公共建築課
平成15年度
(一社)日本建築学会
会費
93
以前
静岡県公共建築推
静岡県公共建築推進
進協議会会費
協議会
公共建築課
100,000
100,000
規約
平成4年度
30,000
30,000
規則
昭和45年度
10,000
10,000
会則
不明
27,000
27,000
会則
平成17年度
10,000
10,000
会則
不明
33,000
33,000
規約
平成26年度
公共建築協会賛助
94
公共建築課
(一社)公共建築協会
会員会費
静岡県都市建設工
静岡県都市建設工事
95
技術政策課
事検査員連絡会負
検査員連絡会
担金
土木電算連絡協議
96
技術政策課
土木電算連絡協議会
会会費
97
98
土木行政事務電算
土木行政事務電算化
化研究会会費
研究会
静岡市高規格幹線
静岡市高規格幹線道
道路・(仮称)東名静
路・(仮称)東名静岡東
技術政策課
道路計画課
55
号
外
静 岡 市 報
岡東スマートイン
スマートインターチ
ターチェンジアク
ェンジアクセス道路
セス道路整備促進
整備促進期成同盟会
平成28年4月19日
期成同盟会負担金
都道府県・指定都市
都道府県・指定都市道
99
道路計画課
道路連絡協議会通
0
30,000
規約
平成17年度
50,000
50,000
規約
平成20年度
13,000
13,000
会則
路連絡協議会
常会費
100
全国街道交流会議
特定非営利活動法人
年会費
全国街道交流会議
道路計画課
静岡県市町村道整
静岡県市町村道整備
101
道路計画課
備促進期成同盟会
昭和62年度
促進期成同盟会
頃
会費
静岡県国道協会負
102
道路計画課
静岡県国道協会
40,000
40,000
会則
静岡県道路協会
200,000
200,000
規約
平成4年度
担金
静岡県道路協会会
103
道路計画課
昭和44年度
費
頃
国道1号バイパス
国道1号バイパス(静
(静岡藤枝間)建設
104
道路計画課
昭和59年度
岡藤枝間)建設促進期
300,000
300,000
規約
促進期成同盟会負
頃
成同盟会
担金
中部日本横断自動
中部日本横断自動車
車道建設促進期成
道建設促進期成同盟
同盟会会費
会
中部横断自動車道
中部横断自動車道整
整備促進静岡県中
備促進静岡県中部地
部地域協議会
域協議会
昭和59年度
105
道路計画課
51,200
51,200
規約
頃
106
道路計画課
1,440,000
1,440,000
規約
224,000
224,000
規約
平成7年度
新東名高速道路建
新東名高速道路建設
107
道路計画課
設促進協議会負担
昭和63年度
促進協議会
頃
金
108
道路計画課
新東名自動車道建
新東名自動車道建設
56
42,000
42,000
規約
平成2年度
号
外
静 岡 市 報
設促進期成同盟会
平成28年4月19日
促進期成同盟会
頃
負担金
109
110
111
112
113
114
静岡県スマートIC
静岡県スマートIC協
協議会負担金
議会
Think Our Street
Think Our Street 推
推進委員会負担金
進委員会
静岡県街路事業促
静岡県街路事業促進
進協議会負担金
協議会
中部ブロック「道の
中部ブロック「道の
道路計画課
道路計画課
道路計画課
道路計画課
駅」連絡会会費
駅」連絡会
静岡県消防協会
静岡県消防協会静岡
静岡支部負担金
支部
賞じゅつ金等負担
静岡県消防協会静岡
金
支部
8,000
8,000
規約
平成24年度
50,000
50,000
会則
平成4年度
135,000
135,000
会則
平成5年度
53,000
70,000
規約
平成5年度
頃
警防課
警防課
3,000,000
3,000,000
規程
平成21年度
776,000
776,000
要綱
平成21年度
893,000
498,000
要綱
平成16年度
220,000
110,000
会則
不明
472,500
472,500
通知
平成8年度
140,000
140,000
規約
平成20年
規約
不明
静岡地域メディカ
静岡地域メディカル
115
救急課
ルコントロール協
コントロール協議会
議会負担金
静岡県防災行政無
静岡県防災行政無線
116
指令課
線運営協議会負担
運営協議会
金
117
118
自治体衛星通信機
(一財)自治体衛星通
構分担金
信機構
静岡ヘリポート連
静岡ヘリポート連絡
絡協議会負担金
協議会
指令課
航空課
136,000
静岡県簡易水道協
119
簡易水道課
静岡県簡易水道協会
193,000
(見込)
会会費
指定都市教育委
指定都市教育委員・教
120
教育総務課
員・教育長協議会分
150,000
150,000
規約
平成17年度
370,000
380,000
会則
不明
育長協議会
担金
121
教育総務課
静岡県都市教育長
静岡県都市教育長協
57
号
122
外
静 岡 市 報
協議会負担金
議会
JET団体割・人員割
(一財)自治体国際化
平成28年4月19日
平成17年度
2,352,000
教育総務課
年会費
2,568,000
規程
協会
以前
全国へき地教育研
全国へき地教育研究
123
教育総務課
究連盟会学校負担
57,000
57,000
70,000
70,000
規約
不明
連盟 静岡県代表
金
全国社会教育委員
124
(一社)全国社会教育
教育総務課
連合負担金
定款
委員連合
平成15年頃
細則
東海北陸地区青少
年教育施設協議会
東海北陸地区青少年
125
教育総務課
5,000
5,000
会則
不明
5,000
5,000
会則
不明
5,000
5,000
会則
不明
5,000
5,000
会則
不明
10,000
10,000
規約
不明
全国教育研究所連盟
25,000
25,000
規約
昭和24年度
関東地区教育研究所
14,400
14,400
規約
昭和27年度
会費(南アルプスユ
教育施設協議会
ネスコエコパーク
井川自然の家)
東海北陸地区青少
126
年教育施設協議会
東海北陸地区青少年
会費(和田島自然の
教育施設協議会
教育総務課
家)
静岡県青少年教育
施設協議会会費(南
静岡県青少年教育施
127
教育総務課
アルプスユネスコ
設協議会
エコパーク井川自
然の家)
静岡県青少年教育
静岡県青少年教育施
128
教育総務課
施設協議会会費(和
設協議会
田島自然の家)
129
静岡県学校給食振
静岡県学校給食振興
興期成会負担金
期成会
学校給食課
全国教育研究所連
130
教育センター
盟費
131
教育センター
関東地区教育研究
58
号
132
133
外
静 岡 市 報
所連盟費
連盟
指定都市教育研究
指定都市教育研究所
所連盟負担金
連盟
都道府県指定都市
都道府県指定都市教
教育センター所長
育センター所長協議
協議会分担金
会
清水桜が丘高
静岡県高等学校国
静岡県高等学校国際
等学校
際教育研究会会費
教育研究会
清水桜が丘高
全国都市立高等学
全国都市立高等学校
等学校
校長会会費
長会事務局
清水桜が丘高
全国高等学校長協
静岡県高等学校長協
等学校
会会費
会
清水桜が丘高
全国高等学校長協
静岡県高等学校長協
等学校
会商業部会会費
会
清水桜が丘高
全国高等学校長協
静岡県高等学校長協
等学校
会家庭部会会費
会
清水桜が丘高
全国高等学校長協
静岡県高等学校長協
等学校
会普通部会会費
会
清水桜が丘高
静岡県高等学校教
静岡県高等学校教育
等学校
育研究会学校会費
研究会
清水桜が丘高
産業教育振興中央
静岡県産業教育振興
等学校
会会費
会
清水桜が丘高
静岡県産業教育振
静岡県産業教育振興
等学校
興会学校関係会費
会
清水桜が丘高
静岡県高等学校長
静岡県高等学校長協
等学校
協会会費
会
教育センター
教育センター
134
135
136
137
138
139
140
141
142
143
平成28年4月19日
22,000
22,000
規約
平成16年度
16,000
16,000
規約
平成17年度
3,000
3,000
会則
平成25年度
11,000
11,000
会則
平成25年度
8,000
8,000
規約
平成25年度
17,035
15,810
規約
平成25年度
6,000
6,000
規約
平成25年度
6,000
6,000
規約
平成25年度
41,500
41,500
細則
平成25年度
13,000
13,000
規程
平成25年度
19,040
17,640
会則
平成25年度
40,000
40,000
規約
平成25年度
2,000
2,000
規約
平成25年度
15,000
15,000
会則
平成26年度
静岡県高等学校長
清水桜が丘高
144
静岡県高等学校長協
協会家庭部会学校
等学校
会家庭部会
負担金
145
清水桜が丘高
進学・特進コース指
進学・特進コース指導
59
号
外
静 岡 市 報
等学校
導懇話会会費
懇話会
清水桜が丘高
静岡県都市立高等
静岡県都市立高等学
等学校
学校長会会費
校長会
静岡県公立高等学
静岡県公立高等学校
校事務職員協会中
事務職員協会中部支
部支部会費
部
清水桜が丘高
静岡県高等学校進
静岡県高等学校進路
等学校
路指導協議会会費
指導協議会
146
平成28年4月19日
5,000
5,000
規約
平成25年度
2,500
2,500
会則
平成25年度
1,500
1,500
会則
平成25年度
3,500
3,500
会則
平成25年度
3,000
3,000
会則
平成25年度
500
500
会則
平成25年度
8,000
8,000
規約
平成25年度
1,000
1,000
会則
平成25年度
2,000
2,000
会則
平成25年度
188,000
188,000
会則
清水桜が丘高
147
等学校
148
静岡県公立高等学
清水桜が丘高
149
静岡県公立高等学校
校事務職員協会会
等学校
事務職員協会
費
清水桜が丘高
全国公立高等学校
静岡県公立高等学校
等学校
事務職員協会会費
事務職員協会
150
東海地方公立高等
清水桜が丘高
151
静岡県公立高等学校
学校事務職員研究
等学校
事務職員協会
協議会負担金
清水桜が丘高
全国高等学校教
全国高等学校教頭・副
等学校
頭・副校長会会費
校長会
清水桜が丘高
政令指定都市立学
政令指定都市立学校
等学校
校事務長会会費
事務長会
152
153
静岡地区公立高等
清水桜が丘高
154
静岡地区公立高等学
学校事務職員協会
等学校
校事務職員協会
会費
監査委員事務
全国都市監査委員
155
昭和40年以
全国都市監査委員会
局
会年会費
監査委員事務
東海地区都市監査
前
東海地区都市監査委
156
局
委員会年会費
員会
監査委員事務
静岡県都市監査委
静岡県都市監査委員
23,000
会則
前
157
158
昭和40年以
23,000
昭和40年以
65,000
局
員会年会費
会
農業委員会事
静岡県農業会議負
静岡県農業会議
65,000
規約
前
60
1,510,000
1,510,000
会則
昭和29年頃
号
外
静 岡 市 報
務局
担金
農業委員会事
静岡県農業委員会
務局
職員協議会会費
159
平成28年4月19日
23,100
23,100
規約
昭和29年頃
2,014,000
1,933,000
会則
不明
75,000
75,000
規約
平成17年度
139,500
179,500
会則
不明
60,000
60,000
規約
不明
18,000
18,000
規約
不明
28,000
28,000
規約
不明
東海市議会議長会
85,000
73,000
会則
不明
東海市議会議長会
3,000
1,000
規程
不明
203,000
193,000
会則
不明
100,000
100,000
要領
昭和62年頃
87,100
87,100
会則
不明
静岡県農業会議
全国市議会議長会
160
議会総務課
全国市議会議長会
負担金
全国市議会議長会
全国市議会議長会指
161
議会総務課
政令指定都市協議
定都市協議会
会負担金
全国競輪主催地議
全国競輪主催地議会
162
議会総務課
会議長会加入者負
議長会
担金
都市行政問題研究
163
議会総務課
都市行政問題研究会
会負担金
全国自治体病院経
全国自治体病院経営
164
議会総務課
営都市議会協議会
都市議会協議会
負担金
全国温泉所在都市
全国温泉所在都市議
165
議会総務課
議会議長協議会負
会議長協議会
担金
東海市議会議長会
166
議会総務課
負担金
東海市議会議長慶
167
議会総務課
弔基金拠出金
静岡県市議会議長
168
議会総務課
静岡県市議会議長会
会負担金
静岡県中部四市議
静岡県中部四市議会
169
議会総務課
会議長協議会負担
議長協議会
金
静岡県地方議会議
170
議会総務課
静岡県市議会議長会
長会連絡協議会負
61
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
担金
富士山静岡空港利
富士山静岡空港利用
171
議会総務課
用促進協議会負担
20,000
20,000
会則
不明
20,000
20,000
規約
不明
20,000
20,000
規約
昭和40年頃
80,000
80,000
規約
不明
207,360
207,360
定款
不明
10,000
10,000
定款
不明
4,000
4,000
規約
平成24年度
810,000
810,000
規約
平成21年度
138,521,808
133,509,149
促進協議会
金
全国高速自動車道
全国高速自動車道市
172
議会総務課
市議会協議会負担
議会協議会
金
石油基地防災対策
石油基地防災対策都
173
議会総務課
都市議会協議会分
市議会協議会
担金
静岡県港湾振興会
174
議会総務課
静岡県港湾振興会
負担金
175
176
内外情勢調査会負
(一社)内外情勢調査
担金
会
静岡県中部未来懇
静岡県中部未来懇話
話会会費
会
議会総務課
議会総務課
中山間地域活性化
中山間地域活性化市
177
議会総務課
市議会議長協議会
議会議長協議会
負担金
178
議会総務課
高規格道路整備促
高規格道路整備促進
進静岡藤枝地域議
静岡藤枝地域議員連
員連盟負担金
盟
合
計
※ 平成27年度支出額には、支出予定額を含む。
62
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
Ⅱ 提言
1 内部統制評価
(1)内部統制評価の目的
内部統制所管部署と監査委員とは、内部統制所管部署が監査委員の指摘事項等を内部統
制体制構築の参考とする一方で、その仕組みのもとで行われた業務を監査委員が監査し、
検証することにより連携しており、その一環として昨年度の定期監査結果報告では内部統
制に関する意見を述べた。
本年度からこの取組を一層強化し、本市の内部統制の有効性を一層高めることを目的と
して、内部統制評価を実施する。内部統制評価は、各年度の定期監査の結果を踏まえて、
本市の内部統制の整備・運用状況を検証・評価するもので、必要に応じて提言を行う。
(2)本年度の定期監査結果の分析
本年度の定期監査の結果を、指摘事項と指導事項を合わせたもの(以下「指摘等」とい
う。
)の件数により分析する。
監査は、各課の事務を収入事務、金券類、支出事務等、フォローアップの4種類に区分
し、伝票を抽出して実施したが、伝票種別ごとの指摘等の状況は表1のとおりで、支出事
務等の委託料に係るものが最も多く、次いで、収入事務に係るものが多かった。
そこで、本年度は、指摘等の多く見られた収入事務と委託契約に関する事務処理上の誤
りを分析することとした。
63
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(表1)伝票種別ごとの指摘等の状況
抽出伝票総数
延べ指摘等件数
(抽出件数対比)
9件
1 収入事務
60件
(15.0%)
2 金券類
41件
3件
(7.3%)
7件
9款 旅費
16件
(43.8%)
0件
11款 需用費
9件
(0.0%)
42件
3
支
出
事
務
等
13款 委託料
59件
19款 負担金、補助及び交付金
14件
(71.2%)
1件
(7.1%)
3件
財産管理(行政財産の目的外使用)
財産管理(普通財産の貸付)
9件
5件
(33.3%)
1件
(20.0%)
0件
その他
20件
4 フォローアップ
18件
(0.0%)
1件
(5.6%)
67件
合計
251件
(26.7%)
(注)表右欄の( )は、当該区分における指摘等件数を抽出伝票総数で除して得た数
値である。なお、監査結果報告書の指摘事項は異なる伝票の同種の誤りをまとめて
記載すること等があるため、延べ件数で表記した上記の件数と、35ページの「定期
監査指摘事項等件数一覧」の件数とは、必ずしも一致しない。
(3)収入事務における指摘等の状況
64
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
表1で示した収入事務9件の指摘等の状況は、下表のとおりである。
(表2)収入事務における指摘等の状況
指摘等の内容
件数
調定処理の漏れ
6件
事務決裁区分の誤り
1件
指定金融機関への払い込みの遅延
1件
督促処理の漏れ
1件
合
計
9件
表2に示すとおり、収入事務に係る指摘等のうち半数以上が調定処理の漏れとなってい
る。
調定処理は、場合によっては決算時までに処理をすれば第三者への影響が生じないこと
もあり、それが事務遅延の誘因となっている一面もある。
(4)委託契約における誤りの状況
委託契約の誤りに関しては、事務の一連の手続と、それぞれの手続で整備されている内
部統制の状況を踏まえた分析をする。
ア 委託契約における事務手続と内部統制の整備状況
本市の委託契約事務は、おおむね表3のような手順により実施しており、表の右欄に
記載した内部統制が整備されている。
(表3)委託契約事務における手続の流れ
内部統制の整備状況
事務手続
(統制の痕跡※)
①予算要求
財政課による査定等(査定資料)
当該委託に係る予算の要求
②事業決裁
事業所管部署での内容確認(事業所
契約書・仕様書、積算額等を含めた決裁
管部署職員の押印)
③業者選定
委員(部会員)による内容の確認(委
業者選定委員会(部会)による審議
員(部会員)の押印)
④公告、見積執行通知
内部統制機能が整備されていない。
見積参加者への周知
⑤予定価格の決定
内部統制機能が整備されていない。
65
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
所属長等による決定
⑥入札(見積)執行
見積執行参加職員による確認(所属
見積参加者の中から受託者を決定
長等の押印)
⑦支出負担行為伺・決定
事業所管部署での内容確認(事業所
財務会計システムによる支出の決定
管部署職員の押印)
⑧契約の締結
一部については公印所管部署による
契約書の取り交わし等
確認(公印使用簿への署名)
⑨業務実施
収受書類の供覧による確認(事業所
委託業務実施に伴う諸書類の収受等
管部署職員の押印)
⑩変更契約
①から⑨までに準じる。
必要に応じて行う契約の変更
⑪検査・検収
検収済報告書供覧による確認(事業
委託業務成果物の確認
所管部署職員の押印)
⑫支出命令・代金の支払
会計課の審査による確認(会計課職
会計管理者への命令及び代金支払
員審査印)
※右欄の(
)内は、内部統制が整備されている場合に、統制の結果がどのように記録されてい
るのかを示している。
本件の監査においては、①から⑫までの事務手続の中で、④及び⑤に関してはこれに
対応する内部統制機能の整備がされておらず、⑧に関しては一部のみ整備されていると
いう評価をしたが、その理由は下表のとおりである。
(表4)内部統制の整備がされていないとした手続の評価とその理由
項目
評価結果とその理由
④公告、見積執行通 評価結果:× 内部統制機能が整備されていない。
知
事業決裁の内容に沿って担当者が見積参加者へ文書により
通知を行うものであるが、文書の内容が事業決裁どおりのも
のであったのかを確認するプロセスがないため。
⑤予定価格の決定
評価結果:× 内部統制機能が整備されていない。
所属長が単独で実施するプロセスであるため。ただし、機密
保持の面から、この手続に内部統制の整備がされていないこ
とに関してやむを得ない面もある。
66
号
外
⑧契約の締結
静 岡 市 報
平成28年4月19日
評価結果:△ 一部、整備されていない。
契約書に公印を押印する際に、契約締結に必要な事項(仕様
書が事業決裁どおりに添付されているか等)については、公
印所管部署が確認しているが、担当者が単独で実施し、第三
者による確認がされていない手続(受託者に暴力団排除に関
する誓約書兼同意書の提出を求める手続等)もある。
イ 事務手続区分ごとの指摘等の状況
表3に示した事務手続ごとの内部統制の整備状況と指摘等の件数は、次の表5のとお
りである。
(表5)指摘等の状況(事務手続ごと)
内部統制
主な指摘等の内容
指摘等件数
整備状況
①予算要求
○
0
-
契約書の所要条項記載漏れ、
②事業決裁
○
15
事業決裁所定事項記載漏れ、
積算誤り
③業者選定
○
2 理由に欠ける単独随意契約
④公告、見積執行通知
×
0
⑤予定価格の決定
×
5 予定価格書記載日の誤り
⑥入札(見積)執行
○
1
-
棄権があった場合の扱いの
誤り
⑦支出負担行為伺・決定
○
2 起票漏れ
仕様書の添付漏れ、暴力団排
⑧契約の締結
△
10
除に関する誓約書兼同意書
の受領漏れ
⑨業務実施
○
3 所定書式提出漏れ
⑩変更契約
○
2 合議の誤り
⑪検査・検収
○
2 仕様と異なる納品
⑫支出命令・代金の支払
○
0
67
-
号
外
静 岡 市 報
合
計
平成28年4月19日
42
上表のとおり、指摘等のなかには、内部統制が整備されている事務手続に見られたも
のもあれば、内部統制が整備されていない事務手続に見られたものもある。
事務処理上の誤りの発生を抑えるためにも、内部統制が整備されている場合にあって
はそれが適切に運用されているのか、されていない場合にあっては整備をする必要があ
るのか、といった点について、検証をしていく必要がある。
(5)評価結果
以上に述べた分析結果から、次の4点の提言を行う。
①歳入調定伺書の起票について(収入事務)
収入事務に係る指摘等の半数以上は、歳入調定伺書の起票漏れであったが、この要因
を大きく分けると、独自のシステムで歳入に関する情報を管理し納付書の発行等を行っ
ている課が当該システムへの入力をもって事務を(一時的であれ)完結させていた事例
と、前年度からの繰越調定を怠っていた事例に区分できる。
このような事例に関しては、過去の定期監査(平成25年度定期監査)においても指摘
しているが、調定事務は地方自治法第231条に定められた手続であることから、その重要
性を再認識する必要がある。
また、このような誤りが見られる理由のひとつとしては歳入調定伺書の起票に漏れが
ないのかを確認する仕組みが整備されていないことが挙げられるが、独自システムを導
入している課における当該システムと財務会計システムとの連動や、歳入調定伺書を漏
れなく起票するためのチェックリストを作成する等、再発防止のための仕組みを整備さ
れたい。
②事業決裁における誤りについて(委託契約)
表5に示したとおり、委託契約における指摘等では、事業決裁に係るものが最も多か
った。表6は、事業決裁に係る指摘等を細分化したものであるが、2)の積算金額の誤
りについては検算を、4)の決裁文書記載事項漏れについては記載漏れがないかの確認
を、5)の決裁文書起案日誤りについては日付の確認を、それぞれ起案者以外の者がチ
ェックすることで、誤りを防止することができる。
比較的容易に実施することのできるチェック体制整備の例としては、全庁的に活用で
きるチェックリストを作成するとともに、当該リストを活用して決裁時に職責(特に課
長補佐)に応じた確認を行う取組が考えられるが、事業決裁における誤りを抑制するた
めにもこのような仕組みの整備を行われたい。
68
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(表6)委託契約における事業決裁の指摘等の状況
区分
件数
主な内容
1)契約書記載事項誤り
4 損害賠償予約条項の記載漏れ
2)積算金額の誤り
3 積算金額の計算誤り、算出根拠不明
3)決裁文書記載事項誤り
3 委託理由が不明確
4)決裁文書記載事項漏れ
3 委託理由の記載漏れ
5)決裁文書起案日誤り
2 常任委員会開始前の起案
合 計
15
③公印所管部署の役割について(委託契約)
委託契約における指摘等のうち、事業決裁の誤りに次いで多かったのが、仕様書の添
付漏れ等の契約締結時の誤りである。
このほかにも、支出負担行為伺書を起票することなく契約を締結していた事例も見ら
れた。
このような誤りが生じる原因のひとつに、
(4)で分析したとおり、契約締結の手続の
一部に内部統制が整備されていないことが挙げられる。
公印所管部署が、その権限を委譲されていることを再認識し、共通して使用するチェ
ックリストを作成する等、本来期待されている機能を発揮するための仕組みの整備をさ
れたい。
④予定価格の決定について(委託契約)
予定価格の決定段階での指摘等(表5の⑤)も、比較的件数が多い。予定価格の決定
には、機密保持の観点から所属長等のみが関与する手順が多く含まれており、これらの
手順が適切に行われているのかを第三者が確認する余地が少なく、内部統制を整備する
ことに一定の制約があることは理解できる。
しかしながら、昨年度に引き続き指摘している予定価格の決定日の誤りに関していえ
ば、予定価格書の様式に注記を設けること等で容易に防止することができるものと考え
るため、このような再発防止のための仕組みを整備されたい。
69
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
(6)まとめ
以上が、平成27年度定期監査の結果と、その結果に基づく内部統制評価についての所
見である。
評価結果では、毎年度同様の指摘等が繰り返されている事例を中心に取り上げ、それ
ぞれの具体的な対応策を例示した。これらの事例に共通して言える根本的な要因は、職
員のルールに対する認識不足である。
委託契約を例にとっても、当該事業の根拠法令等も精査をしていくのはもちろんのこ
と、契約に関係する法令(地方自治法や民法)や例規(本市の条例や規則)
、処務事務マ
ニュアルといったものまで遵守すべき事項が多くある。法令や例規を遵守し、運用して
いくことは、公務員の本分ともいえるものであり、これに従っていない事務処理に関す
る指摘等が散見されることは、非常に残念なことである。
特に、ここ数年の監査で見られる事例では、従前の事業決裁や契約書の内容を流用し
た結果、誤りが生じているものが多い。業務のICT化に伴って文書の流用が容易にな
り、それが増加した結果、決裁の背景や根拠を追及することなく、従前のものをそのま
ま流用する風潮がまん延していることが要因であると考えられるが、法令や社会情勢と
いった事業の背景にあるものは刻々と変化していくものであるから、新たな事業決裁を
する際には、その時勢に沿った内容のものを作成しなければならない。
住民ニーズが複雑化・多様化し、限られた職員で効率的な業務遂行が求められる今般
の情勢に鑑みれば、今後、業務のICT化が一層進展していくことが見込まれるが、I
CT化の進展とともにここに挙げたような弊害が生じる可能性は増大する。
したがって、管理職のリーダーシップのもと、職員一人ひとりがこれまで以上に、業
務の背景や根拠を追及して業務を遂行してゆくため、地道に法令集や例規集を読み解く
習慣を忘れず、安易に前例やマニュアルを鵜呑みにしない姿勢を持って事務処理に当た
ることを望むものである。
70
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
2 「情報共有」と「人材育成」の観点から
本年度の定期監査においては、本市の組織及び運営の合理化に資する提言をするために、
「情報共有」と「人材育成」という2つのキーワードを念頭に、監査対象課かいの業務の内
容についての調査を行ったので、その結果の報告と結果を踏まえた提言を行う。
(1)着実な市政の実施に向けて
市議会平成26年11月定例会で可決された第3次静岡市総合計画(以下「3次総」という。
)
は、平成27年度から34年度までの8年度間を対象とした市政運営の基本戦略ともいえるも
ので、本年度はこの計画実施期間の初年度に当たる。
3次総では、平成37年(2025年)に総人口70万人を維持することを最大の目標に数々の
事業を掲げており、さらに3次総に位置付けられた施策を補強・加速するための事業を盛
り込んだ「静岡市総合戦略~2025年の総人口70万人維持に向けて~」も平成27年10月に策
定されたところである。
人口維持の目標を達成するためには、未来市民に選択される魅力ある都市づくりが必要
であり、これを実現するための多岐にわたる政策を限られた資源(ヒト・モノ・カネ)で
着実に実施していく上においても、
連携による確実かつ効率的な組織運営が不可欠となる。
連携の必要性については昨年度の定期監査においても提言したところであるが、本市職
員の連携への取組状況をより一層深く点検するため、本年度は以下の取組に着眼した調査
を実施した。
・情報共有・・・・・連携の前提となる、連携に不可欠な取組
・人材育成・・・・・連携の担い手を育てていくための取組
(2)調査の結果
ア 連携と情報共有への取組(情報共有の観点から)
環境の変化に即応しなければならない施策や新規に実施する施策、内容が高度で複雑
な施策は、執行に当たって多くの者に影響を与えることから、関係者との認識共有を丁
寧に行った上で実施してゆく必要がある。また、そのような施策は複数の部署が分担す
ることがあることから、その円滑な遂行のためにも各部署間の情報共有が欠かせない。
ところが、
昨年度の定期監査においても、
この点が不足している事例が散見されたが、
今回の調査においても各部署間での情報共有が不足していると見られる以下のような事
例があった。
71
号
外
静 岡 市 報
事例
平成28年4月19日
見解
①小中一貫教育における報道内容と方針決 報道先行については、教育委員会事務局は関
定の不整合(教育委員会事務局)
与していないとのことであったが、情報共有
平成27年6月から平成28年2月にかけて計 すべき相手方(現場の教師や保護者、協議会
6回開催される
「小中一貫教育の在り方協議 のメンバーなど)に先入観を与えてしまう状
会」において方針が決定される手順のはず 況となり、小中一貫教育導入に係る十分な議
が、その前にあたかも小中一貫教育の一斉実 論が行われていたかどうかの疑いを生じか
施が決定したかのような報道が先行し、報道 ねない事態となった。
内容と方針の決定状況とに不整合が生じて
いた。
②社会教育における庁内認識の不整合(教 教育委員会は、補助執行させる立場として、
育委員会事務局)
社会教育の理念を関係部局に明示するとと
教育委員会は、生涯学習の推進、文化財の保 もに、これらの部局への指導や施策の検証を
護・活用、博物館・美術館の運営、スポーツ 行う役割を果たすべきであるが、各部局との
の振興などといった一連の社会教育に関す 間の適切なコミュニケーションが図られて
る施策を、市長部局(観光交流文化局等)に いないため、関係部局間の社会教育の在り方
補助執行させている。
の認識に不整合が生じていた。
しかし、この社会教育に関する施策は「第2
期教育振興基本計画」
に明確な位置付けがさ
れていなかった。
③静岡病院の独立行政法人への移行の影響 独立行政法人移行による影響について、移行
に係る認識不足(病院局)
を進める部署とその影響を受ける部署とが
静岡病院の独立行政法人への移行は、平成25 ともに病院局内にあるのにもかかわらず、両
年度に決定され、十分な検討期間があったに 者間での認識共有が不足していた。
もかかわらず、
静岡看護専門学校の専任教員
の配置が課題として挙げられていた。
従来、
静岡病院の職員が充てられていた学校
長や専任教員が、今後、当然に配置されるわ
けではないのにもかかわらず、看護専門学校
にその認識が不足していた。
72
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
上記①は意思(方針)決定過程における情報共有、②は局間における情報共有、③は
局内における情報共有と、背景は各々の事例によって異なるが、共通して言えるのは、
職員に情報共有をしようとする意識が欠けていたことである。
どのような場面でも、情報共有をしようとする意識が欠けていると、連携が阻害され、
その結果、施策の推進に支障を来たすこととなる。
イ 人材育成における方針と現場の実情(人材育成の観点から)
次に、人材育成の面から、良い事例と不足している事例とを紹介する。
なお、今回の調査では、人材育成に留まらず、各職場における必要な人材の確保とい
う観点からも確認を行った。
事例
見解
①清水区役所における人材育成(清水区役 いずれの取組も、人材育成・活用に
所)
有用で、区のアイデンティティ確立
地域総務課の実施するフィールド・イノベ に資するものであると認められる。
ーション活動では、職員アンケートや先進 特に、戸籍住民課の取組は、様々な
事例の視察を通じて抽出した課題について 業務に対応することのできる人材の
解決を図り、来庁者満足度の向上という成 育成といった目標が明確に示されて
果を出していた。そのほかにも、
いる。
○戸籍住民課では受付職員の能力向上を目
良
い
事
例
的として、一定の職員の担当する窓口の入
れ替えを定期的に実施する試みを実施して
いた。
○保険年金課では日本年金機構の作成した
教材を有効に活用することで、新任職員を
はじめとする職員の業務知識習得を効率的
に実施していた。
○清水福祉事務所蒲原出張所では研修に参
加した職員が職場内でフィードバックする
ことで情報共有を図り、窓口業務の質の向
上に努めていた。
②技術職員育成について(技術政策課)
73
技術職員の不足が懸念される職場の
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
技術職員育成基本計画及び技術職員研修実 実情を踏まえた明確な計画を市全体
施方針を作成の上で、新人材育成ビジョン の方針である新人材育成ビジョンと
の研修体系に沿った技術職員の研修体系を の整合を図りながら策定していたこ
構築し、幅広い基礎技術力と高度な専門知 とは評価できる。
識を有する技術職員の育成をしていた。
特に、難易度の高い技術士資格の取
また、設計委託が増加するなか、各工程に 得支援等は、職員の資質や士気の向
おける照査を適切に実施するための知識の 上に有用である。
必要性に鑑み、職員の一定の技術資格の取
得を支援していた。
③市税徴収職員の確保(税務部)
徴収部門の職員増加による税収増が
ここ数年度の決算審査で、税務部に徴収職 見込まれ、継続的に所管部局と協議
員の確保に関する質問を繰り返し行った をしているのであれば、結論が出さ
が、いずれの年度も、人員確保により税収 れて然るべき案件である。
向上が見込めることから費用対効果を示し また、組織改編による職員の捻出に
つつ粘り強く増員要求をしていく、との回 はおのずと限界があるため、高い徴
答を得ていた。
収率を確保する上で真に必要な人員
今回の調査でも市税徴収職員の確保に関し であれば、職員適正配置計画の運用
不
足
し
て
い
る
事
例
て質問したところ、組織改編による部内の 上重点を置くべき部分である。
配置転換により捻出するとの回答であっ
た。
④税務職員の専門性の確保(税務部)
特に、税務部は、市収入の大宗を占
税務部では「税務キャリア支援システム」 める税収に関し適正な賦課徴収体制
と称する人材育成計画を打ち立てている を維持する上で専門的な職員が不可
が、3年間で一人前の職員を育成するこの 欠であるため、税務部と人事当局と
システムと、採用直後は10年間で3部署を が継続的に協議・連携を図って解決
経験させるとする人材育成ビジョンにおけ していくべき課題である。
る市全体の方針とで不整合が生じている。
⑤消費生活センター相談員及び家庭児童相 専門性の高い相談員に任期があるこ
談員の育成又は採用(生活安心安全課及び
74
とが課題とされていたが、所管課は
号
外
静 岡 市 報
清水区保育児童課)
平成28年4月19日
その任用方法等について明確な方針
いずれも一定の専門性が要求される相談員 を示さなかった。
であるが、任期が定められている非常勤職 そのため、市全体の問題として十分
員が役目を担っており、所管課かいは、そ な検討がされないままの状態である
れぞれ、安定的・継続的に業務を実施して ことから、職員適正配置計画での位
いく上での課題(人材の安定的な確保や業
置付けやそれが困難な場合の対応策
務引継等)を抱えていた。
を明確にする必要がある。
①及び②のように、区内の共通認識のもと人材育成を行ったり、市全体の人材育成ビジ
ョンと専門職の人材育成計画を整合させたりする良い事例はあったが、③から⑤までのよ
うに、市全体の方針が現場の抱える人材育成や適正配置に関する課題に合致していない事
例も見られた。
(3)まとめ
調査の結果を踏まえ、以下の提言をする。
ア 局長、局次長による連携に向けた情報共有の推進について
本市は、平成27年度の機構改正で部制の一部廃止及び局次長制の導入をしているが、
その理由として、旧来の部制にある縦割りの弊害を打破し、局内・局間連携の一層の推
進を図っていくことが挙げられており、このような体制のもとで、局長は市全体の立場
でものを考えそれを職員に浸透させていく役割を、局次長は局内・局間連携を進めなが
ら局長を補佐していく役割を、それぞれ担うこととされている。
本年度は部制一部廃止及び局次長制導入の初年度に当たることから、その理念がいま
だ職員に十分に浸透していない面もあるが、今後、3次総や総合戦略に掲げられている
施策を遂行していく上でも、この機構改正の目的を今一度浸透させ、局長・局次長のリ
ーダーシップのもと、連携に向けた情報の共有を推進されたい。
イ 現場の実情に合わせた職員の人材育成等について
新人材育成ビジョンは、意見でも述べたように人材育成の基本的方向性を示している
ことは評価できるが、職員への浸透が不足しており、その活用方法を更に確立する必要
がある。今回の調査では、新人材育成ビジョンと現場の人材育成計画を整合させること
で成果を挙げている事例も見られた反面、齟齬が生じているために不足していると見ら
れた事例もあった。このような方針の浸透は容易なことではないが、管理部門は現場部
75
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
門に適切な情報提供を行い、現場部門の取組と市の方針を整合させていく責務がある。
また、職員の配置に関しては人材育成の不足している事例にも取り上げたとおり、十
分とはいえない状況が見られた。増員すべきは増員し、減員すべきは減員するというシ
ェイプアップに重点を置いた適正な職員配置を実現させるためにも、現場部門は管理部
門に必要な情報を提供する一方、管理部門は現場の実情を把握するとともに、要望に対
する調整を行うばかりではなく、事務処理の整理・合理化、業務の委託化・民営化の推
進等の積極的な取組や重点施策への増員措置などに指導的役割を発揮することが求めら
れる。
3次総や総合戦略を推進する上で不可欠なのは組織の連携を担う人材の育成であり、
その適正配置である。したがって、この2つの計画の理念を現場に深く浸透させるとと
もに、今回の調査で見られた良い事例を参考とし、不足している事例を見つめ直して、
管理部門と現場部門とが連携しながら、現場の実情に即した運用を行われたい。
76
号
資
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
料(用語説明)
外郭団体
市が基本財産等の25%以上を出資している団体又は職員を派遣している団体のうち、現
在補助金交付や事務事業委託を行っている団体をいい、公益財団法人静岡市まちづくり公
社や静岡市土地開発公社が該当する。
指定管理者制度
住民の福祉を増進する目的をもってその利用に供するための施設である公の施設につい
て、民間事業者等が有するノウハウを活用することにより、住民サービスの質の向上を図
っていくことで、施設の設置の目的を効果的に達成するために、地方公共団体の指定する
者(指定管理者)が公の施設の管理を代行する制度のこと。
MERS(Middle East Respiratory Syndrome)
中東呼吸器症候群とよばれる、平成24年に初めて確認されたMERSコロナウイルスを
原因とするウイルス性の感染症のことで、発熱、せき、息切れを主な症状とする。なお、
中東地域からMERSの確定症例としてWHOに報告された者のうち、症状が悪化して死
亡する割合は、おおむね40%とされている。
予定価格
地方公共団体が契約を締結するに際し、その契約金額を決定する基準として長が予め作
成する価格をいう。競争入札の場合には、契約の目的に応じ、予定価格の制限の範囲内で
最高又は最低の価格をもって、申込みをした者を契約の相手方とするのが原則とされてい
る。
単独随意契約
競争の方法によらず市が特定の者を選択して契約を締結する方法である。競争入札とは
性質も手続もまったく異なっており、公正かつ適正な契約を確保するための競争がないた
め、この方法によることのできる契約の範囲は、地方自治法施行令や市契約規則で厳密に
定められている。
77
号
外
静 岡 市 報
平成28年4月19日
歳入調定
歳入を徴収しようとする場合に、その歳入の内容を調査して収入金額を決定する、市内
部での意思決定のことをいう。
支出負担行為
予算に基づいてなされる、支出の原因となる契約その他の行為。地方公共団体が支払い
の義務を負う予算の執行の第1段階となる。
MICE
多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどのことで、
企業等の会議
(Meeting)
、
イ ン セ ン テ ィ ブ 旅 行 ( Incentive Travel )、 国 際 機 関 等 が 行 う 国 際 会 議
(Convention/Conference)
、イベント・見本市・展示会(Event/Exhibition)の頭文字を
取って表現されている。
社会教育
教育のうち、学校及び家庭において行われる教育を除いて広く社会において行われる教
育のことをいい、図書館や博物館、公民館といった施設による学習機会の提供等がこれに
当たる。なお、教育基本法では「個人の要望や社会の要請にこたえ、社会において行われ
る教育は、国及び地方公共団体によって奨励されなければならない」
(第12条)こととされ
ている。
内部統制
事務事業の誤り、情報漏えい、職員の不祥事などを未然に防止するため、市の組織内部
において自律的に事務の執行体制や人をコントロールできる仕組みのこと。
78