好転する世界の株式市場 - 岡三アセットマネジメント

情報提供⽤資料
マ - ケ ッ ト 情 報
2016年4⽉20⽇
好転する世界の株式市場 -⽇本株相場の回復を後押し⽇本の株式市場は、熊本を中⼼とした地震の影響や円⾼の進⾏を受けて、4⽉18⽇に全⾯安とな
りました。しかし、外部環境のリスク要因が和らいだ翌19⽇には⼤幅⾼となるなど、悪材料に対す
る打たれ強さが感じられます。
中期的かつグローバルな視野でみると、年初から世界の株式市場の上値を抑えてきた世界経済に
対する過度の悲観は和らぎつつあると思われます。バルチック海運指数の戻り基調や、⽇⽶欧の総
資⾦供給量の拡⼤傾向が続いていることなどを考慮すると、世界の株式市場は底堅く推移すること
が⾒込まれ、⽇本株相場の回復を後押しすることが期待されます。
(図表1)主要国・地域の株式市場の推移
ポイント① -⽇本の株式市場に出遅れ感-
週明けの⽇本の株式市場は、九州の地震による被
害の拡⼤や、4⽉17⽇のドーハ会合(産油国による
増産凍結交渉)が合意に⾄らなかったこと、G20
(20ヵ国財務相・中央銀⾏総裁会議)後に円⾼が進
⾏したことなどを受けて、⽉曜⽇に急落しました。
しかし、その後の海外株式市場では底堅い動きがみ
られ、原油価格の下落幅が⼩さかったことや、⼀段
110
85
融緩和策を打ち出す可能性が⾼まったとの⾒⽅もあ
ることから、当⾯、海外株式市場の回復に追随する
動きとなることが予想されます。
ポイント②
-商品市況や海運市況が反転-
中国
95
⽇には前⽇の下げ幅を取り戻す反発となりました。
⽣を受け、政府・⽇銀が積極的な景気対策や追加⾦
⽶国
100
90
の出遅れ感が⽬⽴っています(図表1)。震災の発
新興国
105
と円⾼が進⾏する事態は避けられたことから、⽕曜
年初からの株式市場の推移をみると、⽇本株相場
(期間:2016年初〜2016年4⽉19⽇)
<2015年末=100>
欧州
⽇本
80
75
16年1⽉
16年2⽉
16年3⽉
16年4⽉
(注)各国(地域)のMSCI指数をもとに指数化しています。
(出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成
(図表2)バルチック海運指数と商品指数の推移
(ポイント)
(期間:2015年4⽉1⽇〜2016年4⽉19⽇)
(ポイント)
海外株式市場が底堅い動きとなった背景に、年初
105
からの株価下落要因となった3つの不安要因-中国
100
経済、原油相場、⽶国の⾦利動向-に安定の兆しが
95
1200
出てきたことが挙げられます。
90
1000
85
800
80
600
75
400
70
200
例えば、貿易や商品市況の動向などを敏感に反映
するとされるバルチック海運指数の推移をみると、
資源安を反映した低迷から脱し、本年2⽉以降は回
復軌道を辿りつつあります(図表2)。ドル⾼の⼀
服などを受けて、投資家のリスク回避姿勢が後退し
ていることが窺われます。
海外市場における潮⽬の変化は、外国⼈投資家の
⽇本株への投資意欲も改善させるものと思われます。
15年4⽉
JOC商品価格指数(左軸)
バルチック海運指数(右軸)
15年7⽉
15年10⽉
16年1⽉
1600
1400
16年4⽉
(注)バルチック海運指数とは、ロンドンのバルチック海運取引所
が発表する外航不定期船の運賃指数のことです。バルチック
海運取引所は、海運会社やブローカーから鉄鉱⽯、⽯炭、穀
物といった乾貨物(ドライカーゴ)を運搬する外航不定期船
の運賃を聴取し、その結果を取りまとめて発表しています。
(出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成
<本資料に関してご留意いただきたい事項>
■本資料は、投資環境に関する情報提供を⽬的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を⽬的として作成し
たものではありません。■本資料に掲載されている市況⾒通し等は、本資料作成時点での当社の⾒解であり、将来予告なしに変更される場合があります。また、
将来の運⽤成果を保証するものでもありません。■本資料は、当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するもの
ではありません。■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(交付⽬論⾒書)をお渡ししますので必ず内容をご確認のうえ、投資判断はお客
様ご⾃⾝で⾏っていただきますようお願いします。
1
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マ - ケ ッ ト 情 報
ポイント③
-中国の景況感に改善の兆し-
(図表3)IMFによる最新経済⾒通し(⼀覧)
中国では、経済指標の⼀部に底打ちの兆しがみ
られます。4⽉15⽇に発表された1-3⽉期の実質
実質GDP成⻑率
2015年
2016年
GDPは、前年同期⽐6.7%増と⼩幅ながら3期連続
<実績と⾒通し(%)>
(推定)
(⾒通し) (⾒通し) 修正幅* 修正幅*
世界全体
3.1
3.2
3.5
-0.2
-0.1
先進国
1.9
1.9
2.0
-0.2
-0.1
で伸び率が鈍化しました。ただ、3⽉のPMI(購買
担当者指数/国家統計局発表)が製造業、⾮製造業
ともに景況感の分岐点となる50超に改善したほか、
同⽉の⼩売売上⾼も前年同⽉⽐10.5%増と予想を
上回りました。
さらに、⼤都市圏の不動産市況が回復している
の成⻑率⽬標(6.5-7.0%)実現のため、インフラ
整備を中⼼に財政⽀出期待が⾼まっていることも
注⽬されます。
IMF(国際通貨基⾦)は、4⽉12⽇に発表した最
新の世界経済⾒通しにおいて、2016年と2017年の
中国の実質成⻑率予想を各々0.2%ずつ引き上げま
した(図表3)。中国経済を巡る過度の悲観は、
2016年
2017年
⽶ 国
2.4
2.4
2.5
-0.2
-0.1
ユーロ圏
1.6
1.5
1.6
-0.2
-0.1
英 国
2.2
1.9
2.2
-0.3
0.0
⽇ 本
0.5
0.5
-0.1
-0.5
-0.4
4.0
4.1
4.6
-0.2
-0.1
中 国
6.9
6.5
6.2
0.2
0.2
インド
7.3
7.5
7.5
0.0
0.0
ASEAN-5
4.7
4.8
5.1
0.0
0.0
ブラジル
-3.8
-3.8
0.0
-0.3
0.0
ロシア
-3.7
-1.8
0.8
-0.8
-0.2
新興国全体
ことや、3⽉の全⼈代で設定された「5ヵ年計画」
2017年
(注 )修 正幅 =2016 年1 ⽉ 時点の 予想 成 ⻑率と の⽐ 較 (変化 幅)
(出所)IMF(国際通貨基⾦)「World Economic Outlook」 (2016年
4⽉12⽇発表)より岡三アセットマネジメント作成
徐々に和らぎつつあると考えられます。
ポイント④
-⽇⽶欧のマネーの総量が拡⼤-
(図表4)⽇⽶欧マネタリーベース総計の推移
(期間:2000年1⽉〜2016年3⽉)
⽶国、欧州、⽇本のマネタリーベース(資⾦供給
量)の推移をみると、リスク資産市場を⽀えると考
えられるマネーの総量(流動性)が、全体では増え
続けています(図表4)。この背景には、⽇本銀⾏
とECB(欧州中央銀⾏)が、デフレリスクの回避を
⽬的にマネタリーベースを増やし続けていることが
あります。
このような環境下で先進主要国の国債利回りは、
(ポイント)
⽇本のマネタリーベース(右軸)
450
ユーロ圏のマネタリーベース(右軸)
⽶国のマネタリーベース(右軸)
400
350
回りを求めてリスク資産に資⾦を振り向ける動きが
150
継続する可能性があると思われます。また、中⻑期
100
資⾦流⼊が、相場の⽀援材料になるものと考えます。
10,000
9,000
7,000
6,000
250
200
11,000
8,000
300
低位またはマイナス圏で推移しており、投資家が利
的には、豊富な流動性を背景にしたリスク資産への
MSCI世界株式指数(左軸)
(10億㌦)
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
50
0
00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 (年)
(出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成
以上 (作成:投資情報部)
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号:岡三アセットマネジメント株式会社
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登
録:⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第370号
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