P06047 平成28年度実施方針 国際部 1.件 名:京都

P06047
平成28年度実施方針
国際部
1.件 名:京都メカニズムクレジット取得事業に係る経過業務
2.根拠法
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構法改正法附則第2条第1項
3.背景及び目的
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」という。
)は、国立研究
開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構法(以下「NEDO法」という。
)に基づいて、京都議
定書に規定する京都メカニズムクレジットを取得する業務を平成18年度から平成27年度におい
て実施してきたが、平成28年3月のNEDO法の改正に伴い、当該業務を終了することになった。
ただし、当該業務に係る債権が存在していることから、上記の改正において、その回収が終了する
までの間、当該債権の管理及び回収並びにこれらに附帯する業務を行うことができることが業務の特
例として規定されたことから、当該規定に基づいて業務を行う。
4.事業内容
4.1 事業概要
ウクライナGISにおけるグリーニング活動に係る債権の管理及び回収並びにこれらに附帯する
業務を実施する。
4.2 事業方針
4.2.1 ウクライナにおけるグリーニング活動に係る債権の管理及び回収並びにこれらに附帯
する業務
(1)GISの概要
我が国政府と京都議定書附属書B国政府(以下「ホスト国」という。
)との覚書等に基づき、
NEDOはホスト国と排出割当量売買契約(以下「AAUPA」という。
)を締結し、クレジッ
トを取得した。クレジットの購入金額の使途は、ホスト国における環境対策(以下「グリーニ
ング活動」という。
)に限定されており、NEDOは、AAUPAに基づき、グリーニング活動
の着実な実施のために案件管理を行ってきた。
-1-
移転
支 払
い
売
買
契
約
等
・グリーニング未使用額の返金
報告
・相応分のクレジットの返還
クレジット
資 金
報告
移転
第三者による監査
グリーニングの実施
(省エネプロジェクト 等)
(2)ウクライナGISを巡る経緯
NEDOは、平成21年3月にウクライナ環境投資庁とAAUPAを締結し、平成22年度
までに取得したクレジットの全てを政府保有口座に移転した。ウクライナはクレジット販売代
金を活用したグリーニング活動に取り組んだが、案件組成の遅れ、政権交代や相次ぐ関係閣僚
の交代、政情不安等の影響を受け、またロシアの介入と内戦の激化により東部地域/クリミア
共和国にサイトがある事業の実施が困難になったことの影響を受けて、グリーニング活動は大
幅に遅れることとなった。
しかしながら最終的には、平成27年度において、未使用金額の返還とキエフメトロ近代化
事業フェーズ4の平成28年度末までの実施等を内容とするファイナルパッケージをNEDO
とウクライナ側で合意し、これに基づいて2回に分けて合計951百万円の返還を実現するこ
とができた。
一方で、ウクライナGIS事業において、平成27年度に実施した外部監査の結果、一部工
事が未完工であることが報告され、平成28年度においては未完工工事に係る対応が必要な状
況となっている。
(3)事業方針
NEDOは、ウクライナ環境天然資源省と合意したAAUPAやMOUに基づき、ウクライ
ナのグリーニング活動に係る債権の管理及び回収並びにこれらの附帯する業務を行う。なお、
業務の実施にあたっては、経済産業省及び環境省と協議を行い、指示を仰ぐ。
4.2.2 その他総括業務
NEDOは、これまでに実施したクレジット取得事業及び関係業務に係る実施状況の取りまと
め等の総括業務を行う。
4.2.3 事業規模
-2-
平成28年度予算
96百万円
一般会計分
10百万円
エネルギー需給勘定分
86百万円
※なお、事業規模については、変動があり得る。
4.2.4 事業期間
平成28年度(予定)
※なお、事業進捗により終了時期の変動があり得る。
5.実施体制
経済産業省及び環境省
委託
NEDO
(GIS)
グリーニング活動に係る債権の管理及び回収並びにこれ
らに附帯する業務
ホスト国
グリーニング活動
6.その他重要事項
6.1 評価
平成26年3月に外部有識者による事後評価を実施済み。
7.スケジュール
ウクライナ国のグリーニング活動の実施状況に応じて適宜、付帯業務を実施。
8.実施方針の改定履歴
平成28年3月制定
以上
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