法務局から地図作成についてのお知らせ

★ 法務局から地図作成についてのお知らせ ★
◆土地所有者及び居住者の皆様にお願い
青森地方法務局では,弘前市大字住吉町,富田一丁目,富田二丁目,富田三丁目,御幸町,富野町,大富町の全地域及
び大字富田町の一部地域(下図のオレンジ色で塗り囲んだ区域)において,次のとおり不動産登記法(平成16年法律第
123号)第14条第1項に定める地図を新たに作成することになりました。
この地図作成作業の実施に当たり,その趣旨をご理解いただき,皆様方のご協力をお願いいたします。
◆地図を作成する理由
現在,法務局には土地や建物を相続したり,売買した場合に登記をする登記簿のほか,一般に公図と呼ばれている地図が備え
付けられています。この公図は土地の位置の確認や境界の確認又は土地の分筆,合筆等をする場合に利用されます。ところが,
現在法務局に備え付けられている公図は,明治期の地租改正の際に作成されたものが多く,現地において復元できるほどの精度
と正確性は持っていません。そこで法務局では,一筆の土地ごとに境界を確認して,より正確な測量をし,現況と一致する精度
の高い地図を作成する「登記所備付地図作成作業」を計画的に実施しています。
今回新しく作成される地図により,各土地の位置及び区画(境界)を明らかにすることができ,現在の公図とは比べものにな
らない精度の高い正確な地図が作成されます。
◆地図作成の効果
☆ 国家基準点に基づいた測量により作成された地図によって,土地の位置,区画を特定することができるため,境界に関する
紛争を未然に防ぐことができます。
☆ 境界標が無くなるなどして土地の境界が分からなくなっても,地図が有する数値情報に基づき,復元測量をすることによっ
て境界を探し出すことができます。
☆ 調査・測量の結果,登記の地目や地積に誤りが発見された場合には,登記内容が訂正され,現況と登記内容が一致します。
☆ 地図は,「不動産登記法第14条第1項地図」として法務局に備え付けられ,厳格な維持管理が行われます。
◆皆様にお願いすること
☆ 土地境界については,事前に隣地の方と確認し,位置を確かめておいてください。
☆ 境界杭や標識などは,測量の基礎となるものですから絶対に動かさないでください。
☆ 土地の所有者の方は,境界の確認に立ち会いをお願いします。立ち会っていただく日時は,事前にお知らせします。
☆ 測量などのために,皆様方の所有地に立ち入ることがありますので,あらかじめご了承ください。
(注意)地図作成作業に当たり,隣接地との境界が確認できな
かった場合には,「筆界未定地」として地図に境界(筆界
線)が記入されません。
後日,境界が確認された場合は,各所有者の負担で地
図訂正等の登記手続きが必要となります。
◆測量の費用
☆ 測量に必要な経費の個人負担はありません。ただし,境界確認
のときに立会っていただくための交通費などの経費は個人負担と
なります。
なお,境界確認された土地に永久的な境界標の埋設を希望する
場合,その費用は所有者が負担することになります。
◆説明会の開催
事前に説明会を開催いたします。日時等の詳細については別途ご
案内いたしますので,土地所有者の皆様は是非ご出席ください。
◆お問い合わせ連絡先
〒036-8087 弘前市大字早稲田三丁目1番地1
青森地方法務局弘前支局登記部門
(担当 船水)
☎ 0172-26-1150
許可番号 Z16AF136
( 計画機関 )
( 作業機関 )
● 青森地方法務局
● 公益社団法人青森県公共嘱託登記土地家屋調査士協会
登記所備付地図ができるまで
(お知らせ)
不動産登記法第14条第1項地図とは
土地や建物を売買したり,あるいは担保に入れ融資を受けたりするときには登記をしますが,法務局ではこれらを登記簿に
記録し,公示しています。このうち,土地の登記記録には,一筆の土地ごとに所在,地番,地目,地積等が記録されています
が,その土地の実際の位置や区画(境界)などは,登記記録のみでは分かりません。
そこで,登記記録と一体で土地の位置や区画(境界)などを特定するという重要な役割を果たすものが,「地図」です。
不動産登記法第14条第1項では,法務局に,国家基準点を基礎として各土地の境界の位置(筆界点)を測量した精度の高
い地図を備え付けることとしています。
しかし,現実には,そのような精度の高い地図の備付けが十分ではないため,法務局では不動産登記法第14条第1項に定
められた地図を新しく作成する「登記所備付地図作成作業」を計画的に実施しています。
なお,個々の登記所備付地図作成作業は,2年単位で実施しております。
参考:登記所備付地図整備事業の推進(法務省ホームページ) http://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00231.html
1 基準点測量 (平成27年度実施済み)
☆ 地図作成上の骨組みとなる大切な測量であり,後続の一筆地測量のよりどころとなるものです。
☆ 地区内及びその周辺に設置された公共基準点を基に,地区内に基準点を設置・測量します。
☆ 基準点測量作業は,平成27年度に1年目作業として実施済みです。
2 準備作業 (平成28年4月頃)
☆ 地区内の土地所有者の皆様に対する説明会を開催します。
☆ 関係資料作成
☆ 関係官公署との打合せ
3 事前調査・境界点調査・現況測量 (平成28年5月~6月頃)
☆ おおむね土地の配列に従って一筆ごとにその境界を確認(境界標を探索)したり,地目や利用状況を調査します。
☆ 現況の状況を調査・測量し,地積測量図等の資料に基づき,境界の位置(筆界点)を検討します。
4 一筆地調査 (平成28年7月~8月頃)
☆ 土地所有者又は代理人の方に立ち会っていただき,一筆ごとにその境界や地番・地目等を調査します。立ち会ってい
ただいた場合には,「土地調査書」へ土地所有者又は代理人の方の押印をお願いします。
5 一筆地測量 (平成28年8月~9月頃)
☆ 前記1の測量で設置された基準点から,前記4の一筆地調査で確認した境界までの距離や角度を測定します。
6 面積計算・地図及び地積測量図作成 (平成28年10月~平成29年1月頃)
☆ 測量が終わると,コンピュータ等で一筆ごとの面積を計算するとともに,縮尺500分の1の地図を作成します。
また,一筆地ごとの地積測量図を作成します。
7 縦覧・異議申立 (平成28年11月頃)
☆ 測量の結果に基づいて作成した一筆地ごとの確認用図面を送付します。一定期間皆様に確認していただき,もし,間
違いがあれば申し出ていただきます。
8 登 記 (平成29年2月~3月)
☆ 調査・測量の結果,土地の地目や地積が登記内容と一致しない場合は,登記官が調査結果と一致させる職権登記をし
ます。同時に,法務局に地図及び一筆地ごとの地積測量図を備え付けます。
このようにして,皆様の土地は境界が明確となり,それを確認することができる地図と登記情報によっ
て特定され,現況が正確に公示されることになります。
青 森 地 方 法 務 局