葛飾区人口ビジョン 葛飾区総合戦略

まち・ひと・しごと創生
葛飾区人口ビジョン
葛飾区総合戦略
概要版
平成 28 年 3 月
葛飾区
葛飾区人口ビジョンの概要
1
人口動態の現状と自然動態の特徴
 近年、葛飾区は転出を上回る転入によって人口が増加しています。
 近年、高齢化の進展により、出生者数を上回って死亡者数が推移しています。
 出生者数は、若い女性の減少に加え、一人の女性が産む子どもの数が人口維持に
必要な数(2.07)に満たないため、今後も減少していくとみられます。
人口動態の推移
1.40
8,000
転入
数
22,000
1.50(合計特殊出生率)
(出生・死亡者数:人)
(転出入者数:人)
24,000
合計特殊出生率の推移
1.30
1.20
7,000
1.10
1.00
6,000
20,000
0.90
1.33 1.32
1.29 1.29
1.32 1.34
1.41 1.43 1.42
1.37 1.37 1.39 1.39
全国
葛飾区
1.26
1.37
1.34 1.36
1.19
1.31
1.31
1.16
1.28 1.30 1.28
1.12 1.12
1.12
1.09
1.08
1.19 1.21 1.21 1.19 1.17 1.17 1.05
1.02
1.02
1.00
1.00 1.01 1.00
1.13 1.15
1.09
1.08
1.06
1.04 1.06
1.01
0.97 0.98 0.96 0.96 0.95 0.98
特別区部
東京都
0.80
死亡
数
転出
数
18,000
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
5,000
※合計特殊出生率:一人の女性が一生の間に産む子どもの数に相当する数字。
資料)厚生労働省「人口動態統計(確定数)の概況」、東京都「人口動態統計」
出産年齢女性人口の推移
4,000
16,000
女性15~49歳計(人)
(人)
出生
数
14,000
40,000
3,000
100,000
女性15~29歳(13%減))
99,000
35,000
30,000
2,000
98,000
女性30~39歳(14%減)
97,000
25,000
女性15~49歳計
20,000
12,000
1,000
94,000
15,000
93,000
10,000
10,000
0
91,000
0
90,000
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
注) 図中のカッコ内数値は2004年/2014年増減率。
資料)総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査」各年版(3月31日時点)
資料)葛飾区住民基本台帳人口
2
92,000
5,000
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013
96,000
95,000
女性40~49歳(35%増)
社会動態の特徴
 入学や就職に伴う10代後半から20代前半の転入超過がみてとれます。
 男女とも30代前後と0~14歳の住民の転出が多いことから、ファミリー層の転
出超過傾向がみてとれます。
【男性】年代別転出入の状況
(転出入者数:人)
転入転出者数(2005→2010)
【女性】年代別転出入の状況
(転入超過者数:人)
5,000
1,500
転出者数
665
2,000
純移動者数(転入者数-
転出者数)
512
1,000
500
1,000
1,500
3,000
672
2,000
544
1,000
0
▲ 217
54
▲ 124
▲ 409
0
67 107 60
▲ 25
▲ 105
▲ 118 ▲ 40
▲ 156
▲ 226
▲ 185
▲ 500
▲ 341
▲ 96
▲ 3,000
ファミリー層が転出超過
▲ 4,000
▲ 5,000
▲ 1,000
資料)2010年国勢調査
0
▲ 1,000 ▲ 165
▲ 2,000
転出者数
1,000
純移動者数(転入者数-
転出者数)
500
218
▲ 77
▲ 382
50
▲ 88
▲ 202
▲ 265
70
0
▲ 66
▲ 72
▲ 37▲ 87
▲ 102
▲ 112
▲ 147
▲ 3,000
ファミリー層が転出超過
▲ 4,000
▲ 1,500
0 5 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5 6 6 7 7 8 8
~ ~ 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5
4 9 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 歳
歳 歳 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5 6 6 7 7 8 以
4 9 4 9 4 9 4 9 4 9 4 9 4 9 4 上
歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳
(転入超過者数:人)
転入者数
4,000
3,000
▲ 2,000
転入転出者数(2005→2010)
5,000
転入者数
4,000
▲ 1,000
(転出入者数:人)
▲ 5,000
▲ 500
▲ 1,000
▲ 1,500
0 5 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5 6 6 7 7 8 8
~ ~ 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5
4 9 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 歳
歳 歳 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5 6 6 7 7 8 以
4 9 4 9 4 9 4 9 4 9 4 9 4 9 4 上
歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳
資料)2010年国勢調査
3
将来人口の見通し
 葛飾区の人口は、2025年頃までは現在と同程度の人口規模で推移すると見込まれます。
 その後、徐々に人口減少が進み、2060年には2010年と比べ約6.1万人(△約14%)減
少すると見込まれます。
総人口の推移と将来人口の見通し
(人)
実績値(右軸)
将来人口推計(右軸)
(万人)
400,000
50
44.3
350,000
300,000
38.1 40
291,685
250,000
210,957 30
生産年齢人口
(15~64歳)
200,000
150,000
121,660
97,402
100,000
53,496
20
老年人口
(65歳以上)
48,701 10
50,000
0
1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
年少人口
0
(15歳未満)
注)2010年までは国勢調査各年の実績値。2015年以降は推計値。表示単位未満を四捨五入し、端数調整を行っていないため、差引が一致しない箇所があります。
4
今後の取組みの方向性
 人口減少に起因して生じることが懸念される課題
 高齢化の進展やそれに伴う各種財政支出の増加・介護等の人手不足
 消費活動や生産活動の縮小による地域経済への影響
といったマイナス面の影響が出てくる懸念があります。
今後も駅周辺等の街づくりなど都市基盤の整備による利便性の向上と良質な住宅
確保などを着実に進め、社会動態による人口増を図ることが求められています。
また、子育て世代などのファミリー層の転出傾向、生産年齢人口(15~64歳)の
減少、特に20代、30代の女性人口が減少傾向にあることから、これらの世代に対
する効果的な施策が求められています。
そこで、葛飾区では、
○
○
○
街づくりの推進による本区の利便性の向上
子育て環境の充実によるファミリー層の定住促進と出生者数の増加
区内産業の活性化や地方都市との連携による本区の魅力の向上
の目標を掲げ、地方創生の取組みを進めていきます。
葛飾区総合戦略の概要
葛飾区総合戦略とは
区では、「まち・ひと・しごと創生法」に基づき、2015年度から2019年度
までの5年間に取組むべき目標と重点的な施策をとりまとめた「葛飾区総合戦略」を
策定しました。
基本目標1
街づくりの推進による本区の利便性の向上





区民と協働して地域の特性を活かした活力ある住みよい街をつくります
多様な役割を持つ場として、地域の中に公園などの快適空間を整備します
安全かつ快適に移動できるまちにします
区民一人ひとりの人権が尊重され、平和で暮らしやすい社会を築きます
災害や犯罪から身を守り、安全で、安心して暮らせるまちにします
≪施策概要≫
1 住みやすく、生活しやすい街づくり
2 安全かつ快適に移動できる街づくり
3 安全に安心して暮らせる街づくり
南北自由通路
イメージ
(新小岩駅周辺
開発事業)
バス交通の充実
≪主な事業≫
○新小岩駅周辺開発事業
○金町駅周辺の街づくり
○立石駅周辺地区再開発事業
○高砂駅周辺の街づくり
○青戸六・七丁目地区の街づくり
○密集市街地総合防災事業
○新小岩公園防災高台整備事業
○都市計画道路の整備
○京成押上線連続立体交差事業
○京成高砂駅~江戸川駅付近鉄道立体
化事業の推進
○地下鉄8・11号線及び環七高速鉄
道(メトロセブン)建設促進事業
○バス交通の充実
※主な事業の凡例:○中期実施計画における計画事業
◇計画事業以外の事業
基本目標2
子育て環境の充実によるファミリー層の定住促進と
出生者数の増加
 安心して子どもを産み育てられるようにします
 子どもの基礎学力の向上を図り、自ら考え判断できる生きる力を育てます
 学校・家庭・地域の連携により、青少年の健全育成を図るとともに、豊かな教育環
境をつくります
 生涯にわたり健康に暮らせるようにします
 生涯にわたりスポーツに親しめるようにします
≪施策概要≫
1 子育て支援
2 学校教育環境の整備
3 関連医療情報の提供や治療費の補助
4 健康増進支援
≪主な事業≫
○保育所の設置
○出産・子育て応援事業
○放課後子ども総合プランの推進
○葛飾学力伸び伸びプランの推進
○かつしかグローバル人材育成事業
○区民健康づくり支援
◇多子世帯に対する経済的負担軽減策
の拡大
基本目標3
区内産業の活性化や地方都市との連携による本区の
魅力の向上
 まちの魅力を高め、情報を広く発信し、多くの人で賑わうようにします
 産業を活性化させ、豊かな地域社会を形成します
≪施策概要≫
1 観光資源を活かした街づくり
2 地元商店街を活かした街づくり
3 雇用の創出
4 産学公連携による区内製造業・
中小企業の振興
≪主な事業≫
○観光資源づくり事業
○寅さんサミット
○キャプテン翼CUPかつしかの開催
○区内産業人材育成支援事業
○創業支援事業
○雇用・就業マッチング支援事業
◇介護人材キャリアアップ助成事業
◇保育士等キャリアアップ事業
◇保育従事職員宿舎借上支援事業
◇放課後児童支援員の処遇改善加算の実施
◇ものづくりプロジェクト総合支援補助事業
発
編
行:葛飾区
〒124-8555
東京都葛飾区立石 5-13-1
電話 03-3695-1111(代表)
http://www.city.katsushika.lg.jp/
集:葛飾区政策経営部政策企画課