「雇用保険法第 60 条の2第1項に規定する厚生労働大臣が指定する教育訓練の指定基準を 定める件の一部を改正する件(案)」に係る意見募集の結果について 平成 28 年4月 15 日 厚 生 労 働 省 職 業 能 力 開 発 局 キャリア形成支援課 「雇用保険法第 60 条の2第1項に規定する厚生労働大臣が指定する教育訓練の指定基準 を定める件の一部を改正する件」について、平成 28 年2月 18 日から同年3月 18 日まで意 見の募集を行い、計2件のご意見をいただきました。お寄せいただいたご意見等の概要と それに対する考え方を次のとおり報告いたします。 皆様方のご協力に厚くお礼申し上げるとともに、今後とも厚生労働行政の推進にご協力 賜りますようお願い申し上げます。 № 1 ご意見内容 ご意見等に対する考え方 どの程度の「就職等の状況の実績」であれ 詳細な指定基準については、別途要 ば「当該教育訓練に十分な効果があると認め 領で定め、この指定基準を教育訓練施 られる」とするのかの規定がなく、行政の自 設向けパンフレットにてその趣旨を 由裁量になるので、基準とは呼べず、不適切 含め記載し、ホームページにて公開し である。 ております。 具体的な就職・在職率については、 前年度修了者に係る入校(入学)者の うち、就職者・在職者が 80%以上であ ることが基準である旨を明記してお ります。 2 120 時間以上かつ期間が 2 年以内のものとなっ 今回の指定対象の追加の考え方に ているが、1 年以内の方が妥当ではないかと思 ついては、「中長期的なキャリア形成 われる。 に資する資格・教育訓練の評価等に関 情報系の専門実践教育訓練として、2 年を要す する専門検討会議(情報通信技術関 るものは本来存在しないと考える。指定する 係)」における有識者からのご意見を 期間は 1 年以内で十分ではないだろうか。 参考に策定しているものです。 これ以上の期間が必要なものというのは、 訓練期間については、情報通信分野 職業訓練校で行う様な訓練に限られると考え に係る教育訓練の実態や既に専門実 る。(しかし、その高等技術専門校もソフト 践教育訓練に指定されている講座の ウェアの訓練期間はどうやら 1 年としている 例を参考に設定しており、2年以内で 模様である。) の修了は妥当なものと考えておりま 1 また、情報通信技術についてこれを認める のは別の問題が含まれると当方は考える。 有り体に言えば、「グータラが給付欲しさ で多数集まる」という事態である。 す。 また、情報通信技術分野について は、情報通信技術を有する者の人手不 足の深刻化や雇用拡大への寄与等の 情報通信技術は、電気工事や溶接の様に体 観点から、一定レベル(ITスキル標 を動かさず危険も少ないので、そういう者に 準レベル3相当)以上の資格取得を目 うってつけなのは間違いの無い事であり、そ 的とする講座について、専門実践教育 もそもその様な者が多く集まる事もあって日 訓練の対象とすることが妥当と考え 本の IT 業界はあまり程度が高くないと思われ ております。 るのだが、この課程を認めても当方は就労意 なお、専門実践教育訓練給付では、 識も高くない使えない人間に金を垂れ流すだ 訓練前キャリアコンサルティングを けになるのではないかと強く危惧する。 通して対象者の認定を行うなど、給付 金目当ての意欲の低い者は除外する 形となっております。 2
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