第1期保健事業実施計画 (データヘルス計画)

第1期保健事業実施計画
(データヘルス計画)
[計画期間:平成28年度~平成29年度]
平成28年3月
最上地区広域連合国民健康保険
目
次
1 データヘルス計画の基本的事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
(1)データヘルス計画の背景・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
(2)データヘルス計画の位置づけ・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
(3)計画期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
(4)関連する計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
2 地域の健康課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
(1)地域の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
(2)医療費からの分析・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
(3)特定健康診査及びその結果からの分析 ・・・・・・・・・・・・11
(4)保健事業からの分析(既存の保健事業の評価)・・・・・・・・・16
(5)後発医薬品利用割合からの分析・・・・・・・・・・・・・・・ 21
3 課題と目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
4 今後の保健事業について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
5 計画の評価・見直し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
6 個人情報の保護・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
7 用語解説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
1
データヘルス計画の基本的事項
(1)データヘルス計画策定の背景
近年、特定健康診査(※1)の実施や診療報酬明細書等(以下「レセプト等」という。)
の電子化の進展、国保データベース(KDB)システム(※2)等の整備により、保険者
が健康や医療に関する情報を活用して被保険者の健康課題の分析、保健事業の評価等を行
うための基盤の整備が進んでいる。
こうした中、「日本再興戦略」(※3)(平成25年6月14日閣議決定)においても、
「全ての健康保険組合に対し、レセプト等のデータの分析、それに基づく加入者の健康保
持増進のための事業計画として「データヘルス計画」の作成・公表、事業実施、評価等の
取組を求めるとともに、市町村国保が同様の取組を行うことを推進する。」とされ、保険
者はレセプト等を活用した保健事業を推進することとされた。
これまでも、保険者においては、レセプト等や統計資料等を活用することにより、「特
定健康診査等実施計画」の策定や見直し、その他の保健事業を実施してきたところである
が、今後は、さらなる被保険者の健康保持増進に努めるため、保有しているデータを活用
しながら、被保険者をリスク別に分けてターゲットを絞った保健事業の展開や、ポピュレ
ーションアプローチから重症化予防まで網羅的に保健事業を進めていくことなどが求めら
れている。
こうした背景を踏まえ、国民健康保険法(昭和33年法律第192号)第82条第4項
の規定に基づき厚生労働大臣が定める国民健康保険法に基づく保健事業の実施等に関する
指針(平成16年厚生労働省告示第307号)の一部を改正し、保険者は健康・医療情報を
活用してPDCAサイクル(※4)に沿った効果的かつ効率的な保健事業の実施を図るた
めの保健事業の実施計画(データヘルス計画)を策定した上で、保健事業の実施及び評価
を行うものとした。
(2)データヘルス計画の位置づけ
データヘルス計画(以下「本計画」という。)とは、健康・医療情報を活用してPDC
Aサイクルに沿った効果的かつ効率的な保健事業の実施を図るための保健事業の実施計画
である。計画の策定に当たっては、特定健康診査の結果、レセプト等のデータを活用し分
析を行うことや、本計画に基づく事業の評価においても健康・医療情報を活用して行う。
本計画は、「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21(第2次))」(※
5)に示された基本方針を踏まえるとともに、「健康やまがた安心プラン」及び「構成町
村健康増進計画」で用いた評価指標を用いるなど、それぞれの計画との整合性を図る必要
がある。
なお、「特定健康診査等実施計画」は保健事業の中核をなす特定健康診査及び特定保健
指導(※6)の具体的な実施方法を定めるものであることから、本計画と一体的に策定す
る。
(※)は7 用語解説で説明
-1-
(3)計画期間
・策定年度 平成27年度策定
・計画期間 平成28年度から平成29年度までの2年間とする。
(4)関連する計画
①21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21(第2次))
②山形県 健康やまがた安心プラン(山形県健康増進計画(第2次))
③最上地区広域連合 第2期特定健康診査等実施計画
④金山町 かねやま元気プラン21Vol.2
⑤金山町 第7期金山町高齢者保健福祉計画・第6期金山町介護保険事業計画
⑥真室川町 ヘルシースマイル真室川21計画(第2次)
⑦真室川町 老人福祉計画・第6期介護保険事業計画
⑧鮭川村 健康プランさけがわ21(第2次)
⑨鮭川村 高齢者福祉計画・第6期介護保険事業計画
⑩戸沢村 健康づくり21とざわ(第2期)
⑪戸沢村 高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画
-2-
2
地域の健康課題
(1)地域の現状
最上地区広域連合国民健康保険の基本情報
①最上地区広域連合の概要
最上地区広域連合は金山町、真室川町、鮭川村及び戸沢村の 4 町村で構成され、主に国
民健康保険業務と医療給付事業に関する事務を共同で行うため平成 19 年度に発足した特別
地方公共団体である。
②世帯数及び被保険者数の状況
表1 世帯数及び人口の推移(各年度 10 月 1 日現在)
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
世帯数(世帯)
7,073
7,054
7,069
7,021
6,978
(金山町)
1,703
1,697
1,699
1,689
1,671
(真室川町)
2,632
2,607
2,573
2,558
2,563
(鮭川村)
1,301
1,302
1,322
1,303
1,293
(戸沢村)
1,437
1,448
1,475
1,471
1,451
人口(人)
25,698
24,578
24,693
24,145
23,658
(金山町)
6,366
6,259
6,163
6,055
5,961
(真室川町)
9,165
8,983
8,791
8,607
8,469
(鮭川村)
4,862
4,766
4,630
4,513
4,382
(戸沢村)
5,305
5,170
5,109
4,970
4,846
高齢者数(人)
8,098
7,937
7,929
7,974
8,057
(金山町)
1,897
1,867
1,888
1,899
1,914
(真室川町)
2,976
2,923
2,919
2,928
2,964
(鮭川村)
1,538
1,501
1,491
1,509
1,507
(戸沢村)
1,687
1,646
1,631
1,638
1,672
高齢化率(%)
31.51
32.29
32.11
33.03
34.06
27.53
27.55
28.22
28.98
29.87
(参考値)県平均
高齢化率(%)
資料)山形県企画振興部:山形県の人口と世帯数
平成 22 年度から平成 26 年度にかけて、世帯数は 95 世帯減少し、人口は 2,040 人減少し
た。高齢化率については平成 23 年度から上昇を続けている。
-3-
表2 国民健康保険世帯数及び被保険者数の推移(年平均)
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
4,035
3,940
3,844
3,735
3,595
875
861
842
825
782
1,494
1,460
1,419
1,368
1,324
(鮭川村)
798
775
756
733
717
(戸沢村)
868
844
827
809
772
被保険者数(人)
8,630
8,294
7,873
7,431
7,023
(金山町)
2,052
1,965
1,853
1,776
1,654
(真室川町)
3,022
2,927
2,785
2,621
2,489
(鮭川村)
1,726
1,655
1,576
1,485
1,417
(戸沢村)
1,830
1,747
1,659
1,549
1,463
高齢者数(人)
2,199
2,075
2,100
2,112
2,177
(金山町)
489
471
478
501
514
(真室川町)
840
783
793
771
785
(鮭川村)
412
385
401
415
429
(戸沢村)
458
436
428
425
449
25.48
25.01
26.67
28.42
31.00
33.0
32.7
34.0
35.9
37.0
世帯数(世帯)
(金山町)
(真室川町)
高齢化率(%)
(参考値)県平均
高齢化率(%)
資料)最上地区広域連合:月報
国保連合会:国保関係統計資料
図1 国民健康保険世帯数推移
図2
資料)最上地区広域連合:月報
国民健康保険被保険者数推移
資料)最上地区広域連合:月報
-4-
図3 国民健康保険高齢化推移
資料)最上地区広域連合:月報
図4 国民健康保険被保険者年齢構成
資料)最上地区広域連合:月報
平成 22 年度から平成 26 年度にかけて、国民健康保険世帯数は 448 世帯減少し、被保険
者数は 1,621 人減少した。高齢化率については平成 26 年度に 30%を超え、高齢化は進んで
いる。
-5-
(2)医療費からの分析
①最上地区広域連合の医療費の動向
表3 最上地区広域連合の医療費の動向
総医療費(円)
総受診件数(件)
一 医 療 費
人
あ (円)
た 受診件数
り
(件)
最上地区広域連合
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
1,782,075,140
1,795,905,250
1,891,139,340
58,607
57,804
56,577
19,473(31 位) 20,124(31 位) 22,205(28 位)
22,776
23,592
23,951
最上地区広域連合
0.641
0.648
0.664
県内保険者平均
0.723
0.742
0.742
県内保険者平均
※1 人あたり医療費の()内は県内順位
資料)KDBシステム帳票「医療費分析(2)大、中、細小分類」
総受診件数は平成 24 年度から平成 26 年度にかけて減少しているが、1 人あたりの受診
件数でみると、増加している。これは被保険者の減少が要因の一つと考えられる。総医療
費は増加しており、1 人あたりの医療費は県内平均と比べて低いが、経年的に増加傾向にあ
る。1 人あたりの受診件数においても、同様の傾向がみられる。
-6-
②【大分類】医療費分析
図5 医療費(入院)
図7 医療費(入院+外来)
図6
医療費(外来)
図8 入院・外来割合
資料)KDBシステム帳票「医療費分析(2)大、中、細小分類」
入院と外来を合わせた医療費全体では、平成 24 年度から平成 25 年度にかけてはほぼ横
ばいだが、平成 25 年度から平成 26 年度にかけて約 7,000 万円増加している(図7)
。外来
分はほぼ増減がないため(図6)
、入院分の増加が原因と考えられる。
入院+外来では、平成 26 年度において循環器系の疾患(約 3 億 5,000 円)
、新生物(約 2
億 3,000 円)
、筋骨格系及び結合組織の疾患(約 2 億 1,000 円)の順に医療費が高い。
入院の医療費では、平成 26 年度において前年に比べて最も増加しているのは、循環器系
疾患で、約 1.5 倍(約 5,000 万円)増加している。次いで増加しているのは、呼吸器系の疾
患が約 1.3 倍、筋骨格系及び結合組織の疾患が約 1.2 倍である(図5)
。
-7-
③【細小分類】各年度医療費分析(入院+外来)
図9 医療費(平成 24 年度)
図10 医療費(平成 25 年度)
図11 医療費(平成 26 年度)
※上位 10 位以下はその他
資料)KDBシステム帳票「医療費分析(2)大、中、細小分類」
平成 24 年度から平成 26 年度にかけて医療費内訳の中で最も高い割合を占めているもの
が高血圧症、次に慢性腎不全である。その次に高いのは、統合失調症と糖尿病である。平
成 24・25 年度は、統合失調症、糖尿病の順で、平成 26 年度は、糖尿病、統合失調症の順
に高くなっている。
-8-
表5 【細小分類】平成 26 年度の 1,000 人あたり受診件数
(件)
入院
外来
順位
疾病名
1位
高血圧症
0.153
0.143
124.334
114.186
慢性腎不全(透析無)
0.035
0.054
0.481
0.598
慢性腎不全(透析有)
0.176
0.226
2.830
1.953
3位
糖尿病
0.282
0.274
42.963
43.738
4位
統合失調症
2.172
2.798
12.094
12.153
5位
関節疾患
0.687
0.370
29.167
25.603
2位
広域連合
県
広域連合
県
資料)KDBシステム帳票:疾病別分類細小分類分析
表6 【細小分類】平成 26 年度の 1 件あたり医療費
(円)
入院
外来
順位
疾病名
1位
高血圧症
262,830
289,900
13,540
14,300
慢性腎不全(透析無)
214,830
483,390
106,560
59,400
慢性腎不全(透析有)
764,230
729,960
406,860
408,000
3位
糖尿病
379,070
389,070
26,330
27,860
4位
統合失調症
333,300
374,460
38,360
39,700
5位
関節疾患
562,120
722,570
21,750
20,550
2位
広域連合
県
広域連合
県
資料)KDBシステム帳票:疾病別分類細小分類分析
【細小分類】医療費(入院+外来)の平成 26 年度の上位 5 位までの入院・外来における
1,000 人あたり受診件数と 1 件あたり医療費を示した。県と比較して、高血圧症は 1 件あた
り医療費は低いが、1,000 人あたり受診件数が多い。
1 件あたり医療費が最も高い疾病は入院、外来ともに慢性腎不全(透析有)である。
-9-
④重複多受診件数
図12
町村ごと重複多受診件数
資料)国保連合会:国民健康保険重複多受診者一覧表
重複多受診(※7)件数について、最上地区広域連合においては、平成 24 年度から平成
25 年度にかけて減少し、平成 25 年度から平成 26 年度にかけて増加した。
- 10 -
(3)特定健康診査及びその結果からの分析
表7 特定健康診査の実施に係る目標
(%)
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
44
45
50
55
60
42
43
45
50
60
特定健康診査
受診率
特定保健指導
実施率
平成 28 年度
平成 29 年度
資料)最上地区広域連合:第 2 期特定健康診査等実施計画
①特定健康診査
表8 特定健康診査受診率
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
受診率(%)
42.98
44.67
44.46
県内平均(%)
43.70
45.30
45.87
23
23
25
県内順位
資料)国保連合会:特定健康診査法定報告
図13 特定健康診査受診率
図14 特定健康診査受診率(男女別)
(%)
(年度)
資料)国保連合会:特定健康診査法定報告
平成 25 年度は実施計画目標を達成したが、平成 26 年度は達成できなかった(表7、表
8)
。
男女・年齢別に見てみると特に 40~59 歳の男性の受診率が 35%に達していなく、低いこ
とがわかる。
- 11 -
表9 構成町村ごと特定健康診査受診率
町村
平成 24 年度
(%)
平成 25 年度
平成 26 年度
金山町
50.65
52.26
47.40
真室川町
35.82
37.61
40.83
鮭川村
47.08
45.44
46.22
戸沢村
42.47
47.01
45.46
資料)国保連合会:特定健康診査法定報告
図15 特定健康診査受診率(町村別)
(%)
(町村)
資料)国保連合会:特定健康診査法定報告
構成町村別に比較すると、平成 24~26 年度にかけて金山町の受診率が高く、理由として
は町内に健診実施機関(町立金山診療所)があることが考えられる。受診率が低いのは真
室川町だが、年々受診率は向上している。
- 12 -
②特定保健指導
表10 特定保健指導実施率
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
実施率(%)
38.24
42.30
50.40
県内平均(%)
30.30
29.70
35.90
17
14
12
県内順位
資料)国保連合会:特定健康診査法定報告
図16 特定保健指導実施率
図17 特定保健指導実施率(男女別)
(%)
(年度)
資料)国保連合会:特定健康診査法定報告
平成 25・26 年度はどちらも実施計画目標(P11 表7)を達成し、3 ヶ年全てで県内平均
を上回った。
男女・年齢別に見てみると、男女ともに 40~59 歳の指導実施率が 50%に達していない。
最も実施率が低いのは 55~59 歳男性であり、同じ年齢層の女性との差が大きい。
平成 26 年度に指導実施率が上がった理由としては、特定保健指導実施機関である最上検
診センターとの連携により早い時期に保健指導が実施できるようになったことが考えられ
る。
- 13 -
表11 構成町村ごと特定保健指導実施率
町村
平成 24 年度
(%)
平成 25 年度
平成 26 年度
金山町
22.09
20.99
37.25
真室川町
34.48
36.14
48.28
鮭川村
50.70
56.58
56.36
戸沢村
49.33
56.92
59.65
資料)国保連合会:特定健康診査法定報告
図18 特定保健指導実施率(町村別)
(%)
(年度)
資料)国保連合会:特定健康診査法定報告
構成町村別に比較すると、鮭川村・戸沢村の指導実施率が高く、金山町が低い。金山町
の指導実施率が低い理由としては、男性ドック健診の会場が農村環境改善センターであり、
当日の検査結果が確認できないので保健指導を同日実施できないことが挙げられる。これ
に対し、他の町村は人間ドック健診と保健指導を同会場で同日実施できている。このこと
が金山町の指導実施率が低い原因の一つとなっている。
- 14 -
③特定健康診査結果状況
図19 内臓脂肪症候群
内臓脂肪症候群判定基準
腹囲が男性 85cm 以上、女性 90cm 以上であり①~③のうち、
2 つ以上該当⇒ 該当者 1 つ該当⇒ 予備群
① 収縮期血圧が 130mmHg 以上か拡張期血圧が 85mmHg 以
上のいずれ か、もしくは両方に該当
② 空 腹 時 の 血 糖 値 が 110mg/dl 以 上 ( 保 健 指 導 対 象 は
100mg/dl 以上)
③ 中性脂肪が 150mg/dl 以上か HDL コレステロールが
40mg/dl 未満のいずれか、もしくは両方
図20 肥満
肥満判定基準
BMI が 30.0 以上⇒ 肥満者
(25.0 以上⇒ 過体重)
図21 高血圧
高血圧判定基準
収縮期血圧が 140mmHg 以上か拡張期血圧が 90mmHg 以上
のいずれ か、もしくは両方に該当 ⇒ 有病者
収縮期血圧が 130~139mmHg 以上か拡張期血圧が
85~89mmHg 以上のいずれ か、もしくは両方に該当
⇒ 正常高値
資料)国保連合会:特定健診・特定保健指導に関する統計資料
厚生労働省健康局:標準的な健診・保健指導プログラム
内臓脂肪症候群…該当者の割合が高くなってきており、平成 26 年度は県平均とほぼ同様、
また、予備軍の割合は年々低くなってきているが、平成 26 年度は県平
均より高い状況である(図19)。
肥満
…県平均と比較して高い(図20)
。
高血圧
…正常高値血圧は県平均とほぼ同様であるが、有病者は県平均より高く
なっている(図21)
。
- 15 -
(4)保健事業からの分析(既存の保健事業の評価)
表12 生活習慣病の予防と生活習慣の改善に関する事業の紹介
目的
対象
方法
実施体制
事業評価
金山町
地区健康相談
住民の健康増進
一般住民
地区公民館で健康相談、血圧
測定、健康についての話等を
する
H26 実施回数 33 回 参加者 延 265 人
毎年実施しており定着しているものの、新しい参
加者が少ない。
健診時健康相談
住民の健康増進
人間ドック(男性)・
総合健診受診者
すこやか元気塾
メタボリックシ
ンドロームの予
防改善
一般住民
メタボ予備群・該当者
人間ドック(男性)・総合健
診の際に健康相談を実施す
る。
講話と運動実習計 4 回
講話 1 回:高血圧について
運動 3 回
毎回保健師による健康相談、
体組成測定を実施
保健師
栄養士
介護予防推進員
地区健康推進事務
取扱者
保健師
運動の習慣化に
より、各種生活
習慣病の改善を
図る
町民全体
インストラクターによる運
動紹介
夏季(昼・夜)
秋季(昼・夜)
冬季(昼・夜)
週 1 回ずつ開催
ヘルスケアーポイン
ト事業
健康に関する意
識の向上及び保
持
20 歳以上の方
糖尿病予防教室
糖尿病予防のた
めの意識の啓発
健 診 結 果 か ら糖 尿 病
及 び 腎 臓 病 の数 値 が
高い方やその家族
(指導・治療中も含む)
事業への参加等でポイント
付与、貯めると景品贈呈
(H27 より実施し、ポイント
は無期限)
講演会(必要に応じて個別指
導)
秋、冬に 1 回ずつ
- 16 -
事業名
真室川町
はつらつリフレッシ
ュ教室
医師
運動トレーナー
保健師
栄養士
H27 実施回数 13 回 参加者 延 102 人
今までにアプローチできなかった方へアプローチ
することができ、気軽に参加してもらえている。
H26 4 回コースを 1 クール実施
参加者 延 32 人
参加者の満足度は高いが、若い方、働き盛りの方
の参加が少ない。
インストラクタ
ー
保健師
H27.11 現在
参加者の継続率が高く、実施期の習慣化は図られ
ている。
夏季昼 58 人
夏季夜 76 人
秋季昼 90 人
秋季夜 30 人
(今後、事後健診結果等により評価を行う。
)
H27 カード配付数 378 件 達成者 1 人
(今後、カード交付者数、達成者数、他事業参加
者数の変化等の検証により評価を行う。
)
医師
保健師
栄養士
H27.11 現在
講演会参加者数
秋 39 人
冬 60 人
個別相談に結びけることができている。
(今後、事後健診結果等により評価を行う。
)
事業名
目的
対象
方法
実施体制
事業評価
増加傾向にある
高血圧症・糖尿
病・脂質異常症
における有病
者・予備軍の減
少
健康に関する事
業に参加した方
にポイントを付
与することで健
康増進を図る
40~60 歳の特定健診
受診者の内、要件に当
てはまる方
インストラクターによる運
動指導
・個別相談
毎月第 1 火曜日開催
保健師
運動インストラク
ター
H27 参加者 7 人
参加者が少ないことが課題。今後対象者への声掛
けを強化しつつ意識付けになるような工夫が必
要。また、平日開催であるため、参加者が伸びな
い現状もある。日程にも工夫が必要。
鮭 川 村 内 に 住所 を 有
する 20 歳以上の方
住民の健康の維
持・疾病予防
住民
①特定健診及び各種がん検
診受診者へのポイントの付
与
②健康づくり事業への参加
③湯らっくす(介護予防)事
業への参加
保健師による血圧測定・健康
相談
健康相談
健康増進や疾病
予防についての
知識の普及啓発
一般住民
結果報告会
生活習慣を改善
して疾病予防、
適正な医療に結
びつける
健診事後訪問
男性のための運動教
室
鮭川村
生活習慣病予防教室
さけがわ健康マイレ
ージ事業
地区健康教室
H27. 12 末現在 申請者 213 人
今年度目標にしていた申請者数はクリア。ただ、
ポイント付与事業が少ないため、平成 28 年度より
対象事業の拡大、村独自の特典を付与するなど、
事業の拡大を図る必要あり。
保健師
H27
11 地区で開催。
全地区で実施できるよう、保健推進員(各地区よ
り選出される委員で、主に健康づくりに関する内
容に従事)への継続した声掛けを実施していく。
各地区公民館で健康相談・血
圧測定・健康講話等開催
保健師
栄養士
看護師
H26 開催回数 41 回 参加者数 延 406 人
参加者の健康意識は高いが、固定化が見られ、新
規の参加者が少ない。
健 診 や 人 間 ドッ ク で
指導対象になった方
個別保健指導
保健師
栄養士
H26 開催回数 6 回 参加者数 延 13 人
参加者が少ないため健康相談と併せて実施した
が、まだまだ参加者は少ない。参加者には生活習
慣を改善するため努力する姿勢が見える。
生活習慣病の早
期発見・早期治
療
健 診 や 人 間 ドッ ク で
指導対象になった方
訪問
保健師
H26 訪問件数 32 件 参加者数 延 37 人
対象者や家族の現状把握と医療機関への受診促進
が出来た。マンパワー不足により継続的なフォロ
ーが難しい。
生活習慣病の予
防と生活習慣の
改善
一般住民
メ タ ボ リ ッ クシ ン ド
ローム予備軍・該当者
健康運動実践指導者による
運動指導、月 1 回栄養士によ
る栄養指導
7~11 月 毎週火曜日開催
保健師
栄養士
健康運動実践指導
者
H27 開催回数 18 回 参加者数 9 人
参加者の満足度は高いが、途中で脱落する人が半
数近くいた。個別通知したメタボリックシンドロ
ーム予備群・該当者の参加者が少ない、運動教室
後のフォローが出来ず、運動習慣が途切れた人が
多くみられたことは今後の課題である。
戸沢村
- 17 -
表13 医療費の適正化に関する事業の紹介
事業名
目的
対象
方法
実施体制
事業評価
最上地区広域連合
ジェネリック差額通
知
後発医薬品への
切り替えの促進
先 発 医 薬 品 を使 用 し
て い る 被 保 険者 で あ
り、後発医薬品に切り
替えた場合、1 ヶ月で
500 円以上の差額が生
じる方
前 年 度 医 療 機関 を 受
診した方
対象者に差額通知書を送付。
(年 2 回実施しており、4 月
診療分は 8 月、9 月診療分は
1 月に発送)
連合会との委託契
約
H26 送付数
H26.8 月送付分:350 件(総レセプト件数)
H27.1 月送付分:313 件(総レセプト件数)
H24.3~H27.2 にかけて、後発医薬品利用割合
は 10%以上向上している。
対象者に医療費通知を送付。
(年 1 回被保険者証更新と一
緒に発送)
連合会との委託契
約
医療費通知
自身の医療機関
の受診回数と医
療費総額を把握
し、健康管理に
役立ててもらう
ため
- 18 -
表14 特定健康診査受診率の向上に関する事業の紹介
事業名
最上地区広域連合
特定健康診査・保健
指導受診率向上対策
事業
特定健康診査自己負
担分助成
- 19 -
目的
対象
方法
実施体制
事業評価
多くの人に健診
を受けてもら
い、受診率を上
げることで指導
する機会を増や
し、生活習慣病
の予防を行う
住民健診と特定
健診の違いを理
解してもらい、
特定健診を受け
る習慣をつけて
もらうため
・未申込者で 40 歳及
び 60 歳~74 歳の方
・未受診者
電話勧奨を行い、
・未受診者には未受診理由の
聞き取り
・受診者には健診案内の送付
連合会委託スタッ
フ
H26 年度電話勧奨結果
対象者 382 人
受診者 39 人 受診率 10.2%
未受診者が固定化しており、未受診理由の 60%以
上が「通院しているから」
。
上記の対象者へ健診への重要性を伝えることが課
題。
40 歳に到達する年度
で 特 定 健 診 の対 象 に
なる方
年度当初に自己負担分(2,000
円)の通知を行う。
H26 年度結果
対象者 68 人
受診者 25 人 受診率 36.8%
健診を受ける習慣付けが目的なので、電話勧奨と
合わせて周知を徹底する必要がある。
健診受診率の向
上
申 込 を し た が未 受 診
の方
健診受診希望者
再通知の文書を送付する。
H27 延 180 人へ送付
日曜健診を実施し、健診受診
の機会を増やす。
H27 日曜健診回数 1 回
受診者 ドック 14 人 総合 56 人
うち、他からの変更 ドック 4 人総合 18 人
他日程からの変更が多く、日曜日実施の効果があ
ると思われる。
健診受診率の向
上、疾病予防、
医療費の抑制
当該年度において、満
41 歳で国保加入の方
特定健診自己負担分助成
健 診 未 受 診 者及 び 未
申込者
年 2 回の休日健診を設定し、
未受診者に通知(H27 年度は
8/30、11/29)
がんや疾病の予
防・早期発見、
医療費の抑制
一般住民
健診の申し込み調査(全世
帯)
金山町
健診受診率向上対策
事業
うち、受診者
30 人
鮭川村
特定健診受診促進
H27 年度受診者
8 月 24 人
11 月 60 人
休日健診の日程を 2 日間確保できたことで受診者
は増加した。
戸沢村
特定健診受診促進
保健師
保健推進員
特定健診受診率
H24 42%
H25 46.8%
H26 41.8%
①生活習慣の予防に関する事業(表12)
・継続的に参加している人は固定化しているため、新規参加者を増やす取り組みが必要。
②健診受診促進に関する事業(表14)
・通院していても健診が必要であるとの意識づけが必要。
・受診機会を増やすため休日健診など、健診を受けやすい体制づくりが必要。
③保健指導に関する事業(表14)
・参加者が少ないため、働きかけが必要であるとともに、開催日を平日から休日にする取
組も必要。
・参加者の満足度、継続率は高いため、継続して事業は開催していく。
④糖尿病・高血圧等管理に関する事業(表12)
・健康教室等の参加者を個別相談に結びつけることができた。
・訪問することで対象者の現状把握と医療機関への受診促進ができ、その家族の状況も把
握できたが、マンパワー不足のため継続したフォローが難しい。
表15 受診率向上対策事業実績(平成 26 年度)
対象者全数
◆電話勧奨件数(電話が通じた件数/対象者に占める割合)
1.受診希望あり
内訳
(%表記は 2.受診希望なし
電話が通じ 3.何とも言えない
た件数に占 4.本人に伝える
める割合)
5.その他
◆勧奨未実施件数(電話が不通の件数)
1.3回電話しても不在
内訳
2.電話不通
3.リストから除外
◆26年度健診受診者(電話が通じた者に占める割合)
(再掲)受診希望者のうち実受診者
未申込者
382
298
74
191
3
21
9
84
35
32
17
49
39
78.0%
24.8%
64.1%
1.0%
7.0%
3.0%
22.0%
9.2%
8.4%
4.5%
16.4%
10.2%
(参考)他保険者全数
2,538
2,041
80.4%
326
16.0%
1,366
66.9%
87
4.3%
217
10.6%
45
2.2%
497
19.6%
264
10.4%
160
6.3%
73
2.9%
186
9.1%
140
5.5%
健診未受診理由 ※複数回答
項 目 \ 電話が通じた対象者数
◆未受診理由聞き取りできた件数、割合
1.健康に自信がある
2.定期的に通院してみてもらっているから
3.職場健診や自分で人間ドックを受けている
4.仕事や家事で忙しかった
5.病気が見つかるのが怖い
6.健康に関心がない
7.健診の時間や会場が不都合
8.健診を知らなかった
9.申込を忘れていた
10.費用がかかる
11.寝たきりなど体が不自由
12.その他
最上広域
298
196
65.8%
9
4.6%
129
65.8%
31
15.8%
12
6.1%
0
0.0%
6
3.1%
1
0.5%
2
1.0%
0
0.0%
7
3.6%
3
1.5%
7
3.6%
(参考)他保険者全数
1,845
1,350
73.2%
128
9.5%
823
61.0%
159
11.8%
97
7.2%
8
0.6%
32
2.4%
12
0.9%
3
0.2%
21
1.6%
18
1.3%
6
0.4%
138
10.2%
資料)②健診受診促進に関する事業
:国保連合会資料
- 20 -
(5)後発医薬品利用割合からの分析
図22 医薬品数(後発品)の割合
図23
薬剤料額(後発品)の割合
(%)
(%)
(年度)
(年度)
資料)国保連合会:医薬品利用実態一覧表
平成 24 年 3 月から平成 27 年 2 月までの推移を見ると、最上地区広域連合の後発医薬品
(※8)利用割合は向上しており、県平均に近づいている。
今後もジェネリック差額通知等を活用しながら、継続して被保険者に対する後発医薬品
の利用促進を行っていく必要がある(表13)
。
- 21 -
3
課題と目的
(1)各種分析からの課題
①医療費からの分析
・医療費は年々増加しており、特に入院分の医療費が増加している
・1 人あたりの医療費の増加と同時に、1 人あたりの受診件数も増加している
・大分類では「循環器系の疾患」
「新生物」「筋骨格系及び結合組織の疾患」の医療費が
高く、細小分類では「高血圧症」「慢性腎不全」「糖尿病」等の生活習慣病の医療費が
高い
②特定健康診査及びその結果からの分析
・特に 40~59 歳男性は健診受診率・指導実施率ともに低い
・肥満者と高血圧有病者の割合が高い
③保健事業からの分析
・事業に参加する人が固定化し、新規参加者が少ない
・健診等受診勧奨において、最も大きい未受診理由は「通院しているから」
④後発医薬品利用割合からの分析
・後発医薬品利用割合が県内平均より低い
(2)全体を総括しての課題
①毎年生活習慣病の受診率が高く、それに伴う医療費が高い。予防段階で特に高血圧の生
活習慣を改善する必要がある。
②被保険者数が減少していく一方で、高齢者の割合は高くなっていくため、医療機関受診
率は高くなり、それに伴って、医療費は増加する傾向にある。
③特定健康診査未受診者の中で医療機関に通院されている方は特定健康診査・人間ドック
に対する意識が低く、受診しなくてもよいと思っている割合が高い。
- 22 -
(3)目的
これらを解決するため本計画では下記の事項を目的とする。
大目的:健康寿命の延伸
目的:①生活習慣病の予防と生活習慣の改善
②医療費の適正化
③特定健康診査受診率の向上
目的を達成するための評価指標(目標)は
①特定健康診査受診者のうち、高血圧有病者の割合を 2%(H26:52.5%→H29:50.5%)
減少させ、服薬中の割合を減少させる。
②かかりつけ医を持ち、重複受診を 30 件(H26:179 件→H29:149 件)減らす。
③自身の疾病リスクを把握するため、特定健康診査は必ず受ける習慣を身につけてもら
い、平成 29 年度の特定健康診査受診率を 60%にする。
- 23 -
4
今後の保健事業について
表16 生活習慣病の予防と生活習慣の改善に関する事業
事業名
金山町
健診時健康相談
目的
評価基準
達成目標
生活習慣を振り返り、必
要な指導を行うことで、
生活習慣の改善を図る
・実施回数
・参加人数
・生活習慣の変化
・実施回数
・参加人数
・味噌汁塩分濃度の変化
・参加者の増加
・参加者の生活習慣の改
善
・1 回あたりの参加者数
の増加
・生活習慣の改善
・味噌汁塩分濃度の改善
・参加者数の増加
・参加者の生活習慣の改
善
・BMIの改善
・高血圧の者が 5 人/年
減少する
・参加人数の増加
地区健康相談
住民の健康増進
健やか元気塾
生 活習慣 病の 知識や予
防 のため の食 事や運動
に ついて 学ぶ 機会を設
け、メタボリックシンド
ロームの予防・改善を図
る
住 民によ る健 康づくり
を広めるため、健康づく
りボランティアの養成、
活動を推進し、住民の健
康増進を図る
・実施回数
・参加人数
・生活習慣の変化
・BMIの変化
特 に健診 結果 高値の者
が、生活習慣を見直し、
改 善及び 予防 のための
生 活を送 るこ とができ
る よう指 導を 行うこと
で、対象疾患の有病者の
減少を図る
・事業前後の生活習慣の
変化
・事業参加者数
・事業終了 3 ヵ月後の生
習慣の変化
・事業前と終了後健診の
結果比較
・参加者の主観的変化
・参加者数
・参加者の継続率
・健診結果の変化
・参加者の主観的変化
・目的とする疾患の有病
者が 5 人/年減少する
増 加傾向 にあ る高血圧
症・糖尿病・脂質異常症
における有病者・予備群
の減少
・参加者数
・次年度の健診結果
・10 人以上
・前年度の健診結果から
の数値の改善
地区健康教室
地区住民の健康の維
持・疾病予防
・参加者数
・開催回数
・味噌汁塩分濃度の変化
健診事後訪問
生活習慣を振り返り、疾
病 の早期 発見 と治療に
つなげる
運動する機会を設けて、
生 活習慣 病の 予防と改
善を図る
・次年度の健診結果
・延 650 人
・各地区 1 回実施
(全 52 地区)
・味噌汁塩分濃度の改善
・生活習慣病の有病者数
が 5 人/年減少する
健 康づく りボ ランティ
アの育成・活動の推進
( 食生活 改善 推進協議
会、健康づくり運動推進
協議会)
真室川町
生活習慣病予防事業
高血圧・糖尿病
運動普及事業
鮭川村
生活習慣病予防教室
(健診事後指導)
健康づくり事業
定 期的な 運動 の機会を
設けることで、生活習慣
病 等の予 防の ための生
活 習慣構 築の 支援を図
る
・養成講座修了者数
・活動内容
・活動参加人数
・参加者数
・次年度の健診結果
- 24 -
・生活習慣病の有病者が
上記事業結果と併せ、
5 人/年減少する
・延 250 人
・生活習慣病の有病者数
が 5 人/年減少する
事業名
目的
評価基準
達成目標
健康相談
健 康増進 や疾 病予防に
つ いての 知識 の普及啓
発
・参加者数
・味噌汁塩分濃度の変化
・H28 350 人
H29 420 人
・味噌汁塩分濃度の改善
結果報告会
生 活習慣 を改 善して疾
病予防、適正な医療に結
びつける
・参加者数
・次年度の健診結果
・事後フォロー結果
健診事後訪問
生活習慣病の早期発
見・早期治療
・事後フォロー結果
・次年度の健診結果
男性のための運動教室
生 活習慣 病の 予防と生
活習慣の改善
・参加者数
・次年度の健診結果
・事後フォロー結果
・H28 40 人
H29 50 人
・健診結果の改善
生活習慣の改善
・生活習慣の有病者が他
の事業と併せて 5 人/年
減少する
・生活習慣の改善
・健診結果の改善
・生活習慣病の有病者が
他の事業結果と併せて
5 人/年減少する
・H28 15 人
H29 20 人
・健診結果の改善
生活習慣の改善
・生活習慣病の有病者が
他の事業結果と併せて
5 人/年減少する
戸沢村
表17 医療費の適正化に関する事業
事業名
目的
評価基準
達成目標
ジェネリック差額通知
後 発医薬 品へ の切り替
えの促進
後発品利用割合
・医薬品数
・薬剤料額
後発品利用割合
・医薬品数 42%
・薬剤料額 20%
医療費通知
自 身の医 療機 関の受診
回 数と医 療費 総額を把
握し、健康管理に役立て
てもらうため
・訪問人数
・訪問結果
・重複受診者が 4 人/年減
少する。
・訪問時の様子
・重複受診者が上記事業
結果と併せ 4 人/年減
少する
最上地区広域連合
構成町村
重複多受診者訪問指導
適 切な医 療機 関の受診
についての指導を行い、
訪問
医療費の適正化を図る
重 複受診 者に 対し訪問
指 導によ りか かりつけ
医をもつこと、重複受診
を 減らす ため の後発薬
の 勧め等 を行 うことで
医療費の抑制を図る
- 25 -
表18 特定健康診査受診率の向上に関する事業
事業名
最上地区広域連合
特定健康診査・保健指導
受診率向上対策事業
特 定健康 診査 自己負担
分助成
目的
評価基準
達成目標
多 くの人 に健 診を受け
てもらい、受診率を上げ
る ことで 指導 する機会
を増やし、生活習慣病の
予防を行う
・対象者の健診受診率
・年間健診受診率
・20%
・実施計画目標値
H28 55%
H29 60%
住 民健診 と特 定健診の
違いを理解してもらい、
特 定健診 を受 ける習慣
をつける
・対象者の健診受診率
・年間健診受診率
・50%
・実施計画目標値
H28 55%
H29 60%
・特定健診受診率
・実施計画目標値
H28 55%
H29 60%
健診受診率の向上、疾病
予防、医療費の抑制
・特定健診受診者数
・特定健診受診率
・実施計画目標値
H28 55%
H29 60%
がんや疾病の予防・早期
発見
・特定健診受診率
・実施計画目標値
H28 55%
H29 60%
金山町
健診受診率向上対策事業
健診を受けやすい環境
整えたり、未受診者へ受
診勧奨を行うことで、特
定健診の受診率の向上
を図る
鮭川村
特定健診受診促進
戸沢村
特定健診受診促進
- 26 -
5
計画の評価・見直し
本計画の評価は、計画最終年度に実施するものとし、目標となる数値については、年度
毎に本計画策定委員会にて達成率を評価する。
本計画は平成 28 年度から平成 29 年度の 2 年間を一期として策定するものだが、必要に
応じて見直しを行う。
見直しを行う場合は、本計画策定委員会において調査及び協議する。
6
個人情報保護に関する事項
個人情報の取り扱いについては、最上地区広域連合個人情報保護条例及び構成町村個人
情報保護条例によるものとする。
- 27 -
7
用語解説
※1 特定健康診査(P.1)
平成 20 年 4 月より始まった、40 歳~74 歳までの公的医療保険加入者全員を対象とした
制度で、
「特定健診」「メタボ健診」とも言われる。腹囲の測定及びBMI(身長・体重か
ら割り出す体格指数)の算出を行い、基準値以上の人はさらに血糖、脂質(中性脂肪及び
HDLコレステロール)
、血圧、喫煙習慣の有無から生活習慣病の発症リスクの高さにより
クラス分けされ、クラスにあった保健指導(積極的支援・動機付け支援)を受けることに
なる。
※2 国保データベース(KDB)システム(P.1)
レセプト・特定健康診査等の情報を国保連合会が保険者の委託を受けて、都道府県国民
健康保険団体連合会がデータを管理し、情報提供するもの。保険者の効率的かつ効果的な
保健事業の実施をサポートすることを目的として構築された。平成 25 年 10 月稼働。
※3 日本再興戦略(P.1)
第二次安倍内閣が掲げる成長戦略。平成 25 年(2013)6 月閣議決定。製造業の国際競争
力強化や高付加価値サービス産業の創出による産業基盤の強化、医療・エネルギーなど戦
略分野の市場創造、国際経済連携の推進や海外市場の獲得などを掲げている。データヘル
ス計画については、
「第Ⅱ.3 つのアクションプラン」>「二.戦略市場創造プラン」>「テー
マ 1.国民の健康寿命の延伸」の中に位置づけられている。
※4 PDCAサイクル(P.1)
事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法の一つ。Pl
an(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4 段階を繰り
返すことによって、業務を継続的に改善する。
※5 21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21(第2次))(P.1)
国民の健康の増進の推進に関する基本的な方向や国民の健康の増進の目標に関する事項
等を定めたものであり、生活習慣病の予防等を目的としその大きな要因である生活習慣を
改善するための全国的な運動。
- 28 -
※6 特定保健指導(P.1)
特定健康診査受診後に生活習慣病の発症リスクが高い人が対象となり、生活習慣の改善
が必要と判断された人は「動機付け支援」、それよりもリスクが高い人は「積極的支援」が
行われる。
「動機付け支援」は原則 1 回の保健指導で終了だが、
「積極的支援」は定期的、継続的な
指導が行われる。
※7 重複多受診(P.14)
1ヶ月の間に複数の医療機関を受診している状態を多受診、同じ疾病に対して複数の医
療機関を受診している状態を重複受診と呼び、多受診、重複受診を行っている人を重複多
受診者と呼ぶ。
※8 後発医薬品(P.21)
医薬品の有効成分そのものに対する特許が切れた医薬品を他の製薬会社が後発的に
製造・供給する医薬品である。新薬よりも安いため、医療費抑制のため厚生労働省主導
で後発医薬品の普及が進められている。
- 29 -
最上地区広域連合データヘルス計画策定委員会設置要綱
平成27年10月1日
告 示 第 1 0 号
(目的)
第1条
国民健康保険法(昭和33年法律第192号)第82条第4項の規定に基づき厚
生労働大臣が定める国民健康保険法に基づく保健事業の実施に関する指針(平成16年
厚生労働省告示第307号)に基づき、最上地区広域連合データヘルス計画(以下「実
施計画」という。
)の策定及び保健事業の実施及び評価を行うため、最上地区広域連合デ
ータヘルス計画策定委員会(以下「委員会」という。)を設置する。
(所掌事務)
第2条 委員会は、実施計画の策定及び評価に関する事項について調査及び協議する。
(組織)
第3条 委員会は次に掲げる者のうちから、連合長が委嘱する。
⑴ 最上地区広域連合事務局長及び構成町村保健事業主管課長
⑵ 保健事業実施団体及び保健医療機関の代表者
⑶ その他連合長が必要と認める者
(役員)
第4条 委員会に、委員長及び副委員長各1名を置く。
2 委員長は、最上地区広域連合事務局長をもって充て、委員会の議長となる。
3
副委員長は、委員の中から委員長が選任し、委員長に事故があるときは、その職務を
代理する。
(会議)
第5条 会議は、必要に応じ委員長が招集する。
(任期)
第6条
委員の任期は1年とする。ただし、平成27年度に委嘱された委員の任期は平成
28年3月31日までとする。
(庶務)
第7条 委員会の庶務は、最上地区広域連合において処理する。
附
則
この要綱は、公布の日から施行する。
最上地区広域連合データヘルス計画策定委員名簿
所属
職名
氏名
金山町健康福祉課
課長
岸
忠男
真室川町福祉課
課長
髙橋 秀一
鮭川村健康福祉課
課長
高橋 照美
戸沢村健康福祉課
課長
齊藤 喜一
最上検診センター
副所長
本間 隆宏
最上地区広域連合
事務局長
鈴木 謙一
班長
柴田 伸一
係長
後藤 隆行
主事
荒木 勝
構成町村
保険医療機関
事務局
(最上地区広域連合)
医療保険班