食品の機能性表示-課題と展望

B 5/21(土)13:50-16:50 (受付開始 13:00)
食品の機能性表示-課題と展望-
講座情報
平成 27 年 4 月から、薬事法で規定される医薬品、健康増進法で規定されるトクホ、栄養機能食品に加え、食品表示法で規
定される機能性表示食品制度が始まった。この制度は、消費者庁に 60 日前に届けることにより、従来禁止されていた人体
の構造や機能に関する機能性を表示することができる制度で、46 年ぶりに大きな改革が行われた。本制度では、企業等の
責任において科学的根拠のもとに機能性を表示できるものとし、加工食品及び農林水産物についても機能性表示が可能に
なった。2016 年 2 月までに 200 以上の品目が届け出受理されており、大きな話題を呼んでいる。また、医療機関におけるサ
プリメント販売も、問題がないことが確認され、今後医療機関でのサプリメント活用による未病の方への予防医療が重要に
なる。本講演では、機能性表示食品制度の概要を説明し、薬剤師の担う役割を議論したい。
講演者情報
森下 竜一
大阪大学臨床遺伝子治療学 教授
プロフィール
1962 年岡山県生まれ。1987 年大阪大学医学部 卒業後、1991 年大阪大学医学部老年病講座大学院卒業(医学博士)。
1991 年-94 年米国スタンフォード大学循環器科研究員、1994 年米国スタンフォード大学循環器科客員講師。1998 年大阪
大学大学院医学系研究科遺伝子治療学助教授、2003 年大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学寄付講座教授
(現在に至る)。
現在日本抗加齢医学会、日本血管生物医学会、日本遺伝子治療学会、日本知財学会など各学会の理事を務めるほか、内
閣府規制改革会議委員、健康医療戦略本部(本部長安倍晋三内閣総理大臣)戦略参与など、公職を多数歴任。日本で初
めて上場した大学発バイオベンチャーアンジェス創業者。
主要著書
「アルツハイマー病は、脳の糖尿病だった」(青春出版)