パブリックコメント 「豊田市人口ビジョン ・ まち・ひと・しごと創生総合戦略(案) 」 における意見募集結果の公表 ● 提出いただいた意見の集計 提出数90通(持参 ● 1通、電子メール 2通、Eモニター 87通) 意見の内訳 項目ごとに分類すると、102件の意見等がありました。 ● 「豊田市人口ビジョン ・ まち・ひと・しごと創生総合戦略(案)」に対する意見等と それに対する市の考え 以下のとおりです。なお、提出いただいた意見は、趣旨を踏まえた上で要約して いることがあります。また、意見を求めるもの以外(感想等)については、市の考 え方は示していません。 1 基本目標① しごとづくりについて 意見等の概要 件数 市の考え方 産業の多様化・企業誘致 ・現在は工業も農業も盛んだが、いつまで ・産業構造の多角化を図るために注力すべ 続くかはわからないため、航空宇宙産業な ど産業の多様化に取り組む必要がある。 ・研究開発拠点となっても雇用は拡大しな き分野として重点産業4分野(次世代自動 9 車、環境・エネルギー、次世代ロボット及 び食品製造)を定め、引き続き次代を担う い。多くの人がかかわることのできる産業 産業の集積を図っていきます。 誘致が必要 雇用環境 ・正規に就職でき安定した収入があり、社 ・正規雇用の拡大に向けては、引き続き国 会保障もきちんとしていて子育てができる や県と連携して実施する就労支援事業を実 ため、若者が安心して働き・生活できる環 施し、雇用の安定に努めていきます。 境を作ってほしい。 ・高齢者の生きがい就業のほか、派遣を含 め幅広い就業機会の提供を進めるシルバー 人材センターの事業及び運営を支援し、高 齢者が働きやすい環境づくりに努めていき ます。 ・高齢者が力を発揮できる仕事の幅広い紹 ・豊田市高齢者クラブ連合会と連携した生 介や、働く場の提供を充実してほしい。 きがいづくりや豊田ヤングオールド・サポ ・65歳以降の過ごし方が重要。しごとや ートセンターで社会参加に関する相談や情 生きがいを見いだせるきっかけ作りが必 要。 10 報提供などを引き続き行っていきます。 ・また、本市には、さまざまなコミュニテ ィ活動や市民活動などの共働推進による 「地域力」が蓄積されています。この「地 域力」を生かし、地域との共働を深めるな かで、生きがいづくりを含めて、地域にお ける取組を充実していきます。 ・働きたい女性に対する就労支援は非常に 重要な取組と認識しており、セミナーや適 ・自動車産業に頼りすぎていて、工場ばか 職診断など早期就労を目指した取組を進め りで子育てをしている女性が働きにくい環 るとともに、雇用の場の拡充のため、市内 境にあるので改善されるように望む。 産業の多角化についても引き続き取り組ん でまいります。 ・また、企業等に対しても、男女がともに 働きやすい職場環境づくりの促進のために 企業経営者や管理職に対するセミナーや講 演会等を行って意識の変革を図っていきま す。 中山間地産業 ・中山間地の新規産業創出、農業人口増加 の重点化を望む ・中山間地域における新製品や新技術の開 1 発については、補助額の上乗せ等により、 農商工連携も含めた新規産業創出を支援し てきます。 広域連携(産業) ・自動車産業に特化しているだけに、若年 ・産業分野における人材不足は近隣エリア 労働力の不足は今後、深刻さを増してくる 共通の課題であり、情報の共有は重要であ と思う。同じ悩みを持つ岡崎、刈谷、みよ ると認識しています。 し市などと広域行政圏会議を設けてはどう 1 か。 ・近隣市と連携した取組については、現在 策定を進めている第8次総合計画におい て、ご指摘の内容を始め様々な視点から検 討をしてまいります。 2 基本目標② 人の流れ、賑わいづくり 意見等の概要 件数 市の考え方 観光振興 ・ラグビーワールドカップには、国内外か ら多くの方が来訪されることが予想されま ・ラグビーワールドカップの開催をチャン す。その機会を活かせるよう、豊田市にあ スとし観光や商店が充実すると良い。 ・豊田市を知ってもらう努力が必要。観光 名所をもっと PR する必要がある。 る資源を魅力ある観光商品にし、効果的に 3 情報発信していきます。 ・寺社仏閣や観光名所を歩いて回る「まち ・地域の文化、名所などを歩いて接するよ 歩き」の取組を行っている都市があります。 うな取組が必要 そのような事例を参考にしながら、検討を していきます。 まちの魅力 ・ 現在、豊田市においては、中心市街地以 ・大型商業施設(デパート、モール)など があれば、人が集まり、経済発展がある。 外への大型商業施設の立地については、地 9 域商業の疲弊につながるという考えから誘 致等は行っていません。 ・こだわりの野菜、手作りのスイーツやク ラフトを販売するマーケットが毎月第3土 曜日に桜城址公園で開催されています。空 き家、空き店舗等のまちなかにある資産を 活用して、これまでのまちなかにない新た な商業・サービス業の集積を図るとともに、 ・街中の活性化が必要。若い人が集まって 新たなビジネスが創出されるよう支援しま くるようなまちづくりを望む。 す。 ・また、平成 28 年 3 月に、都心のにぎわい 創出のために、都心環境計画を策定しまし た。その中で、各年代においても魅力のあ る都心を目指し、空間活用及び空間再整備 の両輪で計画を推進することとしていま す。 ・現在、 「WE LOVE とよた」の推進 に取り組んでおり、都市や山村等にある豊 富な地域資源を活かして、地産地消や文化、 歴史、スポーツ等を楽しむことを進め、ま ちの魅力を高めるための取組を進めていき ます。 ・なお、都心において、奨励金を交付でき ・都市は都市としての魅力、農山村は農山 る制度があり、核となる商業サービス施設 村の魅力をそれぞれ追求すべき。 の立地を支援しております。 ・また、山村地域においては、おいでん・ さんそんセンターの取組を始めとして、い なからしさを磨き上げることにより、都市 住民にとっても、山村住民にとっても価値 のある地域となり、それが多くの市民に共 有されるように、市民、地域と共に取り組 んでまいります。 ・名古屋駅へのアクセス強化については、 ・豊田~知立間に普通電車しかないのが不 豊田市駅-知立駅間の複線化を行うことで時 便。出張される方も名古屋駅からのアクセ 間短縮が可能であると考えています。名古 スを考えた場合、大変だと思う。できるだ 屋鉄道三河線複線化事業は鉄道事業者が実 け早く特急を運行できるようにお願いした 施する事業ではありますが、リニア開業時 い。 の実現に向け、本市としても取組を行って いきます。 3 基本目標③ 子どもを生み育てる希望の実現 意見等の概要 件数 市の考え方 結婚 ・青少年センターにおいて、豊田市共催で 出会いの・交流を行う事業を引き続き行っ ・婚活を本気で取り組んだ方が良い。 ・市として出会いの場を設けるなどの具体 3 策を講じたほうが良い。 てまいります。また、市内で開催される出 会いのイベントや講座の情報等を広く知っ ていただけるよう、広報活動を充実させて まいります。 出産・子育て ・市内の子育て世代を中心に、冊子やWE Bサイトにて豊田市の子育てのしやすさな ・若い人たちにとって、豊田市が子育てに どの魅力を伝える定住促進プロモーション 良い環境であることを知ってもらう 「ファースト暮らすとよた」を展開してい ます。より多くの方に魅力が伝わるよう、 引き続きプロモーション活動に努めます。 ・子育てしやすい環境は、行政による支援 だけでなく、地域や企業等住民一人ひとり ・子育て支援が大切 が子育てに理解を深め、子育てを支え合う ・子育てしやすい環境に期待(障がいのあ る子などすべての子どもにやさしい環境に なってほしい) ことが大切となります。制度等の充実を図 15 るとともに、居場所づくり事業など地域力 を生かした活動にも取り組んでまいりま す。 ・平成28年度より、不妊症看護認定看護 師が対応する不妊症・不育症相談を、無料 で面接にて開始します。 ・不妊治療や妊娠への不安の相談等など、 ・不妊症や不育症について正しい知識を提 子どもが欲しい人の後押しができるとよい 供し、検査や治療に関する専門的な相談に 応じることで、夫婦で主体的に治療に取組 み、今後の治療の方向性を考えるきっかけ となることを目的にしています。 ・こども園では、就学前の子どものうち年 長の子どもから順に 2 人目以降の子ども、 私立幼稚園では、小学校 3 年生以下の子ど もから順に 2 人目以降の子どもの保育料の 軽減を行っています。 ・なお、平成 28 年度から一定の条件を満た ・子ども3人以上育てられるような施策を した世帯において、第 2 子半額、第 3 子以 うつべき(お祝い金など) 降無償とするよう、国全体として取組が進 められています。 ・児童手当の支給拡大により、現行制度で は、3歳から小学校終了前までの第1、2 子の場合、児童手当の支給月額が1万円で すが、第3子以降の場合、1万5千円とな っています。 (所得制限限度額未満の場合) ・豊田市では現在、中学校卒業までの子ど もを対象として、医療費自己負担分を全額 ・子ども医療助成はとてもすごいこと。無 現物給付(窓口無料)で助成しています。 料の所があるならもっと早く越してきたか このうち小中学生の通院分については、県 った。 の補助を受けずに市が独自に助成していま ・高校生もお金がかかる時期なので、医療 す。なお中学校卒業後も心身障がい者、精 助成対象を拡大する。 神障がい者、母子家庭等に該当する方には 各福祉医療制度に基づき助成を継続してい ます。 ・待機児童対策として、公私立こども園の ・待機児童を減らすためにこども園の充実 改築に合わせた定員拡大、私立幼稚園の幼 を進めるべき。 保連携型認定こども園への移行による定員 ・女性が働きやすいように、病児保育など 拡大により、0~2歳児の受入枠を拡大し の拡充も考えていただきたい。 ます。 ・チャイルドマインダーや育児経験者の積 ・また、保育サービスについては、市民の 極活用も検討してはどうか。 ニーズを把握し、それに即したサービスの 提供に努めます。 ワーク・ライフ・バランス ・ワーク・ライフ・バランスの推進に向け、 企業とともに考えていくことが必要であ り、男性の育休取得の促進などの具体的な ・ワーク・ライフ・バランスの重要性を各 提案も含めた働きかけを今以上に強め、意 企業等に周知徹底できるように進むとよ 識から行動に移せるように環境を整えてい い。 きます。 ・子どものいる世代が,きがねなく働ける 環境作りが必要。特に、母親への負担を減 5 ・子育て世代の男女が働きやすい環境をつ くるためには、男性中心型の労働慣行を改 らす環境作りは大切。 善していく必要があります。そのため、女 ・男性の働き方ももう少し子育て世帯向け 性・男性問わず、また企業経営者や管理職 に考えてほしい。 の意識を変え、働き方の見直しができるよ う、各企業の主体的な取組につながる啓発 イベント・講演会、セミナーなどを実施し ていきます。 3 基本目標④ 時代に合った地域づくり 意見等の概要 件数 市の考え方 ふるさとづくり ・現在、 「WE LOVE とよた」の推進 に取り組んでおり、豊富な地域資源を活か して、地産地消や文化、歴史、スポーツ等 を楽しむことを進め、また、まちの魅力を 高めるための取組を進めることで、郷土愛 ・故郷を大切にする気持ちを育てる。 1 の醸成に努めていきます。 ・豊田市教育委員会では、 「とよた大好きっ 子カリキュラム」を作成しています。市内 小中学校において、地域の特色を理解し、 地域に愛着をもつ児童・生徒の育成を推進 してまいります。 高齢者 ・日本全国で見られる超高齢化は、本市に おいても例外ではなく取り組むべき対策は 重要事項として認識しているところです。 この認識のもと、本市では地域包括ケアシ ・お年寄りの方も家族の方もきちんとサポ ステムの構築に取り組んでおります。この ートできる地域になると良い。 取組において、高齢者の方はもちろんのこ ・高齢者が増えるのだから、高齢者が今後 と、高齢者だけでなく様々な世代も安心し 住みやすい環境整備が必要。 て生活ができるよう、医療や介護の充実、 ・山間部の高齢者をしっかり見守ってほし 地域資源(NPO、自治区の活動)も活用し い。 た多種多様なサービス提供を進めてまいり ます。さらに、これらの様々な分野が切れ 目なく連携できるような環境整備にも取り 組んでまいります。 ・高齢者はもちろん、一人ひとりの市民の みなさんが、健康であり続けるためには、 まずは「自分の健康は自分で守る」という 7 意識が大切であり、定期的な健康診断や、 健康づくりのための生活習慣の継続が有効 です。 ・本市では、健康診断やがん検診などを受 診する機会を設けるほか、健康づくりに関 する情報を発信するとともに、個人へのき っかけづくりや、家族や地域の仲間で行う ・高齢化に対して、健康を保つために進め 「まちぐるみでの健康づくり」にも取り組 る仕組みの充実 み、仲間づくりや地域活動を通して健康に 関心を持てるよう、働きかけを行っていま す。 ・また、本市には、さまざまなコミュニテ ィ活動や市民活動などの共働推進による 「地域力」が蓄積されています。 ・この「地域力」を生かし、地域との共働 を深めるなかで、生きがいづくりを含めて、 地域における健康づくりの取組を充実して いきます。 ・高齢者が住み慣れた地域での生活を継続 するためには、心身の状況に応じた医療と 介護の一体的な提供が必要です。そのため に、医療機関や介護サービス事業者等の関 係者の連携を推進するほか、在宅医療や介 護サービス、看取り等について、市民に対 ・医療・介護分野に特に特化して、 「老後も する普及啓発や相談支援の充実を図ってい 暮らしやすい街」というイメージ向上が重 きます。 要 ・また、介護事業の充実については、今後 ・介護事業の充実が重要 急増する高齢者や要介護認定者に対応する ため、3年ごとに改定する「豊田市高齢者 保健福祉計画・介護保険事業計画」策定に おいてあらゆる市民ニーズを把握しながら 「住み慣れた地域で安全・安心に暮らせる まち」を目指し、必要なときに必要な支援 が受けられる体制を構築してまいります。 世代間交流 ・一人暮しをしている人に子どもも声をか ・地域における異世代交流を推進し、子ど けられる地域のつながりが、子育て支援に もたちと地域の人とのふれあいにより、多 つながり活性化につながる。 2 様な価値観を身に付けられるようにすると ・同年代だけでなく、様々な年代が交流で ともに、地域の活性化にもつなげてまいり きる仕組みを地域に期待したい。 ます。 都市の形(都市構造) ・豊田市第7次総合計画では、支所周辺や 鉄道駅周辺を拠点地域核等に位置付け、拠 ・人口減少に伴い、都市部への引っ越しを 点を中心に都市基盤の整備を促進し、都市 促進して、インフラ投資を減らし、通勤通 機能の集約を図ってきました。第8次総合 学距離を短くすることで渋滞を緩和するな 計画でもその考えを継承し、都市基盤整備 ど、効率よく暮らせるようにしてほしい。 のさらなる選択と集中により効率的なまち 5 ・自家用車が使えなくなったら、徒歩、自 転車での移動には体力的に不安。公共交通 のあり方の施策も各地域に応じた対応を進 める仕組みの充実を望む。 づくりを推進していきます。 ・豊田市では、公共交通の利便性向上を進 めており、各地域内を運行する地域バスに ついては、地域で支える公共交通として確 立させていきます。 ・障がいのある方や、一人暮らしの高齢者 等の移動については、既存の福祉事業によ るサービスとの連携を図っていきます。 ・生活環境の保全と既存の資源を活かした まちづくりを進める上で、都市部の空き家 についても活用が必要と認識しています。 ・都市部については、民間住宅市場におい て他市町村を含む新築、中古住宅等の情報 ・都市部においても、空き家情報の管理を が提供されており、豊田市独自のシステム 行い、住宅情報を提供していくことが必要。 の需要を見極める必要があると考えていま ・既存施設の活用と都市部の住宅の充実を す。引き続き、空き家の情報収集等を進め、 図るべき。 豊田市が実施すべき施策等を十分に検証し ていきます。 ・既存施設については、施設の利用状況な どの基礎情報を分析・活用し、既存施設の 有効活用に努めていきます。 4 全体に関すること 意見等の概要 件数 市の考え方 全体に関して ・市民(法人を含め)が、自立・自律して 生活ができ、行政は市民に寄り添うように 存在し、困ったときに頼りになる存在であ ・豊田市では、共働によるまちづくりを進 って欲しい。 めており、本戦略の展開あたっても、市民・ ・協調性を企業も行政も考えてほしい。 企業のみなさまとともに様々な方に関わっ ・市民にどれだけ趣旨が浸透するか、また、 地域、企業等とどれだけ連携・協力できる 12 ていただきながら具体な取組を展開してま いります。 かが重要。 ・本戦略は、毎年度外部有識者や市民(女 ・取り組みに対して持続的に効果的に実行 性や企業等を含む)の方に評価・検証をし していくことが必要。 ていただきながら進捗管理を行います。 ・女性の声を十分引き出して、魅力づくり をするべき。 その他 ・人口に関連する情報や施策を広く掲載す るなかで、今後5年間における主要な取組 ・内容が全網羅的で、焦点が見えない。 3 については、総合戦略において基本目標ご とに示した内容にもとづき具体に展開して まいります。
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