北大で働く皆さんへ 一緒にやりませんか!

一緒にやりませんか!
北大で働く皆さんへ
北海道大学教職員組合です。
私たちを取り巻く労働環境の変化の中、特に労働基準法制下で私達がどのような事態に立ち至ってい
るかを考えてみたいと思います。
1.国家公務員から一般労働者へ
今年 4 月から国立大学法人法によって私たちは、国家公務員から非公務員
労働者に変わり、就業規則・労使協定・労働協約に代表される労働法のもと
で働くことになりました。
3 月中に大学側使用者と過半数代表候補者との間で
就業規則と労使協定について会議が行われ、それぞれの規則に対して 3 月 31
日締結しました。
問 これまでの経緯の中で組合はどんな活動をしてきたのですか?
1.就業規則の改善を行いました。一次案には公務員制度に備わっていた基本の労働条件が継続されて
おらず、組合は質問・意見書を 2003 年 12 月と 2004 年 3 月に使用者側へ提出しました。これに対し、
1)採用時の試用期間を 6 ヶ月から 3 ヶ月の短縮
労働条件の
2)誓約書の取止め
維持・改善を
3)休暇取得単位を半日単位から 1 時間単位へ変更
4)就業規則等の有効期間を 1 年に短縮し、見直しをかける
などで前進が見られました。これは札幌キャンパス事業場過半数代表候補
者 17 名中 9 名を占める組合員の活動があったからです(過半数代表者に組合の鈴木委員長が就任)
。
2.終業時刻については 17 時 00 分とするように 15 分短縮させる要求をしましたが実現しませんでし
た。その他、定員外職員の定員化を図る方策と待遇改善、学内掲示配布物規制や内部告発者の身分保
障問題などでの要求は前進しませんでした。
3.労使協定に関して、いくつか労使協定がありましたが、その中で重要な時間外労働については、
限度を超えての時間外労働の制限を、法人化移行時の業務増大による時間外労働がサ−ビス残業とな
る危惧から、
「70 時間/月、年 6 回」までと使用者案より延長される事態と
なりました。長時間労働に拍車をかけた点で禍根を残すものとなりました。
4.裁量労働制については研究実態を重視して導入に同意しました。労災に対
応が出来るようになりましたが、教員の無原則長時間労働を容認する結果と
なりました。
問 どんなことが教訓となりましたか?
過半数代表候補者だけによる当局との協議には、働く側の要望・要求の実現に限界があるこ
とが見えてきました。
問 組合は使用者と「覚書」を交わしたそうですが?
この間、使用者と組合との間で覚書を交わしました。労働協約については、近年当局との交渉がない
まま推移してきたこととは反対に、比較的円滑に締結ができました。
「時間外労働の短縮」と「専門業務型裁量労働制」に関するもので、これ自体使用者と労働組合との
新しい関係を実現するものとして大いに期待できます。
「もっと強大な組織力があれば労働条件を大き
く進展させることができる」との期待に満ちた声が聞かれました。やはり各人が労働組合に結集して使
用者と交渉するという当たり前のことが、労働条件を前進させるうえで肝要です。
2.職員団体から労働組合へ
問 組合が変わったそうですが?
今まで組合は職員団体として位置づけされてきましたが、これからは労働組合法に則った労働組
合として使用者には誠実な対応が要求されます。例えば、正当な理由なく交渉
を引き延ばすことや組合活動への不当な干渉は、訴追の対象となります。
私達の組合は 5 月 28 日の臨時大会で労働組合法に沿うよう規約条文等を改定し、
間もなく正式発足の運びとなります。
私達には団体交渉権や争議権があるなど労働者側の立場は大きく変わりました
が、要求の前進には団結された組織力がなんと言っても大事です。
3.賃 金 原 資
問 北大の運営費交付金が経年的に削減されるのは本当ですか?
本当です。2∼3年後の評価によって業績が目標・計画を下回ると判断されると運営費交付金の更
なる削減と部局や研究科の廃止の宣告が待っています。就業規則では業績の悪化を理由に、使用者
は職員を整理解雇できる仕組みになっています。
運営費交付金が削減されると使途細目決定の裁量が大学にあるので、人件費分が削減される恐れがあ
ります。逆に平成 19 年度までに新しく賃金体系を構築しなければなりません。この時組合が労働賃金
の切り下げを許さない取り組みを、一致団結して使用者との交渉に臨めば阻止できます。日頃から大学
内での予算の使途や配分に鋭いチェックが必要です。そのためにも大きな組織力が必要です。
問 教員に対して、どのようなことが近い将来予測されますか?
任期制導入が計画されるでしょう。今は任期制導入自体が大学の業績評価とされているくらいです
から、放っておくと平成 19 年頃までに本格的になるでしょう。そのとき一体誰が支援してくれるので
しょうか? 今から一致団結して、身分が不安定で首切りを容易にし、研究教育をだめにする任期制導
入に反対する組織を大きくすることが重要です。
問 全国の大学教職員はどうしていますか?
この5月上旬までに全国の国立大学・高専の組合では、約 2,200 名の新しい組合員を迎えまし
た。
組合に入れば、新しい友人ができます。新しい趣味を交わしあえます。
悩みが解消できます。自分の身は一人だけでは守れません。気軽に加入できるように
組合費を 8 月から引き下げる予定です。
これまでの法人化を迎えるまでの様々な経緯や
活動結果から、今一度皆様に訴えます。
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内線 3994 または 011-746-0967(FAX も同じ)
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