署長あいさつを更新しました

今治警察署長から市民の皆さんへ
今治署長の竹田です。春の定期異動も完了し、卒配2人の新戦力を加え約3分の1
の署員が入れ替わりました。新年度を迎えて心機一転、署員一丸となり管内の治安維
持に当たっております。
皆様には、平素から警察活動の各般にわたりご支援とご協力を賜っており、厚く御
礼申し上げます。
管内の治安情勢ですが、2月にコンビニ強盗、3月に親族間の殺人等、今年に入り
凶悪事案が3件発生しております。いずれも素早い通報、臨場により早期に検挙して
おります。聞き込み、防犯カメラの確認等、捜査へのご協力に感謝申し上げます。
交通事故につきましても、発生件数、傷者数、死亡事故ともに減少しており、交通
安全意識の醸成、各種啓発活動の成果が現れているところであります。
しかし、夜間、高齢者被害の横断中の重体事故が連続発生しており、大型店舗の開
店等、交通環境の変化に適応しきれない事故の増加が危惧されるところであります。
また、管内において、高齢者被害の振り込め詐欺が8件発生しております。午前中
に高齢者宅に孫や息子を語って電話し、金融機関にて現金を引き出させ、その日の午
後2時前後の時間に、自宅、又は自宅近くで現金を騙し取る手交型の詐欺です。まさ
しく「電話でのお金の話は詐欺」であります。
交通事故・特殊詐欺ともに高齢者の方々が被害者となっているものです。交通事故
に直結する違反取締りを強化するとともに、交番、駐在所、パトカーの警察官等が巡
回連絡、警らを通じて、高齢者の方々の目に、耳に、心に響くよう、特殊詐欺等の被
害防止対策を推進しているところであります。
高齢者の方々に、事件、事故に遭わないよう抵抗力をつけていただくのと併せて、
周りにいる一般の方々にも、高齢者の方々に「一言、声を掛ける」意識を持っていた
だき、社会全体での抵抗力の醸成をお願いしたいと思います。
前回、警察署の6階大会議室の扁額「治而不忘乱」を紹介いたしましたが、署長室
には「先憂後楽」の扁額が掛かっております。市民の皆様の安全を第一に、事前対策
を徹底し、先制的な取締りにより、事件、事故の芽を摘んで行きたいと考えておりま
す。どうかよろしくお願い申し上げます。
平成 28 年4月
今治警察署長
竹田
丈二