FHC3322AFA - FAST CORPORATION[株式会社ファースト]

PCIバス仕様
画質改善画像入力ボード
FHC3322AFA
取扱説明書
☆第1版☆
(株)ファースト
注意
ソフトウェアライセンス商品の購入等により、本ボードをお客様が保管、
組立てを行う場合、『1.7 付録(ボードの搭載とその手順)』をよく読
み正しくお使いください。
正しい使用条件または保管場所について
ボードの装着手順
ボードの取り外し手順
目
1.
次
画質改善画像入力ボード(FHC3322AFA)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
1.1
ボード仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
1.2
ブロック図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
1.3
コネクタ説明 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
1.4
ジャンパ、DIP スイッチの設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
1.5
カメラの接続について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
1.6
画像のアスペクト比について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
1.7
付録(ボードの搭載とその手順) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
1.8
保証について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
1.9
サポートが必要な場合 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
ご注意
(1)本書の内容の一部または全部を転載することは固くお断りします。
(2)本書の内容については将来予告なしに変更することがあります。
(3)本書の内容については万全を期して作成いたしましたが、万一ご不審な点や誤り、記載もれなどお気づきの
点がありましたらご連絡ください。
(4)運用した結果の影響については、(2)(3)項にかかわらず責任を負いかねますのでご了承ください。
(5)本製品がお客さまにより不適当に使用されたり、本書の内容に従わずに取り扱われたりしたこと等に起因し
て生じた損害等については責任を負いかねますのでご了承ください。
FHC3322AFA
1. 画質改善画像入力ボード(FHC3322AFA)
『FHC3322AFA』(以下、本ボード)は、アバールデータ社『APC-3322A』を、弊社の画像処理ソフトウェア群(FVL、FVX
等)および、それらの動作可能なプラットホーム(FV2000 シリーズ、902 シリーズ等)専用にカスタマイズした製品で
す。
本ボードは、EIA-170 準拠のモノクロ画像の入力用ボードです。ボード上の画像処理プロセッサにより、画像の積分処
理を行い、ノイズの多い画像の画質改善を行うことが出来ます。
ボードの搭載については FV2000 シリーズ、FV902 シリーズ付属の取扱説明書を参照してください。
1
FHC3322AFA
1.1
ボード仕様
仕様一覧表
外形寸法等
寸
法
175.63mmx106.68mm(コネクタなどの突起部を除く)
質
量
150g
+5V
1.1 [A] (max)
+12V
140 [mA](max)
-12V
40 [mA](max)
システムバス
PCI
Rev 2.1 (5V、 32bit、 33MHz)
画像入力チャネル数
チャネル数
消費電流
ビデオ入力
4 チャネル(内 3 チャネルは D-Sub コネクタ内)
信号形式
EIA-170A/NTSC モノクロビデオ信号
同期形式
内部同期
入力分解能
サンプリング
クロック
画像処理プロセッサ
メモリ
外部トリガ入力
8bit
12.273MHz
AIP-6401(30MHz)
32MByte(4096×4096×16bit)
1 チャネル、TTL レベル、負論理(画像入力トリガ)
※ 仕様は予告無く変更する場合があります。
2
FHC3322AFA
CN1
M
U
X
1.2
ブロック図
A/D
8
Buffer
Timing
Control
32
16
64Mbit
DRAM
16
64Mbit
DRAM
16
64Mbit
DRAM
16
64Mbit
DRAM
16
AIP-6401
64
CN2
CN3
Trigger
PCI Bus
I/F
PCI Bus
(32bit 33MHz)
3
FHC3322AFA
1.3
15
コネクタ説明
8
CN1:映像入力コネクタ(チャネル0~2)
(15pin D-Subメス)
9
1
CN2:映像入力チャネル3(BNC)
CN3:外部トリガ入力(BNC)
入力コネクタ (CN1)
チャネル 0∼2 の映像入力を行います。
信号配置
ピン番号
信号名
機能
1
IN_1
映像入力チャネル 0
2
A.G
アナログ GND
3
IN_2
映像入力チャネル 1
4
A.G
アナログ GND
5
IN_3
映像入力チャネル 2
6
A.G
アナログ GND
7
8
9
10
11
12
13
14
15
ケース
F.G
接地
CN1 ケーブル側推奨コネクタ(同等品可)
コネクタ:XM2A-1501 OMRON
ケース :XM2S-1511 OMRON
4
FHC3322AFA
映像入力チャネル 3 (CN2)
チャネル 3 の映像入力を行います。BNC ケーブルを使用してカメラを接続してください。
外部トリガ入力 (CN3)
外部画像入力トリガ信号の入力を行います。BNC ケーブルを接続してください。
入力信号は TTL で、信号の立ち下がりエッジが画像入力トリガとみなされます。
パルス幅は 10us∼1ms 程度としてください。外部トリガ入力信号にチャッタ等のノイズがある場合、本ボードは複数
の外部トリガとして誤動作する場合があります。
FHC3322AFA
+5V
4.7k
100
CN3 インタフェース回路
外部トリガ入力
10us~1ms程度
外部トリガ入力パルス
5
CN3
FHC3322AFA
1.4
ジャンパ、DIP スイッチの設定
以下に本ボードのジャンパ設定について説明します。通常
通常は出荷時設定のまま使用します。ジャンパ設定は変更しな
通常は出荷時設定のまま使用します。ジャンパ設定は変更しな
いでください。変更してしまった場合は出荷時設定の確認用として以下の内容を活用してください。
DIP スイッチ(SW1)は、お客様の使用環境に合わせて設定してください。
1
W1
3
4
1
SW1
W2
CN1
1
W3
3
CN2
CN3
ボード識別番号設定スイッチ
(SW1)
複数枚搭載時にボードの識別に使用します。装置内に搭載されるボードのボード識別番号が重複しないよう設定して
ください。
未使用(常にOFFに設定)
3
ST2
2
ST1
1
O
N
ST2
(SW1-3)
OFF
OFF
OFF
OFF
ON
ON
ON
ON
OFF
4
ON
ST0
ST1
(SW1-2)
OFF
OFF
ON
ON
OFF
OFF
ON
ON
ST0
(SW1-1)
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
6
ボード識別番号
0 (出荷設定)
出荷設定)
1
2
3
4
5
6
7
FHC3322AFA
W1
1
3
1-2ショート
:設定禁止
2-3ショート
:通常動作(出荷設定)
(出荷設定)
ジャンパなし :設定禁止
W2
ショート
:通常動作(出荷設定)
(出荷設定)
オープン
:設定禁止
W3
1
3
1-2ショート
:通常動作(出荷設定)
(出荷設定)
2-3ショート
:設定禁止
ジャンパなし :設定禁止
7
FHC3322AFA
1.5
カメラの接続について
本ボードの映像入力コネクタはチャネル 0∼2 が D-Sub コネクタ、チャネル 3 が BNC コネクタとなっております。従
いまして、チャネル 0∼2 を使用する場合には D-Sub コネクタから BNC ケーブルへの変換が必要となります。この変換
ケーブルに付きましては以下の配線図を参考にお客様にて作成してください。
本ボードに接続するカメラが 1 台のみの場合には、映像入力チャネル 3(CN2)を使用すれば変換ケーブルを使用せずに
カメラを接続することが出来ます。
カメラ側
(BNC)
ボード側
(XM2A-1501 OMRON)
IN_1
A.G
IN_2
A.G
IN_3
A.G
1
CH0
2
3
CH1
4
5
CH2
6
同軸ケーブル
(75Ω)
7
8
9
10
11
12
13
14
15
F.G
ケース
※「㈱ミスミ」などでは 1 本からでもフリースタイルケーブルを製作できます。
株式会社ミスミ ワイヤリングコンポーネンツチーム
TEL 03-3647-7715(ダイヤルイン)
FAX 03-3647-7416
http://www.misumi.co.jp/
〒135 東京都江東区東陽 2-4-46 ASK ビル 4 階
1.6
画像のアスペクト比について
本ボードのサンプリングクロックは 12.273MHz 固定です。したがって使用するカメラによっては取り込んだ画像のア
スペクト比(各画素の縦横比)が 1:1 にならない場合があります。
アスペクト比(横(X)=1 としたときの縦(Y)の大きさ)に付きましては以下の式により算出できます。
Y=
fccd
H
V
Y
12.273[ MHz ]
H
fccd
V
CCD の駆動周波数[MHz]
CCD の横方向のセルサイズ
CCD の縦方向のセルサイズ
横方向を 1 としたときの垂直方向の画素の大きさ
8
FHC3322AFA
1.7
付録(ボードの搭載とその手順)
本ボードは弊社製品 FV2000 シリーズならびに 902 シリーズに搭載し販売していますが、ソフトウェアライセンス商
品販売に伴い、お客様がパソコンに搭載される場合があります。
ここではその様な状況でのボードの正しい使用条件、保管場所についての注意点、パソコンへのボード装着、取り外
しについて説明いたします。
正しい使用条件または保管場所について
1.
ボード正しく動作させる為には、消費電流、動作環境を守ってください。
<ボードの使用条件/環境>
項目
ボード
+5V 1.1 [A] (max)
消費電流
+12V 140 [mA](max)
-12V
動作環境
仕様
40 [mA](max)
温度 : 5℃∼45℃
湿度 : 35%∼85%
2.
薬品などがかかるおそれのある場所では使用しないでください。薬品がかかると、回路がショートして、
火災の原因となったり、故障や変形の原因となることがあります。
3. 水や油などの液体のかかる場所、湯気がかかる場所、湿気の多い場所では、使用・保管しないでくださ
い。故障の原因となります。
4. 平らで十分な強度がある場所で使用・保管してください。また、振動や衝撃を加えないようにしてくだ
さい。
5. 直射日光の当たる場所、火気やストーブなど暖房器具の近くでは、使用・保管しないでください。
故障や変形の原因となります。
6. ほこりの多い場所では、使用・保管しないでください。
7. テレビ・ラジオ・コードレス電話機などのそばでは、使用しないでください。テレビ・ラジオ・コード
レス電話機にノイズが入ることがあります。
8. 磁気や電波の発生する機器の近くでは、使用・保管しないでください。故障の原因となります。
9. 重い物をのせないでください。故障の原因となります。
10. 金属類などの異物を入れないでください。異物が入ると、回路がショートして、火災の原因となること
があります。
11. 水などの液体を入れないでください。感電の原因となります。
9
FHC3322AFA
ボードの装着手順
1) ボードを装着する前にシステムの電源を必ず切り、ケーブル類を全て外して下さい。
システムの電源を必ず切り、ケーブル類を全て外して下さい。故障の原因となり
システムの電源を必ず切り、ケーブル類を全て外して下さい。
ます。
2) ジャンパ設定、DIP-SW 設定が必要な場合は、正しく設定されている事を確認ください。
3) 使用するバススロットにボードを差し込みます。このとき無理な力を加えず真っ直ぐに入れてください。
また、差し込むボードのバスコネクタとシステムのバスコネクタを合わせ、正しく接続されるようによ
く押し込んでください。
4) ボードを差し込んだら、ブラケットパネル固定ねじで確実に固定してください。
5) ボードのシステムへの装着を確認した後、システムの電源を ON にし、動作確認をおこなってください。
ボードの取り外し手順
1) ボードを取り外す前にシステムの電源を必ず切り、ケーブル類を全て外して下さい。
システムの電源を必ず切り、ケーブル類を全て外して下さい。故障の原因となり
システムの電源を必ず切り、ケーブル類を全て外して下さい。
ます。
2) ブラケットパネル固定ねじを外し、ボード上の部品を持たず、無理な力を加えずに取り外してください。
無理に抜くと、ボードやシステムのバスコネクタを破損する恐れがあります。
注意
<装着、取り外しについて>
装置に触れる前に、必ず身体の静電気を取り除いてください。
装置本体の内部基板は静電気に対して非常に敏感です。衣類や人体にたまった静電気が流れ、部品が破壊
されたり、CMOS RAM に保存されている BIOS 設定情報が破壊されるおそれがあります。直前には、必ずス
チールキャビネットなど金属製のもの、および装置本体の FG 端子に触れて、静電気を取り除いてください、
また、エッジコネクタ、部品端子、半田面には絶対に触れないでください。
必ず電源ケーブルやその他外部ケーブルを全てはずしてから作業を行ってください。
電源を入れたままの作業や、電源ケーブルやその他外部ケーブルが装着されたまま作業を行うと、微弱電
流の影響等で、CMOS RAM の内容が壊れたり、ボード及び装置本体の回路を破壊する可能性があります。
弊社が指定するボード以外のボードを搭載すると下記の不具合が発生する場合があります。
その際は本装置の保証対象外となります。
1) 装置が動作しない
2) 時々異常現象が起こる
3) 装置を壊す、等々
ボードの形状によっては隣接するボード間で接触を起こしやすい可能性があります。
その場合ボード及び装置を破壊したり、感電や火災発生の原因となりますので電気的に絶縁できるものを
ボードの間に挟んで搭載を行ってください。
ボードの装着や取り外しを無理に行うと、ブラケットパネル上に配置された入出力端子が引っかかり故障
する恐れやボード上の部品を傷つける恐れがあります。
10
FHC3322AFA
1.8
保証について
商品は、厳格な検査を経て出荷されておりますが、万一製造上の不備による故障または輸送中の事故等による故障が
発生した場合には、当社営業までご連絡ください。
なお、製品の保証期間は納入日から1年です。
この期間に発生した故障で原因が明らかに当社にあると判断された場合には無償修理致します。
[注1]修理は、ユニットまたはボード交換で対応させていただきます。
[注2]ユニットまたはボードは製造中止等により、同じ物での交換ができない場合があります。
その場合は、同等以上の物と交換させていただきます。
[注3]本保証は日本国内においてのみ有効です。
This warranty is valid only in Japan.
下記項目に当てはまる場合は、保証対象外となりますのでご注意ください。
1) 取扱説明書・仕様書に記載の使用方法や注意に反するお取扱いによって生じた故障または損傷
2) 天災・火災ならびに公害や異常電圧や指定外の電源(電圧、周波数)の使用、その他外部要因による故障
または損傷
3) お客様ご自身の修理、改造による故障または損傷
4) 接続している他の機器に起因する故障または破損
5) 車両や船舶等に搭載された場合による故障または損傷
6) 日本国外での使用による故障または損傷
11
FHC3322AFA
1.9
サポートが必要な場合
本製品について疑問や問題が生じた場合には、まず本書の最終頁に示す弊社ユーザー・サポート迄お問い合わせくだ
さい。より正確な情報を確認し、迅速なサポートをするために、なるべく E-mail,
mail,FAX にてお問い合わせ下さい。シリ
アル番号、図、画面表示内容、メッセージ等を明確に伝達することができます。
なお、お問い合わせの際は必ずシリアル番号(本ボードに貼付)をお知らせください。また、ユーザー登録番号をお
持ちの方はユーザー登録番号もお知らせ下さい。これらはサポート上、製品構成などを知るうえで大変重要な情報にな
ります。
12
PCI バス仕様
画質改善画像入力ボード
FHC3322AFA 取扱説明書
2002 年 4 月第 1 版第 1 刷発行
発行所
本
社
〒242-0001
ユーザ・サポート
株式会社ファースト
神奈川県大和市下鶴間 2791-5
FAX 046-272-8692
TEL 046-272-8691
E-mail : [email protected]
B-001085