平成26年度実施状況 (PDF/627.12キロバイト)

新しい日向市障がい者プラン
平成 26 年度実施状況
新しい日向市障がい者プラン
平 成 26 年 度 実 施 状 況
平成28年3月
日向市健康福祉部福祉課
新しい日向市障がい者プラン
Ⅰ
平成 26 年度実施状況
趣旨
日向市では、障がいの有無にかかわらず、誰もがお互いの人格と個性を尊重
し、地域社会の一員として一人一人が持てる力を発揮できるよう、安心して生
活できるまちの実現に向け、平成25年3月に障害者基本法に基づく市町村計
画である「新しい日向市障がい者プラン」を策定しました。
本計画の期間は平成29年度までの5年間であり、必要な見直しや改善、新
たに取り組むべき課題を整理するため、平成26年度の取組状況や実績を把握
し、評価を行いました。
なお、平成26年度は、本計画の中の生活支援に係る事項のうち、障がい福
祉サービスの確保に関する実施計画であり、障害者総合支援法に基づき作成す
る「市障がい福祉計画」について、前期の基本的な理念や考え方を引き継ぎな
がら見直しを行い、平成27年度から平成29年度を計画期間とする「第4期
日向市障がい者福祉計画」の策定を行いました。
【新しい日向市障がい者プランの体系】
基本目標1 一人一人が大切にされる地域づくり
1. 広報・啓発活動の促進
2. 交流・ふれあい活動の促進
み
ん
な
障で
が考
いえ
のみ
あん
るな
人で
共も創
にな る
生い
き人
るも
社
会
3. 福祉教育の推進
4. 市民活動への積極的な支援
5. 権利擁護の推進
基本目標2 乳幼児期から学校卒業までの一貫した支援
1. 就学前教育・保育・療育の充実
2. 障がいのある児童生徒への教育の充実
3. 休日・放課後活動の充実
基本目標3 社会参加の促進
1. 雇用促進対策の充実
2. 職業能力開発の促進
3. 福祉的就労の充実
4. 生涯学習の促進
5. スポーツ・文化活動の充実
基本目標4 地域で自立して暮らし続けられるための支援
1. 障がいの早期発見とケア
2. 医療・リハビリテーションの推進
3. 在宅福祉サービスの充実
4. 施設福祉サービスの充実
5. 多様な福祉サービスの提供
6. 福祉サービスの質の向上
7. 精神障がいのある人に対する福祉施策の推進
8. 総合的な支援体制の整備
基本目標5 安全・安心のまちづくり
1. 社会資本の整備
2. 障がいのある人に配慮した住宅の整備
3. 地域安全体制の確立
新しい日向市障がい者プラン
Ⅱ
平成 26 年度実施状況
障がい者手帳所持者数の推移
障がい者手帳所持者数の推移
年度
身体障がい者
知的障がい者
精神障がい者
総合計
総数(人)
総数(人)
総数(人)
総数(人)
25 年度
3,533
(51)
676
(110)
429
(6)
4,638
(167)
26 年度
3,581
(55)
698
(115)
430
(6)
4,709
(176)
27 年度
3,478
(55)
713
(120)
469
(4)
4,660
(179)
※
各年度の4月1日現在の手帳所持者数、(
)書きは、児童(17 歳以下)の人数
身体障がい者手帳所持者数の種別推移
年度
(単位:人)
視覚障がい
聴覚・平衡
音声・言語
肢体不自由
内部障がい
25 年度
238
244
37
1,825
1,189
3,533
26 年度
229
245
38
1,816
1,253
3,581
27 年度
214
246
39
1,767
1,212
3,478
療育手帳所持者数の等級別推移
年度
A(重度)
合 計
(単位:人)
B1(中度)
B2(軽度)
合計
25 年度
274
216
186
676
26 年度
277
227
194
698
27 年度
283
232
198
713
精神障がい者保健福祉手帳所持者数の等級別推移
年度
1級
2級
(単位:人)
3級
合計
25 年度
37
250
142
429
26 年度
35
255
140
430
27 年度
37
280
152
469
新しい日向市障がい者プラン
Ⅲ
平成 26 年度実施状況
評価の方法
1.評価対象事業
新しい日向市障がい者プランにおける取組施策
100項目
2.評価対象年度
平成26年度
3.評価の方法
新しい日向市障がい者プラン「第6章計画の推進
第3.計画の管理・評
価」に基づき、計画の進捗状況について実績を分析し、達成状況を自己評価
します。
4.今後の計画に向けて
評価の結果について、市ホームページに公表するとともに、次期日向市障
がい者プランの策定に向けて、必要な施策の取り組みに反映します。
新しい日向市障がい者プラン
Ⅳ
平成 26 年度実施状況
平成 26 年度実績及び評価
基本目標1.
一人一人が大切にされる地域づくり
「障害者の権利に関する条約」には、障がいのある人の権利が十分に保障される社会の
実現が、普遍的な価値として掲げられています。
誰もが、自由に、そして平等に活動できる偏見のない社会を実現するためには、全ての人
が障がいについての理解を深め、地域を構成する一員として共に支え合い、考え、行動す
ることが必要です。また、障がいがあることを理由として不当な扱いを受けることや不利
益を被ることがあってはなりません。
本市は、障がいがある人もない人も、人としての尊厳と人権が尊重され、市民一人一人
が大切にされるとともに、心のバリア(障壁)が取り除かれた共に生きる地域社会の実現
を目指します。
<実績等>
(1)広報・啓発活動の促進
「日向市ふれあいフェスタ」をはじめ、障害者週間記念事業や「まちなみ点検」などの
イベント、啓発活動を障害者団体と協力して実施した。
市広報誌「広報ひゅうが」に障がい理解に関する特集記事(自閉症・発達障害や障がい
者虐待)を掲載したほか、報道機関への各種イベント等の情報提供を通じて市民に対する
意識啓発を推進した。
◆主な実施状況◆
番号
1
取組施策
平成26年度
広報ひゅうが特集記事掲載回数
7回
(2)交流・ふれあい活動の促進
学校における交流活動に関しては、県立日向ひまわり支援学校との交流を学校行事に位
置付け、児童生徒の福祉に対する意識の向上を図った。
障がいのある人の交流活動への参加を促進するため、重度心身障害者タクシー助成券の
交付枚数を15枚から24枚に増やし、交流機会の拡充を図った。
「日向市障害者センター あいとぴあ(以下、障がい者センター)
」の利活用を促進し、
障がいのある人の交流・活動拠点としての機能強化を図るため、各種講座を開催した。
◆主な実施状況◆
番号
10
障がい者センター
取組施策
平成26年度
利用者数
15,245人(前年比1.3倍)
新しい日向市障がい者プラン
平成 26 年度実施状況
(3)福祉教育の推進
障がいや障がいのある人に対する理解や認識を深めるための取り組みとして、小中学
校に福祉担当をおき、総合的な学習の時間を使って福祉体験学習を実施し、福祉意識の
高揚を図った。
また、市政出前講座事業を実施し、自主学級など広く市民を対象に福祉教育の充実に
努めるとともに、「日向市人権教育・啓発推進方針」に基づき、夏休みふれあい映画祭、
人権について考える市民のつどい、街頭啓発活動などを実施し、障がい理解をはじめと
する人権教育を推進した。
◆主な実施状況◆
番号
11
取組施策
平成26年度
福祉体験
17回/年
福祉体験学習の一部は、日向市社会福祉協議会の協力により実施されており、同会において福祉教育プロ
グラム(福祉体験、福祉講話、バリアフリースポーツ体験等)の開発や実施、福祉情報の提供など、児童生
徒に対する正しい福祉の理解と豊かな福祉の心を醸成するための取組みが行われている。
(4)市民活動への積極的な支援
ボランティア活動への支援に関しては、
「協働のまちづくりニュース」や市広報誌「広
報ひゅうが」の特集記事を通じて地域における各種ボランティア活動事例を紹介した。
障がいのある人やその家族が運営する障がい者団体に対し運営費の一部を助成し、各
団体の活動の促進、障がい者福祉の向上を図るための活動を支援した。
◆主な実施状況◆
番号
15
取組施策
ボランティアコーディネート件数※
ボランティア登録数※
平成26年度
247件/年
41団体
16
「協働のまちづくりニュース」の発行回数
3回
17
ボランティアの発掘・養成事業実施回数※
1回
18
障がい者団体への支援(補助金交付件数)
8団体
ボランティア市民活動支援センター(日向市社会福祉協議会)は、ボランティアに関連した相談・コーデ
ィネートを行うとともに、人材登録の充実、活動の場の提供などに取り組んでいる。ボランティアの発掘・
育成事業として「児童サポートボランティア事業」
、「福祉施設ボランティア体験事業」等を実施している。
(5)権利擁護の推進
障がい者虐待防止対策に関して、市広報誌「広報ひゅうが」に特集記事を掲載すると
ともに、関係機関や民生委員を対象とした研修会の開催やチラシの配布などの啓発活動
に取り組んだ。
民生委員・児童委員、相談支援事業所等と連携して、成年後見制度や日常生活自立支
援事業などの権利擁護に関する制度の利用が必要と認められる人の支援を行った。
新しい日向市障がい者プラン
平成 26 年度実施状況
◆主な実施状況◆
番号
取組施策
20
21
平成26年度
虐待通報・相談件数
4件
市による成年後見制度申立て件数
2件
日常生活自立支援事業利用者数※
87人
日常生活自立支援事業は日向市社会福祉協議会において実施されており、日常生活に不安のある人に対し
福祉サービスの利用に関する相談や助言、手続き、金銭管理等の支援を一体的に行い、自立した日常生活を
送るために必要な支援を実施している。
<分析及び評価>
市民に対する障がい理解に関する事業については、様々な機会を活用しながら正しい知
識の普及啓発の促進に取り組んでいる。各種イベントの実施及びボランティアの発掘など、
今後もより多くの市民の参加が得られるような周知・啓発を行っていく必要がある。
障がい者に対する虐待防止に関しては、受付体制が整備されたことで、虐待の予防と早
期発見につながるものと考えている。今後は、虐待の未然防止について、市民への一層の
周知・啓発に取り組むとともに、関係機関との連携強化が必要である。
基本目標2.
乳幼児期から学校卒業までの一貫した支援
障がいの有無にかかわらず、全ての子どもたちは同じように教育を受ける権利を持って
います。
本市は、保健、医療、福祉、教育などの連携を強化し、障がいの早期発見に努め、療育
と教育の充実を図るとともに、障がいのある子どもが同世代の子どもと共に学び、生活し、
成長していくことができるように、乳幼児期から学校卒業までの一貫した支援体制の充実
を図ります。
<実績等>
(1)就学前教育・保育・療育の充実
「元気に子育て支援事業」により保育士を加配するなど、障がいのある子どもに対す
る保育の充実を図った。
乳幼児健診や保育園・幼稚園からの相談を通じて障がいの早期発見に努め、専門機関
と連携しながら対象児の特性に応じたサポート体制を構築し、個別支援に取り組んだ。
◆主な実施状況◆
新しい日向市障がい者プラン
番号
取組施策
22
保育士の加配 施設数・該当児童数
24
障害児通所支援事業利用者数
平成 26 年度実施状況
平成26年度
8園・13人
27.6人/月
(2)障がいのある児童生徒への教育の充実
特別支援教育について、学校を通じて保護者に啓発を行うとともに、広く市民に対し
ても関係機関等が主催する研修を広報するなど周知に努めた。
学習環境の整備・充実について、「日向市就学支援委員会」等を中心に、特別な支援が
必要な児童生徒の把握や関係機関における情報共有を密に行った。
進路相談については、早い時期から関係機関と連携し、本人の意見や保護者の意向を
十分に踏まえながら、適性を考慮した相談を繰り返し実施した。また、福祉サービス利
用を希望される場合は、卒業後、スムーズに利用開始できるように事業者等と調整しな
がら受入れ体制を整えた。
(3)休日・放課後活動の充実
「放課後子ども教室」及び「放課後児童クラブ」において、障がいのある子どもの受
入れを促進し、障がいのない子どもとの遊びや生活をする機会を通じて相互の健全育成
を図った。
放課後活動に関しては、活動の場を確保するとともに、保護者の就労支援又は一時的
な休息を目的として日中一時支援事業を実施した。
◆主な実施状況◆
番号
29
取組施策
平成26年度
放課後児童クラブの開設
6クラブ
放課後子ども教室の開設
6小学校区(7教室)
32
放課後等デイサービス利用者数
22人/月
33
日中短期入所・タイムケア利用者数
57人/月
<分析及び評価>
障がい児・者からの様々な相談に応じられるよう、引き続き相談支援体制の整備を行う
とともに、相談員や事業者などの支援者に対する研修等の充実を図る必要がある。
特に障がいのある子どもについては、保護者や学校、保育所などと連携を図りながら、
障がいの早期発見、療育と教育の充実を図るとともに、障がいの特性や心身の状態に応じ
た支援を進めていく必要がある。
新しい日向市障がい者プラン
基本目標3.
平成 26 年度実施状況
社会参加の促進
障がいがあっても、働く意欲のある人が自分の能力をいかしながら、生きがいを持って
働くこと、働くことが簡単ではなくても、様々な活動や交流を楽しみ、社会参加していく
ことは、自己実現を果たす上で大切なことです。
本市は、雇用の促進に努めるとともに、福祉的就労も含め、障がいのある人の働く意欲
や能力に応じた就労支援の充実を図ります。
また、生きがいや仲間づくりが広がるよう、スポーツや文化活動などの余暇活動を通じ
た社会参加の機会の拡充に取り組みます。
<実績等>
(1)雇用促進対策の充実
「日向市・東臼杵郡障がい者自立支援協議会(以下、自立支援協議会)
」が日向商工会
議所の登録企業へ実施した障がい者雇用に関する意識調査を結果を基に、
「ひゅうが障害
者就業・生活支援センター」が企業への啓発、雇用拡大に向けた働きかけを行った。
ハローワークが主催する就労支援会議において、関係機関が情報共有を図り、対象者
の見守り、職場定着に向けた支援に取り組んだ。
(2)就業能力開発の促進
県立日向ひまわり支援学校高等部の生徒を対象に、産業現場等における実習意欲の向
上や就労マナーの習得などを目的として校外実習の受入れを行った。
雇用や職場実習の機会が少ない精神障がい者等を対象とした「知的・精神障がい者職
場体験支援事業」にて、1人の精神障がい者が5日間の市役所での就業体験を行った。
◆主な実施状況◆
番号
40
取組施策
日向ひまわり支援学校校外実習
知的・精神障がい者職場体験実習
平成26年度
6人・4回/年
1人・延べ5日間
(3)福祉的就労の充実
知的障がいのある人の雇用促進と職場への定着性を高めるため、
「職親委託事業(民間
事業者等の私人による生活指導や技能習得訓練等)
」を実施した。
障がいのある人の経済面の自立を支援するため、
「日向市障がい者就労施設等からの物
品等調達推進方針」を策定し、市が物品の購入等を行う際、障がい者就労施設等からの
優先的・積極的な発注に努めた。
新しい日向市障がい者プラン
平成 26 年度実施状況
◆主な実施状況◆
番号
取組施策
43
職親制度利用者数
44
障がい者就労施設等からの物品等の調達
平成26年度
1人
9件・1,148千円
(4)生涯学習の促進
高齢者や障がいのある人も参加しやすいよう、区単位での自主学級の開設及び障がい
のある人等で構成される自主学級の開設を支援した。
障がいのある人に対する情報提供の充実及び社会参加の促進を図るため、障がい者セ
ンターにおいて点訳ボランティア及び朗読ボランティアの養成講座を開催した。
◆主な実施状況◆
番号
46
取組施策
平成26年度
点訳ボランティア養成講座受講者数
3人
朗読ボランティア養成講座受講者数
15人
(5)スポーツ・文化活動の充実
スポーツを通して障がいのある人の健康増進及び社会参加を促進するため、毎月1回
バリアフリースポーツ教室を開催した。また「日向市障がい児・者スポーツ大会」を開催
したほか、障がい者団体に対し各種スポーツ大会参加費の一部を助成した。
美術展や総合文化祭を開催し、芸術文化活動の発表と鑑賞の機会を提供するとともに、
広報誌を通して文化行事や文化活動に携わる団体を紹介した。
◆主な実施状況◆
番号
49
取組施策
平成26年度
市障がい者スポーツ大会参加者数
約200人
ふれあいフェスタ 来場者数
約400人
<分析及び評価>
障がいのある人が地域で自立した生活を送るためには、就労支援は最も重要な取組みの
ひとつであることから、福祉的就労の場の充実はもとより、一般就労の拡大に向けて企業
に対する働きかけを促進する必要がある。
スポーツ、レクリエーション、文化・芸術活動に関しては、活動や発表の場を幅広く設
けることはもとより、情報提供やコミュニケーション手段の充実を図るため、点字や手話
などの理解・普及、ボランティアの確保に取り組むことが必要である。
新しい日向市障がい者プラン
基本目標4.
平成 26 年度実施状況
地域で自立して暮らし続けるための支援
障がいのある人が地域で自立して暮らし続けるためには、住まいを確保するための支援
や、在宅福祉サービス・保健・医療サービスの提供、外出するための支援が必要です。
さらに、その人らしい生活を送るためには、自ら選択し、決定することが必要です。
本市は、サービスの利用方法や生活に関わる様々な課題に対応することができるように、
相談支援体制を整備し、きめ細かな情報提供に努めるとともに、身近で相談しやすい窓口
の充実を図ります。
また、相談が的確で迅速な支援に繋がるよう、相談と支援のネットワークを築きます。
<実績等>
(1)障がいの早期発見とケア
乳幼児健診の結果等を踏まえて、発達相談、療育相談、ことばの相談などを開催し、
乳幼児期における障がいの早期発見、早期治療、療育に関する支援を行った。
障がいのある子どもへの支援に関しては、
「こども発達支援ネットワーク会議」におい
て通級学級や子どもの病気に関する勉強会を開催するなど、療育体制の整備を進めた。
生活習慣病等への対応については、各種がん検診や特定健診を市内医療機関、公民館
等で実施した。休日検診の実施や障がいのある人が検診を受ける際は、受診時間を長く
とる等、受診しやすい環境整備に努めた。また特定健診の結果により運動教室・調理教
室・健康講話等を開催した。
心の健康づくりに関し、不安や悩みを一人で抱え込まないように、誰もが気軽に立ち
寄り、何でも話せる相談窓口(民間団体に委託)の周知に努めた。また、庁舎ロビーに
おいてパネル展示、パンフレットの配布を行い、市民への広報・啓発に努めた。
◆主な実施状況◆
番号
51
52
54
取組施策
子どもの発達等に関する相談
(開催回数/年)
子ども発達支援ネットワーク会議
平成26年度
発達相談6回、療育相談6回、ことばの相
談6回、定期巡回相談3回
ワークショップ、小児科医の講演ほか
(開催回数/年)
6回
心の相談件数(来所延件数/年)
20件
(2)医療・リハビリテーションの推進
「日向市の地域医療を考える会」を中心に、
「かかりつけ医」の推奨、
「コンビニ受診」
の抑制などに関する啓発活動を行った。また、地域医療再生基金を活用した救急勤務医
の確保支援及び日向入郷医療圏の 1 市 2 町 2 村で支援する二次救急医療体制整備事業補
助金を交付することで、24 時間の二次救急医療の体制整備に関する支援を行った。
新しい日向市障がい者プラン
平成 26 年度実施状況
自立支援医療及び重度心身障害者医療費助成により医療費の負担軽減を図った。
障害児通所支援事業については、受入れ可能な事業所数に対して利用希望者が多いこ
とから、医療機関や日向地域支援センターと連携しながら希望者のニーズに対応した。
◆主な実施状況◆
番号
56
取組施策
平成26年度
更生医療支給対象者数
347人
育成医療支給対象者数
22人
精神通院医療受給資格者数
重度心身障害者医療費助成受給資格者数
859人
1,548人
(3)福祉サービスの充実
自立支援協議会(ハンド部会)において、障がいのある子どもに関する成長の節目に
生じる課題の整理、重度心身障がい児・者の現状把握など、関係機関が共通認識を持つ
ための取り組みを行った。
本市における障がい者の現状やニーズを把握するとともに、将来の動向の予測を行い、
必要なサービスを計画的に提供することを目的に「第4期日向市障がい福祉計画」を策
定した。
◆主な実施状況◆
番号
59
62
取組施策
居宅介護利用者数
平成26年度
131.8人/月
重度訪問介護利用者利用者数
1.0人/月
短期入所利用者数(日中活動系サービスの内数)
18.5人/月
第4期日向市障がい福祉計画の策定
26年度策定済
(4)多様な福祉サービスの提供
日向市・東臼杵郡自立支援協議会(相談支援部会)で作成したサービス利用計画や相
談支援事業所等を掲載したチラシを活用して、相談や必要なサービスを円滑に利用する
ことができるよう情報提供の充実に取り組んだ。
相談支援事業所数も10か所に増え、事業所を中心に対象者の希望するサービスの調
整が行われている。
「障がい者福祉のてびき」について、各種制度の説明や申請方法などを詳細に記載し、
利用しやすい資料となるよう改訂した。
◆主な実施状況◆
番号
67
取組施策
相談支援事業利用者数(人/月)
障がい者相談員相談受付件数(件/年)
平成26年度
76.6人/月
71件/年
新しい日向市障がい者プラン
平成 26 年度実施状況
(5)福祉サービスの質の向上
サービス提供従事者の専門性とサービスの質の向上を図るため、障がい者虐待に関す
る研修会を行った。
社会福祉法人に関して、平成25年4月から社会福祉法に基づく所轄庁となったこと
から、同法に定められた事項に関する各種届出や申請に対する認可業務を実施した。
社会福祉法人の現況報告の徴収を行うとともに、現地にて法人運営に関する検査(法人
指導監査)を実施し、法人運営の適正化につながる指導助言を行った。
◆主な実施状況◆
番号
取組施策
平成26年度
70
サービス従事者に対する研修(参加者数)
76人
74
法人指導監査(実施件数)
12件
(6)総合的な支援体制の整備
適切なサービスを本人の希望に応じて調整できるようにサービス等利用計画の作成を
推進し、指定特定相談支援事業者等と行政が連携しながら個別事例への対応や支援方法
に関するケース会議を随時行った。
自立支援協議会の各専門部会を中心に、障がいのある人の現状把握、課題解決に取り
組むとともに、地域における社会資源のネットワーク構築の促進に努めた。
◆主な実施状況◆
番号
81
取組施策
平成26年度
サービス等利用計画案立案件数(立案率)
597件(97.6%)
日向市・東臼杵郡障がい者自立支援協議会
会議開催回数 88回
地域課題検討会では、事業所種別ごとに意見交換会を開催し、課題の整理を実施
84
した。
ハンド部会では、月に1回「ほっとカフェ」を開催し、現状の把握や課題解決に
向けた協議を実施した。
<分析及び評価>
障がい福祉サービスについては、利用者数、利用実績ともに増加傾向にあることから、
新規事業者の参入促進などの環境整備を進めるとともに、福祉サービスや各種助成制度が
適切に利用できるよう情報の提供に努める必要がある。
本計画の基本理念としている、
「障がいのある人もない人も共に生きる社会」づくりのた
めには、障がいに関する市民の理解を広めることをはじめ、知識と専門性を備えた人材の
育成・確保が欠かせないことから、今後も研修会等の機会の充実と参加者の拡大に向けた
取り組みを進める必要がある。
新しい日向市障がい者プラン
基本目標5.
平成 26 年度実施状況
安全・安心のまちづくり
障がいのある人が、住み慣れた地域で安全・安心かつ快適に暮らすためには、物理的な
バリア(障壁)を取り除くことも必要です。
本市は、全ての市民に配慮した視点で、ユニバーサルデザインに基づくまちづくりを推
進するとともに、移動の困難な障がいのある人の積極的な社会参加を促進するため、効果
的な移動の支援に努めます。
また、災害時に自力では避難できない人を日頃から見守り、地域の支援が受けられる体
制の整備と防災体制の充実を図ります。
<実績等>
(1)社会資本の整備
公共交通機関の利用促進策として、路線バスと各市町村のコミュニティバスとの接続
やバスの主要な利用目的である病院等への乗り継ぎが一目で分かる「広域バスマップ」
を作成し、各病院等へ送付するなどの取組みを行った。
個別の移動支援策として、
「重度障がい者タクシー料金助成事業」のタクシー券交付枚
数を増やし、外出機会の拡充を図った。
公共施設等のバリアフリー化に関しては、日向市駅周辺土地区画整理事業において、
駅東口周辺市道の歩道整備を行うとともに、県道土々呂日向線の道路拡幅予定地を暫定
的に歩道空間として舗装し、交通の安全性を高めた。また、
「特定非営利活動法人日向市
障害者団体連絡協議会」と市関係課が協力して「まちなみ点検」を行い、歩道の段差解
消などを実施した。
新庁舎建設においては、全ての人が不自由なく快適に利用できるように、関係法令に
基づき、ユニバーサルデザインによる施設整備を行うことを「日向市新庁舎建設基本構
想」に織り込み、基本設計では、障がい者団体をはじめ、高齢者クラブや子育て世代等、
広く意見を伺い、反映をさせた。
◆主な実施状況◆
番号
85
86
取組施策
平成26年度
ガイドヘルパー利用者数
同行援護(訪問系サービスの内数)
49.7人/月
移動支援
23.5人/月
重度障がい者タクシー料金助成件数(枚/年)
9,087枚/年
(2)障がいのある人に配慮した住宅の整備
在宅の高齢者や障がいのある人の自立を促進するとともに介護者の負担軽減を図るた
め、年齢や障がいの種類に応じた住宅改造助成事業を実施した。
新しい日向市障がい者プラン
平成 26 年度実施状況
市営住宅については、計画的に住戸改善事業を実施し、スロープ付き玄関の新設や室
内の段差解消、手摺の設置、浴室や便所の改修などのバリアフリー化を図った。
障がいの程度や社会適応能力などに応じて居住形態の選択の幅を広げられるよう、障
がいのある人の自立や地域移行を支援した。
◆主な実施状況◆
番号
取組施策
91
住宅改造助成件数(件/年)
93
グループホームの整備促進
(利用者数 人/月)
平成26年度
2件
約109人/月
(3)地域安全体制の確立
災害時要援護者登録制度※について、関係機関等を通じて登録の呼びかけを行った。
地域防災力の向上に関して、地区防災訓練において、災害図上訓練(DIG訓練)を
行い、地区内における災害時要援護者等の世帯を把握し、災害時には付近住民ができる
限りの支援を行うこととした。
避難場所や避難経路の周知に関して、平成 25 年度に宮崎県が公表した南海トラフ巨大
地震が発生した場合の津波浸水想定データをもとに、日向市内の津波浸水想定区域、高
台などの一時避難場所、津波に対する心得などを記載した「日向市津波ハザードマップ」
を市民課に設置し、転入者等自由に取得できるようにしたほか、防災訓練や防災講話の
際に配布を行った。また、市ホームページにも掲載し、パソコンや携帯電話でも確認で
きるようにした。
福祉避難所について、新たに社会福祉施設1施設を指定するとともに、前年度指定を
行った3施設に対し、電動ベッドやポータブルトイレ、車椅子などの備品を整備した。
◆主な実施状況◆
番号
取組施策
平成26年度
94
災害時要援護者登録者数
95
自主防災組織結成率(単位:%)
97
福祉避難所数
7施設
98
防災訓練実施回数(単位:回/年)
43回
※
259人
95.6%
避難行動要支援者名簿の整備
災害対策基本法の改正により、市町村長は災害時に避難する際に支援が必要な高齢者や障がい者などの名簿(避
難行動要支援者名簿)を作成することが義務付けられた。
名簿情報を地域の防災関係者(警察、消防、民生・児童委員、自主防災組織など)と共有することにより、災
害発生時の避難支援体制構築に結びつく効果が期待されており、名簿情報の外部提供の前提となる本人の意思確
認作業を 26 年度末から実施する。
新しい日向市障がい者プラン
平成 26 年度実施状況
<分析及び評価>
生活環境については、公共施設のバリアフリー化や地域における防災体制の整備などが
着実に進められているが、今後の課題として、移動等に関する支援、介護者の高齢化に伴
う介護負担の軽減、
「親亡きあと」の生活の不安を解消するための住まいの確保、災害発生
に備えた避難支援など、障がいの特性に応じた支援体制の整備に取り組むことが必要とさ
れている。