【整理番号6】 事後評価書(期中の評価) 都道府県名 事業名 青森県 関係市町村 水産資源環境整備事業 サンパチ 三八 地区名 三沢市、八戸市、 おいらせ町、六ヶ 期中評価実施の理由 所村、階上町 ( ④ 水産環境整備事業 事業主体 ) 青森県 Ⅰ 基本事項 1.地区概要 - 漁場名 三沢、八戸南浜、金浜他 漁港名(種別) 陸揚量 101,425 トン 陸揚金額 21,602 百万円 登録漁船隻数 632 隻 利用漁船隻数 605 隻 サバ、スルメイカ、マイワシ他 主な漁業種類 まき網、底曳き網、いか釣り漁業 主な魚種 人 漁業経営体数 622 経営体 組合員数 2,058 地区の特徴 当該地区は青森県太平洋南部に位置し、沿岸は砂・礫の底質が主体で南部に 岩礁域がある。沖合は親潮系水と津軽暖流水が流入し、良好な漁場が形成さ れている。 2.事業概要 事業目的 平成25年7月に策定した「本州日本海北部地区水産環境整備マスタープラ ン」に基づき、水産生物の動態、生活史に対応した広域的かつ複合的な生息 環境空間を創出するため、稚魚の保護・育成場となる増殖場、幼・成魚の育 成場や漁獲場となる魚礁を整備し、水産資源の増大と漁獲量の安定・向上を 図る。 主要工事計画 事業費 既投資事業費 着底基質3.0ha、魚礁68,325.6空m3 1,601百万円 事業期間 平成23年度~平成31年度 773百万円 事業進捗率(%) 48.30% Ⅱ 点検項目 1.費用対効果分析の算定基礎となった要因の変化 直前の評価 今回の評価 総費用(千円) - 1,636,206 総便益(千円) - 2,245,241 費用便益比(B/C) - 1.37 ※別紙「費用対効果分析集計表」のと おり 総費用の変更の理由 ウスメバル等稚魚の保護・育成場となる藻場や幼・成魚の育成場となる魚礁の整備箇所の追 加による増額。 便益算定項目について変更がある場合はその項目と変更の理由 該当無し。 その他費用対効果分析に係る要因の変化 整備箇所の追加による事業期間の延長、基準年の変更及び魚価の変動に伴う費用便益費の見 直し。 【整理番号6】 2.漁業情勢、社会経済情勢の変化 (1)漁業情勢及び漁港施設、漁場施設等の利用状況と将来見通し 計画策定後の漁業集落に関わる社会経済状況、自然状況の当初想定との相違と将来見通し 震災後もスルメイカやサケなどの回遊性魚類の漁獲が低迷し、漁業経営の厳しさが続く ため、ウスメバルやエゾアワビなどの地先資源への依存度の高まりが予想される。 漁業形態、流通形態について当初想定との相違と将来見通し 被災後には資源管理や移植放流などの積極的な取組みによる漁業生産の回復・増大や八 戸漁港の高度衛生管理荷捌施設の活用による漁業生産物の品質向上が期待できる。 漁港施設等の利用状況について当初想定との相違と将来見通し 整備漁場ではウスメバルの釣獲やコンブの繁茂、アワビ、ウニの漁獲が行われており、 地先資源の増殖による漁業生産の増大が期待できる。 (2)その他社会情勢の変化 東日本大震災の復興事業の進行に伴い、地域経済が回復傾向にある。 3.事業の進捗状況 平成23年度から三沢漁場及び八戸南浜漁場、25年度から金浜漁場及び法師浜漁場の整備に着 手。 4.関連事業の進捗状況 該当無し。 5.地元(受益者、地方公共団体等)の意向 東日本大震災による漁業被害を受け、水産資源の回復に資する公共事業への期待が大きい。 6.事業コスト縮減等の可能性 ①既存整備漁場や天然漁場の生息環境空間相互の関連性を考慮し、水産生物の動態や生活史 に対応した広域的かつ複合的な漁場を整備し、漁業生産効果の向上を図っている。 ②礁体の製作ヤードについて、漁業者等との調整により整備箇所から極力近い漁港用地の岸 壁周辺を計画的に利用し、運搬コストの縮減を図っている。 7.代替案の実現可能性 現段階で代替案は無し。 Ⅲ 総合評価 当該地区では、東日本大震災の津波で甚大な被害を受け、漁業の衰退を余儀なくされた。その 後、水産業の復興に向けた種々の取組により、漁業生産力が回復し漁業経営が安定傾向にあ る。一方、回遊性魚類の漁獲低迷が続くため、地先資源であるウスメバル等の幼稚魚の保護・ 育成場やアワビの餌場となる増殖場、幼魚や成魚の生息場や漁獲場となる魚礁を整備し、水産 資源の増大と漁業生産の安定・向上を図るものであり、費用便益比も1.0を超えていること から、事業の継続は妥当であると判断される。 【整理番号6】 費用対効果分析集計表 1 基本情報 都道府県名 青森県 事業名 地区名 水産環境整備事業 三八 施設の耐用年数 30年 2 評価項目 評価項目 便益額(現在価値化) ①水産物生産コストの削減効果 千円 ②漁獲機会の増大効果 千円 水産物の生産性向上 ③漁獲可能資源の維持・培養効果 便 益 の 評 価 項 目 及 び 便 益 額 1,428,857 千円 ④漁獲物付加価値化の効果 千円 漁業就労環境の向上 ⑤漁業就労環境の労働環境改善効果 千円 生活環境の向上 ⑥生活環境の改善効果 千円 地域産業の活性化 ⑦漁業外産業への効果 655,218 千円 ⑧生命・財産保全・防御効果 千円 ⑨避難・救助・災害対策効果 千円 非常時・緊急時の対処 ⑩自然環境保全・修復効果 161,166 自然保全・文化の継承 ⑪景観改善効果 千円 千円 ⑫地域文化保全・継承効果 千円 ⑬漁港利用者の利便性向上効果 千円 ⑭その他 千円 その他 B 2,245,241 千円 総費用額(現在価値化) C 1,636,206 千円 計(総便益額) 費用便益比 B/C 3 事業効果のうち貨幣化が困難な効果 ・二酸化炭素の固定能力による大気保全効果 ・餌料培養構造物による生産量増加効果 1.37 【整理番号6】 水産環境整備事業 三八地区 事業概要図 魚礁配置図 水深35~45m 500,000 500,000 1層目(332個) 9,750 9,750 332個 100,000 3層目( 45個) 2層目(112個) 1層目(175個) 100,000 9,750 332個 332個 100,000 3.25 魚礁姿図 100,000 着定基質(藻場)配置図 5 3.2 水深7~10m 100,000 N 3.25 100,000 2,500 三沢漁場 A 2,500 5,000@19=95,000 50,000 5,000@9=45,000 2,500 B 2,500 100,000 着定基質姿図 深久保漁場 :着定基質(藻場) :魚礁 種差漁場 1,980 2,3 00 白浜漁場 法師浜漁場 八戸南浜漁場 1 9 , 0 7.87m2/個、8.7t/個 金浜漁場 0 事業主体:青森県 主要工事計画:魚礁 68,325.6空m3 ・三沢漁場 68,325.6空m3 着定基質 3.0ha ・八戸南浜漁場 0.5ha ・金浜漁場 0.5ha ・法師浜漁場 0.5ha ・白浜漁場 0.5ha ・深久保漁場 0.5ha ・種差漁場 0.5ha 事業費:1,601百万円 事業期間:平成23年度~平成31年度 【整理番号6】 三八地区水産環境整備事業の効用に関する説明資料 1.事業概要 (1) 事 業 目 的 : 費 : 着定基質 3.0ha、魚礁 68,325.6空m3 1,601百万円 期 : 平成23年度~平成31年度 (2) 主 要 工 事 計 画 : (3) 事 業 (4) 工 東日本大震災で甚大な被害を受けた水産業の本格復興に向けて、平成25年 7月に策定した「本州日本海北部地区水産環境整備マスタープラン」に基 づき、水産生物の動態、生活史に対応した広域的かつ複合的な生息環境空 間を創出するため、稚魚の保護・育成場となる増殖場、幼・成魚の育成場 や漁獲場となる魚礁を整備し、水産資源の増大と漁獲量の安定・向上を図 る。 2.総費用便益比の算定 (1)総費用総便益比の総括 区分 算定式 数値 総費用(現在価値化) ① 1,636,206 (千円) 総便益額(現在価値化) ② 2,245,241 (千円) ②÷① 総費用総便益比 1.37 (2)総費用の総括 施設名 着定基質 整備規模 事業費(千円) 486,000 3.0ha 魚礁 68,325.6空m 3 1,115,000 計 1,601,000 総費用 1,601,000 現在価値化後の総費用 1,636,206 (3)年間標準便益 区分 効果項目 年間標準便益額 (千円) 効果の要因 漁獲可能資源の維持・培養効果 82,700 生産量の増加効果 漁業外産業への効果 37,923 自然環境保全・修復効果 計 出荷過程における流通業に対する生産量の 増加効果 9,328 藻場の増加による水質浄化効果 129,951 【整理番号6】 (4)総便益算出表 評 価 年 期 度 間 割引率 デフ レータ 費用(千円) 事業費 現在価値 (維持管理費含む) ① ② 便益(千円) ③ 漁獲可能資源 自然環境保 漁業外産業 の維持・培養 全・修復効 への効果 果 ①×②×③ 効果 (維持管理費含む) 割引後 効果額合計 (千円) 計 ④ ①×④ -5 22 1.217 1.041 0 0 0 0 0 0 0 -4 23 1.170 1.079 130,000 164,096 0 0 0 0 0 -3 24 1.125 1.042 120,000 140,653 0 0 0 0 0 -2 25 1.082 1.046 317,000 358,639 14,348 6,579 1,618 22,545 24,394 -1 26 1.040 1.000 205,000 213,200 32,541 14,922 3,670 51,133 53,178 0 27 1.000 1.000 29,000 29,000 44,306 20,317 4,997 69,620 69,620 1 28 0.962 1.000 250,000 240,385 45,970 21,080 5,185 72,235 69,490 2 29 0.925 1.000 190,000 175,666 60,318 27,659 6,803 94,780 87,672 3 30 0.889 1.000 200,000 177,799 71,222 32,660 8,033 111,915 99,492 4 31 0.855 1.000 160,000 136,769 82,700 37,923 9,328 129,951 111,108 5 32 0.822 1.000 0 0 82,700 37,923 9,328 129,951 106,820 6 33 0.790 1.000 0 0 82,700 37,923 9,328 129,951 102,661 7 34 0.760 1.000 0 0 82,700 37,923 9,328 129,951 98,763 8 35 0.731 1.000 0 0 82,700 37,923 9,328 129,951 94,994 9 36 0.703 1.000 0 0 82,700 37,923 9,328 129,951 91,356 10 37 0.676 1.000 0 0 82,700 37,923 9,328 129,951 87,847 11 38 0.650 1.000 0 0 82,700 37,923 9,328 129,951 84,468 26 53 0.361 1.000 0 0 82,700 37,923 9,328 129,951 46,912 27 54 0.347 1.000 0 0 82,700 37,923 9,328 129,951 45,093 28 55 0.333 1.000 0 0 68,352 31,344 7,710 107,406 35,766 29 56 0.321 1.000 0 0 50,159 23,001 5,658 78,818 25,301 30 57 0.308 1.000 0 0 38,394 17,606 4,331 60,331 18,582 31 58 0.296 1.000 0 0 0 0 0 0 0 計 1,636,206 2,245,241 3.効果額の算定方法 (1)漁獲可能資源の維持・培養効果 施設整備による生産量の増加 (ⅰ)ウスメバルの生産量の増加 a 藻場の整備による増加 区分 備考 海域総合開発調査(青森県調査)報告書(H13、 青森県・(社)全振協)から算定 0.102678 試験施設での漁獲増加量6.9kg/海藻取付基盤 面積67.2m2=0.102678㎏/m2 藻場の単位面積あたりの増殖効果による増加 生産量(kg) ① 藻場面積(㎡) ② 単価(円/kg) ③ 青森県海面漁業に関する調査結果 768 (H22~H26平均値、青森県農林水産部) ※別紙参照 ④ 販売手数料率 5% (漁協経営状況等調査、 H26、青森県) 118 標準的な変動経費率 25% (水産基盤整備事業 費用対効果分析のガイドライン) ①×②×③×0.3/1000 漁獲経費(千円) 年間便益額(千円/年) 2 4,951 設置礁体数1,200基×海藻着生面積4.126m / 基 272 ①×②×③/1,000-④ 【整理番号6】 b 魚礁の整備による増加 区分 備考 年間の漁獲増加量(kg) ① 単価(円/kg) ② 漁獲経費(千円) ③ 年間便益額(千円/年) 「青森県魅力ある魚礁漁場づくり指針」 (H24、青森県)の原単位2.24kg/空m3に事業量 6,933 68,325.6空m3を乗じ、対象魚種のH22~H26年 の漁獲量割合(4.530%)で按分1 2.24kg/空m3×68,325.6空m3×0.04530 青森県海面漁業に関する調査結果 768 (H22~H26平均値、青森県農林水産部) ※別紙参照 販売手数料率 5% (漁協経営状況等調査、 H26、青森県) 1,598 標準的な変動経費率 25% (水産基盤整備事業 費用対効果分析のガイドライン) ①×②×③×0.3/1000 3,726 (①×②)/1,000-③ (ⅱ)ヒラメの生産量の増加 区分 備考 年間の漁獲増加量(kg) ① 単価(円/kg) ② 漁獲経費(千円) ③ 年間便益額(千円/年) 販売手数料率 5% (漁協経営状況等調査、 H26、青森県) 23,005 標準的な変動経費率 25% (水産基盤整備事業 費用対効果分析のガイドライン) ①×②×③×0.3/1000 備考 年間の漁獲増加量(kg) ① 単価(円/kg) ② 年間便益額(千円/年) 青森県海面漁業に関する調査結果 580 (H22~H26平均値、青森県農林水産部) ※別紙参照 53,676 (①×②)/1,000-③ (ⅲ)アイナメの生産量の増加 区分 漁獲経費(千円) 「青森県魅力ある魚礁漁場づくり指針」 (H24、青森県)の原単位2.24kg/空m3に事業 132,210 量68,325.6空m3を乗じ、対象魚種のH22~H26 年の漁獲量割合(86.384%)で按分 2.24kg/空m3×68,325.6空m3×0.86384 ③ 「青森県魅力ある魚礁漁場づくり指針」 (H24、青森県)の原単位2.24kg/空m3に事業量 5,314 68,325.6空m3を乗じ、対象魚種のH22~H26年 の漁獲量割合(3.472%)で按分 2.24kg/空m3×68,325.6空m2×0.03472 青森県海面漁業に関する調査結果 679 (H22~H26平均値、青森県農林水産部) ※別紙参照 販売手数料率 5% (漁協経営状況等調査、 H26、青森県) 1,083 標準的な変動経費率 25% (水産基盤整備事業 費用対効果分析のガイドライン) ①×②×③×0.3/1000 2,525 (①×②)/1,000-③ 【整理番号6】 (ⅳ)ソイ類の生産量の増加 区分 備考 年間の漁獲増加量(kg) ① 単価(円/kg) ② 漁獲経費(千円) ③ 「青森県魅力ある魚礁漁場づくり指針」 (H24、青森県)の原単位2.24kg/空m3に事業 8,592 量68,325.6空m3を乗じ、対象魚種のH22~H26 年の漁獲量割合(5.614%)で按分4 2.24kg/空m3×68,325.6空m2×0.05614 青森県海面漁業に関する調査結果 606 (H22~H26平均値、青森県農林水産部) ※別紙参照 販売手数料率 5% (漁協経営状況等調査、 H26、青森県) 1,563 標準的な変動経費率 25% (水産基盤整備事業 費用対効果分析のガイドライン) ①×②×③×0.3/1000 3,643 (①×②)/1,000-③ 年間便益額(千円/年) (ⅴ)エゾアワビの生産量の増加 区分 備考 年間の漁獲増加量(kg) ① 着定基質整備規模30,000m2にエゾアワビ生息 密度4個/m2(アワビ放流の手引き、H5、青森 3,021 県)を乗じて資源個数120,000個を求め、ア ワビ種苗放流マニュアル(H2、青森県他)、水 産基盤整備事業費用対効果分析のガイドライ ンによる生残解析から算定した。※別紙参照 単価(円/kg) ② 青森県海面漁業に関する調査結果 8,174 (H22~H26平均値、青森県農林水産部) ※別紙参照 ③ 販売手数料率 5% (漁協経営状況等調査、 H26、青森県) 標準的な変動経費率 10% (水産基盤整備事業 5,835 費用対効果分析のガイドライン) 放流種苗代 30,000個×71円/個 (理事会資 料、H27、(公社)青森県栽培協会) (①×②×0.15+30,000個×71円/個)/1,000 漁獲経費(千円) 18,858 (①×②)/1,000-③ 年間便益額(千円/年) (2)漁業外産業への効果 (ⅰ)出荷過程における流通業に対するウスメバルの生産量の増加 区分 備考 増加出荷量(kg) ① 7,441 (1)の(ⅰ) 出荷先市場価格(円/kg) ② 東京都中央卸売市場(築地市場)統計年報(H22 1,342 ~H26平均値) ※別紙参照 産地市場価格(円/kg) ③ 所得率(%) ④ 年間便益額(千円/年) 青森県海面漁業に関する調査結果 768 (H22~H26平均値、青森県農林水産部) ※別紙参照 32.4 総務省個人企業経済調査(H26)より算定 ※別紙参照 1,383 (①×(②-③)×④/100)/1,000 【整理番号6】 (ⅱ)出荷過程における流通業に対するヒラメの生産量の増加 区分 増加出荷量(kg) ① 出荷先市場価格(円/kg) ② 産地市場価格(円/kg) ③ 所得率(%) ④ 年間便益額(千円/年) 備考 132,210 (1)の(ⅱ) 東京都中央卸売市場(築地市場)統計年報(H22 1,344 ~H26平均値) ※別紙参照 青森県海面漁業に関する調査結果 580 (H22~H26平均値、青森県農林水産部) ※別紙参照 32.4 総務省個人企業経済調査(H26)より算定 ※別紙参照 32,726 (①×(②-③)×④/100)/1,000 (ⅲ)出荷過程における流通業に対するアイナメの生産量の増加 区分 備考 増加出荷量(kg) ① 5,314 (1)の(ⅲ) 出荷先市場価格(円/kg) ② 東京都中央卸売市場(築地市場)統計年報(H22 1,480 ~H26平均値) ※別紙参照 産地市場価格(円/kg) ③ 所得率(%) ④ 年間便益額(千円/年) 青森県海面漁業に関する調査結果 679 (H22~H26平均値、青森県農林水産部) ※別紙参照 32.4 総務省個人企業経済調査(H26)より算定 ※別紙参照 1,379 (①×(②-③)×④/100)/1,000 (ⅳ)出荷過程における流通業に対するソイ類の生産量の増加 区分 備考 増加出荷量(kg) ① 8,592 (1)の(ⅳ) 出荷先市場価格(円/kg) ② 1,481 産地市場価格(円/kg) ③ 所得率(%) ④ 年間便益額(千円/年) 札幌中央卸売市場年報(H22~H26平均値) ※別紙参照 青森県海面漁業に関する調査結果 606 (H22~H26平均値、青森県農林水産部) ※別紙参照 32.4 総務省個人企業経済調査(H26)より算定 ※別紙参照 2,435 (①×(②-③)×④/100)/1,000 (3)自然環境保全・修復効果 ・藻場の増加による水質の浄化 区分 マコンブの窒素含有量(%) 備考 ① 1.3 水産基盤整備事業費用対効果分析のガイドラ イン(H26、水産庁) マコンブの増加量(kg) ② マコンブの最大現存量8,018g/m2 (下北地区 外漁場効果調査報告書、H26、(株)マック) に、年間生産量/最大現存量比率3.5 (水産基 盤整備事業費用対効果分析のガイドライ 27,787 ン)、乾燥重量比 0.2 (青森県海面漁業に関 する調査資料、青森県)、藻場面積 4,951m2 を乗じて求めた。 8,018g/m 2×3.5×0.2×4,951m 2/1,000 窒素の下水道処理費用(円/㎏・年) ③ 25,572 GDPデフレータ(H24) ④ 0.916 水産基盤整備事業費用対効果分析のガイドラ イン-参考資料-(平成26年4月、水産庁) 内閣府経済社会総合研究所(H27) GDPデフレータ(H26) 年間便益額(千円/年) ⑤ 0.925 9,328 ①×②×③/1,000×⑤/④ 【整理番号6】 1.各魚種の単価(産地市場価格) 「平成22年~平成26年青森県海面漁業に関する調査結果(底曳き網漁業を除く)、平成23年3月~平成27年3月、青 森県農林水産部」を使用した。 H22 魚 種 漁獲量 (kg) ウスメバル ヒラメ H23 漁獲金額 (千円) 漁獲量 (kg) H24 漁獲金額 (千円) 漁獲量 (kg) H25 漁獲金額 (千円) 漁獲量 (kg) H26 漁獲金額 (千円) 漁獲量 (kg) H22~26平均 漁獲金額 (千円) 漁獲量 (kg)① 単価 (円/kg) ②÷① 漁獲金額 (千円)② 15,464 9,006 18,378 14,995 18,197 15,698 18,971 14,902 19,713 15,161 18,144 13,952 768 552,289 297,757 275,949 188,541 257,556 167,094 349,278 184,185 294,959 166,051 346,006 200,725 580 アイナメ 13,981 8,634 14,613 10,533 16,958 12,434 13,339 9,101 10,648 6,541 13,907 9,448 679 ソイ類 21,280 10,085 18,874 10,448 24,692 17,224 26,939 17,533 20,643 12,846 22,485 13,627 606 エゾアワビ 8,085 62,040 17,187 170,309 10,616 75,858 10,475 77,550 11,802 89,704 11,633 95,092 8,174 2.エゾアワビの生残解析から算定した年間の漁獲増加量 殻長(cm) 体重(g) 資源個数 自然死亡 漁獲死亡 漁獲量(kg) 放流時 3.0 4.2 30,000 3,750 0 0 1年後 5.9 33.0 26,250 3,281 0 0 2年後 8.0 85.0 22,969 2,871 0 0 3年後 9.6 147.3 20,098 2,512 8,039 1,184 4年後 10.7 209.4 9,547 1,193 3,818 799 5年後 11.6 265.3 4,536 567 1,814 481 6年後 12.2 312.7 2,155 269 862 269 7年後 12.7 351.2 1,024 128 409 143 8年後 13.1 381.7 487 60 194 74 9年後 13.3 405.4 233 29 93 37 10年後 13.5 423.5 111 13 44 18 11年後 13.7 437.4 54 6 21 9 12年後 13.8 447.8 27 3 10 4 13年後 13.9 455.6 14 1 5 2 14年後 13.9 461.5 8 1 3 合計 117,517 1 3,021 着定基質整備規模 30,000 m2 エゾアワビの資源個数 30,000m 2×4個/m2=120,000個以内 自然死亡率0.125 自然死亡率=2.5/寿命(年) 田中-田内の方法 漁獲率0.4 (青森県他,H2)による 3.各魚種の出荷先市場価格 「東京都中央卸売市場市場統計情報 http://www.shijou.metro.tokyo.jp、参照平成27年11月、東京都中央卸売市 場」及び「札幌市中央卸売市場年報 http://www.sapporo-market.gr.jp、参照平成27年11月、札幌市中央卸売市 場」を使用した。 H22 H23 H24 H25 H26 H22~26平均 単価 (円/kg) ②÷① 魚 種 漁獲量 (kg) ウスメバル 218,903 265,846,739 189,631 219,394,284 1,342 築地市場 ヒラメ 257,014 348,136,572 213,305 332,413,902 137,429 210,401,762 196,547 230,028,397 278,148 334,010,229 216,488 290,998,172 1,344 築地市場 漁獲金額 (千円) 漁獲量 (kg) 漁獲金額 (千円) 漁獲量 (kg) 漁獲金額 (千円) 漁獲量 (kg) 246,202,158 137,052 194,854,167 150,833 漁獲金額 (千円) 漁獲量 (kg) 202,084,207 120,696 漁獲金額 (千円) 漁獲量 (kg)① 187,984,152 163,423 漁獲金額 (千円)② アイナメ 32999 44719805 31747 44019761 24543 39902449 19083 28256931 19931 33065882 25,660 37,992,965 ソイ類 12,436 15,290,558 18,193 25,163,029 11,564 18,063,914 10,296 17,093,339 7,574 13,355,549 12,012 17,793,277 エゾアワビ 15062 108897320 17703 144183843 16496 130154118 21966 147742725 15523 119349345 17,350 130,065,470 備考 1,480 築地市場 1,481 札幌中央卸売市場 7,496 築地市場 4.所得率 「平成26年度総務省個人企業調査結果 http://www.stat.go.jp、参照平成27年11月、総務省統計局」により卸売 業、小売業の売上総利益を売上高で除して算出した。 卸売業、小売業 売上高:16,113千円…① 卸売業、小売業 売上総利益:5,231千円…② 所得率(%):(②÷①×100)≒ 32.4
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