01:北海道発EVの開発((独)中小企業基盤整備機構)(PDF形式/1198KB)

Column
01
北海道発 EV の
開発
01
北海道発 EV は、(独)中小企業基盤整備機構 北海
道本部の統括管理のもと、道内の中小企業 8 社が
連携して開発を進めてきた寒冷地仕様の電気自動
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車です。
「北海道発 EV」は、北海道の中小企
発足しました。
ネージャーとして工程管理を担ったこ
業 8 社が、北海道ならではのものづく
研究会では日本国内で寒冷地仕様
とも、開発が上手くいった要因でした。
りを目指して試作した寒冷地仕様の電
EV の開発実績がないことと、北海道
今回の実績は、今後遠隔地の企業間
気 自 動 車(EV)で す。2016 年 1 月「 札
の特に過疎地域や離島において、ガソ
で連携する際の先行事例として他業種
幌モーターショー 2016」でお披露目さ
リンスタンド数が減り、ガソリン価格
でも応用できると期待されています。
れ、翌日の新聞紙面を沸かせました。
も高いという現状を踏まえ、「積雪寒
モーターショーでの展示後に実施
雪道での安定走行を実現するために
冷地で通年利用できる EV」を開発コ
した雪道走行試験では、前輪内部モー
前輪の内部にも駆動モーターを内蔵し
ンセプトにして、2014 年から開発を
ターの回転力不足などの課題が明らか
ているほか、北方住宅向け断熱材や、
スタートしました。
になりました。新たな道内企業の参画
次世代ヒートポンプシステム等、寒冷
今回の開発に参画した企業 8 社は、
も進めながら、実用化に向けた改良を
地ならではの技術的な工夫が詰め込ま
札幌市・北見市・室蘭市・北斗市と全
進めていきます。
れています。
道に分散しており、地理的課題があっ
2013 年春、(独)中小企業基盤整備
たものの、各社が役割分担の上、主体
機構 高田 坦史理事長が来道した際
性を持って意欲的に進めた結果、約 2
に集まった企業が、
「北海道らしい “ も
年で試作品完成に漕ぎ着けました。
のづくり ” を目指そう」との考えで一
車体デザインを担当した(株)ファシ
致したのがきっかけとなり、研究会が
オネ 登 豊茂男氏が、プロジェクトマ
01 北海道発 EV は札幌モーターショーでお披
露目となった
02 開発メンバーの集合写真
デザインマネジメントを活用した道外の事例
東京ビジネスデザインアワード受賞者から事例をご紹介します。
太洋塗料株式会社「マスキングカラー/ Masking
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新たなターゲットを設定して
新市場開拓に成功
ザーの創造性を活かせる、塗って " はが
太洋塗料(株)は、建築・工業・路面
せる " 塗料」という提案をもとに研究開発
標示分野における特殊塗料を製造・販
を共に進めることで、塗料の概念を逆転
デザイナー小関隆一氏による「ユー
売する業務用塗料メーカーです。「マス
させた新感覚の製品として話題を呼びま
キングカラー」は、電化製品を出荷する
した。製品のヒットで企業の知名度が上
際等に使用される剥離可能な水性塗料
がったことで業務用塗料の問い合わせが
を元にした、初めての一般消費者向け
増加し、既存製品の売上が向上するとい
製品です。
うブーメラン効果も生まれています。
attraente ∼「ものづくり」から「もの創り」へ∼
Color 」