平成28年度大津市予算の概要

資 料1
平成28年度大津市予算の概要
1.平成28年度予算編成方針
「総合計画第3期実行計画と地方創生を推進し、将来への安心が持てるまちづくり予算」
本年1月の市長選挙を踏まえ、新たな取組みや既に進めてきた一部の事業のあり方について
は、新市長による確認や協議、見直しを通じて、熟慮を重ねる必要があったため、平成28年度
予算は、これらを除いた義務的経費や継続事業費、年度当初の着手が避けられない事業費を
中心に、『骨格予算』を編成いたしました。なお、新市長による政策的な検討が加えられた事業
費については、この骨格予算とは別に、補正予算『肉付け予算』として編成いたします。
また、これらを踏まえて、今回編成する予算を、「総合計画第3期実行計画と地方創生を推進
し、将来への安心が持てるまちづくり予算」として位置づけ、重要課題としてきた「人口減少への
歯止めと市外からの流入を含めた定住促進」に引き続き取り組むものとし、なかでも、子ども・子
育て支援や教育、及び高齢者施策に加え、廃棄物処理施設の適正化などを重点的かつ計画
的に推進してまいります。さらに、最終年次を迎えた大津市総合計画第3期実行計画に掲げた
施策の完遂に向けた予算を措置する一方で、市民の暮らしを支える社会保障制度の存続に配
慮するものとし、限られた財源を効率的に活用しながら、市民生活の"いま"と"未来"の安定に
つながる予算として、持続可能な大津市の実現と財政の健全化に努めてまいります。
◎ 予算のポイント
〔重点分野〕
その1 子ども・子育て支援、教育、市民スポーツ振興
民間保育所運営費負担(扶助費)/施設型給付(保育・教育)、地域型保育給付(扶助費)
児童手当支給/児童扶養手当支給/公立保育所運営
妊婦健診、母性保健、産後うつ対策、乳幼児健診の推進/児童クラブ運営
中学校教科書改訂に伴う教師用教科書、教材等の整備
[小学生]体力向上チャレンジ、[中学生]大学と連携した部活動推進(外部指導者活用)
[社会体育]アスリートチャレンジ事業(市ゆかりのトップアスリート輩出競技のスポーツ教室等)、
富士見市民温水プール移転整備の推進(敷地造成、施設整備設計・建設モニタリング業務ほか)
その2 高齢者施策
地域リハビリテーション活動支援/生活支援コーディネーター配置
認知症初期集中支援チームの創設、認知症カフェ事業の推進
その3 観光振興
観光施設、スポットの管理運営
市指定有形・無形文化財(大津祭曳山など)保存修理の推進
その4 行財政改革
補助金等の適正化/施設使用料減免規定見直しの適用
民間提案型アウトソーシングの推進(入札参加申請受付業務の外部委託化)
大津市民病院地方独立行政法人への移行推進
〔その他の分野〕
行政不服審査会設置、改正行政不服審査法第9条に基づく審理員配置
[災害への備え]防災行政無線デジタル化整備/平野市民センター改築整備
〔主要計画との整合〕
1 総合計画第3期実行計画(4年計画)の最終年次
第3期実行計画重点事業の推進と次期計画に向けた評価
2 (新)行政改革プラン(後期集中改革プラン)に基づく取り組みの着実な実行
3 中期財政フレームを編成指針とした、収支不足を確実に解消させる取り組み
(フレーム規模)1,042.96億円 → (予算案)910.87億円 [132.09億円減、12.7%減] [うち増減の主なもの] 人件費(人勧、共済費掛率改定による職員給与費増等)+1.79億円
※増加分に見合う財源については確保
◎ 本市を取り巻く状況
1 景気は緩やかな回復傾向が続いているが、地域企業の景況感は横ばい
雇用情勢、個人消費ともに持ち直しつつあるが、企業収益は振るわず
⇒ 市税収入はやや増加 市税全体 486億円 → 492億円 (+6億円、1.3%の増)
(1) 雇用情勢を踏まえ労働者数、給与所得等が上昇
個人市民税+4.9億円
(2) 市内企業の業績見通しを反映(燃料価格の減少による増益等) 法人市民税+0.8億円
※県内経済情勢による27年度企業収益は減益見通し(H27年10月判断)
(3) 新増築家屋の増加、大手企業の償却資産保有減による減価 固定資産税▲0.4億円
新増築 +2.6億円、新築減免・滅失減 ▲0.8億円、土地下落 ▲0.3億円、償却資産減価 ▲1.9億円
2 子ども・子育て支援施策の充実等に伴い社会保障関連経費(扶助費)が増加の見通し 民間保育所運営費(国制度関連) +2.3億円、施設型給付(保育・教育) +1.0億円、
障害者福祉サービス費 +1.2億円、障害児サービス +0.6億円
3 国の新たな制度導入や臨時的経費の増加
社会保障・税番号制度への対応を含めた継続的なシステム開発等 [+2.7億円]
中学校教科書改訂に伴う教員用教科書、教材整備 [+0.7億円]
2.予算規模
( )内は前年度当初比
◎ 一般会計
●総額 91,087,000 千円
( ▲ 17,335,000 千円 、
▲ 16.0 %
)
参考 H26→H27 ▲4.2%
●一般財源ベース
64,545,927 千円
( ▲ 8,734,667 千円 、
▲ 11.9 %
)
・市税
48,607,000→49,217,840 ( 610,840)
・地方交付税
11,365,000→ 5,833,461 (▲5,531,539)
・臨時財政対策債
・地方消費税交付金
5,639,400→ 2,501,600
(▲3,137,800)
4,830,700→4,847,900 ( 17,200)
【歳入】
〈主な一般財源〉
●市税
49,217,840 千円
(
610,840 千円 、
1.3 %
)
(
490,300 千円 、
2.5 %
)
(
78,800 千円 、
2.6 %
)
(
▲ 44,200 千円 、
▲ 0.2 %
)
(
58,900 千円 、
1.7 %
)
(
▲ 317,600 千円 、
▲ 43.8 %
)
(
▲ 239,500 千円 、
▲ 4.3 %
)
(
▲ 58,800 千円 、
▲ 61.8 %
)
(
17,200 千円 、
0.4 %
)
(
▲ 85,200 千円 、
▲ 49.5 %
)
(
▲ 31,700 千円 、
▲ 26.4 %
)
(
0 千円 、
0.0 %
)
〈主な内訳〉
個人市民税
20,061,300 千円
法人市民税
3,131,800 千円
固定資産税
18,562,900 千円
都市計画税
3,596,100 千円
●地方譲与税
407,900 千円
●県税交付金
5,365,200 千円
<主な内訳>
利子割交付金
36,300 千円
地方消費税交付金
4,847,900 千円
ゴルフ場利用税交付金
86,900 千円
自動車取得税交付金
88,200 千円
●地方特例交付金
250,000 千円
●地方交付税
5,833,461 千円
( ▲ 5,531,539 千円 、
▲ 48.7 %
)
( ▲ 5,381,539 千円 、
▲ 51.4 %
)
(
▲ 150,000 千円 、
▲ 16.7 %
)
( ▲ 5,631,100 千円 、
▲ 60.1 %
)
( ▲ 3,137,800 千円 、
▲ 55.6 %
)
普通交付税
5,083,461 千円
特別交付税
750,000 千円
●市債
3,740,400 千円
<主な内訳>
臨時財政対策債
2,501,600 千円
総務債
866,400 千円
(
648,600 千円 、
297.8 %
)
(
▲ 193,600 千円 、
▲ 96.7 %
)
(
▲ 82,700 千円 、
▲ 36.1 %
)
▲ 2,300 千円 、 ▲ 100.0 %
)
民生債
6,700 千円
衛生債
146,200 千円
商工債
0 千円
(
土木債
168,900 千円
( ▲ 1,353,400 千円 、
▲ 88.9 %
)
消防債
0 千円
(
▲ 251,700 千円 、 ▲ 100.0 %
)
32,800 千円
(
▲ 889,500 千円 、
▲ 96.4 %
)
▲ 54,200 千円 、 ▲ 100.0 %
)
教育債
公共用地先行取得債
0 千円
(
235,276 千円
(
●繰入金
▲ 810,783 千円 、
▲ 77.5 %
<主な内訳>
財政調整基金
職員退職手当基金
市営住宅建設整備基金
公共施設等整備基金
福祉基金
0
0
65,947
150,000
2,726
千円 (
千円 (
千円 (
千円 (
千円 (
0千円 )
)
▲ 144,133千円 )
▲ 250,000千円 )
▲ 12,987千円 )
▲ 400,000千円
)
【歳出】
〈主な性質別内訳〉
●人件費
19,938,192 千円
(
(
うち退職手当 1,189,802千円
▲ 468,183 千円 、
20,723 千円 、
▲ 2.3 %
1.8 %
)
)
( ▲ 1,657,629 千円 、
▲ 5.7 %
)
●扶助費
27,318,426 千円
<主な内訳>
生活保護費
障害福祉費
民間保育所運営費
施設型給付(保育・教育)等
児童手当
老人保護措置事業費
6,477,872
5,895,772
4,919,890
1,073,621
5,666,542
408,648
千円
千円
千円
千円
千円
千円
(
(
(
(
(
(
▲ 95,144 千円 )
▲ 46,059 千円 )
▲ 733,068 千円 )
100,734 千円 )
▲ 78,983 千円 )
4,129 千円 )
▲ 1.4 %
▲ 0.8 %
▲ 13.0 %
10.4 %
▲ 1.4 %
1.0 %
●特別会計繰出金
10,495,654 千円
(
うち国民健康保険事業
うち農業集落排水事業
うち駐車場事業
うち介護保険事業
2,580,000
10,290
179,731
3,480,000
▲ 286,872 千円 、
千円
千円
千円
千円
(
(
(
(
▲
▲
▲
▲
▲ 2.7 %
)
71,000
70,910
66,269
38,000
)
)
)
)
千円
千円
千円
千円
▲ 2.7 %
▲ 87.3 %
▲ 26.9 %
▲ 1.1 %
●企業会計繰出金
3,462,865 千円
( ▲ 2,351,953 千円 、
1,486,755千円
1,538,000千円
うち病院事業
うち下水道事業
(
(
▲ 40.4 %
)
▲ 507363 千円 )
▲ 1,826,000
千円 )
▲ 25.4 %
▲ 54.3 %
●投資的経費
2,582,389 千円
( ▲ 7,452,310 千円 、
▲ 74.3 %
)
うち普通建設(補助)
107,291千円
2,405,913千円
(
(
▲ 5,530,065千円
うち普通建設(単独)
防災行政無線デジタル化整備
453,600千円
(
平野市民センター改築
364,465千円
(
448,326千円 )
137,572千円 )
26,383千円
(
▲ 2,991千円 )
143,251千円
(
135,485千円 )
著増
中老人福祉センター耐震改修
0千円
(
▲ 140,530千円
)
皆減
北消防署建設
0千円
(
▲ 211,120千円
)
皆減
▲ 1,920,768千円
)
)
▲ 98.1 %
▲ 44.4 %
<主な事業>
文化施設整備
富士見市民温水プール改築整備
著増
60.6 %
▲ 10.2 %
●公債費
11,024,170 千円
(
10,640 千円 、
0.1 %
)
◎ 特別会計(10会計)
●総額
70,567,445 千円
(
1,035,845 千円 、
1.5 %
)
国民健康保険 1,002,700千円増 (2.6%増) 介護保険 105,000千円増 (0.4%増)
後期高齢者医療 198,000千円増(5.6%増)
農業集落排水 82,555千円減 (著減) 駐車場 69,000千円減 (13.1%減)
◎ 企業会計(5会計)
●総額
59,262,959 千円
( ▲ 7,916,477 千円 、
増減の内訳
病院 259,262千円 (1.7%増)
水道 122,279千円 (1.2%増)
ガス ▲7,657,562千円 (32.1%減)
▲ 11.8 %
)
介護老人保健施設 ▲31,684千円 (4.4%減)
下水道 ▲608,772千円 (3.5%減)
◎ 国全体の状況(参考)
●地方財政計画
地方財政計画の規模
85兆7,700 億円
( 5,000億円、 0.6%増)
(1) 地方税及び地方譲与税 41兆1,344億円 ( 9,571億円、 2.4%増)
(2) 地方交付税 16兆7,003億円 ( ▲546億円、 0.3%減)
(3) 臨時財政対策債 3兆7,880億円 (▲7,370億円、 16.3%減)
地方一般歳出
69兆9,200 億円
( 6,100億円、 0.9%増)
(1) 重要課題対応分の創設(自治体情報システム整備、高齢者の生活支援等) 0.25兆円(皆増)
(2) まち・ひと・しごと創生事業費 据置(1.0兆円) (地方創生推進交付金に係る地方負担分は別枠)
(3) 社会保障の充実分等 概ね据置 (H27) 1.7兆円 → (H28) 1.7兆円
(4) 公共施設の老朽化対策(最適化、維持補修費の増) 0.2兆円 (H27)1.2兆円 → (H28)1.4兆円
●国の予算
96兆7,218 億円
( 3,799億円、 0.4%増)
(1) 税 収
57兆6,040億円 (3兆790億円、5.6%増)
(2) 公債金
34兆4,320億円 (▲2兆4,310億円、 6.6%減・公債依存度35.6%)
(3) 一般歳出 57兆8,286億円 (4,731億円、0.8%増)
3.措置した主な事業(当初分)
◎ まちづくりの姿勢
コールセンター設置・管理運営
53,286 千円
コンプライアンス推進(行政不服審査会設置、審理員雇用など)
13,496 千円
電子市役所の推進(情報システム最適化、マイナンバー法対応ほか)
証明書自動交付、マイナンバー法個人番号カード交付の推進
1,372,819 千円
54,820 千円
◎ 次代を支える「ひとのつながり」を創る
一時預かり事業費
69,849 千円
児童手当支給事業費
5,666,547 千円
民間保育所児童運営費
4,850,041 千円
児童扶養手当支給
1,200,973 千円
中学校教科書改訂教材整備
70,000 千円
幼稚園就園奨励費補助
93,255 千円
◎ 次代を担う「まちのにぎわい」を創る
農地・水・環境保全向上対策(多面的機能直接支払制度)
45,104 千円
遊休農地解消対策(中山間地域直接支払制度)
92,775 千円
文化施設整備
49,465 千円
市内史跡等整備(国及び市史跡等の公有化など)
45,612 千円
子ども・若者支援ネットワーク会議 支援コーディネーター配置など
体育団体等活動助成金
国体・オリンピックチャレンジ(アスリートチャレンジ推進)
都市計画マスタープラン策定推進など
道路維持修繕事業費
交通安全施設整備
739 千円
14,692 千円
1,500 千円
28,751 千円
375,654 千円
40,000 千円
◎ 次代を引き継ぐ「自然のうるおい」を創る
都市公園施設改良整備
15,222 千円
都市公園緑地施設等維持管理(都市公園など)
754,185 千円
環境美化センター施設整備(現有施設の定期整備補修など)
268,616 千円
北部クリーンセンター施設整備(現有施設の定期整備補修など)
213,930 千円
◎ その他
議会図書室充実整備
参議院議員通常選挙費
契約検査及び物品調達関連のさらなる適正化・効率化など
1,128 千円
113,800 千円
16,387 千円
4.財政状況(一般会計)
◎ 市債の状況
平成27年度末市債残高(見込)
( 臨時財政対策債を除いた残高
116,748,826 千円
61,916,497 千円 )
平成28年度市債発行額 3,740,400 千円
平成28年度元金償還額
9,631,242 千円
平成28年度末市債残高(見込)
( 臨時財政対策債を除いた残高
110,857,984 千円 (前年度比5.0%減の見込)
56,065,787 千円 (前年度比9.4%減の見込)
◎ 基金の状況
平成27年度末残高(見込)
15,879,274 千円
(前年度同期比)
1,749,504千円
平成28年度末残高(見込) 15,362,886 千円
(前年度同期比)
2,045,315千円
5,940,262 千円
(前年度同期比)
784,422千円
653,529 千円 ( 〃 )
46,305千円
〈残高の主な内訳〉
財政調整基金
減債基金
退職手当基金
1,188,597 千円 ( 〃 ) 401,888千円
地域振興基金
3,650,000 千円 ( 〃 )
庁舎整備基金
1,193,311 千円 ( 〃 ) 104,475千円
0千円
福祉基金
426,248 千円 ( 〃 ) 259,409千円
公共施設等整備基金
839,766 千円 ( 〃 ) 754,909千円