情報化計画策定支援業務 仕様書

「平成28年度 竹富町情報化計画策定事業」
情報化計画策定支援業務 仕様書
1 本業務の目的
本町は、日本最南端に位置し、東西42km、南北40kmの広範囲に点在する16の島々
からなる島嶼町である。町内には豊かな自然の発達とともに、いにしえからの伝統文化が
今も脈々と暮らしの中にいきづいている。
一方、地理的特性上、生活環境においては離島特有の不利益も多々生じており、それら
の格差是正が課題となっている。そういった格差を解消する手段のひとつとして情報通信
技術の利活用が期待されているが、未だ本町においては超高速ブロードバンドサービスも
提供されていないだけでなく、超高速ブロードバンドサービスを提供するためのバックボ
ーン回線(沖縄本島から竹富町内の離島間の大容量回線)も整備されていない。
そのような状況を解消するため、沖縄県においては、沖縄本島と竹富町内の離島間を結
ぶ大容量の海底光ファイバーケーブルを平成25年度から3年間をかけて整備する計画
(平成28年度完成予定)である。沖縄本島との大容量回線の敷設により、本町における
超高速インターネットサービス提供の下地が整うことになる。
本計画ではそのような背景のもと、本町における情報通信技術の利活用環境を整えると
ともに、よりよい住民サービスの提供に資するための計画を策定する。なお、計画策定に
あたっては、今後検討が予定される庁舎移転ならびに行政情報システムのあり方について
も留意して実施するものとする。
2 一般事項
(1)業務委託名
情報化計画策定支援業務
(2)業務委託期間
契約締結の日から平成28年12月22日まで
(3)業務実施場所
本町管内及び本町の指示した場所
(4)仕様の適用
本仕様書に明記のない事項は、発注者と受注者との協議のうえ、決定する。なお本仕
様書に明記のない事項であっても、業務遂行上当然必要と認められる事項については、
仕様の範囲とする。
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(5)関係法令等
受注者は、業務の実施に当たり最高の理論・技術を発揮し、契約書・仕様書・諸法令・
条例・規則・関係通知書等に準拠して業務を遂行すること。
(6)疑義の解釈
本仕様書記載事項に疑義が生じた場合、発注者と受注者とが協議のうえ、決定する。
(7)資料の貸与
発注者が所有し、業務に利用できる資料は貸与する。
(8)技術者の配置
受注者は、業務の円滑な進捗を図るため、十分な経験を有する技術者を配置し、業務
に支障のないようにすること。少なくとも過去5年以内に情報化に関する計画又は地方
自治体の情報通信基盤の基本・実施設計業務を5件以上受託した実績を有すること。
(9)提出書類
受注者は、以下に掲げる時期にそれぞれの書類を提出することとし、記載された事項
を変更しようとするときは、その都度、発注者の承諾を受けることとする。
① 契約締結後2週間以内
ア 作業計画書
業務内容・工程等、必要事項を記入すること。
イ 主任技術者届
主任技術者は、専門的な知識・経験を有し、「(8)技術者の配置」で示した業務に従
事した経験をひとつでも有すること。
② 業務完了時
受注者は、指定された時期に成果品を納品し、発注者の検査を受けなければならな
い。その結果、訂正を指示されたものについては、速やかに訂正を行い納品すること。
ア 成果品
「竹富町情報化計画」 50部(カラー刷り・くるみ製本)及び電子データ
イ 業務完了届
③ その他
①、②に掲げるものの他に、発注者から求めがあった場合は、必要の都度、提出す
ること。
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業務内容
以下の内容に基づき、情報化基本計画を策定すること。
(1) 計画の位置づけ・方針の策定
計画策定の目的やねらい、位置づけを整理すること。また、上位計画の方針等から
情報化の基本目標を設定年度等も含め検討すること。
(2) 外部環境の動向調査
国や県の情報化政策、地方自治体の情報化の動向等について整理すること。また、
情報通信サービスや行政情報システムの利用状況等の動向、参考となる施策事例等に
ついて整理すること。
(3) 本町の情報化の現状調査
本町での情報化の取り組み、町内で提供されている情報通信サービスの現状や行政
情報システムの整備状況等について整理すること。
(4) 住民の意向調査
町内の全居住世帯を対象に、情報化施策に対する意向調査を実施すること。調査方
法は町が提供する世帯情報をもとに郵送し、回収も郵送とする。詳細は別途協議する。
また、調査に要する一切の費用は、本業務委託費に含めて行うこと。
(5) 事業者の意向調査
町内で事業を営む法人事業者を対象に、情報化施策に対する意向調査(ヒアリング調
査)を実施し計画策定に反映させること。
(6) 庁内(職員)の意向調査
庁内(職員)に対して、これまでの情報化施策の進捗状況や課題等、現行の行政情
報システムの課題等について調査すること。また、情報化施策遂行上の課題、情報化
施策の実行可能性について調査すること。
(7) 課題分析及び基本方針の策定
各調査に基づき、解決すべき課題を抽出するとともに、その課題解決に向けた本町
のあるべき情報化施策の方向性について取りまとめること。
(8) 情報通信基盤の方向性検討
情報通信基盤については、各地域における整備の方向性を、沖縄県の動向等も含め
とりまとめること。必要に応じて、整備手法、ルート等の検討を行うこと。
(9) 施策展開及び推進体制の検討
施策展開については、上記を踏まえた個別施策を主要課と調整のうえ、必要となる
対応事項、対応方法等について基本的な方向性を取りまとめること。また、情報化施
策の推進体制について検討結果を取りまとめること。
(10) その他
施策実施における留意事項の整理、パブリックコメントを実施する場合は対応支援を
行うこと。
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4 その他業務実施に係る要件
本業務の契約を締結し、業務を実施するにあたっては、
「情報化計画策定支援業務 委
託契約書」の他、以下の点を遵守すること。
(1)定期報告
業務実施にあたり、受託者は本町と定期的に業務の進捗状況の報告を行うこと。そ
の他必要事項については、協議の上、指示を受けること。
(2)機密情報および個人情報の保護
受託者は業務の実施にあたり、業務上知り得た情報の守秘義務を負うとともに、漏
洩等を防ぐための必要な措置を講じること。また、本町の指示があった場合にはその
指示に従うこと。
(3)再委託の禁止
本業務は原則として第三者に委託することを禁止する。なお、合理的な理由による
再委託については、事前に本町の承諾を得た上で実施すること。
(4)その他
本町が提供した資料は、本業務以外に使用できないものとする。
その他、契約関係書類に定めのない事項または疑義を生じた事項については、本町
と受託者による協議にて定めるものとする。
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