教育福祉委員会資料 平成28年2月 保 健 福 祉 局 介護保険サービス事業者の指定取消について この度,下記の介護保険サービス事業者に対し,介護保険法(以下「法」という。) 第76条等の規定に基づき監査を実施した結果,法令違反の事実が判明しました。 このため,平成28年3月31日付けで「指定取消」とする行政処分を本日行いましたの で御報告します。 この処分に伴い,当該事業者に対し,返還すべき介護報酬等について速やかに返還を求め るとともに,利用者の円滑な引継ぎを指導するなど,必要な対応を行ってまいります。 また,全事業者に対して注意喚起を行うとともに,適正な運営が行われるよう,引き続き 指導してまいります。 記 1 処分の概要 次の事業者に対し,法第77条等の規定に基づき,平成28年3月31日(以下,「指 定取消日」という。)付けで「指定取消」とする行政処分を行い,本日,事業者に通知し ました。 処分の対象となった事業所においては,指定取消日の翌日以降,法に基づくサービス提 供ができなくなります。 このため,指定取消日までに利用者のサービスに支障が出ないよう必要な措置を講じ るよう,事業者を指導します。 事業者(開設者) 事業者の所在地 サービス種別 対象事業所 指定取消日 株式会社祐也 コーポレーション 代表取締役 デイサービス太陽 北区 通所介護 平野上柳町 介護予防通所介護 28 番地の 20 田代 祐也 管理者 木村 多佳子 平成 28 年 3 月 31 日 指定年月日 平成 25 年 1 月 10 日 2 調査結果 (1)人員基準違反 通所介護事業所又は介護予防通所介護事業所の定員が10名を超える場合,配置基準 では,専ら当該通所介護又は介護予防通所介護の提供に当たる看護職員を1人以上配置 すべきところ,平成25年12月1日から平成27年6月30日までの間,当該基準を 満たしていなかった。 1 (2)介護報酬の不正請求 次のア,イにより介護報酬14,110,199円(利用者負担分を除く。)を不正 に請求し,受領していた。 ア 上記(1)に該当する場合,看護職員の配置基準を満たしていなかった月の翌月か ら当該基準違反が解消されるに至った月まで減算して介護報酬を請求すべきところ, 減算せずに請求していた。 イ 当該事業所の利用者1名について,同人の利用開始月である平成25年3月から平 成27年6月までの間,同人の利用回数を224件水増しして居宅介護サービス費を 請求していた。 3 対応(処分) (1)処分内容 指定取消 (2)理 由 本件は,次の点から指定取消が相当と認められる。 ・ 看護職員の配置基準を満たさないという重大な違反を長期間犯していたこと。 ・ 水増し請求をはじめとする介護報酬の不正請求を長期間,反復継続して行い,そ の額が多額に上ること。 (3)返還金額(法第22条第 1 項及び第3項該当) 19,754,278円 (内訳)不正請求金額 14,110,199 円,加算金(40%)5,644,079 円 4 処分による効果 (1)当該事業所において,指定取消日(平成28年3月31日)の翌日以降,法に基づく サービス提供ができなくなる。 (2)当該事業者,その役員及び管理者は,法の欠格事由に該当するため,指定取消日か ら起算して5年間,新たに居宅サービス事業所及び介護予防サービス事業所を開設で きない。 また,上記の役員らが役員又は管理者に就任している法人についても,上記と同様 に居宅サービス事業所等を開設できない。 5 今後の取組 (1)当該事業者に対しては,利用者20名(平成28年1月28日現在)の円滑な引継ぎ を指導するなど,必要な対応を行っていく。 (2)また,返還すべき介護報酬等について,速やかに返還を求めていく。 (3)今回の事案を踏まえ,全事業者に対し,注意喚起を行うとともに,適正な運営が行わ れるよう,引き続き指導する。 2
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