様 式 第2 号 会 議 会議の名称 平 成 27年 度 第 2回 病院運営審議 会 開 催 日 時 平 成 28年 (2016年 ) 2月17日 (月 ) 開 催 場 所 市立豊中病院 事 務 局 市立豊中病院 講 堂 (管理 棟5階 ) 総 務 企画課 録 13時 30分 ~ 15時 30分 公開の可否 可・不可・一部不可 傍 聴 者 数 3人 公開しなかっ た理由 委 出 員 事 務 局 席 天 野 陽 子 、 上 西 晟 子 、澤村昭彦、 四宮雅子、高 鳥毛 敏雄、多田耕三、津 金新 、 深 谷 和 代 、 山 口 育 子 、鷲尾菊子、 渡邉太郎 病 院 事 業 管 理 者 小 林栄、総長兼 病院長 眞下 節、 副院長 堂野恵三 副 院 長 東 孝 次 、 副 院長 兒玉洋 子、医務局長 嶺 尾郁夫 中 央 診 療 局 長 巽 千 賀夫、薬剤部 長 栗谷良孝 、看 護部長 藤田幸恵 事 務 局 長 小 城 克 未 、総務企画課 長 大東幹彦 、医 療安全管理室長 中 上紀 子 が ん 相 談 支 援 セ ン タ ー長 坂萩誠 二、医事課長 朝 倉敏和 地 域 医 療 室 長 甲 斐 智典、地域医 療室主幹 下 雅意 陽子 医 療 情 報 室 主 幹 久 宿喜市、医療 安全管理室主 幹 大塚靖男 総 務 企 画 課 主 幹 鷲 見一馬、総務 企画課主幹 中村 卓 者 そ の 他 議 (1) 平 成 27年 度 病 院業務 状況の報告に ついて (2) 平 成 28年 度 事 業計画 (案)につい て 題 (3) 平 成 27年 度 「 実施計 画」の取り組 み状況等につ いて (4) 意見交換 (5) その他 審議等の概要 (主な発言要旨) 別紙のとおり -1- 病院運営審議会(審議等の概要) ●委員の 出席状 況と審 議会成 立の報 告 全委 員11 人出席 、本審 議会成 立を報 告 ●傍聴希 望申込 みの許 可 傍聴 希望者 3名の 傍聴を 許可 ●議案審 議 1 平 成27 年度病 院業務 状況の 報告に つい て 2 平 成28 年度事 業計画 (案) につい て 3 平 成27 年度「 実施計 画」の 取り組 み状 況等につ いて 4 意 見交換 5 そ の他 ≪審議結 果≫ 1 平成27年度病院業務状況の報告、 2 平成28年度事業計画(案)について 事 務局よ り資 料に基 づき報 告 ≪質疑応 答≫ 1 . 分 娩 件 数 の 対 前 年 比 110件 減 少 と い う の は結 構 な 割 合 だ と 思 う が 、 豊 中 市 全 体 の 出 生 数が減っ たのか 、もし くは他 の理由 がある のか 。 豊中市全体の出生数は減っていない。当院の減少の原因は、はっきり分からないが危機 意識は持っている。先日、この対策をとるためワーキンググループを編成して、検討し ている。 2.他の同規模の急性期病院と比べて1人当たりの診療単価が低いと感じるが、どう考 えている のか、 またそ れはど ういう ところ に原 因がある のか。 当院と同規模の他病院と比較して少し低いという認識はあるが、今年度は外来・入院と もこれまでで最も高い診療単価となっており、今後も診療単価のアップに向けて取り組 んでいく 。 3 . 4月 か ら 、 市 立 豊 中 病 院 の よ う な 500床 以 上 の 大 病 院 を 受 診 す る に は 、 紹 介 状 が な い 場 合 、 初 診 は 5,000円 以 上 、 再 診 は 2,500円 以 上 の 徴 収 が 責 務 と な る が 、 予 算 的 な こ と や 今後の外 来診療 につい てどの ように 考えて いる か。 -2- 当 院 は 現 在 、 紹 介 状 が な い 初 診 の 場 合 は 2,160円 で あ り 、 こ れ が 4月 以 降 に 倍 以 上 と な る こ と か ら 外 来 患 者 数 の 減 少 を 危 惧 し て い る 。 な お 、 参 考 ま で に 12月 の 外 来 患 者 の 状 況 は 、 紹 介 状 あ り の 患 者 は 223人 増 加 、 紹 介 状 な し の 患 者 は 312人 減 少 と な っ て お り 、 紹 介 状 の ある患者 が増え つつあ る。 紹介状を持った患者をいかに増やすかということが大事であり、登録医の拡充など病診 連携の中で、地域の医療機関との信頼関係を強めていかなければならないと考えている。 4.病床 利用率 が昨年 に比べ て下が ってい るが 、この原 因は何 か。 平 成 27年 度 当 初 に 当 院 の 目 標 と し て 、 在 院 日 数 の 短 縮 化 を 掲 げ て 取 り 組 ん だ 結 果 、 12.5 日 か ら 11.9日 と な り 0.6日 短 縮 と な っ た 。 本 来な ら 在 院 日 数 が 減 っ た 分 、 回 転 率 を 上 げ る ことで補 うこと ができ ればよ かった が、そ こま では至ら なかっ た。 病床利用率と在院日数は非常に重要な問題であり、運営会議や経営戦略会議でかなり議 論している。在院日数の短縮化については、いわゆる社会的入院をなくしていくという ことであり、当院についても医療の質を高めること、必要な患者に必要な医療を効率的 に提供するという使命があり、これによって診療単価を上げることになる。このような 観点から在院日数の短縮化に取り組んできたが、一方で新規患者を増やす努力が足りな かったと 反省し ている 。 5.病病連携、紹介率を上げること、在院日数の短縮化などは随分前から取り組まれて いると思 うが、 更に力 を入れ るとい うのは 何か 新しいこ とを始 めたと いうこ とか。 地域医療構想にあわせて、当院は今後も急性期病院としての役割を果たしていくため、 病床機能を上げていくことが至上命題となっている。そのため、在院日数を減らして空 いた病床に、救急などから当院の医療機能にあわせた急性期の患者を受け入れるという 方向性が 必要で あると 考えて いる。 新 し い 事 業 と し て 、 昨 年 の 10月 か ら 「 あ ん し ん ル ー ト 」 と い う 名 称 で 病 病 連 携 事 業 を 始 めている。この背景として、当院は急性期病院として専門的な治療を待っている患者を できるだけ多く受け入れる必要があるが、急性期治療を一定終えた患者の退院や転院の 調整に時間がかかることがある。このため、地域完結型の医療を基盤として病院それぞ れの特性を持った治療を繋いでいくルートとして、市内の千里山病院と連携事業を始め た。このルートの活用により、誤嚥性肺炎で他の病院へ転院した患者の在院日数が従来 の 47日 か ら 11~ 12日 に 短 縮 さ れ た 。 病 病 連 携 の モ デ ル 事 業 と し て 、 今 後 も 発 展 さ せ て い きたいと 考えて いる。 6.救急 患者数 につい て、外 科の患 者数が 増え ているの は何か 原因が あるの か。 -3- 統計上の問題で増えている。外傷性のキズは従来、皮膚科で計上していたが、今年度よ り外科で 計上す るよう になっ たため である 。 7.産婦人科の入院患者数が大きく減少しているのは、産科と婦人科とどちらが減少し ているの か。 分娩件数 減の影 響によ り産科 が減少 してお り、 婦人科は ほぼ昨 年並み である 。 8 . 分 娩 件 数 は 、 一 時 的 に 下 が って い る の では な く 4月 か ら 毎 月 下 が っ てい る 。 豊 中 市 の 出生数や近隣のクリニックの状況なども含めてワーキンググループで検討しているのか。 現状について危機感を持っている。当院はとくに変化はないが、周りの環境が大きく影 響している。近隣に新しいクリニックは開設されていないが、近隣のクリニックの分娩 件数が増加している。当院の強みである周産期センターのような小児科を併設している 産科クリニックが増えているとともに、アメニティや料金設定、感染予防上の子どもの 入室制限 などに 差があ る。で きるこ とから 改善 に取り組 んでい きたい と考え ている 。 3 平成 27 年度「 事業計 画」 の取り 組み状 況等 につい て事 務局よ り資料 に基 づき報 告 ≪質疑応 答≫ 9 . 7対 1看 護 配 置 に つ い て 、 28年 度 の 診 療 報 酬 改 定 で は 「 重 症 度 、 医 療 ・ 看 護 必 要 度 」 の基準を 満たす 患者割 合が、 現在の15%以 上か ら25%以 上とな るが、 問題は ないか 。 「重症度、医療・看護必要度」の基準は、手術の評価などが加わることになり、それは 当院が現 在行っ ている 内容な ので、 問題は ない と考えて いる。 10.医療安全についてインシデントの報告率を上げる努力をしているか。例えば、同 じ案件に対して多職種から報告が上がってくるというのは、安全対策では非常に大事だ と思うが 、そう いう体 制にな ってい るか。 以前は、医師など多職種からの報告が少なかったので、下部組織に多職種から積極的に 入 っ て も ら い 、 普 段 か ら 報 告 の 促し 等 を 行 った 。 そ の 結 果 、 現 在 で は 1つの 案 件 に 対 し て 多 職 種 か ら 報 告 が 上 が っ て いる 。 ま た 、 医 師の 報 告 率 も 従 来 、 全 体 の2% 程 度 で あ っ た が 、 現在は平 均5%以 上とな ってき ている 。 1 1 . 昨 年 10月 か ら 医 療 事 故 調 査 制 度 が 始 ま り 、 急 性 期 病 院 に と っ て は 大 き な 制 度 だ と 思うが、 全死亡 例のチ ェック という ことを 医療 安全対策 室など で行わ れてい るか。 医師より 死亡報 告書を 提出し 、全死 亡例の チェ ックを行 ってい る。 -4- 12.患者満足度調査について、以前より2年に一度実施していると聞いている。最近、 通常の病院では毎年実施していると思うが、今でも2年に一度の実施なのか。また、地 域医療構想など機能が変わってきている状況にあわせて、内容の見直しを行っているか。 今年の調査で質問内容の見直しを行っている。大きな患者満足度調査は2年に一度だが、 外来受付 等それ ぞれの 場所で アンケ ートを 年に 数回行い 、改善 に努め ている 。 1 3 . 病 院 機 能 評 価 に つ い て 平 成 26年 度 で 終 了 と な っ て い る が 、 こ れ は ど う い う 意 味 か 。 日 本 医 療 機 能 評 価 機 構 に よ る 認 定 更 新 に つ い て は 、 平 成 26年 度 に 受 審 し た 。 機 能 評 価 受 審の目的でもある病院機能の改善・向上に向けた取り組みとして、今年度より新たに 「医療の 質向上 委員会 」を設 置して 取り組 んで いる。 また、日本病院会のQI(クオリティ・インディケーター)プロジェクトにも参加し、 医療の質 の向上 に取り 組んで いる。 14.先ほど「あんしんルート」など市内の医療機関との連携について説明があったが、 市 外 居 住 の 入 院 患 者 も 25% 程 い る 。 市 外 の 医 療 機 関 と の 連 携 や 紹 介 等 の 対 応 も き ち ん と できてい るか。 「あんしんルート」は1つのモデル事業であり、それぞれの患者や家族の意向にあわせ て、常に 市外の 医療機 関との 連携や 紹介も 行っ ている。 15.会計の待ち時間が、1月に受診した際、以前より短縮されたように感じた。また、 採血の待 ち時間 も短縮 された と感じ た。こ れに ついて何 か対策 を取ら れたの か。 待ち時間は日によってバラツキはあるが、概ね短縮してきている。対策としては、混雑 する時間帯に増員する体制を整えている。また、外来手術や公費助成などの会計処理に 時間を要する場合、別枠で処理して対応している。待ち時間の対策については、今後も 引き続き 検討し ていき たい。 16.後発医薬品は経費節減になると思うが、患者として実際使ってみると形状などが 同じでない。また、採血の後のテープの質が悪くなっているように思うが、節約のため 粗悪品な どを使 ってい ないか 。 外来患者に出す薬は、原則として院外処方を行っている。その際、一般名で処方してい るので、後発医薬品についても患者と調剤薬局の薬剤師と相談のうえ決められるような 仕組みと なって いる。 後発医薬品は、成分、製法、製剤の三つの特許がある。また、最近AG(オーソライズ -5- ドジェネリック)という中身は全く同じで台紙だけが異なる後発医薬品もある。後発医 薬品とい っても 多種多 様なの で、か かりつ け薬 局(薬剤 師)と よく相 談して ほしい 。 採 血 の 後 の テ ー プ は 2 種 類 あ る が 、 そ れ ぞ れ 2008年 と 2011年 か ら 採 用 し て い る 。 採 用 の 際には安いから採用するのではなく、実際にサンプルを使用してみて問題等がないかを 検証して から採 用して いる。 1 7 . 一 般 会 計 繰 入 金 は 毎 年 20~ 22億 円 で 推 移 し て い る が 、 こ れ は 何 か 特 別 な 計 算 式 が あってのことか。最近の自治体病院の独立行政法人化への流れの中で、今後も繰入金が あればいいが、もし無くなった場合に病院運営はどうなるのか。また、繰入金の額を下 げるとい う計画 はない のか。 もし一般会計繰入金が無くなれば、一時的に資金剰余金を活用しながら収益を確保して いかなけ ればな らない が、今 のとこ ろ市と の話 し合いの 中でそ ういう 話は出 ていな い。 毎年、総務省が一般会計繰入金の基準を示しており、これに基づいて市の財政課と協議 をして繰り入れている。この総務省の基準は厳しいものであり、不採算部門や政策医療 に対する 繰入金 として 最低限 必要な もので ある 。 18.病院は患者数が多くなければならないと思うが、それについては病院が信頼され ているかどうかだと思う。開設時から近隣に住んでおり豊中病院に行く機会も多いので、 豊中病院の噂を聞くことがよくあるが、最近の豊中病院の噂はとてもいいと感じている。 医師や看護師などがとても親切で、よくしてもらっているということをよく聞くので、 自信をもってほしい。様々な話の中で、コンビニについてはやはり狭いと聞いているが 何かいい方法はないか。また、1階ロビーのコーヒーショップ跡に地域連携コーナーと して予定 となっ ている が、こ れはど のよう に利 用される のか。 コンビニ につい ては、 限られ たスペ ースし かな く、今の ところ 拡大す るのは 難しい 。 地域連携コーナーの業務については、地域の医療機関から紹介があった場合に診療の予 約を取ることや、当院での診療が終わったあとの地域の医療機関への紹介などを行って いる。これまでは正面玄関から入って横側の奥まった部屋にあったが、患者の動き・流 れを考慮 して部 屋から 出て業 務を行 ってい るも のである 。 4 意見 交換 1 9 . 70才 以 上 の 高 齢 患 者 の 割 合 が 多 く 占 め る よ う に な っ て お り 、 こ の 中 に は 認 知 症 に 罹患されている方も多く含まれていると思う。認知症の患者に対応するには、かなりの 労力が必 要であ ると認 識して いるが 、これ に対 する人員 や体制 はどう 考えて いるの か。 当院には、せん妄予防対策チームがあり、患者が少しでも落ち着いて療養できるように -6- 活動を行っている。また、認知症について正しく理解することが大事であることから、 院内で認知症サポーターキャラバン研修会を行い、認知症を支援する目印として名札に オレンジリングを付けて、患者や家族から声かけや相談が受けやすい体制になるように 努めてい る。 5 その 他 次回運営 審議会 の開催 は平成28年7月 を予定 。 <以上、 終了> -7-
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